心が織りなす仮面の軌跡(閃の軌跡×ペルソナ)   作:十束

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88話「爆炎の未来」

 寂しげな砂漠の世界から一変、騒々しい炎の音が木霊する爆炎の世界を目にする事となった特務支援課とライ。

 彼らは容易く命を奪い取りかねない劫火を前にして、本能的な危機感を感じずにはいられなかった。

 

「し、信じられません……。神が原因という砂漠の未来はまだしも、討伐した後にこんな状況が待ってるだなんて。特にあの消える様子のない炎は……、──っ!!」

 

 街を包み込む炎に意識を向けたティオが、酷く怯えた様子でしゃがみ込んだ。

 

「うっ……!」

「ティオちゃん!?」

「あの炎……普通じゃないです…………。とてつもない濃度の、怨嗟の念が、渦巻いていて……!!」

 

 ティオはライ達には認知できない何かを感じ取っているらしい。

 目と耳を塞いでうずくまるティオの元に、キーアがゆっくりと歩み寄って来た。

 

「あれは、世界を焼き尽くす呪いの炎って噂だからね。感応力の高いティオには、きっと辛いんだと思う」

(……噂?)

 

 気になるワードに反応するライ。

 一方で、外の光景を見渡していたランディが、突然大声を上げた。

 

「おい! あそこに人がいるぞ!」

「本当か!?」

「ジロンド武器商会の近くにいる……けど、不味いな。火の手に囲まれてやがる」

 

 ランディが指し示した先には、確かに1人の成人男性と思しき人影が確認できた。

 その周りには炎を纏う建物の残骸。

 彼は残骸の中央で、逃げ場をなくし右往左往している様だった。

 

 野放しにはして置けない。

 ライは窓を開け、縁の上に足をかける。

 

「俺が行きます」

「はっ? いや待て、辺りには火が──」

「耐性があるので大丈夫」

 

 ランディによる制止に返答しつつ、ライはビルの外へと躍り出た。

 キーアの部屋は3階だ。故にライは落下中に壁面を蹴り上げる事で勢いを殺し、そのまま炎のど真ん中に着地する。

 

「──ヘイムダル!」

 

 真っ赤な炎の中で巻き上がる光の結晶。

 火炎に耐性を持つヘイムダルが、片手の大槌を唸るように横薙ぎし、周囲の残骸を遥か遠方の壁まで弾き飛ばした。

 結果、炎に囲まれていた男性との間に、安全な道が形成される。

 

「無事で──」

 

 無事ですか、と話しかけようと歩み寄るライ。

 しかし、男性の容姿を視界に収めたその瞬間、ライの目が大きく見開かれた。

 

「──ッ!?」

 

 ライは反射的に飛び引き、ロイドが窓から見下ろす特務支援課ビルの近くまで撤退する。

 

「どうしたんだ!? 早く彼の安全確保を──」

「……いえ、その必要は無さそうです」

 

 炎で視界が遮られている窓からでは判別できなかったが、男性の姿は明らかに異常だった。

 

 土気色に爛れた肌。

 白濁化した眼球。

 そして決定的なのは、大きく抉られた首元。

 

「彼は、もう死んでいます」

 

 動き回る死体。

 ライが助けようとした男性とは、俗に言うゾンビだったのだ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「……ァ──、ッッ──!!」

 

 ライの存在を認識したゾンビが、首の傷口から音なき叫びを漏らしつつ襲いかかって来た。

 対するライは剣で噛み付いてくる歯を受け止め、同時にヘイムダルを召喚する。

 

「焼き尽くせ」

 

 片手を掲げるヘイムダル。

 直後、ゾンビの身体を上級火炎魔法(アギダイン)の炎が包み込む。

 耐性があるライですら高温に感じる爆炎だ。

 ゾンビの腐肉は刹那の間に炭化。骨と炭の塊へと成り果て、バラバラになって崩れ落ちた。

 

(……あまり、気分の良い臭いじゃないな)

 

