心が織りなす仮面の軌跡(閃の軌跡×ペルソナ)   作:十束

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79話「帝都に迫る鋼鉄の弾」

『シャドウと物質の融合について』

 

 時空間への干渉など特異な性質を持つシャドウであるが、何例か物質と融合する事例が報告されている。

 特に顕著な事例として挙げられるのは2009年5月の巌戸台港区に出現したという《プリーステス》、そして同年8月に旧陸軍基地に現れたという《チャリオッツ》《ジャスティス》と呼称されたシャドウだろう。

 前者はモノレールと同化するという形で暴走させ、後者は基地に残されていた旧型の戦車と融合してペルソナ使い達と戦闘を行った。戦車に至っては砲塔が分離し、キャタピラが両手両足に変形するなど、物理的構造を無視した変形すら可能だったようだ。

 これらの特徴は、この現実世界そのものが集合的無意識がよって生み出されたものであると言う事実を示唆しており──……

 

────以上、葵希人の研究レポートより抜粋

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 ユーシスの影という試練を乗り越えたライとユーシスの2名。

 今だその疲労が残っている彼らの耳に届いたのは、焦りが混じったクレアの声だった。

 

《VII組の皆さん緊急事態です! シャドウと融合した暴走列車が帝都に迫ってきています! 到着予定時刻は約16分後、近場の者は駅に向かってください!!》

「なんだと!?」

 

 16分後に衝突すると言う暴走列車。

 クレアの報告が確かなら、駅どころかバルフレイム宮にかけて甚大な被害が発生してしまうとの事。

 

(一番駅に近いのは俺達だ。けど、それでも時間が足りなすぎる)

 

 地図を脳内に浮かべたライは苦々しく歯を食いしばる。

 

 身体強化をして移動したところで、駅に到着するのはタイムリミットぎりぎりになるだろう。

 そうなっては暴走列車を前に正面から立ち向かうしか手は残されていない。

 一瞬の対敵になる。仮に倒せたとしても、列車の大質量による被害は避けられない。

 

 何か手はないか?

 周囲を見渡すライ。そんな彼の視界に、エンジン音を鳴らす小豆色のボディが入って来た。

 

「──おや後輩、こんな場所にいたのか」

 

 それは導力バイクに乗ったアンゼリカであった。

 

「ログナー先輩?」

「はは、私1人で失礼するよ。トワは今住民避難の指揮で忙しいからね」

 

 どうやらトワとは別行動をしていたようだ。

 

 いや、今はその事を考えている場合ではない。

 今はこの幸運をありがたく受け入れるべきだろう。

 

「先輩、その導力バイクをお借りしても?」

「どうしたんだい? そんなに焦るなんて珍しいじゃないか」

「緊急事態です」

「……分かった。存分に使いたまえ」

 

 アンゼリカから導力バイクを譲り受けるライ。

 かなりの重量を誇る大型バイクのシートに跨ると、バイクを降りたアンゼリカが声をかけて来た。

 

「手短に運転方法を教えようか。まず発進の方法だが──」

「いえ、大丈夫です」

「そうかい? なら機能だけ伝えるよ」

 

 旧校舎で見た光景から察してはいたが、ライはこう言った乗り物を扱った経験があったようだ。

 

 右手のアクセルとブレーキ。左手のクラッチレバー。

 そして足元のギアチェンジと後輪ブレーキ。

 多少勝手は違ったものの、アンゼリカから機能を聞くだけで体に馴染み、どのように操作すれば良いのか直感で理解できる。

 

 唸るエンジン音。

 ヘイムダル中央駅へと向かおうとするライの後ろに、ユーシスが肩を掴んで乗り込んできた。

 

「ユーシス?」

「俺も連れていけ。このまま足を引っ張ったまま終われるものか」

「そうだな。……けど、先に断っておく」

 

 何?と、疑問を浮かべるユーシスを他所に、ライは半分引いていたクラッチを元に戻す。

 

「俺の運転は荒いぞ」

 

 ──瞬間、導力バイクの車体が弾けるように急加速した。

 

 予めエンジンの回転数を高めていた事による超加速。

 慣性に従って浮かび上がる前輪。

 ライは前方に体重を寄せ、強引に車体を水平に戻した。

 

「……なるほど、これは、確かに獰猛なロデオだな!」

「このまま駅に直進する。体重移動を合わせてくれ」

「承知した──。──待て! その先は水路だぞ!?」

 

 疾風のように流れていく景色の中、ユーシスが警告する。

 

 前方に見えて来たのは帝都内を流れる広大な水路。

 だが、元々ライ達がいた車道は橋を通るために大きく迂回する形となっていた。

 そんな時間はどこにもない。ならば、取るべき道は1つ。

 

