ニワカ知識なので矛盾とかあったらすいません
今現在俺は、場所は何処だか知らんがなんかホテルの一室みたいなところにいる。
あいつらと別れて、家に着いたとき時間は1800時を周っており飯作るのめんどいなーとか思いながら帰路についていた。家の前までつくとそこには高そうな高級車が止まっており、
その中にいた、黒服でグラサンかけたスーツ姿の男たちに拉致られた。
何がなにやら分からなかったが、CADを取られ両隣に怖いお兄さん達がいる状況で俺に何かができるはずもなく、黙って連れて行かれた
せめてもの抵抗でこいつらの事を観察していたが、こいつら確か俺を一校の入試に連れて行った奴らじゃねーか!
(つーことは比企谷本家の関係者か…?)
とりあえず身の安全は大丈夫のようだ‥‥たぶん
で、そのまま何十分か車は走り、止まったと思ったらいきなり目隠しをされこの今いる部屋に連れてこられた。
なんか黒服の中でも、一人だけ白髪でどこか、気品?に溢れる初老の男性がざっくりと説明する
「私は比企谷本家の執事を仰せつかる者です。本日は比企谷 八幡様に本家より重大な話があり、お連れした次第です。乱暴な真似をし誠に申し訳ございません。詳しい事はこれより来る方が話されますのでどうぞ、ご寛ぎを」
それならそうと言えばいいんじゃないんだろうか?あれお連れっていうか完全に誘拐だろうが!
後ろに黒服達が控えてるからそんな事、口が裂けても言えないが、つか怖いんだけど
心の中で叫びあげ、無言のまま軽く会釈をした
それから数分後、俺や黒服達は一言も話さず気まずい沈黙が続く
普通の人間ならこういう時、気を利かせる一言を言うか、それができなくても何らかの質問、又は「ちょっとトイレ…」みたいな方法で打開しようとするだろう
でも俺は仮にもボッチ、それも進化し続けてプロとまでなった一流のプロボッチだ
そんな俺にはこんな沈黙なんてことない。ただただ黙ってその時が来るのを静かに待つ!いっそのこと貫録と言えるレベルだ
変な汗を大量に掻いてるのも、体が小刻みに震えてるのも、目がさっきから泳いでるのも別になんてことない。だから…だから、誰だか知らんが来るなら早く来い!マジで!!
「待たしてしまったね。所要が長引いてしまってね」
突如として扉が開かれ、そこから一人の女性が入ってくる。
スーツの上に白衣を着た、黒髪ロングで巨乳の美人
「平塚様、お待ちしておりました。お手数ですが事情は平塚様の方から説明のほどお願いいたします。彼が比企谷 八幡様です」
執事と名乗った男が平塚と呼ばれた女性に対し、俺の紹介をする。
その後、黒服達は部屋の外に出ていき2人きりの状態になる
「初めまして、私は平塚 静だ」
「は、初めまして比企谷 はひゅまんでしゅ‥‥」
噛んでしまった。こんな状況という以上に目の前の女性に緊張してしまい盛大に噛んだ。なんだよでしゅって…
なんか最近自己紹介をするたびに俺の黒歴史が増えてる気がする。
「フフ 君は話に聞いていた通りなんだな」
おいこら一体誰がどんなこと話したんだ?絶対いい事じゃねーだろそれ?
