3ヶ月の間すみません。
待っていた読者の皆様すみません。
コレから、もう少し早く更新したいと思います。
では、( ^ω^)_凵 どうぞ
「・・・・・・ふぅ」
何時間が経っただろうか。
先程まで戦っていた弟子アサシン全員を何とか、無力化した。
と言っても、無事に倒せたわけでもない、着ていたアサシンローブは、連戦続きでボロボロ・・・それに倒したアサシン達の血がベッタリ・・・、使っていたナイフも刃毀れしボロボロ・・・
使える物は、手首に付けているアサシンブレードと未だに鞘から抜き出していないムラサマブレードの両方だ。
さてと・・・こんな装備で最後の一人であり、未だに勝った試しのない人物・・・
「残るは、あんた一人だけだぞ・・・エツィオ・アウディトーレ」
刃毀れしたナイフ2本を両手に持って、話し掛ける。
「・・・っふ。まだ、私を倒した事のないのに強気だな。リンクス」
エツィオの顔はフードを被っていて見えないが、嫌味たらしく言っているのは、理解できた。
「・・・・・確かにな。だが、いつまでも負けるわけには、いかないからな。今日で決着を着けさせてもらう」
こんな所で躓いていたら、この先に起きる事すら防げない・・・
「・・・・なら、来い」
俺は、刃毀れしたナイフを地面に捨てる。
「・・・本気で行かせて貰う・・・ぞ!!」
俺は、体を低くし左足を半歩下げた状態から脚の人工筋肉に力を通して走り、ムラサマブレードの柄を握り締め、エツィオの懐に入る瞬間で握っていた柄を離しアサシンブレードを出し顔に向けて横薙ぎする。
「っく!!」
エツィオは、人工筋肉をフル稼働させて走った俺の速度にアサシン特有の並外れた反射神経と身体能力を活用して、アサシンブレードをギリギリで回避した。
「っち。一筋縄じゃ行かないよ・・・な!!」
俺は、アサシンブレードを瞬時にしまい腕を引っ込め横にステップし距離を離し肩の投げナイフを2本、エツィオに向けて投擲する。
「っふ!!」
エツィオは、俺が投擲した2本の投げナイフを自身の両腰にある投げナイフを3本投擲し3本の内2本で俺のナイフの方向を変えもう1本は、俺の胴体に向けて投擲してきた。
「っちぃ!!」
俺は、体を最小限で横にずらしてエツィオのナイフを回避する。
エツィオは、その隙を逃がさす程優しくなく、背中に背負っていたクロスボウを俺に向け引き金を引く。
強力なリムで引き絞られた弦によって射出される鋭く尖った矢は、再び俺の胴体に向けて飛翔して来た。
「っくぅ!!」
俺は、回避が間に合わないと瞬時に理解し右腕を盾にして射出された矢を防ぐ。
肉を切り裂く様な音が聞こえると同時に腕に激痛が走るが、痛みを我慢し一旦距離を開ける為、無事の左腕で右脇の投げナイフを3本掴みエツィオの頭・胴体・脚に投げ瞬時に脚の人工筋肉に力を入れ離れる。
「・・・・っ!!」
エツィオは、迫ってきたナイフを先ほどの様にナイフとナイフをぶつける様な事をせず、横に転がり回避した。
「・・・っ・・・痛ぅ・・・」
俺は、腕に刺さった矢を引き抜いて地面に捨ててエツィオを再び見る。
「・・・・・・」
動く気配がないな。多分こちらの動きを見てるんだろうな・・・
どうするか・・・怪我をした腕は、人工筋肉に力を入れて傷口を塞ぐと同時に研究所の奴らのお陰・・・って言うと癪に障るが、研究で鍛えられ過ぎた自然治癒能力で既に治ってるから稼働に問題は無い。
「・・・・・・」
俺は、エツィオから目をずらして自身の左腰にある物を見る。
そこには、未だに鞘から抜かず、新品同然の様に綺麗なムラサマブレードがある。
その次に見るのは、自身の腕に装着しているアサシンブレードを見る。
残っている武器は、右腰の投げナイフ2本、右肩にある投げナイフ3本、ムラサマブレード1本、アサシンブレード2本。
勝てるか・・・?
いや、勝つしかない俺には、道がない・・・
「・・・・ふぅー」
深呼吸をして再びエツィオを見る。
「・・・・っふ。いい顔つきになった。来い、鍛えた力を見せてみろ」
全くよ、待ってなくていいと思うんだがな・・・
「・・・・待たせて悪いな。見せてやるよ俺の力を」
俺は、この戦いで一度も抜いた事のないムラサマブレードの柄を先ほどのフェイントの様にでは無く本気で強く握り体勢を低くしその体勢を保ちながら、脚の筋肉と腕の人工筋肉のリミッターを外す。
「っ・・・・来い!!」
その言葉を聞き俺は、リミッターの外れた脚でエツィオに向けて走り懐に入る寸前で止まり、鞘のトリガーを引いた・・・
トリガーを引いた事でカートリッジに入っていた弾薬の火薬が爆発し鞘内でスパイクしムラサマブレードが押し出された。
「はぁぁぁあ!!」
スパイクで高速で押し出されたムラサマブレードを怪我が治った右腕で掴み取り振り抜いた・・・
刀を振り抜いた俺が次に見たのは、笑いながら倒れるエツィオだった。
補足:矢が刺さったのは、装甲と腕の隙間です。
主人公だったら、防げたのでは?と言う事には、主人公の思考と反射に体が追いつけていない為です。
現在12歳なので、あと3年経てば体が、追いつきます。
では、次話で会いましょう。