緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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主人公は、未だに緋弾のアリアの世界では無く、アサシンクリードの世界か、アサクリの世界と別の何かの世界が融合した世界だと思っています。


では、16話( ^ω^)_凵 どうぞ


第16弾 襲撃

 

 

俺は今、集中精神更生プログラミング設定審問所・・・つまるところ、独房だな。そんな場所で両手両足を拘束されて精神不安定と言う名目で収容されている。

 

 

何故俺が、収容されているかは、それは、ハルゲルト暗殺任務を完遂した俺は、回収班がいる場所に向かったのだが・・・着いたと同時に回収班である兵士全員に銃口を向けられた。

 

 

銃口を向けられた俺は、困惑すると同時に一つの考えが浮かんだ。

 

 

何故、あそこまで大規模な戦闘をしていたのに助力もしないで、連絡もしなかった?

 

 

「リンクス。ハルゲルトより、回収したデータを渡せ」

 

 

まさか、こいつ等・・・

 

 

「そうだ。今回の任務は、確かにお前の戦闘能力などを含めた総合評価を見る目的でもあった。しかし、それは、表の目的。裏は、ハルゲルトが盗んだデータの回収だ」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「何だ?ショックだったか?」

 

 

「・・・いや、ショックではないが、聞きたい事がある、隊長達はそのことを・・・?」

 

 

「いいや、奴らに・・・『レッドクロス』には、この通達はしていない。奴らは、優しすぎるからな、この情報を教えたら、いつどこで貴様に教えるか分からないしな」

 

 

「・・・そうか。最後だ、隊長達は?」

 

 

「あぁ?死んだぞ?耐震設備のない基地の瓦礫に潰されてな。天に召されたぞ?」

 

 

「・・・・・このデータをどうするつもりだ?」

 

 

「貴様には、関係ないな」

 

 

「・・・・貴様らにこのデータを渡すわけには、いかないな」

 

 

俺は、ムラサマブレードを引き抜こうと手を柄に向けようとすると回収兵がポケットから何かのリモコンを取り出した。

 

 

「まぁ、そう言うと思ったからな。強制的に無力化させてもらうぞ?」

 

 

回収兵は、そう言い取り出したリモコンのスイッチを押した。

 

 

「・・・やってみろ」

 

 

俺は、リモコンに疑問が浮かぶが、それと同時に脚部の人工筋肉を強化させて回収兵をムラサマブレードで切り落そうと急接近する。

 

 

「っなに!?がぁっぁぁぁぁ!!」

 

 

俺が、回収兵との距離が3mになった瞬間、急に高圧電流が襲い体勢を崩してしまい、地面に倒れ込んだ。

 

 

「っははは!!俺たちがお前の様な化け物に勝てるわけないからな。あらかじめお前の体に埋め込んでおいた超高圧電流放電装置を起動させてもらった」

 

 

超高圧電流放電装置・・・?だと・・・?

 

 

「お前が、もし命令違反した場合に使う、緊急装置だ。だがまぁ、使い勝手が非常に大変でな。距離が」

 

 

「っく・・・」

 

 

「安心しろ。お前の体にしか放電する仕様だからな。データが壊れることもない。しかし、お前が起きていると色々とめんどくさいのでな。少しの間、寝てもらうぞ」

 

 

回収班が、そう言うとリモコンを弄り、電流の出力を最大まで上げスイッチを押した。

 

 

「がぁぁぁあぁぁ!!」

 

 

流された電流により、気を失わないようにするが、電流を流され続け3分が経過し、徐々に意識が薄れ始め、最終的には、気を失ってしまった。

 

 

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現在 集中精神更生プログラミング設定審問所

 

 

まぁ、と言う訳で気付いたら、手足に拘束具を付けられて、身動きができない状態な訳なんだ。

 

 

既に筋肉を強化させて脱出を試みたが、筋肉のコントロールができず、拘束具の破壊が不可能。

 

 

多分、通常状態の筋力で破壊可能と思ったかもしれないが、それも試したのだが、どうやら俺が壊せない素材と強度を持っている様で、どうしようもできない。

 

 

