緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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シャーロックによる任務を受けた主人公の潜在能力が目覚めます。


第21話です。どうぞ ^^) _旦~~


第21弾 覚醒の予兆

 

 

インド ムンバイ

 

 

現時刻19:20

 

 

南アジアを代表する世界都市の一つであるムンバイに補給で訪れたボストーク号(イ・ウーの本拠地)は、とある場所の港に駐留させており、乗車員は一時的な自由を得られる中、俺は、YZF-R25(バイク)でシャーロックからの依頼であるミッションを遂行しに目的の場所に向かっている。

 

 

広く長い高速道路を規定速度を超えない速度で走り続ける。

 

 

「・・・目的地まで、あと少しか」

 

 

俺の義体スーツを隠すためにリサが3日で制作した特殊繊維を多く使用したロングコートを風に羽ばたかせていると、目的の場所である街に出た。

 

 

「・・・・確か、この辺りだったな」

 

 

目標地点である組織が滞在中の高層ビルの地下駐車場にR25を駐車し隠す。

 

 

今更だが、このYZF-R25は、ボストーク号の格納庫内に放置されていたバイクを『整備・改造』して持ち出した奴だ。

 

 

そんなバイクを隠した俺は、事前に貰い受けた書類とカードを手に持ち、高層ビルに近づく。

 

 

「・・・上手く行けば良いが」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

数分前

 

 

「・・・シャーロック。本当に大丈夫なのか?」

 

 

YZF-R25に跨り、エンジンを動かした状態でステッキを地面に付けて立っているシャーロックに聞く。

 

 

「安心すると良い。君の事は、事前に向こう側に教えておいたからね。僕たちの使者だってね」

 

 

今回の作戦は、俺たちイ・ウーをどうしても潰したがっている組織・・・FR株式会社の殲滅だ。

 

 

大型会社のお陰で、警備性が高く侵入するのに時間が掛かってしまう為、潰したがっている組織の交渉役として、俺を派遣し話し合いを進めると言う事を口実に幹部が集まっている所を殲滅する。

 

 

「・・・そんな手に引っ掛かるかるのか?」

 

 

「引っ掛からないと言う事はないさ。彼らは、どんな手を使ってでも僕たちを潰したいはずさ。僕たちを嵌めてでもね」

 

 

「・・・・了解した。ミッション終了後は、バイザーから連絡する」

 

 

「あぁ。任せたよ。ゼロ君」

 

 

「ミッションの時は、リンクスだ」

 

 

「そうかい。なら改めて、いってらしゃい。リンクス君」

 

 

「あぁ」

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

高層ビル地下

 

 

「・・・・さて、オーグメントモード」

 

 

---システム起動。ウィルスステルスハッキングを開始します。

 

 

当初の計画通り、高層ビルの地下駐車場に『改造した』R25を高層ビル出入り口付近に駐車し、ハッキングに成功する。

 

 

このハッキングは、あるパスワードを入力した瞬間、コンピューターシステムを掌握、ウィルス発信者以外操作不能にさせるモノであると同時にウィルス発信元の場所を情報攪乱する事で、発信元の場所を複数出現させる。

 

 

-----システムハッキング完了。いつでも起動可能です。

 

 

オレが、高層ビルの受付に着くと同時にシステムハッキングによる第一段階を終えた知らせが来る。

 

 

「・・・・システム起動ワード『レイヴン』」

 

 

-----システム起動ワード確認。ウィルス散布開始します。約10秒後にシステム掌握します。

 

 

「・・・・了解だ。コレより、任務を開始する」

 

 

システムワードを言うと同時に受付から、周りを見る、この高層ビルの会社はインドの中でも、有名な会社でもあり、それなりの警備が配置されていた。

 

 

金属探知機型ゲートが2つ・・・そのゲート専用のカードセキュリティシステム・・・ゲート付近に立っている武装警備員が4人・・・

 

 

「次の人、どうぞ」

 

 

オレが、周りを見ていると順番が回ってきた様だ。

 

 

「そのまま、ゲートを潜ってください」

 