「このまま突っ切る!」

「何!?」

 

 石で護岸された水路が迫りくる。

 ライはアクセルを一切緩める事なく、左手を離して召喚器をこめかみに押し当てた。

 

「──フォルネウス!」

 

 前方にペルソナを呼び出すライ。

 フォルネウスは平べったいフォルムをしているが故、ジャンプ台として最適だ。

 

 落下防止の柵を目前に、フォルネウスの背を駆け上がり、2人を乗せたバイクが水路上空へと躍り出る。

 

 まさに命知らずのスタント行為。

 波のない水路を飛び越えたライ達は、その勢いのまま向こう岸へと着陸した。

 

「体重を右に!」

「──ッ!」

 

 無事着地したのもつかの間。

 直後にあった曲がり角を、速度そのままに体重移動で曲がり切る。

 車体が地面に倒れるんじゃないかと思う程のコーナリングを成し遂げたライとユーシスは、そのまま帝都南部の駅へと向けて、風を切りながらバイクを走らせるのだった。

 

 

 ……

 …………

 

 

 そんな2人の背中を見送るアンゼリカ。

 彼女はあまりに豪快なライの運転を見て、面白そうに笑っていた。

 

「ひゅう、中々の乗りっぷりじゃないか」

 

 1歩間違えれば大事故にも繋がりかねない危険運転。

 もし仮にトワがこの場にいたら、不安のあまりに卒倒していたかも知れない。

 

 けれど、アンゼリカ自身はライの運転に興味を示していた。

 導力バイクはまだ一般に流通していない試作段階のもの。しかし、旧校舎の異世界から得た情報によると、既に普及した世界も存在しているらしい。

 もしかしたら、ああ言った乗り方も広まっているかも知れないなと、未知の世界に想いを馳せるアンゼリカであった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ──導力バイクでの運転を始めてから2分ほど経った頃。

 ようやくライの運転に慣れて来たユーシスが苦言を呈してきた。

 

「お前の運転をロデオと称したのは訂正する。こんな馬鹿げた道を走る馬がいるものかッ!!」

 

 ユーシスが叫んだ瞬間、ライは細い塀の上にタイヤを合わせて着地。

 人が通れない建物の隙間をアクセル全開で爆走した。

 

「けど、これで10分前には到着できる」

「──ッ、それは否定しない。それとライ、到着後の作戦は本当にあの内容で行くんだな?」

「ああ、連絡を頼む」

 

 祭りの残骸の中を走り抜けながらも、ライはユーシスに暴走列車を止める手段について相談していた。

 

 その果てに出た答えはたった1つ。

 運転に集中するライに代わり、ユーシスが司令部へと連絡を行った。

 

「──リーヴェルト大尉、聞こえているか?」

《ええ、聞こえています》

「俺達は後2分ほどで駅に到着する。大尉には、鉄道憲兵隊の装甲列車を何時でも動かせるよう、手配を頼みたい」

《列車を、ですか?》

「ああ。俺達ペルソナ使いが暴走列車の内部へと乗り込み、直接暴走させているシャドウを叩く。危険など百も承知だが、これは俺達2人で決めた事だ」

 

 ライ達が立てた作戦は装甲列車に乗って帝都から離れ、暴走中の列車に直接乗り込むものだった。

 帝都の被害を0にするにはもうこの手しか残されていない。

 ユーシスは揺るぎない覚悟を胸に、司令のクレアへと提言する。

 

《……やはり、それしかありませんか》

 

 クレアもその事実には至っていたが、あまりに危険すぎる為、別の策を探していた。

 だがしかし、もう時間は残されていない。

 ユーシスの言葉を聞いたクレアもまた、覚悟を決めて決断を下す。

 

《分かりました。装甲列車は至急手配いたします。ユーシスさんとライさん、……どうか、ご武運を》

「任せろ」

「ええ」

 

 クレアからの許可を得たライ達はそのまま駅へと直行する。

 

 表通りに出た後はもう、舗装された道を正直に走った方が早い。

 周囲には人が乗った車もちらほらと見え始め、避難してきた住民の姿も増えて来た。

 主要避難先であったヴァンクール大通りが近づいて来たからだろう。

 しかし、住民達が避難する方向はライ達とは正反対だった。

 

「皆さん! 避難場所が変更となりました! 我々が護衛しますので移動をお願いします!」

 

 暴走列車の接近を受けて避難民の移動を始めている様だ。

 けれど、周辺に潜むシャドウを警戒しながらの為、タイムリミットまでに避難を終わらせる事は難しいだろう。

 

 失敗すれば逃げ遅れた人々の命はない。

 重い責任が己の肩にかかっているのを実感する中、ライは大通りへと続く道を全速力でかっ飛ばしていった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 唐突に空ける視界。