 人の炭化する臭いを嗅いだライは顔をしかめる。

 相手がゾンビとはいえ、人間を焼くなどそう何度も経験したくない。

 ライは灰となった死体に短い黙祷を捧げた後、ワイヤーを射出してキーアの部屋へと戻っていった。

 

 

 ──

 ────

 

 

「お疲れ様。災難だったわね」

「ええ」

 

 部屋に戻ったライをエリィが労う。

 まさか炎だけでなく、ゾンビまで闊歩する世界だったとは思いもしなかった。

 どうしてこんな世界になってしまったのか。

 申し訳ないが、再び彼女に問わねばならないだろう。

 

 ライ達はもう1人のキーアにこの異常事態の説明を求めた、のだが……。

 

「……ごめんなさい。キーアじゃこの状況をうまく説明できないの」

 

 キーアはロイド達の期待に応えられないと頭を下げる。

 

「もしかして、キーアにも分からないのか?」

「うん。こんな状況になる因果なんてどこになかった筈なのに、気づいたら全てが手遅れの状態になっちゃってた……」

 

 因果がない。つまりは原因がないのに爆炎やゾンビが発生したと言う事なのだろうか。

 確かに訳が分からない状況だ。

 ロイド達はせめて少しでも理解する為、キーアに詳しく話を聞くことにした。

 

「何か手がかりはないのか?」

「ない事もない、かな……。ロイド達はエレボニア帝国に伝わる《暗黒竜》の伝承は知ってる?」

 

 エレボニア帝国の暗黒竜。

 それは確か、セントアークに行く最中に聞いた伝承だとライは思い返す。

 だが、クロスベルに住む特務支援課の面々が知る筈もなく、首を横に振った。

 

「いや、初耳だよ」

「七耀歴400年頃の帝都に現れたという瘴気を身に纏った黒き竜。死者を眷属として蘇らせて操ってたみたい」

「……つまり、その暗黒竜が復活した、という事なのですか?」

「ううん。暗黒竜が蘇る気配はなかったよ。──でも、その瘴気が噴き出してるって《噂》は広まってた」

 

 実体のない噂。

 キーアが言うに、その噂は逼迫する時代の中でいつの間にか生まれたものらしい。

 単なる流行り病に尾ひれがついたのか。その時は単なる憶測による噂だった。

 

「けど、いつの間にかその噂は現実になったんだよ。生きてる人を食べる死体が帝都を中心に現われて、それから驚くくらい一気に大陸全土に広まっちゃった」

「生ける屍のパンデミックって訳かよ。ぞっとしねぇ話だな」

「この世界を包む炎だって同じ。世界の果てにある呪われた炎がこの暗い時代を焼き尽くすんだって噂が流れてた。他にも太陽が喰われて無くなったとか、大地が沈むとか、いろんな噂が流れ始めて……」

 

 続けようとして言葉を詰まらせるキーア。

 彼女とて荒唐無稽な話と思っているのだろう。

 だが、ここまで来たら嫌でも推測が出来る。

 

 暗黒竜の噂は現実になった。

 炎の噂も真実となり、実際に世界を焼き尽くそうとしている。

 だとしたら、他の噂も、きっと。

 

「太陽の消失も、大地の沈没も、実際に起こったって事、なのか?」

 

 恐る恐る確認するロイドの言葉に、もう1人のキーアが小さく頷いた。

 

「……………………」

 

 室内がしんと静まりかえる。

 もう1人のキーアの話が本当なら、あまりに多くの出来事が同時多発的に発生しているのだ。

 共通項と呼べるのは噂になっていたと言うだけ。神を討伐すれば回避できる砂漠の未来とは異なり、どこで何をすればいいかすら分からない。

 

 ゾンビは発生原因を突き止めれば良いのか?

 炎は世界の果てとやらに何か問題があるのか?

 太陽の消失は? 地面の沈没は?

