※このメタルギアカースは、形がREXに非常に似ているが、地中を潜行できる性能を持っている。
では、15話( ^ω^)_凵 どうぞ
数分前 最前線基地内部
ハルゲルト専用オフィス
ブリーチ爆薬を使い、オフィス内を強襲したが、その中には、誰もおらず、もぬけの殻であった。
「隊長。目標が確認できません」
「分かっている。コレは、最悪の事態を想定したほうが良いな・・・。この部屋に何か目星になるものが、あるかもしれない。よく探せ」
この部屋は、ハルゲルトの専用オフィス・・・それならば、アイツが何処かに行ったかが、わかるはずだと思い、分隊員全員に部屋を探らせる。
「それにしても、奇妙な部屋だな・・・目に通るような資料が置いてあるだけで、コレといって、目星いモノが置いてないなんて・・・」
部下の言うとおり、このオフィスに置いてあるものは、どれも重要そうに見えない資料ばかりだ。
それを最高責任者でもあるハルゲルトのオフィスに置いてあるは、奇妙だ・・・
「隊長!!コレを見てください!!」
私が部屋を探っていると隊員である一人が、手に資料を持って慌てていた。
「どうした?少し落ち着け。一体何を見つけたんだ?」
「そ、それが・・・とにかくこの資料を見てください!!」
私が慌てている隊員を落ち着かせようとするが、その前に資料を見せられる。
「落ち着けと言うに・・・全く、それで、なになに・・・・・・っ!?」
隊員から受け取った資料を見た私は、驚愕する。
何故なら・・・
「馬鹿な・・・
この計画は、極秘裏に進められていたはずだ・・・一体何故アイツが・・・?
「既に送りました・・・ですが、まさか、ヤツがこの計画を進めているなんて・・・」
「そうか、仕事が早くて助かる。それならば、早急にヤツを見つけ出さないとな・・・」
この計画に書いてある二足歩行型戦車は危険過ぎる・・・。計画を建てたアイツ本人から聞かなければ・・・
「この資料によると、どうやら、第2格納庫に収納されていると記されていますが・・・」
「あぁ・・・急いで移動を・・・っ!?」グラっ
分隊員を連れて格納庫に向かおうとした瞬間、基地全体が揺れ始め私を含む分隊員全員が地面に倒れ込んでしまう。
「一体何だ!?この揺れは!?」
「分かりません!!ですが、この揺れからして震源地は、この基地だと思います!!」
「この揺れからして、タダ事じゃないだろうな・・・」
ミシ・・・ミシ・・・
「っく。この基地は、対震災設備をしていないようだな!!全員急いでこの基地から脱出するぞ!!」
『了解!!』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
現在
最前線基地 防衛網
『流石に、そう簡単に終わるわけないか!!』
一刀両断したミサイルは、そのまま地面に衝突し爆発それにより、立ち上がる粉塵を背中に受け止めながら、二足歩行をしている巨大な機械にムラサマブレードを構え直して向ける。
「隊長達をどうした?」
『隊長達ぃ?あぁ・・・赤十字の連中なら、瓦礫の下じゃないのかぁ?』
瓦礫の下?まさか!!
