緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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説明が可笑しいと思いますが、気にしないで下さい。お願いします(o*。_。)o

そして短いです。では( ^ω^)_凵 どうぞ


原作前:Ground Zero-紅き爆心地‐
第20弾 機密情報閲覧とミッション


 

 

リンクス専用個室内

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「・・・えっと、その」

 

 

魔女であるパトラと戦い終わり、既に3日経っており、部屋で瞑想を終え、ムラサマブレードの手入れをしていると初日にあった女の子が訪れた。流石にそのまま、と言うのはアレだったので、部屋に入れたのだが、話す事が無く、空気が重い。

 

 

「・・・用事があるのでは?」

 

 

煎れたコーヒーを女の子の傍に置き、先程までやっていたムラサマブレードの手入れをしながら聞く。

 

 

「その・・・お名前を・・・」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

話を聞くと、多分だが名前を聴きに来たんだろうな・・・それだけの為に聴きに来たのか?

 

 

「・・・名前?」

 

 

「は、はい・・・私は、リサ。リサ・アヴェ・デュ・アンクと言います。その・・・アナタ様は?」

 

 

何処か恐怖を感じながら、聞いてくる女の子・・・リサを改めて見る。

 

 

幼いにしろ近い将来、美人になる事が目に見えるほど、スタイルが整っている。目は澄んだエメラルドカラー、天然の白に近い金髪、肌は日に当たっているとは言えない程抜ける様な白さ。

 

 

原作を知っているからと言っても、所詮は小説で読んで出てくる女性ヒロインと言う感じだった。

 

 

それも『万能メイド』と言う私生活では、チートに近い性能を持っていたと言う記憶だ。

 

 

「えっと・・・あの~?」

 

 

俺が、リサを見ていると、リサ本人が怖がりながら、聞いてくる。

 

 

「・・・・・ゼロだ」

 

 

「え?」

 

 

「・・・・・名前は、ゼロだ」

 

 

「ゼロ・・・様。ですか?ですが、シャーロック卿は、リンクスって・・・」

 

 

「・・・・・リンクスは、コードネームだ。名前は、ゼロだ」

 

 

研究所では、リンクスって呼ばれていたが、それはコードネームであり、ちゃんとした名前があるのだが、名前と言えるモノででない為、好きではなかったのだが・・・

 

 

「そうですか・・・そのゼロ様」

 

 

「・・・先程から『様』をつけているが、何故だ?」

 

 

「そのメイド学校で、自分より格上の人物には『様』を付ける様に習いまして・・・」

 

 

「・・・俺に『様』は必要無い」

 

 

「ですが・・・」

 

 

「・・・名前だけ聴きに来たのか?」

 

 

「あ。いえ、ゼロ様の体のサイズを計らせて下さい」

 

 

サイズ?そんな物を計って何の意味がある?

 

 

「・・・何故だ?」

 

 

ムラサマブレードの手入れを終えた俺は、シャーロックに頼み、数十個貰い受けた鞘のサイズに合うSTANAGマガジンを手に持ち、専用の弾薬を装填しながら、リサの言葉を聞く。

 

「恐れ多い事に私は、イ・ウーの会計士を担当しています。その為、イ・ウー内の食糧や武器弾薬、備品の在庫管理をしています。新しく入って頂いたゼロ様の衣服を用意させていただくには、サイズを計らないと分からいので・・・」

 

 

「・・・・衣服はいらないと思うが?」

 

 

「シャーロック卿からのミッションに赴く時にそのスーツだと嫌でも目立ってしまいます。せめてコートか何かを着てください」

 

 

・・・・そう言われてみれば、そうだったな。シャーロックのミッションによるが、もし街なんかで義体スーツを着たままだったら、警察行きだな・・・

 

 

「・・・分かった。それなら、さっさと終わらせろ」

 

 

俺は、マガジンに弾を込める作業を一旦止めて、リサの目の前に立つ。

 

 

「はい。直ぐに終わらせます」

 

 

名前を教えてからと言うモノ、リサの纏う恐怖の雰囲気が和らいだ様に感じられるが・・・ただ、仕事モードに入っただけか?

 

 

「はい。終わりました。ゼロ様」

 

 

俺が考えている間にサイズの計りが終わった様だ。

 

 

「・・・・用事が済んだろう」

 

 

「はい。私は、ゼロ様専用の衣服を用意しますのでこれで失礼させていただきます」

 

 

「・・・・・・」

 

 

メイド学校で教わっただけあり、綺麗なお辞儀をしてソっと出て行った。

 

 

「・・・・行ったか」

 

 

バイザーを展開させオーグメントモードでリサが消えた事を確認した俺は、裏データパックを開き、パスワードを入力し特定のファイルを開く。

 

 

「・・・・さて、アイツから貰い受けた。データを見させて貰うか」

 

 

リベリアでの戦闘でハルゲルトから貰い受けた極秘ファイルの内容を見てなかった俺は、今日辺りに中身を見ようかと思っていたからな・・・

 

 

「・・・ファイルを展開」

 

 

------了解です。コード『18052』展開します。

 

 

「・・・っ!?コレは!!まさか!!」

 

 

内容を見た俺は、驚愕と恐怖を感じた・・・

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

コード『18052』

 

 

テンプル騎士団:超極秘ファイル『核抑止力による戦闘艦計画(アーセナルシップ)

 

 