 

 考えれば考えるほど深みにはまっていくロイド達。

 焦りにも似た空気が張り詰める中、唐突に、壁を叩く衝撃音が鳴り響く。

 その音を出したのは顔を伏せたランディだ。

 彼は拳を壁に叩きつけたまま、僅かに体を震わせていた。

 

「……つまりは、だ。俺達は神を自称する奴の一方的な救済を受け入れなきゃ、どっかの誰かが生み出した噂どおりに滅びちまうって訳かよ。…………ふざけんな! 何なんだってんだ……! この理不尽な状況は!!」

 

 この世界に残された時間はたったの4ヶ月。

 その先に待つのは神による救済か、混沌とした破滅か。

 どちらにせよ、人が人として生きていける道はない。

 

 この予言は、クロスベルを守るために日々尽力していた特務支援課にとって、今までの全てが無駄であると断じるようなもの。

 理解はしても、到底納得できるようなものではなかった。

 

「ランディ……」

 

 憤りを隠せないランディの叫びを聞いて、悲しげに顔を曇らせるキーア。

 今までの話した内容が全て本当ならば、彼女は滅びの未来にずっと挑み続けて来たのだろう。

 その辛さはきっと、ロイド達が感じているものとは、比べ物にならない程に強烈なものの筈だ。

 

 故に、そんな顔をする少女の体を、ロイドは前からそっと抱きしめた。

 

「えっ? ロ、ロイド?」

 

 もう1人のキーアは大きな腕の中で慌てふためくが、ロイドは気にせず少女の頭を優しくなで始める。

 

「よく頑張ったな、キーア……」

「う、ううん、違うよロイド。みんなだって、いつもキーアを助けてくれて──」

「それでも1番頑張ってるのはキーアだよ。こんなどうしようもない状況なのに、途中でくじけたっておかしくない状況なのに、キーアは進み続けたんだ。俺はそれを誇りに思う」

 

 何度も繰り返したという少女に向け、暖かな言葉を贈るロイド。

 すると、キーアは抑え込んでいた感情が溢れ出し、

 

「う、うぅ……、あぁああああ──…………」

 

 大粒の涙を零しながら、小さく泣き始めるのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ──それから幾ばくかの時間が流れて。

 ひとしきり涙を流し終えたもう1人のキーアは、少し未練があるようなそぶりを見せつつも、そっとロイドの元から離れていった。

 

「ありがとう、ロイド」

 

 キーアは泣いたおかげか、すっきりとした笑顔を浮かべている。

 そして彼女の周囲に現れる光の粒子。

 段々と体が透けていく光景を見て、エリィ達は驚きを露わにした。

 

「キーアちゃん!?」

「心配しないで。キーアはもともと、この未来に残された残滓のようなものだったから」

 

 初めからこうなる事を知っていたのだろう。

 もう1人のキーアは戸惑う様子もなく、落ち着いた様子でロイド達に最後の言葉を残す。

 

「現実のキーアは百貨店《タイムズ》の屋上にいるよ。彼女も苦しんでる筈だから、支えてくれると嬉しい」

「ああ、約束する……」

「うん!」

 

 もう1人のキーアは最後に満面の笑顔を浮かべて消えていった。

 

 主のいなくなった室内に残された特務支援課とライ。

 外から轟轟と聞こえてくる劫火の音。

 しばらく少女が消えていった先を見つめた後、静かに振り返り部屋を後にする。

 

「……行くぞ。皆」

 

 先頭を歩くは特務支援課のリーダー、ロイド。

 彼の目には、揺るぎない不屈の炎が灯されていた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ビルの1階に戻って来たロイド達は、そこで夢遊病のように徘徊する多数のゾンビを発見した。

 砂漠の未来とは異なるが、1階ロビーは相当な破損具合だ。

 

 燃え盛る炎と、入り口付近に空いている大穴。

 恐らく、ゾンビは恐らくそこから入って来たのだろう。

 階段に築かれたバリケードがなければ、今頃3階まで登って来ていたかも知れない。

 

「こりゃ、こっから出ていくのは難しそうだな」

「なら裏口を確かめましょう。あそこもバリケードが置かれてるけど、このルートよりは移動しやすいかも知れないし」

 