俺は、隊長達がいた筈の最前線基地の方向を見ると、先ほどの大きな地震で崩れてしまったのか、半倒壊状態の最前線基地が目に入った。
「何が・・・」
----現在、目の前にいる金属機械の出現による地震により、対震災設備をしていなかった最前線基地が倒壊したと思われる。
「コイツの所為か・・・」
バイザーからの情報を見た俺は、ゆっくりとムラサマブレードを鞘に仕舞い、居合の斬りの構えをする。
『へぇ?諦めないのか?』
ハルゲルトが、そう言い今度は、機械の胴体に取り付けられている2つのガトリングガンが俺に照準を定めた。
「今更だが、状況分析による目の前の兵器の情報を展開」
------対象武装:二足歩行型兵器「名称不明」。装備武装:脚部内蔵式三連対戦車誘導弾、脚部太腿装備式アクティブ・デコイ(スモーク&フレア)、胴体下部装備式FEL(自由電子レーザー)砲、胴体前部装備式30mmガトリングガン、右胴体装備式レーダーレドーム、左胴体装備式撃墜弾射出用レールガンを確認しました。
「装備は、そのままか・・・」
------機体装甲は、特殊耐熱セラミック複合タングステン装甲を使用。通常火器では、与えるダメージが無く。携行地対空ミサイル『スティンガーミサイル』、もしくは航空機搭載型ロケット弾『ハイドラ70ロケット弾』が有効ですが、現在望ましい武装がありません。
------ですが、ムラサマブレードを使用した場合の戦闘勝利確率は、98%です。ムラサマブレードの使用を推奨します。
「元々、そのつもりだ・・・」
『さてと、準備は完了したかぁ?』
俺が姿勢を低くし、ムラサマブレードを構えると同時にハルゲルトから声が掛かる。
「あぁ・・・」
『ならぁ・・・死になぁ!!』
ハルゲルトの声が聞こえると同時に照準を定めていた30mmガトリングガンと対戦車誘導弾が俺に向かって発射された。
「この距離じゃあ、俺の攻撃が当たらないからなぁ・・・攻める!!」
30mmガトリングガンが毎分3900発もの化物のスピードで発射する30x173mm弾が、俺に着弾する前に俺は、脚部人工筋肉を強化させ、一気に走る。
亜音速と言う高速で飛来する弾丸が当たらないギリギリの距離で移動している俺の頬を掠めていくが、気にせず前に突っ走る。
発射された対戦車誘導弾は、熱源感知センサーを搭載している様で車以上の速度で走っている俺に向かって真っ直ぐ飛んでくるが、俺は、無駄に切らず、そのままギリギリまで近づかせ、ぶつかりそうになった瞬間、脚力を使った跳躍し誘導弾を踏み台にし回避する、それに続くかの様に飛来してくる誘導弾も全て踏み台にして回避していく。
踏み台にしたヤツは、地面に着弾する様に強く踏む事で無力化していく、無力化にすると同時にハルゲルトに接近していく。
『ははは!!流石だな!!戦闘用に作られただけある!!』
攻撃を避け無力化していく俺の姿を見たハルゲルトが外部スピーカを使い叫んでくる。
「・・・コレだけだと思われると、いささか不満しかないな・・・」
『ははは!!なら!!もっと力を見せてみろ!!』
俺は、未だに飛来してきている誘導弾を踏み台にしながら、居合い斬りを放つ準備をする。
「なら・・・見せてやる。お前が馬鹿にしている組織が作り上げた、強化兵士の力の一つをな」
そう言うと同時に次に飛来してきた誘導弾を最後に俺は一気に脚部人工筋肉に力を入れて開放する事で一気に加速しハルゲルトに接近する。
『ははは!!この機械はな!?核搭載二足歩行型戦車、どんな地形でも核ミサイルが撃てる兵器なんだよ!!そんな兵器が・・・この
呪われた金属の歯車?一体どう言う意味だ?
「メタルギア・・・」
『そうだ・・・お前が、いやお前らの上は、このメタルギアの情報が欲しかったのだろぉ?』
情報?それにオッツォたち上司が、メタルギアについて?
「だが・・・今の俺には、関係ない」
そうだ・・・関係ない。今の俺がこの情報を知ったところでどうしようも出来ないんだしな。
『なにぃ?』
「それに、貴様を抹殺するのが俺の目標だ・・・」
目標までの距離・・・あと、8m
『そうかい・・・なら、死ねぇぇぇぇ!!』
ハルゲルトは、メタルギアカースの脚部とその巨大で強靭な胴体を使い、俺にタックルしてくる。
「無意味・・・」
その行動を予想していた俺は、瞬時に鞘に付いているトリガーを引きムラサマブレードをスパイクさせて高速で射出させ、柄に添えていた状態から一気に握りしめて、振り抜いた。
高周波で強化され斬れ味が高くなっているムラサマブレードは、スパイクで射出され高速で引き抜いた事で更に切れ味が上がり、バターを切るかの様にメタルギアカースの装甲を、レドームを切り裂いた。
「流石だぁ!!流石!!戦闘用兵士なだけある!!」
カースは、レドームを切り落とされた事に一瞬体勢を崩しかけるが、瞬時に機体の体勢を立て直し此方を向くと、コックピットにあたいする場所が開いており、パイロットであるハルゲルトの姿を確認できた。
俺は、カースのレドームを切り裂いた瞬間、地面に着地してカースのコックピットを見上げる。
「・・・暗殺目標のハルゲルト・ラ・シュナイロを確認した。コレより任務を執行する」
「まだまだ、弾はあるんだぁ!!食らいつけぇ!!」
ハルゲルトが、そう言い先程と同じ様に誘導弾とガトリングガンをバラ撒いて攻撃してくるが、それに紛れる様にFEL(自由電子レーザー)砲によるレーザー攻撃をしてくるが、同じ様な攻撃は、OADを使い回避していく。
「コックピットだけ・・・いや、パイロットだけを無力化するか」
俺は、脚部人工筋肉を瞬時に開放し跳躍する。それも今まで以上のパワーを出した事により、弾丸の様なスピードでカースに突っ込む。
「っ!?はやっ!?」
まだまだ!!もっと早く!!