 それは帝都最大の主要道路、ヴァンクール大通りに到達した事を意味していた。

 

 駅からバルフレイム宮へと真っすぐ北に伸びた広大な道路。

 左右には大きな店舗が立ち並ぶ文字通りの中心街であり、夏至祭で増えた一般人を護衛する上で最適な場所でもあった。

 

 少しずつ人が減っていくその通りに到着したライ達は、タイヤを滑らせながら南に車体を向けて停止する。

 

 車体の先には小さく見えるヘイムダル中央駅。

 車道にはまだ多くの人が残されていたが、クレアが手配してくれたのか、バイクが通る道はしっかりと確保されていた。

 

「あそこが終着点だが──まあ、そのまま突っ込むだろうな、お前は」

「当然だ」

 

 ルートを定めたライは再びバイクを走らせる。

 

 全身に圧し掛かるG。

 周囲の群衆が初めて見る乗り物に驚愕する中、風と一体になったライとユーシスはそのままヘイムダル中央駅の中へと突撃する。

 改札口を飛び越して駅のホームへ。

ホーム上空で鉄道憲兵隊の装甲列車を確認したライとユーシスはバイクを乗り捨て、列車の上に着地する。

刹那、列車内部から広域放送による通信が響いた。

 

『ペルソナ使い2名の搭乗を確認しました!』

『承知した。至急発進せよ!』

『ハッ!!』

 

 ライ達が乗る列車がガクンと揺れる。

 特別製である為か恐ろしいほどの急加速を見せる装甲列車。

 慣性と風によって飛ばされそうになる体を、車体の凹みを掴むことで支える2人。

 そうしている内に列車はトップスピードとなり、気がつくと帝都から外に出ていた。

 

 後方を見ると、かなりの速度で遠ざかっていく緋色の外壁。

 今までの戦場を後にしたライ達に向け、再び広域放送が聞こえてくる。

 

『VII組の学生よ、こちらは鉄道憲兵隊所属のミハイル・アーヴィング大尉だ。今から最終ミーティングを行いたい。導力通信の周波数を指示の通りに合わせてくれ』

 

 ライとユーシスはミハイルという男の指示に従ってARCUSの設定を変更し、通信を開始する。

 

「VII組所属のライ・アスガードです」

「同じくVII組所属、ユーシス・アルバレアだ」

『報告書にあったアスガードとアルバレアの子息か。……先ほども伝えた通り、私はミハイル・アーヴィング大尉。クレア・リーヴェルト大尉と同じく鉄道憲兵隊の陣頭指揮を行っている者だ』

 

 ARCUSから聞こえて来たのは先ほど広域放送で語り掛けてきたミハイルの声。

 声だけでも生真面目な性格を窺い知る事ができる彼は、どうやらこの装甲列車の中からライ達に連絡を取っているらしい。

 

 周囲が自然あふれる景色に変わる中、ライとユーシスはミハイルとの通信を続けた。

 

『暴走列車との接敵までまだ時間がある。その間に一通りの情報共有を済ませておきたい』

「ええ」

『まずは列車の来歴についてだ。テロリストの手により暴走している列車は、クロスベル自治州から発車した旅客列車だと判明している』

「旅客列車? だとしたら中に乗客が?」

『ああ、取り残されている可能性が高い。しかも厄介な事に、乗車しているのがあの《ヘンリー・マクダエル》だとの情報まで入ってきている』

「──おい、それは本当か!?」

 

 眉間に皺を寄せて聞き返すユーシス。

 その剣幕から察するに、ヘンリー・マクダエルという人物は重要なポストにいる者なのだろうか。

 

「ユーシス、重要な人物なのか?」

「クロスベル自治州の自治州議会議長を務めている人物だ。確か、来月に迫った通商会議にもクロスベル代表の1人として出席する予定の筈」

『その通りだ。そして、本来ならば今晩バルフレイム宮にて開催予定の舞踏会に、来賓として参加する予定だった。テロリストはその列車を占領した形となる。……無論、偶然ではないだろう』

 

 テロリストはこの本命が迎撃された際の保険まで用意していた。

 もし駅にペルソナ使いを終結させる事ができれば迎撃も可能だろう。

 しかし、それでは列車内の乗客は助からない。エレボニア帝国は自治州の議長を見殺しにしたとして、カルバード共和国からの追及は避けられない状況になる。……どっちに転がったとて、彼らが敵対する帝国政府にダメージを与える事ができる訳だ。

 

『よってお前達に課せられた任務は2つ。先頭車両に融合したと思われるシャドウの討伐と、他の車両にいるであろう乗客の安全確保だ』

「無事であるとの確証は?」

『そんなものはない。だが、マクダエル議長も護衛は付けている筈だ。無事ならば比較的安全な後部車両に移動している可能性が高いだろう』

 