因みにスーツは、気を失っている間に脱がされていたから無い。

 

 

スーツがなく、自身の筋力では破壊不可能と来た、手詰まりだなコレは・・・

 

 

「どうするかな・・・そろそろ、行動を移したいのだが」

 

 

俺が、監視者に聞こえない様に部屋の隅で呟いていると、俺のパンチにもビクともしなかった分厚い特殊合金の扉が空気が抜ける音をたてると同時にスライドし動いた。

 

 

「お前たちは、外で待機していろ」

 

 

扉が開いたと同時に姿を現したのは、テンプル騎士団の中でも高い階級を所有しているオッツォ・ベルグであった。

 

 

「やはり、予想通りであった様だな」

 

 

部屋の隅で座り込んでいた俺を見て、オッツォは、いきなりそう言った。

 

 

「・・・・・予想・・・通り?」

 

 

俺は、オッツォが、いきなり言った事に疑問を持った。

 

 

予想通り?まさか、俺がこうなると言う事を予想していたのか?

 

 

「そうだ。まともに戦場に出たことのないお子ちゃまが、暗殺目標の言葉にそそのこされ、我々に反乱分子と判断されて、この独房の様な場所に入る事を予想していた」

 

 

何故・・・何故、分かっていながら、俺を戦場に?

 

 

「・・・・・」

 

 

「貴様の戦闘レベルの確認と機密情報の回収の為であるが、貴様の戦闘レベルを基準とした戦闘兵士を作り上げるためのデータ回収の為だ」

 

 

「・・・戦闘レベルの基準?」

 

 

「貴様は、プロトタイプにしては、ほぼ完成に近い・・・いや、今回の精神的混乱作用(命令違反)がなければ、貴様は完全兵士(パーフェクトソルジャー)の完全完成体になる予定だった」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「しかし、貴様は、私の予想通り、命令違反をした。それは、つまり失敗作になったと言う事だ。通常であれば、失敗作は、その場で殺処分だが、貴様には、あと1年は生きてもらう」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「私たちの組織で作り上げた兵士の実験をしなければならないからな」

 

 

「・・・・・・・」

 

 

「それだけだ。私はもう行く。さらばだ」

 

 

言いたい事だけ言って部屋から出て行くオッツォの背中を見て、逃げ出すチャンスだと思ったが、監視されている俺が、妙な動きをした瞬間、例の装置で俺を動けなくするだろうと考えて、目を閉じて次の策を考える。

 

 

「何か・・・何かいい策は・・・」

 

 

目を閉じて策を考えていると、任務での疲れと一時の休息を得た俺は気を許してしまい、襲ってきた眠気に勝てず、眠りについてしまった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

集中精神更生プログラミング設定審問所 患者監視所

 

 

そこには、部屋一面にテレビが置かれており、そのテレビに映る映像には、一人の子供・・・リンクスの姿があり、その子供を監視する者が3人いた。

 

 

「ありゃあ、寝たな・・・」

 

 

監視者の一人である男が、コーヒーを片手に呟く。

 

 

「あぁ。寝たな。ベルグ氏に会ったすぐ後に眠るなんてな、肝が大きいと言った方が良いのか、ただの馬鹿か・・・」

 

 

その隣で設置されている椅子に座りながら、サンドイッチを喰う2人目の監視者。

 

 

「・・・・それにしても、大人しいな。最初方で扉を殴ったり、拘束具を壊そうとした事ぐらいしか目を向ける所がないな」

 

 

3人目の監視者である金髪の男性は、部屋の隅で座り眠りについている子供、リンクスを見て不思議に思う。

 

 

「そうか?まぁ、アイツは、ああ見えて頭脳も身体能力も俺たち人間より断然に高いからな。諦めたんじゃないか?」

 

 

金髪の男性の呟きに答えるコーヒーをすすり飲む監視者。

 

 

「・・・・それなら、『俺たち』も行動に移せるな・・・」

 

 

本当にそうであって、欲しいと思いながら、呟く。

 

 

「はぁ?どう言う・・・」

 

 

事だ、っと言うはずだった監視者の声は、続かなかった。

 

 

