緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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27話です。どうぞ( ^^) _旦~~


第28弾 資金調達ミッション・強襲

ニューヨーク州ロチェスター市・街はずれ

 

レッドクレイジー本拠地内部

 

リンクスSide

 

天井から下を通る2人の兵士の後ろに降り暗殺する技・・・ダブル・エアアサシン。

 

「・・・・・・っ!?」

 

「っが・・・!?」

 

目兵士2人を両腕のアサシンブレードで喉を切り裂き、人目の付かない場所に隠す。

 

「・・・・・・粗方、敵も排除したか?」

 

------はい。残存兵力の排除は、見つかっても問題なくできます。

 

「・・・・・・よし。ボスを排除する」

 

------了解です。目標ポイントを表示します。

 

「・・・・・・敵人数は?」

 

-----目標ポイントにて4人います。目標以外は全員武装しています。

 

「・・・・・・問題ない。いくぞ」

 

-----了解です。

 

 

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コルネールSide

 

「・・・・・・っ!!」

 

敵の数も減ってきたな・・・もうそろそろで戦闘態勢に入るだろうな・・・

 

「ヘッドショットです・・・右から兵士2人来ます・・・」

 

「っ・・・!!・・・っ・・・!!」

 

「ダブルキルですよ!!・・・ナイスショットです(モーイ!!モーイ!!)」

 

「・・・・・・ふぅー。全員ワンショット・ワンキルで終わらせているな」

 

ボルトを引き起こし空薬莢を排出させ空になった弾倉を入れ替えてボルトを戻し周囲を見る。

 

少し目が疲れ、スコープから目を離し目元をほぐす。

 

横に置いた空弾倉は既に4つ置いてある。一つの弾倉につき5発しか入らない弾倉が4つ・・・単純計算だと20人を殺ったことになるが、先ほどの様なダブルキルをした回数を入れると20人は超えているのだ。

 

「大丈夫ですか?コウ様」

 

「あぁ。リサは大丈夫か?」

 

「はい。リンクス様やコウ様みたいに前線に出れない私が弱音を吐く訳にも行きません!!」ニコッ

 

あぁ・・・この子は、何て良い子なんだ・・・・・・

 

「そうか・・・分かった。それじゃあ気を取り直して掃除をするか」

 

「はい!!頑張りましょう!!」

 

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リンクスSide

 

「・・・・・・さて?答えて貰おうか。貴様らが隠している『物』は何処だ?」

 

ボス部屋にいた突入した俺は、武装していなかった一人奴以外を排除し、本命の隠している金の居所を聞いている所だ。

 

「誰がテメェ見てえなガキに言うか!!」

 

そんなガキに片手で持ち上げられているのは誰だ?

 

「・・・・・・そうか。なら用済みだな」

 

空いている片腕に付けているアサシンブレードの刃を射出させて相手に見せる。

 

「ま、待て!!ほ、保管庫だ!!保管庫に隠している!!」

 

はぁ・・・少しと言うか何と言うか・・・根性の無い雑魚だな、おい・・・

 

「・・・・・・場所は?」

 

まぁ・・・教えてくれるなら、それに越したことはないんだがな。

 

「え?」

 

何を呆けているんだ?コイツは・・・

 

「・・・・・・場所は何処か聞いている」

 

刃を出したままのアサシンブレードを喉元に近づける。

 

「ひっ!?ち、地下だ!!この建物の地下にある!!」

 

地下・・・あぁ、あの網膜パターン認証式だった奴か・・・

 

「・・・・・・そうか」

 

あの場所が、そうなら網膜認証が必要だな・・・

 

「な、なぁ・・・アンタの欲しい情報を与えたんだ!!見逃してくれんだろ!?」

 

ん?コイツ何言っているんだ?

 

「・・・・・・そうだな。確かに貴様にはもう用がないな」

 

「なっ・・・なら!!」

 

「・・・・・・誰が生かしておくと言った?」

 

「え?」

 

「・・・・・・確かに用は無いが、生きて返す理由もないが?」

 

「まっ・・・待てよ!?約束が違うじゃねえか!!」

 

「・・・・・・約束?俺は一言も生かして返すなんて言っていないが?」

 

「だっ・・・騙したのかよ!!」

 

騙したか・・・勝手な勘違いを止めて欲しいんだがな・・・

 

「・・・・・・さてな。もう用は無いじゃあな」

 

喉元に近付けたアサシンブレードを一旦後ろに引き、一気に突く。

 

「ガハッ!!」

 

そのまま、口を塞ぎ数秒後・・・動かなくなったのを確認し、椅子に座らせる。

 

扉に背を向ける様にして椅子に座らせたら、手持ちの手榴弾2つの安全ピンを引き抜きセーフティ・レバーを離さない様にワイヤーで体と一緒に巻き付ける。

 

その後、余りのワイヤーを机の足に巻き付けて完了っと・・・

 

即席ブービートラップの完成だ。

 

この部屋は、『レッド・クレイジー』リーダーである人物の部屋であると言うのは確認できているからな。後は、リーダーが自分の椅子に座っているコイツを見つけて椅子を動かした瞬間・・・爆発する。

 

「・・・・・・と言ってもリーダーが見つからないなんてな・・・」

 

このブービートラップになった男は、どうやらリーダーの右腕の様な存在だったからな。

 

保管庫以外の全ての部屋は回って排除したしな・・・

 

「・・・・・・確率で言えば保管庫にいるのか?」

 

まぁ・・・見つけ次第、排除するんだがな。

 

さて、このまま地下の保管庫に向かうか。

 

「・・・・・・それにしても、網膜パターン認証なんて・・・一環の麻薬組織が設備できない筈だが」

 

政府が関係している?いや・・・自前でどうにかしたのか?