 つまり、先頭車両のシャドウと後部車両の安全確保。

 列車が帝都に到達するまでに、その双方のミッションをこなさねばならないと言う事になる。

 

『暴走列車と並走してから衝突までのタイムリミットは5分。その間にお前達は後部車両から侵入し、道中の雑魚を殲滅しながら先頭車両のシャドウを討伐してもらう。……我々も陽動の援護射撃を行いはするが、任務の成否はそちらの行動次第と言って良い状況だ。心してかかってくれ』

 

 失敗は許されない1度限りの任務。

 その重大な任務の成否を託されたのは、入学してまだ半年にも満たない学生2人。

 心なしか、説明するミハイルの声にも緊張が感じられる。

 

 この状況こそ、以前ユーシスが言っていた力を持つ者としての責務を果たすべき時だろう。

 ライとユーシスはお互いに顔を見合わせ、そして「はい!」と、力強くミハイルに答えるのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 ────

 

 ──周囲には街道しかない鉄道の中間地点に到達した時、ミハイルから緊急の連絡が入る。

 

『これより装甲列車を停止させる。停止後はすぐに運転方向を反転させて再発進させるので、振り落とされないよう備えておけ』

 

 どうやら接敵予定の地点に到着したらしい。

 ミハイルは内部の通信を先ほどと同じく広域放送につなげ、ライ達にも伝わるようにしてくれた。

 

『──今だ! 装甲列車、緊急停止!』

『装甲列車、緊急停止します!!』

 

 車輪と線路の間で響く金属音。

 快適さなど度外視な揺れと共に、ライ達を乗せた装甲列車は急停止した。

 

『前方機関車の機能を停止。続いて、後方機関車のオーバルエンジンを起動せよ!』

『……起動確認! 何時でも発進できます!』

『よし! 装甲列車、発進せよ!』

 

 今度は進行方向を反転し、帝都に向けて移動を開始する装甲列車。

 同時に、後方の遥か遠くからとんでもない速度で迫って来る1本の列車を視界に捉えた。

 

(あれが、暴走列車か……)

 

 暴走というだけあって、ほぼトップスピードで走る旅客列車。

 だが、それ以外の異変は特に見られず、事前情報がなければシャドウが融合しているなどと思いもしなかっただろう。

 

 ライ達を乗せた装甲列車は反転したばかりで加速中だ。

 

 現状、速度は向こうの方が上。

 段々と距離が近づいていき、そして並走するタイミングで速度が一致した。

 

『──総員! 先頭車両の車輪に向け砲撃を開始せよ!!』

 

 ミハイルの号令に従い、先頭車両へと至近距離で砲撃を浴びせた。

 

 耳をつんざく砲声。

 本来ならばそれで機関部の車輪を失い失速する事だろう。

 

 だが、この旅客列車は違った。

 車輪の根元が伸び、鞭のように砲弾を叩き落す旅客列車。

 さらに運転席の窓ガラスが上にスライドし、中から無数の仮面が装甲列車を見つめ返してきた。

 

 ──瞬間、紫の閃光が集中し、エネルギーの爆発が巻き起こる。

 中級万能魔法(メギドラ)。神の裁きを思わせる異様な魔法が放たれ、装甲列車の砲塔を吹き飛ばしたのだ。

 

(……今だ!)

 

 だが、それは陽動だった。

 シャドウが装甲列車に意識を向けているこの瞬間、ライは白き霊犬ヤツフサを呼び出し、後部車両の窓へと突撃させる。

 

 ガラスを粉々に割って道を作るヤツフサ。

 その後をライとユーシスも続き、窓から暴走列車の内部へと侵入。

 舞い散るガラスの破片の中を転がりながら、素早く車両内を見渡した。

 

 車両の後方には、ミハイルの予測通り人々の姿が確認できる。

 護衛と思しき黒服の男達。彼らに囲まれたヘンリー・マクダエルと思しき老人。そして──

 

「だ、誰っ!?」

 

 彼らを守るように立っていた長い銀髪の女性。

 薄紅色を基調とした衣服を身に纏う彼女は驚きつつも、突如侵入したライ達へと導力銃の銃口を向けてくる。

 

 帝都を巡る騒動は、こうして最後の幕を開けるのだった。

 

 

 ──衝突まで、残り5分00秒。

 

 

 




P3Mの第1章を視聴した時の感想。
「バイク乗りながらの召喚かっけぇ!!」

後、ミハイル・アーヴィングの階級については、クレアに合わせて少佐→大尉に変えてあります。
2年後は少佐なんですが、クレアより上と言うのもおかしな話なので、恐らく内戦などで昇級したのかなと推測しました。

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