魔法科高校でも俺の青春はまちがっている   作:Lチキ

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この間、ナルト・ザ・ラストを見てきました!

いや~感動しました。長い間お疲れさまと言いたいですがどうやら来年にもなんかやるみたいでとても楽しみです!

でも、ジャンプを見ても、もうナルトがないなんて寂しい限りですね・・・





入学編36

ブランシュメンバーの突入により一校内は乱戦模様に差し替わる。体育館には戦力の大半がいる事より慎重を期し催涙弾を投げ込み、中庭では武装したメンバーと一校生との戦闘が開始された。

こちらには、比較的魔法が強い物を配置し搖動と足止めを経妊している。

 

そして、私達は突入早々に建物の制圧を完了させ私と3人のハッキングに特化したメンバーは特別閲覧室へ向かい、他のブランシュ及び学生メンバーはそれぞれが侵入者の迎撃のため待ち伏せをしている

 

作戦指揮の東郷さんはインカムのスイッチを入れ、指示を出す。

 

 

「こちら東郷、一階の制圧を完了した。それぞれ元場に向かえ、三島と下田は階段の上り口で待機、誰も上に上がらせるな!」

 

 

「「はい!」」

 

 

「階段の上には橋田が待機、一人だが大丈夫か?」

 

 

「はい、大丈夫です」

 

 

「よし!三島達が突破されたらそのまま迎撃、俺と山根、黒田、壬生の3人は2階特別閲覧室に向かう。全員健闘を祈る!」

 

 

「「「「ッハ!」」」」

 

 

私達4人は階段を上り廊下を進む。作戦指揮の東郷さんを先頭に左にハッキングツールの黒い箱を持った山根さん、少し太めの黒田さんが右で三角形を作りその真ん中に私がいるという陣形で行く

 

目の前の曲がり角一つ曲がれば閲覧室までは直進するだけ

 

 

「東郷さん、あそこを曲がれば閲覧室です!」

 

 

「おう!」

 

 

私の声に反応した東郷さんは前を向いたまま返事をし、角を曲がり一瞬姿が見えなくなる。

その時だ、曲がり角により一瞬だけ見えなくなった東郷さんが行きよい良く壁に叩きつけられた

肺から空気が漏れたような鈍い声を発し、そのまま動くなる東郷さんに動揺した山根さんと黒田さんは駆け寄ろうとする

 

しかし、それはあまりに無警戒であり、東郷さんを仕留めた襲撃者がいる状況での行動では下策といえる。

壁に突き飛ばされた東郷さんに駆け寄るという事はその直進にいる者に後ろを見せる事になる。どうやったかは知らないが、恐らく一撃で人一人の意識を刈り取った相手にそんな事をしたら結果は火を見るより明らかだ

 

 

「東郷さ――がッッ!?」

 

 

案の定2人は襲撃者により倒された。

山根さんは胴を一文字に切られ、その勢いのまま黒田さんに強烈な回し蹴りをお見舞し意識を刈り取る

襲撃者は一校の制服に魔法で強化され金色に輝く一本の竹刀を持ち、倒した3人には目もくれず私の方を見ている

 

でも、なんで?なんで彼がこんなところに‥‥

 

 

「よう壬生、こんな所で会うなんて奇遇だな」

 

 

彼はいつもと変わらない風な軽口で話しかける。

しかし、その目は真剣そのもので話しかける時でさえ剣術の構えを崩さずまだ結構な距離があるというのに肌にピリピリと彼の闘気が当たる

 

 

「‥‥貴方がなんでこんなとこにいるのかしら、桐原君」

 

 

桐原 武明(きりはら たけあき)剣術部所属の2年生

勧誘期間で私と対戦し、殺傷レベルBの魔法を使用し、司波君に取り合さえられ謹慎処分になった。

ただ、中学時代関東剣道大会で優勝し、2年生の中でも服部君や沢木君に並び学年トップと目されている実力者である。

 

謹慎はすでに解かれている物の、あれから学校内でもあうこともなかった彼がなぜ今ここにいるのか?