 

「・・・・・・」

 

 

警備員に言われるがままにゲートを潜る・・・・・・。それと同時に金属を探知した様で警報が鳴る。

 

 

「すみませんが、金属類の物をお持ちではありませんか?あるなら、見せてもらっても宜しいですか?」

 

 

-----システム掌握完了です。全警備システムをレッドで作動させます。

 

 

呼び掛けに応じない俺に不審に思ったのか近づいてくる警備員4人。

 

 

「・・・・マルチターゲット・・・ロック」

 

 

俺自身のスキルである『複数捕捉(ロック・アイ)』で予めに警備員を含めた会社員全員をロックオンしておく、これにより行動に出た瞬間、何時でも4人を排除できる。

 

 

「キミ。持ち物を見せ・・・っ何だ!?」

 

 

俺に触れようとした警備員だったが、突然鳴り響き始めた警報に驚き、声を上げる。

 

 

「……」

 

 

突然鳴り出した警報機に反応する警備員を余所に俺は足を進めて中に入る。

 

 

「おい!!止まれ!!」

 

 

警報機が鳴った事で騒いでいる民間人に紛れながら、ゲートを潜ると同時に先ほど俺を止めた警備員が、アサルトライフルを向けて静止の呼び掛けをしてきた。

 

 

「・・・防犯シャッターを全て降ろせ」

 

 

足を止めてバイザー内のシステムに命令すると全ての窓・部屋・通路に頑丈な防犯シャッターが下り始めた。

 

 

----了解です。全防犯シャッター起動します。

 

 

「おい!!お前、勝手に前に進むな。さもないと不法侵入罪で捕まえるぞ」

 

 

俺がバイザーに指示を出していると先ほど静止の声を出して銃口を向けてきた警備員が目の前にいた。

 

 

「・・・それはないな」

 

 

「なに?」

 

 

「・・・貴様を含めたこの会社の社員は、ここで死ぬからな」

 

 

「何を言っている?」

 

 

この会社、表では確かに有名に動いている会社らしいが、その裏はインドの首相である人物の弱みを握り脅迫、それによって手に入れた金を使い会社を拡大し研究という名の人体実験を多く行っている、俺が手を出さずとも武偵が証拠を掴んで取り押さえているだろうが、それより先に俺が潰させてもらう。

 

 

「ちょっと!!出してよ!!」

 

 

「何だよこれ!!どうして防護シャッターが閉まってんだよ!!」

 

 

「どうなっている!!防犯システムの異常か⁉」

 

 

「いや!!コントロールルームでも問題が起きている様だ!!」

 

 

俺の言った事に不審に思った警備員が続きを聞こうとするが、周りは防護シャッターが閉まってしまった事に不安がって騒いでいた。

 

 

「・・・こう言うことだ」

 

 

手に持っていた書類を地面に落とし、特殊繊維製ロングコート内に隠していたMP-7を2丁取り出し、警備員に向ける。

 

 

「っな⁉」

 

 

警備員の驚愕の顔を見ると同時にMP-7の引き金を引き、銃口から放たれる数十発の4.6×30mm弾が受付にいた人間の頭や体を貫いていく。

 

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぎゃっ⁉」

 

 

「ぐあっ!!」

 

 

受付フォームにいた人たちの断末魔や悲鳴が空間に響き渡る。

 

 

------残存勢力確認できません。1階の武装兵士の排除を確認。目標の階に数十人の武装兵士を確認しました。

 

 

「・・・感づいたか。目標の排除を優先する。作戦通りに爆薬を設置するぞ」

 

 

------爆薬設置場所を表示します。

 

 

「・・・これで本当に壊せるか不安だが、やるしかないか」

 

 

弾数ゼロになったMP-7を投げ捨て、先ほど地面に落とした書類を拾い上げ中から、一枚書類を取り出し壁に貼る。

 

 

紙と同じ繊維で違和感のない仕様になっているこれは、ミッション開始前にシャーロックから渡された物であり、紙の様に見えて実際は、C4爆薬並みの破壊力を持つ『ペーパーボム』と言う物らしく、実験用に使用してきてくれと頼まれた物だ。