「っぬ!!」パンッ
俺は、脚部のパワーを使い、常人では、有り得ない速度で空間を蹴り飛ばすことで空中を3次元移動する。
先ほど聞こえた空気を割る様な音は、空気を蹴った事により発生した音である。
「っ!?消えただと!?」
普通のそれこそ、サイボーグ処理もされていない人間が、俺の姿を捉えるのは・・・不可能!!
「っは!!せいっ!!っふ!!」
未だにスピードが上がり続けている事で徐々に俺が移動する場所に残像が発生し始めるが、俺は気にせず、スピードを生かして瞬時にカースに近づき、脚部を切断する。
「っなに!?」
脚部を細切れに切断された事でカースは、バランスを保てなくなり、崩れた。
バランスを崩したカースは、そのまま自身の巨体を地面に倒れ込んだ。
「っぐぁ!!」
カースが、勢い良く倒れ込んだ事でコックピットに乗っていたハルゲルトが飛ばされ出てきた。
「・・・・どうした?俺にやられないんじゃなかったのか?」
俺は、カースから落とされたハルゲルトを見た瞬間、高速移動を中断しハルゲルトの目の前に現れる。
「っく・・・子供だと思って、侮りすぎていたが・・・それも此処までだっ!!」
そう言い、肩に掛けておいた、サブマシンガン『M10』の銃口を俺に向けて引き金を引いた。
「・・・・バカの一つ覚えの様に」
俺に向かって放たれた9mm弾が、俺に直撃する前に先ほど使った高速移動を使う。
横にズレてから、先程と同じ様に脚部人工筋肉を使い、ハルゲルトの周りを円回りに動く。
「っ馬鹿な!?増えただと!?」
ハルゲルトは俺が、先ほどより、より一層速度が上がった高速移動により、発生し形を保ち始めた残像を見て、どうやら混乱しているようだな・・・
「・・・どうした?俺を殺してみろ」
常に場所を移動しているため、俺の発する声が、エコーがかかったかの様に聞こえる。
「っく・・・」
どれが、本物の俺か分からないのか、先程まで引き金を引いて弾をばら撒いていたM10の動きが止まる。
「・・・・動きを止めて良いのか?ふっ!!」
俺は、右腰の投げナイフを2本引き抜き、ハルゲルトに向かって投擲する。
狙うのは、1本目は、銃を握る右手の甲、2本目は、脚の太腿部分を狙う。
「っぐぁ!!腕がぁ!!足がぁ!!」
投擲したナイフは、狙い通りに右手の甲と太腿に刺さり、ハルゲルトは、手の痛みと足の痛みに耐え切れずに銃を地面に落とすと同時に体勢を崩し前に倒れ込んだ。
「っくそ・・・!!」
ハルゲルトの足からは、血が出ており、止血するのでなく、落とした銃を掴もうとしていた。
それを見た俺は、高速移動を中断し、銃を蹴り飛ばし、更に遠くに飛ばすと同時に袖に隠しているアサシンブレードを展開させてハルゲルトの喉元に当てる。
「っ・・・流石、アイツ等が作った兵士なだけある・・・人間離れしすぎだな・・・」
喉元に自分の命を刈り取るものがあるにも関わらず、喋るハルゲルトに俺は、少し感心する。
「・・・当たり前だ。体を弄られたからな」
骨は、特殊なチタン合金になり、筋肉は、電力で強化される人工筋肉に変えられ、内蔵も車やバイクなどに轢かれたときもしくは、それ相応の攻撃を食らった時に内蔵が潰れない様に人工的に作られた強化内蔵、脳も元々、データー通りに作られた場所に追加でハイニューロチップを埋め込み報処理能力・演算処理能力・空間認識能力の向上をさせるほぼ機械に近い脳にされ、神経全てが極細ナノ光ファイバーにされ、人間の何倍・・・何十倍もの速度で体を動かすことが可能になり、眼球も高性能一眼フレンズと変わらない性能を持った。
「身体を弄られたぁ?そりゃあ、アイツ等だからな・・・」
「・・・体全身の構成を変えてまでの人体実験が・・・か?」
「体全身?お前まさか・・・」
少し喋りすぎたか・・・
「・・・俺は、近い内に彼処から・・・テンプル騎士団の研究所から抜け出す・・・いや、脱走する」
あんな奴らの『駒』になる気は、毛頭ない・・・
「・・・脱走ぉ?っは。奴らも失敗したもんだな、自分たちが作り出した兵士が完璧じゃないとはな・・・」
「・・・確かにな。・・・最後に一つ聞きたい、何故テンプル騎士団に追われている?」
情報では、アサシン教団の幹部と書いてあったが、それだけで狙われる筈がない・・・
「・・・俺は、元々テンプル騎士団に所属していた。それも上級騎士の階級をもっていた」
上級騎士!?オッツォと同じ階級じゃないか!?