 

情報が少なすぎる・・・と言うか、そんな事を考えなくて良かったな・・・

 

「・・・・・・考えても分からないし、関係ないな・・・」

 

『リンクス。聞こえるか?』

 

「・・・・・・あぁ。問題ないが、どうした?」

 

『外は片付いたが、そっちは?』

 

「・・・・・・リーダーがまだ見つかってないが、多分保管庫にいるかもしれない」

 

『了解だ。なら俺たちもそっちに向かう。待機していてくれ』

 

「・・・・・・了解。待機する」

 

さて、外も中も排除し終えた・・・残りは、保管庫だけだな。

 

そう言えば、資金について連絡しないとな。

 

無線通信をテレビ電話に変えてシャーロックに連絡をする。

 

「・・・・・・こちらリンクス。聞こえるか教授?任務を完了する所だ」

 

バイザー越しに連絡すると左端にシャーロックが映し出される。後ろを見る限り私室で撮っている様だな。

 

『聞こえているよリンクス君。予定通りに進みそうかい?』

 

「・・・・・・結果なら、自慢のアレで見えているんじゃないか?」

 

『ははは、そうだね。確かに見えているよ』

 

「・・・・・・そうか。ならそう言う事だ」

 

『ふふ・・・この後が楽しみだよ』

 

「・・・・・・?。まぁいい。それじゃあ、この場所に機嬢(ジーニャン)を頼む」

 

『分かった。直ぐに連絡するよ。それと一言』

 

「・・・・・・なんだ?アンタからの一言には良い思い出がないが」

 

『どうやら、此処の人工天才が動いたようだよ』

 

っち・・・Rランク武偵が動き出したか・・・

 

「・・・・・・了解だ。少しめんどくさいがどうにかしてみよう」

 

『ははは!!頼んだよ』

 

「・・・・・・あぁ」

 

Rランク武偵が動いたらな・・・早急にリーダーを見つけて排除しないとな・・・

 

「・・・・・・入ってきて大丈夫だぞ」

 

シャーロックへの通信を切ると同時に扉の前にいる2人に声を掛ける。

 

「・・・本当に室内にいる奴を全員無力化したんだな。正直ビックリしているぞ」

 

「すごいです!!たった一人で無力化してしまうなんて!!(モーイ!!モーイ!!)」

 

返事を返してきたのは、先ほどスナイパーをしていたコルネールとスポッターをしていたリサが入ってきた。

 

「・・・・・・少し問題が起きそうだ。直ぐにリーダーを排除するぞ」

 

L96A1を肩に掛け、M4A1カービンライフルを両手で持って、警戒を怠らないコルネールとMP-7を持っているリサに言う。

 

「問題?リサ。警察が来るまでどれ位だ?」

 

「・・・車で此処まで来るとしても、およそ10分でしょうか?警察署が離れている事と交通事情によりますが」

 

「だと言うが?リンクス。警察か?」

 

どうやら、俺の言った問題が警察関係だと思っている様だな。

 

「・・・・・・いや、警察については問題じゃない」

 

「じゃあ、一体何が問題なんだ?」

 

「・・・・・・シャーロック・・・教授から先ほど言われた『Rランク武偵が動いた』とな」

 

「「っ!?」」

 

「・・・・・・そう言う事だ。早急に終わらせるぞ」

 

「了解だ。お前は良いとして俺たちはRランク武偵を相手できる筈無いからな」

 

「・・・・・・この通路の先にある階段を下りた先に網膜認証型の扉がある。そこに多分だがリーダーがいると思う。いくぞ」

 

トラップを仕掛けた部屋から出て通路を歩く。俺が敵を殲滅したからと言っても警戒は怠らない。

 

それは、後ろの2人も同じである。俺はレッグホルスターから皇帝殺し(キラーエンペラー)を抜いて片手に持ちオーグメントモードとソリトンレーダーで警戒をし、コルネールはM4A1カービンを構え周囲の警戒をしている、リサはMP-7を持ちコルネールの後ろを歩き警戒している。

 

「それで?網膜認証なんて、この組織のメンバーがいないと開かないんじゃないか?」

 

「・・・・・・その心配は無い。斬り開けるからな」

 

「おいおい。大丈夫か?」

 

「・・・・・・問題ない」

 

「はぁ・・・隠密に行かないのか?」

 

「・・・・・・Rランク武偵が来るんだ。もう手段を選んでいる意味はない」

 

「そうだろうが・・・」

 

多分だが、セキュリティーに掛かってサイレンが鳴ったら、ヤバいって言いたいんだろうが・・・生憎そうも言ってられないからな・・・

 

「・・・・・・此処だ。少し離れてろ」

 

説明している間に着いたようだな。

 

「しょうがないか・・・。少し楽な道を選びたかったんだけどな」

 

目的地に着き網膜認証型と言うのを確認した瞬間、コルネールが説得を諦めた顔をして呟く。

 

「・・・・・・っは!!」

 

ただの抜刀術・・・されど常人には見えない高速抜刀術。その高速抜刀術で2回、刀をX状に振り鞘に戻す。

 

すると自動ドアである扉にX状の切れ目が走り、1秒も満たない時間で地面に落ちる。

 

それと同時にけたたましいサイレン音が耳に入る。

 

「・・・・・・行くぞ」

 

「「了解(はい)」」

 

けたたましいサイレン音を耳に入れながら、中に入る。

 





次回あたりでこの調達ミッションも終わりにするつもりです。

では次回会いましょう(^_^)/~

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