 

 

予定場所に『ペーパーボム』を設置し停止しているエレベーターの扉を無理矢理こじ開ける。

 

 

「目標の階は、最上階だからな。丁度3階付近で止まっているエレベーターを使って向かうとするか」

 

 

こじ開けた入口から顔を上に向けて3階付近に止まっているエレベーターを確認した俺は、エレベーター内部の鉄骨や壁を足場にして、止まっているエレベーターの上に音を消して着地する。

 

 

-----エレベーターを起動させます。

 

 

再起動したエレベーターに乗ること数十秒、漸く目的地である階に到着した。

 

 

「何人いる」

 

 

------バリケードを築いて待機中の武装兵士が6人確認できます。会議室内には、ターゲット4人を含めた武装兵士5人が扉を机などで開かないようにして立て籠もっています

 

 

「・・・バリケードか。3秒後にエレベーターの扉を開けろ」

 

 

------了解です。

 

 

このまま、エレベーターの扉を開けたとしても意味がないだろうからな。工夫させてもらおう。

 

 

上からエレベーターのメンテナンス用ハッチを開け、安全ピンを引き抜き改良されたスモークグレネードを落とす。

 

 

「・・・バイザーとマスクを起動。ナイトビジョンも起動」

 

 

バイザーと同じ様に付いているマスクが起動し、俺の顔を隠す。

 

 

------開きます。

 

 

エレベーターの扉が開くと同時に先ほど落とした物が作動、数秒で白い煙を焚き上げエレベーター内を隠す。

 

 

「っ!!」

 

 

ムラサマブレードを手に持ち、ハッチから飛び降り、一気にエレベーター前に築いてあるバリケードに向かい距離を詰める。

 

 

「っくそ!!何だ!!前が見えないぞ!!」

 

 

「落ち着け!!慌てるな!!」

 

 

「何処にいやがる!!」

 

 

距離を詰めた事でバリケードの奥にいる奴らの声が聞こえ、俺はこの距離で近い一番落ち着いている武装兵士の背後に気づかれず忍び寄り、左手で兵士の口を塞ぎ右腕のアサシンブレードで兵士の肺を突き刺す。

 

 

「っ!?」

 

 

「・・・眠れ安らかに」

 

 

驚愕の顔を浮かべる兵士だが肺を突き刺された事による激痛と口を塞がれている事で喋れず、力が抜ける様に地面に倒れる。

 

 

「っ何だ!?ぎゃ!!」

 

 

「どうした!?ぐぁ!!」

 

 

「お、おい!!がはぁ!!」

 

 

それに続き、近くにいる兵士を連続CQCを応用した連続キルストークを繰り出し、アサシンブレードの刃により命を絶たれていく。

 

 

「退け!!退け!!スモークから出るんだ!!」

 

 

連続キルストークで続いて4人目の兵士を無力化しようとブレードを向けようとした瞬間、生き残った兵士の一人の指示により、3人の兵士がスモークの範囲内から出てしまった。

 

 

「っくそ!!おい!!他の奴らは!?」

 

 

「分からねぇ!!悲鳴が聞こえたと思ったら別の奴の悲鳴も聞こえて・・・それで」

 

 

「っち!!奴はまだ、あそこにいる筈だ!!奴から俺たちが見える訳ない!!撃ちまくれ!!」

 

 

生き残った3人がスモークの外で話し合っているな。それよりもこんなに視界が悪い状況で無暗に銃を撃つとは・・・仲間がいるとは思わないのか?