「そんな奴が、何故テンプル騎士団に?」
「・・・奴らが知られたくない情報を俺が、持っているからさ」
知られたくない情報?さっき言っていたメタルギアが関係しているのか?
「・・・メタルギアか?」
「遠からず正解に近いな・・・。奴らは、アメリカ海兵隊から強奪した超ド級潜水艦をとある場所に隠し研究しているんだよ」
アメリカ海兵隊から強奪した超ド級潜水艦・・・だと!?まさか!!
「アーセナル・・・ギア・・・」
「っ!?何故知っている!?・・・いや、良い。そうだ。お前が言ったアーセナルギア・・・超ド級のメタルギアの隠されている場所を俺は、知っている・・・」
「・・・そう言う事か・・・テンプル騎士団は、その情報を渡されたく無い為にお前を殺そうと俺を・・・俺たちを送ったわけか」
何も知らない俺をこの戦場に出させ、重要人物を殺すと言うだけで、アイツ等は、俺のデーターを取ると同時に機密情報が消せるわけだ・・・まさに一石二鳥だな。
「そうだろうな。さて、話すことは、話した。俺を殺せ」
俺の質問に答え終えたハルゲルトは、死を待つかのように目を閉じた。
「・・・・・」
俺は、アサシンクリードを仕舞い込み、ムラサマブレードを引き抜く。
アサシンブレードだと、楽に殺せないからな。せめて、一発で終わるムラサマブレードで殺す。
「・・・最後に何かあるか?」
俺の質問に答えてくれたハルゲルトの遺言を聞く。
「俺を殺したら、左内ポケットに入っているデーターをお前の記憶にアップロードしろ。その後、そのデーター本体は、壊して消せ。パスワードは、ERIS。それだけだ」
データー?まさかな・・・
「・・・分かった。それじゃあ・・・」
いや、あとにしよう、今は、苦しまずに逝ける様に考えるとしよう。
「あぁ・・・」
俺は、ムラサマブレードを上段の構えをし、狙いを定める、狙うは首。
「さらば/じゃあな」
別れの言葉を言うと同時にムラサマブレードを一気に振り下ろした。
振り下ろされたムラサマブレードによって、ハルゲルトの首は、切断され頭部が転がり落ちると切り落とされた部分から血が噴射して、出てきた。
首を切り落とした俺は、近くにいたことで、噴射する血を頭から被る事になった。
「・・・終わったか」
返り血を頭から被った状態で俺は、先ほどハルゲルトが言っていた左内ポケットを探ると、小さなUSBメモリーが出てきた。
「情報分析による内部検索」
バイザーを起動させ、USBメモリーにコードを差し込み中身を確かめる。
-------データ、アップロード完了。網膜投影しますか?
「あぁ・・・情報の展開を頼む」
-------・・・・情報を展開できません。パスワードを入力してください。
「パスワード入力。ERIS」
-------パスワード:ERIS・・・プロテクト解除完了。情報を展開します。
そう言うと同時にバイザーに大量の情報が展開された。
メタルギアソリッド(シャドーモセス事件が2005年)
この事件でメタルギアREXが登場。
メタルギアソリッド2サンズ・オブ・リバティ(タンカー編が2007年)、(プラント編が2009年)
タンカー編でメタルギアRAYが完成した。
プラント編でアーセナルギアが登場
つまり、現在このストーリーの年代は、現在2003年。
時系列が可笑しいと思われるがそこは、ご了承を・・・
では、次回急展開です。( ̄^ ̄)ゞでは、次回会いましょう( ´ ▽ ` )ノ