 階段上にある裏口の扉を見ながら提案するエリィ。

 確かに試してみる価値があるかも知れない。

 なら、まずは裏口のバリケードをどかすべきか。

 

 男性陣3名が力を合わせ、扉の前に置かれた重厚なテーブルをどかす。

 そして、若干歪んだ扉をそっと開け、ロイドが裏口の外を静かに見渡す。

 

「……大丈夫だ。見える範囲に屍や炎は見えない」

 

 どうやら裏口の方はひとまず安全らしい。

 

「屍に遭遇したら俺が対処します。噛まれるだけでアウトな可能性もありますので」

「感染型の毒素でもあるって事ですか。確かに、ライさんを襲った屍は噛もうとしてましたし、増加速度を考えると可能性はありますね」

「分かった。その時は頼らせて貰うよ」

 

 ライの欠けた記憶の中にあるゾンビの感染条件。

 もし、この世界にいる奴らも同じだとすれば、接敵の危険があるロイド達の戦闘は避けた方が良いだろう。

 

 故に今、一番安全な戦力はライが持つペルソナだ。

 次いでエリィの導力銃、3番目にティオの導力杖と言ったところか。

 ロイド達は臨時の隊列を形成し、静かに裏口から外へと出ていくのだった。

 

 

 ……

 …………

 

 

 裏口から出た先は一般住人が住み、パン屋などもあったと言う西通り。

 そこから中央広場へと回り道をして戻って来たロイド達は、広場の北側に位置する百貨店の中へと突入した。

 

 内部は散乱した商品の残骸と、崩れ落ちたバリケード。

 そして店内をうろつく元クロスベルの住人達。

 

「ここから先、回り道は難しそうだな……」

 

 ロイドは悲惨な光景を目にしながらも、感情を殺して冷静な判断を下す。

 屋上に続く階段は幸いにして無事だ。

 階段自体も広い事から、恐らく駆け抜けるのが最善手だろう。

 ならば──、

 

「ペルソナで奴らを引き付けます」

「ええ、頼むわ」

 

 ライは徘徊するゾンビを階段から引きはがすため、新たなペルソナを召喚した。

 

「出番だ。──バグス!」

 

 現れたのは熊のぬいぐるみに似た姿をしたペルソナ、バグス。

 綿の代わりに子供の顔のようなものを詰め込んだ悪趣味なその妖精は、ゾンビの周りで奇妙に動き回り、彼らの注意を引く。

 

「──今だ!」

 

 ロイドの合図に合わせて一斉に屋上へと駆け出す特務支援課。

 その足音に気づいたゾンビにはもれなくバグスのパンチが炸裂し、無事5人は屋上の扉へと辿り着いた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ──百貨店《タイムズ》屋上。

 もう1人のキーアから聞いた場所に続く扉を開けたロイド達が目にしたのは、手すりに両手を乗せてぶら下がる幼い少女の背中だった。

 

「キーア……」

 

 哀愁を背負うその背中。

 ロイドは直感で、それが昇降機で別れた本人であると理解する。

 

「……ロイドたちも知っちゃったんだね」

「そう言うキーアこそ、この状況を理解しているんだな」

「うん。今まであいまいだったけど、ようやく全部思い出せたよ」

 

 悲しそうな顔で振り返るキーア。

 その顔はもう1人の彼女よりは若干幼く、けれど同じ目をしていた。

 

「キーアちゃん。私たちは、もう1人のあなたから全てを聞いたわ。4ヶ月後に待ってる滅びについて。本当に辛かったわよね」

「うん……」

「私たちは時が戻る前の記憶はありませんし、恐らく、次に記憶を引き継ぐ事もできないでしょう。……ですが、この時間軸にいるのは間違いなく私たちです。ここにいる間は、ぜったいに私たちがキーアの味方になって見せます!」

 