 

 

多分死んでいると思っているんだろうが・・・

 

 

「・・・それよりも俺は隠れるか」

 

 

ムラサマブレードで地面のコンクリートを薄く切り、俺が入れる位の穴を作り隠れる。

 

 

「うおおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

「消えろ!!消えろ!!消えろぉぉぉ!!」

 

 

俺が穴に隠れると同時に兵士の雄たけびと空薬莢の落ちる音そして銃弾を放つ銃声が聞こえてくる。

 

 

「・・・全く、混乱しすぎだろ」

 

 

普通こう言った部隊なら冷静に対処しないといけない筈なのにな。放たれた数十発もの銃弾は、地面に倒れている元仲間である兵士の体に突き刺さる音やコンクリートの壁を削り取る音が聞こえる。

 

 

「止め!!止め!!」

 

 

数秒後、兵士の一人が射撃停止の合図を出すと、それから2秒後に銃声が止んだ。

 

 

はぁ、体中の砂埃が半端ないな・・・帰ったらスーツのメンテナンスとコートの洗濯、それにシャワーを浴びないとな・・・

 

 

そんなことを思いながら、穴から出て前を見ると、未だに前が見えない為に此方を疑う様に見ている兵士が3人いた。

 

 

「・・・そろそろ警察が来るだろうからな。早急に終わらせよう」

 

 

ムラサマブレードを構え、兵士3人の場所に向かって歩く。

 

 

「っ!!構えろ!!何か来る!!」

 

 

マスクとバイザーを解除して敵のいる場所に足を進めると兵士の一人が感づき残り2人に声をかける。

 

 

「・・・・・・」

 

 

ゆっくり・・・ゆっくりと遅くないスピードで恐怖を感じさせる様に歩き、スモークの範囲から出る。

 

 

 

「っひ⁉どうして生きて・・・」

 

 

スモークの範囲内から出た瞬間、3人の内の一人が悲鳴に近い声を出して後退する。

 

 

「貴様!!一体何者だ!!ここが世界有数の大型会社`クルーエル´と知ってか!!何故この様な事を!!」

 

 

一人が怯えている中、2人が銃口を向けて言ってくる。

 

 

「・・・貴様らに言う必要はない」

 

 

実際問題、この会社の奴らは、全員グルである事を確認済みであり、口止め料として結構な額の金を全員もらっている。そんな奴らに言った所で意味はない。

 

 

それにな・・・私情なんだが、俺自身こう言った会社には胸糞が悪いほど嫌いでな。

 

 

「・・・そんな会社に勤めときながら、知らん振りしている奴には、もっと苛立ちを覚えるからな・・・」

 

 

怒りゆえか分からないが、自分の体から黒く闇に近い色をした炎が漏れ始めた。

 

 

「・・・?」

 

 

俺自身その黒炎が何なのか、分からないが怒りゆえにそんな事を気にしている暇がなかった。

 

 

「何だ!?その体から出ている物は!?」

 

 

さぁな?俺本人が聞きたい所だな。

 

 

「ま、まさか!?超能力者!?(ステルス)

 

 

超能力者か・・・それだったら、この黒炎が熱くなく暖かい、言うなれば、母に抱き着かれている様な暖かさか?

 

 

「っくそ!!撃て撃て!!」

 

 

何故だろうな。普通だったら、奴らが放つ銃弾を回避したりガードする物だろうが、この黒炎がいるだけで、それをしなくて済むような安心感がある。

 

 

そんな思いがあった為か。回避をしなかった俺の体に向かって数十発もの銃弾が飛来してくる。

 

 

「(こんな賭けに出て死んでしまったら、シャレにならないな・・・頭に飛来してきた弾丸だけ防ぐか)」

 

 

既にハイニューロチップによる脳の高速稼働をしている事で飛来してくる弾丸を目で追えるレベルまでにしている為、容易に回避が可能だ。

 

 

しかし、その考えも直ぐに不要になった。

 

 

「・・・そんな心配も要らないようだな」

 

 

何故なら、俺が頭に飛来してくる弾丸の弾道を読んで回避しようと動く前に黒炎が先に動き、俺の2m先で黒い炎の壁が現れ飛来してきた銃弾が瞬時に`蒸発´した・・・そう、蒸発したのだ。

 

 

こう言うと、結構可笑しな話だが、普通だったら黒炎の壁にぶつかった瞬間、弾丸を`溶かす´物ではないか?

