緋弾のアリア 意志を受け継ぎし者   作:暗黒の影

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駄作ですが、気楽に読んでください。


第00弾「日常の終わり」

 

20XX年 a月d日

 

埼玉県

 

とあるマンション

 

 

ppppppppppppppppppp・・・ガチャ

 

「・・・ん~・・・朝か」

 

俺は、鳴り響く目覚まし時計を止めてベッドから起き上がる。

 

「・・・あぁーそうだ・・・今日、バイトの日じゃん・・・」

 

あぁ~ダルイ・・・

 

ベッドから降りて身を整える。

 

「メシは、コンビニでいいか・・・」

 

財布を持って、マンションから出る。

 

ちゃんと鍵は、閉めているからな?

 

そのまま、マンションの駐輪場に行き自分のロードバイクに乗ってコンビニに向かう。

 

シャー・・・

 

数分自転車を漕いでいると、コンビニの前に着く。

 

俺は、そのままコンビニに入る。

 

「いらっしゃいませ~」

 

店員の言葉を聞きながら、食品コーナーに向かう。

 

「オニギリ2つで良いか・・・」

 

俺が、オニギリを手に持ってレジに向かう。

 

「おい!!金を出せ!!」

 

だが、黒い服装の不審者が銃を店員に向けて脅していたことで、買えなかった・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「どうするか・・・」

 

俺は、銃を持つ不審者に見えない場所に姿を隠して、不審者の対応をどうするか考える。

 

「コレは、どうしたら良いか・・・」

 

ゆっくりと顔を出して不審者を覗くと未だに銃を向けたまんまの不審者。

 

その手に持つ銃は、未だ現役のソ連軍の銃だった。

 

「うぇ・・・Σ(゚д゚;)何で、マカロフなんて持ってんだよ・・・」

 

マカロフ。

 

第二次世界大戦中、ソ連軍が開発し量産したTT30/33の暴発事故多発に悩み戦後に戦場でのハンドガンの能力限界を分析して新型オートマチック・ピストルとして開発されたハンドガンだ。

 

使用弾薬は、威力は低いが撃ち易い9mmマカロフ弾である。

 

「と言うか・・・何で銃なんて持ってんだよ・・・」

 

まさか、密輸か?

 

「まぁ、今はこの状況をどうにかしないとな・・・」

 

俺は、ゆっくりと商品棚を盾に犯人に近付く。

 

何も持たずに素手で銃を持つ不審者に挑むなんて、無謀なんだがな・・・

 

俺は、商品棚に置いてある白いウォッカ瓶をゆっくりと音を鳴らさずに手に持つ。

 

「おい!!何時まで待たせんだ!!さっさと金出せ!!」

 

不審者・・・いや、強盗犯か。

 

強盗犯が、金をゆっくりと出して袋に詰めている店員に痺れを切らしかけているな・・・

 

俺は、出来る限り気配を消して腰を低くして強盗犯の後ろに回り込む。

 

        出口

      ┃   ━━━

    店員┃   

      ┃犯人 ━━━

      ┃    俺

      ┃   ━━━

 

この角度なら丁度、犯人にも店員にも見えない死角なのだ。

 

俺は、ゆっくりと腰を上げる。

 

「おい」

 

俺は、腰を上げると同時に犯人に聞こえる声を出す。

 

「っ!?」

 

犯人が俺の声に反応し驚いた顔で此方に顔を向けると同時に銃も向けてくる。

 

「おりゃ!!」

 

だが、銃を向けて照準が合う前に持っていたウォッカの瓶を犯人の顔目掛けて投擲する。

 

「っな!?」

 

犯人は、驚きながらも顔に当たりそうになった瓶を咄嗟に避ける。

 

だが、咄嗟に避けたことで体制のバランスを崩し倒れそうになる。

 

俺は、その瞬間を見逃さず、一気に接近し左手で犯人が右手で握っているマカロフを払い除けると同時に、足も払い除け、右手で犯人の頭を掴みそのまま地面に叩きつける。

 

「っがっは・・・!!」

 

地面に叩き付けられた犯人は、肺に入っていた酸素を吐き出し気絶した。

 

「っふぅ・・・危なかった~」

 

俺は、犯人が気絶したのか確かめて犯人が握っているソコロフを奪い取る。

 

「ったく・・・なんでこんなもん持ってるのかね~」

 

俺は、奪い取ったマカロフを分解(フィールド・ストリッピング)しながら呟く。

 

「あっ・・・あの!!」

 

俺が、マカロフを分解し終えてレジ前に分解したマカロフを置くと脅されていた店員が声を掛けてきた。

 

「え?あぁ・・・大丈夫でしたか?」

 

「・・・はい。ありがとう・・・ございます」

 

「無事なら良いけど、悪いんだけど警察呼んでもらって良いかな?」

 

「っあ、はい!!」

 

俺が、そう言うと裏に入っていく店員。

 

「はぁ・・・バイト行く途中で強盗に遭うって、どんだけだよ・・・」

 

人生でこんな体験は初めてだっちゅうの・・・

 

「まぁ、なんとか対処できたから良かったけどな・・・」

 

だけど、コレは確実にバイト遅刻かな・・・

 

店長になんって言おうかな・・・

 

ドスッ・・・!!

 

俺が、外を見ながらバイトの事を考えていると背中に激痛が走る。

 

「あぁ?」

 

俺は、後ろを振り向くと先程まで気絶していた筈の犯人が後ろにいた。

 

「はぁはぁ・・・」

 

犯人が鼻息を荒くしながら俺を見ている。

 

俺は、ゆっくりとソイツの手を見るとベットリと赤い液体が付いたナイフがあった。

 

それを見て確信した。

 

コイツは、俺を刺したのだと・・・

 

「お前・・・」

 

「っふ!!」

 

ッドス!!

 

俺が喋ろうとした瞬間、犯人は再び手に持っていたナイフで俺の腹部を突き刺した。

 

「っぐ!!」

 

背中に刺されてるのに腹部にも刺さるって・・・

 

「はぁはぁ・・・」

 

ブッシャ!!

 

「っ・・・・・・」

 

犯人がナイフを抜き取って後ろに下がったと同時に腹部から血が流れ出てきた。

 

俺は、刺された腹部を抑えながら犯人を睨む。

 

「っ・・・てめぇ」

 

「うあぁぁぁ!!」

 

犯人が、いきなり大声を出しながらナイフを突き出して突撃してきた。

 

「・・・同じ攻撃をそうそう喰らうかよ!!」

 

俺は、ナイフの突撃を避け痛む背中と腹部を耐えながら、犯人の首に全体重を乗せた回し蹴りを喰らわす。

 

ドンッ!!ゴロ!!ゴロ!!ガッ!!シャーン!!

 

回し蹴りを喰らった犯人は、商品棚にぶつかり完全に沈黙した。

 

「っクソったれが・・・!!」

 

それを見て俺は、痛むと言うより寒気を感じながら、レジ前に凭れ(もたれ)ながら座った。

 

「大丈夫ですか!?」

 

先ほどの音を聞いたのだろう店員さんが電話を持ってきながら此方に来た。

 

っあ。ヤバい意識が朦朧としてきた・・・

 

「・・・大・・・夫・・・・・・か・・・!!」

 

ダメだ・・・もう・・・

 

そこで俺の意識は途切れた。

 

 





次回、神に会います。

( ̄^ ̄)ゞでは

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