・この計画は、アメリカ合衆国海軍が20世紀末頃に建造を計画していた新たな戦闘艦の種別の名称である。アーセナルシップ計画を再計画したモノであり、前計画のアーセナルシップ計画は、戦闘艦の一種として外洋航行能力を備えた比較的大型の船体に、主に対地攻撃用の大量のミサイルをVLS内に搭載するが、戦闘用レーダーを搭載せず、自衛用兵器も最小限度に留めているなど、意図的に兵器搭載量のみを拡大させた艦とされた。目標の探索・追跡や攻撃目標の決定に関わるあらゆる機能を省いて、決定済みの攻撃目標データを僚艦となるイージス艦やそれに類する司令部機能を備えた友軍から受けることで、攻撃を行うものであった。

 

・自衛対処しかない結果、従来の戦艦より、戦闘能力が全くもって無いアーセナルシップ計画は、採用される事が少なかった。

 

・その為、本計画は、メリットの大きい部分である兵器搭載量拡大・対地攻撃用の大量のミサイル、そしてデータリンクシステムを生かしたままのデメリットである、自衛機能を戦闘機能に変え自衛能力から戦闘能力を持った。

 

・この計画の重要な要は、アメリカ海兵隊から超極秘裏に強奪し手に入れたアーセナル級超大型戦艦『ラグナロク』であり、この戦艦の動力源は、溶融金属冷却原子炉であり、数十年は整備が不要であり、この核動力戦艦と武装として各種ミサイルに魚雷、対艦用バルカン、対空バルカンを搭載している。

 

・計画の名前にある通りの核抑止力は、本体自体が核弾頭になっている他、ミサイル以外にも厳重に保管された純粋水素爆弾が搭載されている。この両者による抑止力と『エデン』を使った世界秩序統制を行う。

 

・本計画の始動時期は、まだ先であり、現在太平洋中央付近の海域に建設されている元海上油膜除染施設を改良した海上武装施設の最下層に保管されている。

 

・『ラグナロク』には、本計画と同レベルの超極秘裏である『エデンのリンゴ』の知識により、長年の問題であった核廃棄物処理を短期間で可能にさせた処理機能が搭載されている事と先ほどの『エデンシリーズ』を緊急時に保管する機能も持ち合わしている。

 

・現在、ラグナロク船内には、どんな長期間戦闘をしたとしても数年は補給がいらないレベルまでの整備・補充がされている。

 

・もし、ラグナロクが起動した場合、補給地点として、この海上武装施設が使用される為、施設内には兵器開発工廠プラットフォームや食料製造プラットフォームなどを含んだ各種プラットフォームが存在する。

 

 

 

 

 

 

------本計画は、超極秘裏計画であり、漏洩の危険がある場合は、本計画を破棄せよ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「・・・シャーロックに報告するしかないか」

 

 

予想外であった。まさか、アーセナルギアが既に存在しており、現在アーセナルギアを使用した計画が進行中と言う真実に驚きを隠せない。

 

 

「その必要は無いよ。リンクス君。いや、ゼロ君」

 

 

情報を見た俺は立ち上がり、手入れが終わったムラサマを手に持ち部屋を出ようと扉に振り帰ろうとした瞬間、聞き覚えのある声が掛かった。

 

 

「っ!!」

 

 

「危ないじゃないか」

 

 

後ろを取られた事より、情報を見られた事に焦った俺は、瞬時にムラサマブレードを引き抜き、声の掛かった人物に振り掛かると、声を掛けた人物の顔を見た瞬間、首を切る手前でギリギリ止める。

 

 

「・・・・いつからいた。シャーロック」

 

 

そこにいたのは、イ・ウーのリーダーであり、全員から教授(プロフェシオン)と呼ばれている男性であり、世間では伝説の名探偵と有名なシャーロック・ホームズが佇んでいた。

 

 

「つい先ほどだよ。僕の条理予知(コグニス)が何やら反応したからね。来たんだよ」

 

 

「・・・ノックをしろ。英国紳士じゃないのか」

 

 

「したさ。したけど、反応がなかったからね。勝手に入らせてもらったよ」

 

 

「・・・鍵は?」

 

 

「解除したよ。それより、どうしたんだい?」

 

 

反応が無いからといって、鍵を開けて入ってくるとは・・・。いや俺本人が気付かなかった事もあるが・・・

 

 

「・・・今から見せるデーターについてだ。部屋に戻って見てくれ」

 

 

「ふむ。分かったよ。部屋に戻ったら、見させてもらうよ。それと君にミッションだよ」

 

 

シャーロックにデーターチップを渡すとシャーロックが思い出したかの様に服のポケットからUSBメモリーを取り出し、ミッションだと言ってきた。

 

 

「・・・ミッション?」

 

 

「現在、ボストーク号は、インドに向かって航行中でね。そこで補給をするんだけど、丁度インドに僕たちの存在を知り、組織的に消そうとしているヤツ等がいるんだ、今回のミッションは、その組織の壊滅と僕たちのデータの削除だよ。詳しくは、そのUSBメモリーを見てくれ」

 

 

「・・・組織の壊滅?まぁ、良い。なら移動手段の乗り物が必要なのだが、何か無いか?」

 

 

「それなら、後でリサ君に聞くといい」

 

 

リサに聞くか・・・ホント俺と同じ歳の女の子なのに良く働くな・・・

 

 

「・・・了解した。ドイツ到着日時は?」

 

 

「4日と17時間38分後だよ」

 

 

4日か・・・それまでに用意する物を用意しないとな。

 

 

「・・・了解した。そのミッション受諾しよう」

 

 

「よろしくね。ゼロ君」

 

 

ニコニコしながら、部屋から出て行くシャーロックの背中を見ながら、ミッションの準備をする。

 

 

 






重大な事を書き忘れていました。

雷電は、この小説に出ません。

雷電に似た立ち位置の主人公がMGS2のタンカーとプラントに出ます。

色々、おかしな事になってしまいますが、世界観が壊れない程度に調整します。

( ̄^ ̄)ゞでは、次回会いましょう( ´ ▽ ` )ノ


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