( ^ω^)_凵 どうぞ
『・・・・・・・っ』
何だ・・・声が聞こえる・・・
『目覚めないさい。人の子よ・・・』
誰だ・・・
「・・・ぅん?」
閉じていた目を開けると辺り一帯が真っ白な場所にいた。
「俺は・・・確か強盗に刺されて・・・」
そうだったな。気を失ったんだった。
「だけど此処は・・・一体?」
良く考えて周りを見てみたら、創作物である白い空間だな・・・
『此処は、神の区域ですよ***さん』
俺が、空間を見渡していると後ろから声がかかる。
「アンタは?それに今なんて?」
この場所にいるって事は、関係者か何かか?それに最後の言葉が聞き取れなかった。
『私は、アナタが言うところの神です。そして最後の部分は聞き取れませんよ』
「神だと?それに聞き取れない?」
『はい。私は神と言うべき存在ですね。そして聞き取れない理由は、此処が神の区域だからです』
「そうか・・・なら、俺は何故此処に?」
『死期より早くアナタが死んでしまったからです』
「死期より早い?俺が死んだ?まさか、あの犯人に刺されたからか?」
『はい。システムに支障が出てしまいアナタは死んでしまいました』
システム?
「死んだのは、俺だけか?」
『いいえ。アナタを含めた5人が死んでしまいました』
「そうか。それじゃあ、俺はこの後どうなるんだ?」
『選択肢が2つあります。1つは、このまま輪廻転生し新たな人生を送る。この場合は、記憶を無くしアナタがいた世界に生まれる。もう一つは、私が力を渡して好きな世界に転生させることです』
「力を渡す?」
『アナタが死んでしまったのは、私がシステムの不調に気付かなかったことにあります。ですから・・・』
「力を渡して転生か・・・」
『はい。既にアナタ以外の4人は転生をしました』
「残りは、俺だけか・・・」
『アナタは、何を望みますか?』
「それじゃあ、2番の力を貰って転生だな」
『そうですか。アナタにも言っときますが、大きな力を求めれば、それ相応のリスクを負います』
「例えば、どんなだ?」
『写輪眼が欲しい場合は、転生した世界で親しい人が亡くなると言ったアニメの様な事がおきます』
「じゃあ、リスク無しで使える能力を貰うとしたらどうなるんだ?」
『例え能力のリスク無しの能力を持ったとしても、アナタ自身にそれ相応のリスクが起きます』
『先ほどの写輪眼をリスク無しで貰うのであれば、アナタの何かを犠牲になるかもしれません』
「大きい力ほど・・・」
『はい。リスクは大きいです』
「分かった。それと転生場所は?」
『アナタの世界に似ながら、アナタが望んでいた争いがある世界です』
「そうか・・・なら、欲しい力は決まった」
あの世界に似ているというなら、この力でいいな・・
「―-----・・・っとこのぐらいかな?」
『良いのですか?この力ではアナタにそれ相応のリスクが掛かりますが・・・』
「構わない。そうじゃないと面白くないしな」
『分かりました。では、あちらに転生すると自動的にシステムが力を授けます』
「了解した」
『それでは、幸運を・・・』
神がそう言うと俺は、急激な眠りに襲われ意識を無くした。
次回キャラ紹介。
ネタバレ有り。