 

偶然やたまたまなどという事はない筈だ。剣術部は魔法系競技のクラブなので活動中にCADを使う事もままあるが、今の彼は制服で剣術部の道着を着ていないしこれから部活をするという訳でもないだろう。にもかかわらず腕には彼専用のの競技用CADが装着され、手に持つ竹刀は高周波ブレードとなりガラスを引っ掻いたような超音波をあたりにまき散らしている

 

見るからに臨戦態勢を整えている姿は、決して彼の言うような奇遇などと言う言葉は合わず、むしろ待ちわびたや待ち受けていたというのが妥当だろう。

 

では、なぜ彼はここで私達を待ち伏せしていたのか‥‥

 

今は、公開討論会真っ最中であり参加するにしても参加しないにしても多くの学生の関心を集めていたはずで、暇な生徒は勿論、部活道に参加したり用事がある生徒以外は体育館かその付近にいる

 

部活をしている者は自分たちの活動場所に行き、用事がある者は早々に帰っているかしてるはずでその他の生徒たちは大体が中庭か校舎内におり、ここにいる者は本当に一握りの生徒だけで、彼のように武装をした人間がいるべき場所ではなというのに

 

そんな疑問もすぐに彼の返答により知ることとなる

 

 

「なーに、ちょっとした野暮用でな」

 

 

「‥‥そんな恰好でこんな場所にいったいどういった用事があるのかしら?」

 

 

会話をしながら彼との間合いを見る。まだ彼との距離は離れているもののより実践的な剣術を使う彼にしたらこんな距離一瞬で詰められる程度で何とも心もとない

何より今現在私自身の戦闘力に問題がある。高周波ブレードは殺傷レベルBとはいえ魔法なので何とかなるはずだ。今回の作戦で事前に一さんらにもらった指輪、希少鉱石アンティナイト 

サイオンを注入することでキャスト・ジャミングの効果を持つサイオンノイズを発振し、魔法を無力化する事が出来、これを使えば高周波ブレードは勿論他の魔法だって意味をなさない。

しかし、問題は魔法だけではなく彼が剣士であるという事、魔法が使えない純粋な剣同士の競い合いなら私に分がある。それはクラブ勧誘の時を思い返しても明らかだ

 

ただし、それはあくまでお互いが剣を持っていた時の場合であり今のように無手状態では到底戦う事はできない

剣道には剣を使わない無手状態で使える技も存在するが私はそういう物が得意ではなくなにより、相手が桐原君ほどの実力者ならそんな技で対抗するなど無謀と言える

 

機動力を重視し、自分の得物を持ってこなかったことが裏目に出た‥‥

 

 

「ある奴からここにいればお前と会えるって聞いてな、この格好もそのためさ」

 

 

CADを見せるように腕を付き出し語る彼の様子から嘘を言っているわけではないようだ。

つまりは事前に私がここに来ることを知った上で武装をしてきたという事。それはつまり私の目的を知っているという事だ。この話どうりなら私達の計画は事前に外部に漏れていたという事になるが、いったい誰が‥‥?

 

 

「…いったい誰かしら?私にはそんな人心当たりがないのだけれど」

 

 

計画を知っていた上に私が配置される場所も知っていたという事は、考えたくはないが情報を漏らしたのはあの夜、あの場にいたメンバーの中にいるという事だろう。一体誰だというのか?

 

 

「名前はなんだったか忘れちまったが、なんか目が腐った風紀員だったぜ」

 

 

‥‥‥‥?

本当に誰だ、私はてっきり剣道部の皆やもしかしたら八君とかを想像していたが風紀員それも目が腐っている人物に一切の心当たりがない

 

そもそも風紀員の9割・・・というか司波君を除いた全員は1科生であり、私達の仲間になるような人はいないだろうし私が知っている人の中にも目が腐っている風紀員など存在していない

 

答えを聞こうと謎は深まるばかりである。

 

 

 


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