「自己紹介も済んだところだし、さっそく本題に入らしてもらおう。突然だが君には私の所属する組織に入ってもらう」
あれで済んだといっていいのか?これ以上何か言えって言ってもなんも言えないけどさ…
「お断りします」
「即答か…念のため理由を聞こうか」
「いやだって、明らかに怪しいじゃないですか?黒服、誘拐ときて組織に入れってどこのヤクザですか。それに、俺みたいな一般人にできることなんてお茶くみくらいですし、そもそも何の組織か分からないのに入るわけないじゃないですか」
正論である。これがもし本当にヤクザだったら有無も言わさずはいか、YESなのだがさっきの連中も一様は家の関係者だし、この平塚 静という女性もなんかフレンドリーだし、
最悪いきなり蟀谷にパーン!みたいな事にはならないだろう。
「とりあえず却下だが」
却下なのか…しかもとりあえずで
「まずは私と組織について話そう」
「私は日本軍国防陸軍所属する平塚 静、階級は少佐だ」
「軍人…ですか?」
「そして私が務める独立総合諜報武装連隊の隊長でもある。これでも、大越紛争にも参加している」
大越紛争って確かンドシナ半島南進を目論む大亜細亜連合相手にベトナム軍が繰り広げていたゲリラ戦で、日本は大亜細亜連合のインドシナ半島南進を妨害してたみたいなやつだよな?
「名前を聞けば大体予想はできると思うが、国内における諜報活動が主な任務で魔法武装の携帯及び所持を認められているが、破壊工作などの謀略活動は原則として認められていない。」
なんか小難しい話になってきたが、要はスパイみたいな感じなのか?
というかこの人、フランクだが相当偉い人なのではないのだろうか、やっべ…そう考えるとやたら緊張してきた
だが、聞けば聞くほど分からない事もある。
「で…その隊長さんがなんでまた俺のところに?」
つい数か月くらい前まで、ただの一般市民であり特殊な訓練どころか運動もそこそこの素人である俺になぜこんな勧誘みたいなことを
今日だってこんなめんどい事をして俺と話をしているし、本家の人間が何らかの政治的要因とかで、とか考えるがそれはないだろう
比企谷の家の事は知らんが要は取り壊しまじかの没落家だ。
いくら魔法師がいないからといい、俺みたいな素人を進んで軍に差し出したりはしない。それは森崎に言ったように、家を代表するものがポカを仕出かしたらその皺寄せは家にまで来る。そんな中、貴重な魔法師である俺を手放すことも、素人の俺が国家権力の中でミスを仕出かす恐れがあり、その結果家が滅ぶ恐れもある。
そんなハイリスクな真似はしないだろう。
そうなると、後考えられるのは軍自ら言いだしたとか…?まさかな
「私は君の魔法に大変興味をひかれている。」
「ミスディレクションですか?」
「加速、移動、振動、吸収4つの系統魔法の複合魔法ミスディレクション。
つい先日、比企谷家よりインデックスに登録された新魔法でありその効果は、自分と周囲の環境情報に干渉し、姿を隠匿する迷彩効果。ミスディレクション本来の用途との複合により認識されている場合でも一定時間の効果が発動する」
「さらにこの魔法の驚異的なところは、起動から発動までのラグがコンマ数秒であり、それゆえ魔法発動時に可視化されるサイオンを魔法師は知覚することが非常に困難であるということ。ただ例外を上げれば知覚系魔法はそれに含まれない場合がある」
「そして最後にもっとも驚愕すべきは、この魔法の製作者は名目上比企谷本家の名義で登録されているが、実際はついこの間まで魔法とは無縁の一般中学生、そう、君がこの魔法を作ったということだ」
彼女の言うとおり、この魔法は偶然にも俺が発見してしまった物だ。あの日俺は、本家の人間が雇った家庭教師により、魔法についての基礎知識と実技特訓を義務ずけられ
特訓中、疲れ果て限界になった俺は逃げようとしたが警備が厳重で断念しどうにか隠れようと模索しているうちにたまたま見つけたのがこの魔法だ
ステルスヒッキーをイメージし、なんやかんやしてるうちになんかできてしまったという、何ともアレな理由で誕生してしまったのだが‥‥
先ほどまでフランクに話していたが、俺の中で警戒レベルが跳ね上がった
本家の方針でなるべく悪目立ちを避けるためと俺自身がこの魔法を使えるが、説明とか理解は無理という事実から開発者欄に俺の名前を使うのは避けたが、その事は俺と本家の連中しか知らないはずだ。