すんごく短いですがすみません。
ではどうぞ( ^^) _旦~~
ボストーク号:特殊訓練区画
その部屋には、パトラと戦った時とは違い観客などの野次馬おらず、静かな空間を保っている。
そんな部屋に2人の少年から溢れ出る殺気により、一変して殺しが絶えない戦場と同じ空気になる。
リンクスSide
意味の分からない理由で襲ってきた人物の装備を見る。
体は露出度の高く防御力が無いであろう防具を装着しており、手には刀身が曲っており、刃が鋸状になっている凶悪なククリナイフを握っている。
手に持っているククリナイフの方も気になるが、俺の方向から見えないが腕に装着されている物は・・・
「・・・・・っ!!」
俺が奴を見ていると先ほどと同様の攻撃を行ってきた事に思考を中断し攻撃を躱す。
「っふ!!」
透明で鋭い物体を避けると同時にククリナイフで斬り掛かってくるが、ムラサマブレードの鞘で受け流す。
「っく!!ふっ!!はっ!!」
「・・・」
二の腕、太腿、首と連続で斬り掛かってくるが、全て鞘で防いでいく。
「氷槍っ!!」
「・・・・・・」
斬り合っている中、先ほど飛ばしてきた物より少し大きく鋭いモノを飛ばしてくるが、体を最小限で動かし回避する。
ふむ。敵性レベルで言えば『A+』と言ったところか。
「貴様っ!!ふざけるのもいい加減にしろ!!何故抜かない!!」
俺が反撃せず、回避している事に苛立ったのか、手に持っているククリナイフを此方に向けて言ってくる。
「・・・抜く必要は無いと判断したまでだ」
敵性レベル『A+』とは、良くて軍人の一般レベルであり、俺から見たら十分に弱い。
「俺が弱いとでも言いたいのか!!」
「・・・ああ」
確かに奴のレベルは常人より高い。しかしそれは『得意分野』での話だ。
バイザーからの情報で分かった事だが、奴の本当に得意な分野は、こう言った近接格闘戦ではなく、遠くにいる敵を狙い撃つモノ、所詮『スナイパー』と言った所だ。
「貴様ぁ!!」
どうやら、頭に血が上り過ぎていて得意分野であるスナイプではなく、近接格闘戦にしてしまった様だな。
「・・・・」
戦場で冷静さを失ったら自身の『死』を招くと言うのに、どうやら身内の事になると頭に血が上りやすいのか?
しょうがないな。少し相手をするか。
「やっと、その気になったのか?」
ムラサマブレードを引き抜かず背中に装着させて近接格闘の構えを取る。
「・・・・さぁな」
「っ・・・貴様の様な奴を見ていると虫唾が走るんだよ!!」
そう言われてもな、此方は完全にお前の勘違いで襲われているだけだしな。
「・・・少し頭を冷やせ」
奴に先手を打たせる前に此方が先手を打つ。人工筋肉による瞬間距離移動術『縮地』を使い奴との距離を目に見えぬスピードで詰めて目の前に移動する。
「っ!?」
いきなり目の前に現れた俺に思考が一瞬だが止まった様だが瞬時に思考を動かし右手のククリナイフで斬り掛かってくるが、左腕の篭手で受け流し、空いている右拳を装甲プレートのない腹部を体が吹き飛ばさず内臓を壊さないレベル(嘔吐レベル)で殴る。
「っがは!?」
そんなレベルで殴られた衝撃で前かがみになった瞬間、右拳を引っ込めずそのまま装甲板を掴み、ククリナイフを握っていた右手を左手で掴み取り、そのまま背負い投げに近い投げ技で奴の背中を地面に叩き付けた。
「・・・がっ・・は!?」
自身の体重と投げられた時の衝撃によるダメージが一気に体内の器官を圧迫された事で肺に入っていた酸素を吐き出す。
「・・・・・・」
「・・・気絶したか」
最初に背中から地面に接触したからと言っても、頭にもそれなりの衝撃が襲い脳震盪を起こし奴は気を失った。
「・・・さて、説明を要求する」
俺は割れ物を扱うかの様な対応で襲って来た奴を看病している女『リサ』に向けて少し殺気(普通だったら泡を吹くレベル)を当てながら言う。
「・・・・・あ・・・そ・・の・・」
殺気に当てられたリサは、顔を青くし冷や汗を流しながら喋ろうとするが上手く舌が回ら無い様だ。
「・・・説明をして欲しいのだが?」
殺気で喋れないのであろうと思った俺は、殺気を治めて聞く。
「・・・はっ・・・はぁはぁ・・・はい・・・」
殺気を治めた瞬間、大きく息を吸い込み返事をするリサ。
・・・そこまで強く殺気を送った覚えは無いのだが?←(無自覚)
まぁ、それよりもコイツが襲って来た理由を聞くとするか。
呆気無い程の戦闘終了。
次回辺りにオリキャラの名前が出します。多分・・・
では(^^)/次回会いましょう(@^^)/~~~