相談屋の少女   作:ルミナス

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これは息抜きで書いていきますので今度、いつ書かれるかは分かりません。

それでも、読んでいただけたなら幸いです。

それから、東方キャラの中で出して欲しいと言うキャラが居た場合は言って下さいね‼︎無理な時は無理と答えますが

それでは!どうぞ!


プロローグ

ある教室にいる少女は、普通の人とは違う所がある。

 

見た目は黒髪の長髪でセーラー服と何処にでもいる普通の少女。

 

しかし、彼女には、普通の人には視ることが叶わない『妖怪』と言われる類の者が視える。

 

その事を知っている者は一部の者だけだが。

 

そんな彼女がいる教室に、転校生が一人やって来た。

 

名前は『夏目 貴志』。ひょろい体型をした男性だ。

 

しかし、彼女には『夏目』という名前に聞き覚えがあった。

 

(『夏目』……何処かで……あ、そう言えば『鈴』が言ってた様な気が……)

 

夏目という少年は、彼女から見て斜め左前に座った。

 

その少女はその日、夏目を暴露ない様に観察したのだった。

 

***

 

「ただいま〜」

 

学校が終わり、彼女は自身の家に帰って来た。

 

夏目を観察して見た結果、彼は確実に『妖怪』が視える人間だ。

 

彼女はそう考えながらも家に上がれば、一人……いや、一匹の猫の様な『妖怪』が寄って来た。

 

「お帰り、『さやか』」

 

「ただいま、『鈴』」

 

この少女、『三日月 さやか』は、自身の友人であり、先祖代々使えてきている式神にも似た妖怪、『鈴』こと『霊姫』に挨拶をした。

 

『霊姫』

 

この妖怪を簡単に説明すれば、一行で済む。

 

霊力、妖力、神力……つまりは全ての力をつかさどる妖怪だ。

 

神様と考えても差し支えの無い妖怪である。

 

今、彼女の見た目は薄紫色の猫又の様な妖怪。しかし、その額に紅い宝石の様な何かが付いている。その上、首には赤い首輪に鈴が付いている。尻尾と額の物さえ気にしなければ何処から見ても猫である。

 

「……と、言うわけだけど、どう思う?鈴」

 

「確実に『夏目 レイコ』の孫でしょうね。見た目の特徴とか聞いたらもう確定だし」

 

鈴は猫の座り方と同じ座り方をしながら話をした。

 

貴志を見ずともこう断言するなら、確実なのだろう。

 

「まあ、彼の態度からして、妖怪の事を快く思ってないのは明らかなんだよね……」

 

「貴女みたいに快く思う方が珍しいと思うけどね」

 

「霊夢みたいに『無関心』なのも珍しいけど?」

 

「あの子は巫女だからでしょ。それから、魔理沙だったかしら?みたいに好奇心旺盛な子も珍しいけどね」

 

「確かに。『視えない人』が彼処まで興味津々なのは珍しいよね……っと、話が逸れてる」

 

さやかのその言葉を聞き、少し咳をし、鈴は話をし始めた。

 

「兎も角、その彼がもし『友人帳』を受け継いでいたのなら、大変な目に会うのはもう確定ね。どうする?さやか」

 

「どうするって、決まってるよ」

 

さやかはそう言いながら、鈴の目を見て、意思を伝える。

 

「夏目君を助ける。鈴の話だと『友人帳』を妖怪に奪われたなら大変みたいだしね。それに、知った事実から目を逸らすのは、自分にとって都合が悪い時だけで十分だからね」

 

「……それも駄目だと思うのだけど?」

 

鈴は少し呆れた様子を見せながら喋った。

 

「まあ、最後のは冗談だとしても、夏目君の身の危険を知っていながら見過ごすのは私の『仕事』柄無理だし、そもそも、性格の問題でも無理だしね。と言うことで……」

 

さやかはそう言いながらポーチを開け、其処から一枚の鳥型の紙を出した。

 

「……行け‼︎」

 

その合図と共に鳥型の式神は開いた窓から外へと出て行った。

 

「まあ、流石に夜に外に出る事は無いだろうけど、『もしも』があったら不味いしね」

 

「そうね。さて、それじゃあ、お風呂の用意をして来ましょう。少し待ってて頂戴」

 

鈴はそう言うと、その部屋から出て行ったのだった。

 

「それじゃあ、私は自室で宿題でも済ませますか」

 

さやかはそう言うと、自室の方へと足を向けるのだった。




鈴の見た目はポケモンのエーフィを参照しています。

この小説内で出すことが無理そうなのはメリーさんと蓮子さん、それから聖徳太子御一行(青娥は除く)ですね。

メリーさん達は大学生ですし、神子様達はやっぱり聖徳太子とその関係上、出しづらいので。

それでは!さようなら〜!

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