何故なら、その監視者の首から獲物の血で緋色に輝く刃が貫通していたからだ。

 

 

「っ!?おまっ・・・っがは!!」

 

 

サンドイッチを食べていた監視者も驚きを隠せていないが、直ぐに気を取り直して腰のポーチにある銃「USPハンドガン」を引き抜こうと動くが、それより早く金髪の男性が左手に握っていた銃「Px4ハンドガン」が先に火を噴き、発射された45ACP弾が監視者の額に風穴を開けた。

 

 

幸いなことにPx4には、サイレンサーが装着されており、発射音は、極小に抑えられた。

 

 

2人の監視者を殺した金髪の男性は、直ぐに着ていた服装を脱ぎ捨てて、白を強調したパーカーを着込み、耳に装着していた通信機で目的の人に連絡し始めた。

 

 

「作戦を開始してください、導師」

 

 

『了解だ。クリストファーは、そのまま作戦通り行動しろ』

 

 

「了解です。導師、彼はどうしますか?」

 

 

『・・・・拘束具を解除させて、好きにさせろ。ヤツの動きで此方の動きが容易になるからな』

 

 

「了解です。では、安全と平和を・・・導師」

 

 

『うむ・・・安全と平和を兄弟』

 

 

アサシンの合言葉に近い言葉を言い通信機を一時的に切った金髪の男性、クリストファー・ペンジャミンは、監視カメラに写っている子供、リンクスに目を向けると先ほど殺害した監視者のポケットから取り出したリモコンのスイッチを押す。

 

 

すると先程までリンクスの攻撃にもビクともしなかった拘束具が外れ、音を立てながら地面に落ちた。

 

 

「お前が、どう動くかによって、俺たちの運命も変わる・・・願わくわ、味方として動いて欲しいな」

 

 

クリストファーは、あまりリンクスの事をよく思っておらず、このまま拘束させておく方が良いのでは、と思うのだが、最高司令官でもある導師からの命令でもあるため、クリストファーは、リンクスの拘束具を外すと同時に独房のロックも解除した。

 

 

「それではな、山猫・・・いや繋がる者(リンクス)

 

 

やることもやったクリストファーは、パーカーに付いていたフードを目元が隠れるまで被り、監視室から姿を消した。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

集中精神更生プログラミング設定審問所

 

 

「・・・う・・・ん?」

 

 

部屋の隅で脱出の方法を考えようと考えていたら、寝てしまった様だ。

 

 

「気を付けないとな・・・ん?」

 

 

俺は、自分の失態に右手で自分の額を抑える動作をすると異変に気付いた。

 

 

「・・・拘束具が外れている?それに扉が開いている?」

 

 

両手両足の拘束具が地面に転がり落ちており、自身のパンチですら無傷だった独房の扉が開いていた事に不思議に思い、俺は立ち上がり周囲を警戒しながら部屋の外を覗く。

 

 

「・・・誰も・・・いない?」

 

 

俺の今の姿は、防御力ゼロで機動力が高い医療服である為、もし敵に攻撃を受けたら、簡単に無力化されてしまうからな。

 

 

行動を慎重にして進む事を心がけないとな。

 

 

「・・・この服では、心許無いからな。武器庫で装備を整えた方が良いな」

 

 

俺は、音をたてない様に銃火器を置いてある武器庫に移動を開始する。

 

 

ドゴォォォォォーン!!

 

 

「っ何だ!?」

 

 

音をたてずに移動をしていると通路全体が揺れると同時に爆発音が響き渡った。

 

 

いきなり、起こった揺れと爆発音に何とか耐えるが、ビックリして声を出してしまう。

 

 

幸い周りにコレといった敵兵がいなかった事から、リンクスの声に反応する者は、いなかった。

 

 

「っ・・・何が起きてるか、分からないが、此処から脱出した方が良いな」

 

 

音をたてない様にしていたリンクスであったが、先ほどの揺れと爆発音を聞いた事でタダ事では無いと考え、走り始める。

 

 

「此処でのニンジャランは、少し危険だからな。使用しない様にしないとな」

 

 