 

 

それを溶かすのではなく`蒸発´させるとは、火力が可笑し過ぎるな・・・

 

 

この能力少しばかり厄介だな。使い所を選ばないと危険だ。

 

 

「っくそ!!弾が当たらね!!」

 

 

「奴に当たる前にあの黒炎に妨害されやがる!!」

 

 

「くそっ!!くそっ!!」

 

 

俺が、一人で思考をしている中で、黒炎によって自分たちが放った弾丸が無力化されている事に苛立っている兵士の声が聞こえ、意識を向けると未だに銃を撃ち続けている兵士3人がいた。

 

 

「(それより、この能力は武器として使えるのか?)」

 

 

俺の体から漏れ出て、先ほど銃弾を意識を持っているかの様に動いて防いでくれたという事は、武器として使えないだろうか・・・

 

 

「・・・思い立ったら何とやら、だっけか?」

 

 

左手を前に出し軽くイメージを開始する。とある人が言っていたな超能力などはイメージが大切だと・・・

 

 

イメージをするのは、地獄の炎。人間の血肉や骨をも焼き尽くす灼熱の劫火・・・

 

 

軽く?イメージすると手の平から先ほど銃弾を防いだ黒炎の壁より、濃く濃厚な色をした火の玉状の黒炎が現れた。

 

 

「(大きさからして硬式野球ボールくらいか?)」

 

 

これがどう言った効果を持つのか。俺にも分からないが・・・

 

 

「くそっ!!おい!!アイツ何かやるみたいだぞ!!」

 

 

俺の手の平に浮かぶ黒炎を見て慌てている様だが、そんなことより逃げる事をお勧めしよう。

 

 

「・・・黒炎の大火球(ダーク・ボール)」

 

 

3人が慌てている中にピッチャー顔負けのフォームで投げ込むと空中で3つに分裂し各個3人に向かって飛来し瞬時に着弾した。

 

 

「何だよ!!これ!?」

 

 

「くそっ!!熱いぃぃ!!」

 

 

「消えねぇ!!この火!!消えねよ!!」

 

 

避けても追尾した黒炎に着弾した3人の体を瞬時に黒炎で包み燃え始めた。

 

 

地面に転がり、黒炎を消そうとする奴もいれば、服を脱いで消そうとする奴もいたが、銃弾を瞬時に蒸発させた火力のだけあって、その火力により人体を瞬時に焼く。

 

 

「・・・・・・・」

 

 

数秒が経っただろうか?気付いたら3人の声が聞こえず周囲には、血生臭く焦げの臭いが漂っていた。

 

 

兵士がいた場所に残ったのは、未だに燃え続けている黒炎しかなかった。

 

 

「・・・消えない?」

 

 

未だに燃え続けている黒炎は、地面のコンクリートの上で燃え続けており、消える気配がなかった。

 

 

「・・・燃やす物が無いのに燃え続けている?」

 

 

このまま残すのも危険のため消したいのだが・・・

 

 

「・・・消えた?」

 

 

心の中で`消したい´と思った瞬間、体から漏れ出ている黒炎と燃え続けていた黒炎が焼失した。

 

 

「・・・今一、この能力が何なのか分からないが使えるな」

 

 

・・・っと、それよりさっさと終わらせないとな。

 

 

3人が燃え尽きた場所をみた俺は目的を思い出し、バリケードの先にある部屋の前に移動する。

 

 

「・・・この能力についてはシャーロックに聞くか」

 

 

自分でも、この能力がわからないからな。この任務が終わり次第、聞きに行くか。

 

 

そんな事を考えながら扉前に移動しムラサマブレードを構える。

 

 

「・・・終わらせるか」

 

 

 

 






登場した爆弾『ペーパーボム』について

紙の繊維自体が超圧縮された爆薬であり、極微量の電流(静電気)によって化学反応が起き、爆発する仕様になっている。

その為、紙の近くには携帯電話型信管が置いてあり、その携帯電話に連絡した瞬間、静電気が発生し爆発させる様になっている。


では次回会いましょう(^_^)/~

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