 エリィやティオがキーアに向けて必死の言葉を投げかける。

 ロイドがもう1人のキーアに言ったように、必ず支えてみせるのだと。

 まだ幼いキーアは、それを聞いて涙を滲ませた。

 

「ありが、とう……みんな…………」

「キーア。クロスベルに潜むという神はどこにいるんだ? 砂漠の未来を回避するためには、その存在を倒さなきゃいけないんだろう?」

 

 全てを思い出したというキーアに対し、確信に迫る問いかけをするロイド。

 そう、元よりライ達はこの領域にいる筈の神を倒すことが目的だった。

 過去であり未来の記憶を持つキーアなら知っているだろう。

 

 そう思うロイド達に対し、キーアは手すりの向こうを指差して答える。

 

「神だったら、最初からあそこにいるよ」

 

 彼女が指差したのは、崩壊したオルキスタワーだった。

 黒い煙がもくもくと立ち上るタワーの残骸。それ以外何も見受けられない。

 

「……本当に、あそこにいやがるのか?」

「今は上の次元から見下ろしてるから見えてないだけ。あそこにいるのは真理を司る神。神さまの中でもっとも公平な存在だから、求めたらきっと答えてくれるはずだよ」

 

 求めには応じると説明するキーア。

 すると、彼女の言葉を肯定するかのように、爆炎の世界に機械的な声が響き渡った。

 

『──左様』

 

 世界全体を震わせる神言。

 同時に、キーアが指差したオルキスタワーに異変が起き始める。

 

「なっ!?」

「オルキスタワーの残骸が、歪んで……!?」

 

 地面から突き出していた残骸が歪み、霧のように境界が曖昧となって、形を変えていく。

 やがて変化を終えて現れたのは巨大な玉座。

 数十mはあるかと思しき、現実にある筈のない真っ白な椅子だ。

 

『我らは伝えた。汝らが欲する未来を』

『しかし、汝らはかつてこの世界に来た者達とは異なる。汝らは、世界の行く末を選ぶ立場にある』

『故に我らは観る。汝らにその権利を持つに相応しき力があるのかを』 

 

 その椅子の上に神はいた。

 星々の周回を模した帽子を被る男女同体の神。

 身に纏った学士のローブの内側には球体の身体が浮かび、そこから伸びる2本の腕が頭を支え、残る2本が分厚い本を開いている。

 椅子に接した足も4本あり、内2本は丁寧な坐禅を組んでいた。

 

 あまりにも巨大すぎる存在。

 思わず圧倒されるロイド達に対し、神は抑揚のない言葉を紡ぐ。

 

『我らが名を名を求めよ。我らが、至高の光に満ちた、我らが名を求めよ』

 

 神を倒そうとするロイド達の意志に応じ。

 今ここに姿を現す純白の神体。

 その周囲だけ黒い雲が晴れ、穢れなき光が地上へと差し込む。

 

『──我らは世界の”真理”にして、宇宙の”理法”を定めしもの』

『名を、ヌース=アレーテイア』

『矮小なる人の子よ。この世の未知を否定し、幸福なる世界を求めし者達の”総意”として、今ここに神の試練を与えよう』

 

 神の顕現により、炎に染まった世界の理が書き換わっていく。

 赤から白へ。その偉業、正しく神の御業。

 

 かくして、混沌と秩序が混ざり合う未来の地にて、2体目の神との戦いが始まろうとしていた。

 

 

 




愚者:バグス
耐性:呪怨無効
スキル:ミラクルパンチ、エイガオン、マハスクンダ、マハタルカオート
 ウェールズ地方に伝わる妖精の1種。バガブー、バグベアなど名称を持っており、親の言う事を聞かない子供を食べてしまうと言われている。また、バグベアの名前から近年では熊の姿で描かれる事もある。


■■:ヌース=アレーテイア
耐性:???
スキル:???
 その名が示すは理法、そして真理。男女同体である事は即ち完全性の象徴である。かつて存在していたグノーシス主義において、叡智または真理を知る事こそ、魂を肉の檻から救済する手段だとされていた。



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