最大出力で走るニンジャランは、時速約120km/hを叩き出すのだが、コレは脚部の電力と人工筋肉の出力を最大限に出さないと出来ない事と、もし出したとしても電力を最大まで再充電するには、72時間掛かる事と人工筋肉が分裂して故障する可能性が非常に高く、使用できない。

 

 

実際に訓練中に最大で走ったら、脚部が故障寸前になった。ドクター・ヘレナに止められなかったら、完璧に故障していた。

 

 

ニンジャランを加減して走ったとしても、約60km/hまでにしか速度を落とせない為、使用に適していない。

 

 

「爆発音が近かったな・・・少し急いで此処から離れないとな、嫌な予感がする」

 

 

通常の人工筋肉を使用していない状態での走りでさえ、金メダルのマラソン選手も真っ青になる速度で走っていると先程まで聞こえていなかった銃撃音が聞こえてくる。

 

 

「・・・銃声?」

 

 

俺は、近づくにつれて徐々に大きくなっていく、銃声を聞き速度を緩めると丁度、T字路に出るとテンプル騎士団の戦闘警備兵と白を強調した服を着てフードを目元まで被り、ボディアーマーを着込んだ2つの勢力が激しく戦闘をしていた。

 

 

「・・・白い服にフード?まさか、アサシン?」

 

 

俺が、壁に背を付けて覗き込む様に見ているとアサシンらしき人物たちの後ろから、仲間であろう人物が現れ、肩に担いだRPG-7を戦闘警備兵が隠れているバリケードに向けて発射した。

 

 

「っくそ!!」

 

 

発射された弾頭の進行ルートは、俺の覗いている壁の近く・・・つまり、このまま覗いていたら、爆発に巻き込まれる。

 

 

その考えが、頭に横切った瞬間、反対側の通路に向けて一気に走り込む。

 

 

反対側の通路に入るが、そのまま止まらず、走り続ける。

 

 

反対側に入ると同時に発射された弾頭がバリケードに直撃・・・弾頭に詰まった炸薬が爆発し戦闘警備兵を複数人巻き込んで爆発した。

 

 

「っがは!?」

 

 

その爆発が、通路全体に伝わり、通路を走り抜けたリンクスの背中にぶつかり、リンクスを吹き飛ばした。

 

 

「っぐ・・・!!」

 

 

吹き飛ばされたリンクスは、そのまま一直線の通路を飛んでいき突き当たりの壁に衝突した。

 

 

「・・・っくそ。こんな狭い場所でRPGを放つなんて・・・な」

 

 

直ぐに立ち上がり、周りを見渡すと同時にバイザーに投影されているマッピングを今いる場所と照らし合わせる。

 

 

「このまま、通路を真っ直ぐ行けば、ショートカットには、なったな・・・」

 

 

マップには、60m先に目標の武器庫があると表示されていた。

 

 

「さてと・・・あの謎の組織とテンプル騎士団に見つかりたくないからな。急ぐか・・・」

 

 

ニンジャランで走っていると10秒も経たずに武器庫に着いた。

 

 

「此処か・・・」

 

 

対戦車ミサイルにも耐えられる厚さ40cmの自動扉が、俺の目の前にあった。

 

 

「コイツは・・・流石に素手では、無理だな・・・」

 

 

俺は、素手で開ける事を直ぐに諦めて、扉の横にある壁に埋め込まれたパネルを弄る。

 

 

「パスワードと専用のレベルカードが必要・・・か」

 

 

パスワードも専用カードも今の俺は、所有していないしな・・・

 

 

「なら・・・賭けに出る・・・か!!」

 

 

人工筋肉で強化した右腕をパネルに殴り突っ込んだ。

 

 

「配線は・・・コレか」

 

 

パネルに突っ込んだ腕で扉に通っている配線を探り当て、掴み取り勢い良く外に引き抜く。

 

 

電流が通っており、ちぎれた場所からバチバチと放電しており、エラーが起こったのか分厚い扉が動くが、10cmくらいで止まった。

 

 

「さて・・・身作りするか」

 

 

扉を無理矢理、手でこじ開けて全開にさせ、武器庫の中を覗く。

 

 

「・・・流石は、テンプル騎士団・・・表に堂々といられる組織なだけあるな・・・」

 

 

武器庫には、ハンドガンからロケットランチャー・・・はたまた、アンチマテリアルライフルまで置いてあった。

 

 

「・・・バレッタにジャベリン。最新鋭装備が多いな・・・ん?この反応は・・・」

 

 

部屋に置いてある武器を見ながら、奥に進んでいるとバイザーに反応が現れる。

 

 

「・・・ははは。まさか、こんな所に保管してるなんてな」

 

 

反応があった場所に向かうと鉄網と耐弾強化ガラスによって厳重に保管された俺のスーツである特殊作戦用義体スーツがあった。

 

 

「・・・ムラサマブレードがない・・・な。この近くにあるか?オーグメントモード起動」

 

 

バイザーを使い、オーグメントモードでムラサマブレードを探す。

 

 

「・・・反応は・・・スーツの下から?」

 

 

反応の間違いと思ったが、何回行っても同じ結果の為、スーツの下に置いてあるのだろうか。

 

 

「・・・人工筋肉、出力40%・・・開け口は、見つけた」

 

 

厳重に守られているスーツの扉を閉めている鍵に向き、手を延ばし腕を後ろに引く。

 

 

「・・・貫天手!!」

 

 

一気に鍵に向けて撃ち抜く・・・すると、いとも簡単に電子錠を貫通した。

 

 

突き破ると鋭く切れ味の高い鉄網が、腕の人工皮膚を切り裂き、腕に通っていた血が流れ出る。

 

 

「損傷レベル確認・・・可動に問題なし・・・止血は、特に必要なし」

 

 

腕の損傷を確認し、スーツを固定している装置に近づき、スーツに背中を預ける様にする。

 

 

すると展開状態だったスーツの背中に内蔵されている脊髄接続ユニットに接続すると同時に展開状態のスーツが全て閉じ、俺の体を覆った。

 

 

「・・・特殊作戦用義体スーツ、稼働範囲に問題なし・・・神経接続・・・問題なし。人工筋肉出力・・・問題なし。各自問題なし」

 

 

スーツに問題が無いか確かめると下からムラサマブレードが鞘に収まった状態で現れた。

 

 

「そう言う事か・・・道理で反応が下から現れる訳だ」

 

 

現れたムラサマブレードを持ち、腰の定位置に装着させると、付け合せの様にムラサマブレード用予備特殊弾倉が、目の前に6個現れた。

 

 

30発入りが6個か・・・特殊弾は全部で180発分か・・・いや今、鞘に入っている弾倉を含めたら・・・210発分だな・・・

 

 

「そうそう、使う事がないだろうが・・・コレだけあれば、十分だな」

 

 

予備弾倉をポーチに入れて出る。

 

 

「・・・丁度良い、此処にある。兵装を少し貰っていくか・・・」

 

 

手榴弾系統は、フラグ・スタン・スモーク・焼夷・EMPの各種類を2個ずつポーチに入れ、小型プラスチック爆弾、つまりC4爆薬を2個もポーチに入れる。

 

 

「・・・コレは?」

 

 

ある程度、持てる分だけ持った俺は、外に出ようとするが、丁度入口付近に立て掛けられていたハンドガンに目が移った。

 

 

「いや、後にしよう・・・」

 

 

目に入ったハンドガンを手に取り、近くにあった専用のハンドガンポーチを直ぐに右太ももに取り付け、そのポーチに差し込み、外に出る。

 

 

「・・・後は、逃げるだけだな。オーグメントモード、最短ルートでの脱出口を検索」

 

 

俺は、バイザーからの情報を更新させると、数秒も経たずに蒼色の実線ルートが足元に表示されると同時に黄色の二重丸が表示されていた。

 

 

「・・・目的の出口まで784mか、長いがやるしかないか・・・」

 

 

武器庫から退出した俺は、そのまま敵に見つからない様に走る。

 

 

 

 






次回、あの人外名探偵さんと出会います。


では( ̄^ ̄)ゞ次回会いましょう( ´ ▽ ` )ノ


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