魔法科高校でも俺の青春はまちがっている   作:Lチキ

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ネタにつまり、色々考えているうちにやってしまった・・・
別に悪気や悪意は一切なく純粋に思いつき形にしただけで本当に悪意は一切ない。

テンションに任せ、ノリと勢いだけでしてしまい正直反省してる‥‥‥
でも後悔はないようにしたいと思ったりしてる今日この頃です

皆さんどうか変な偏見を持たずに、恰好いい十文字先輩の姿を思い浮かべながら読んでいただけると幸いです

今回は十文字先輩回で最初から最後までオンリーです

ではどうかお楽しみに‥‥‥‥本当に‥‥なんか・・・すんませんでしたっ!!!<(_ _)>


入学編34

世の中には間違っている事が多々ある。しかし、それを間違いだと指摘する事はあまりない。

相手と自分の力関係、行動を起こした後の周囲への体裁、意思はあるが度胸がない。理由はさまざまであるが誰も彼も共通するところが一つある

 

それは自分がやらなくても周りがやるという思い込みだ。面倒な厄介事に首を突っ込む者など少ないだろう。せいぜい巻き込まれたとか知らず知らずに当事者になっていたとかいう覚悟も何もない状況に陥るくらいだ

 

人として間違いではない。俺だって本当なら平和に平穏に生きていたいと思っている。

 

 

だが、それではだめなのだっ!!

 

周りがやる?巻き込まれたくない?それでは世界は変わらない!

世界を変えたいのであればまず、自分から行動を起こさなければいけない

 

例え小さな一歩でも、周りから非難され揶揄されようとも変革を求めるならば、己が正義を貫きとおすためならば、声を上げなくてはいけない。

 

それは間違っている!

 

どんなに声を荒げようとも聞き入れられる事はないだろう、ならばどうする?

そこで諦めるのか?

 

それとも…行動を起こすのか?

 

 

諦めてしまえば楽だろう、今の内ならまだ自分には何も失うものなどない。信念を曲げ膝を屈するだけでそれまでの生活は守られる

 

行動を起こせば大なり小なり失うものがある。自分の何かか、はたまた周囲の何かか、それら全てか‥‥

 

リスクが付きまとい、それに対する見返りは限りなく少ない。いや‥‥見返りなどないのかもしれない‥‥‥…

 

 

 

 

 

それでも俺は声を上げよう、無様に惨めに地に這いつくばる結果になろうとも最後の最後まで己の正義を貫こう

 

俺は常に俺である

 

 

この肉体は鋼にも引かぬ屈強なものなり

 

 

この精神はただの一度も屈することはない

 

 

あるは夢か幻か、追い求める先が奈落の底でも疾走せん

 

 

生涯に一度の悔いを残さず一生を捧げよう

 

 

俺は正義を求める、俺は自分の過ちを認めない

 

 

墓標に刻むは我が名でない

 

 

俺(正義)は常に俺(正義)である

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

俺の名前は十文字 克人

本校において、課外活動連合会 通称部活連の会頭をしており学外では十士族「十文字家」の次期当主として師族会議に当主代理として参加し、実務をこなしている。

 

自分で言うのもおかしな話だが、将来を期待されそれに答えるよう常日ごろから相応の態度をこころがけ生活しており、そのかいあってか周りからの信頼もあるほうだと自負している。

 

といっても、俺とて一高校生であり鬱憤やストレスを感じる事もしばしばである。そういう時はクロス・フィールド部(魔法戦技によるサバイバルゲームのクラブ)にて体を動かし適度なガス抜きを測っている

もちろん純粋に部活動として好んで参加している

 

心身共に充実しており、現状に満足せず精進を怠らない。勉学でも運動でも結果を出し続け、家でも学校でも重責を担うポストに就き日々せわしない毎日を送っている。

 

そんな俺にはある懸念がある。それは、自分本位であり家も学校も関係ない物だが俺、十文字 克人として到底見過ごすことのできない重大な懸念だ

 

 

懸念内容を語る前に一つ大事な事を知らなくてはいけない。それを知っていると知らないとではこれから話す内容の理解度と重要性が伝わらない可能性が出てくるのだ。

それ故にあらかじめ言っておこう

 

俺、十文字 克人は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロリコンである。

 

 

 

ロリコンとはロリータコンプレックスの略語であり、世代の離れた女子に対し性愛を抱く人々のことであり、本来は成人男性が思春期の少女・幼女に対し性的・恋愛的関心といった性的嗜好を指す言葉であったが昨今では幼児性愛者(ペドフィリア)そのもの、あるいは彼らが好む表象までも含意するようになった。

 

ただ、日本においてロリコンといのは2000年初期、俗に言うモラル崩壊時代の中で意味合いが変化している。

元々は、中年男性が14歳の少女に恋をする物語を描いた小説に出てくる、少女の愛称がロリータだった事に由来している

 

が、現在に至るまでにロリコンが差すのは必ずしも実年齢に比例するものではない。同年代や年上であろうとも見た目が幼ない女性に思いを寄せる者はロリコンとされる。それ故、実年齢があまりにも上な物に対する俗称として『ロリババア』というものもある

 

幼児性愛者とロリコンは実のところ異なり、13歳未満が対象とされる幼児性愛者と比べロリコンは実年齢でいうなら18歳未満、見た目の年齢で言うなら幼ければ制限はなくなる。

つまりは、ロリコンといっても必ずしも異状性癖者や変質者ではないのだ。

 

確かに年端もいかに少女や幼女に対し、性的感情を持ったりあまつさえ行動に移すことなどあってはならない事だがだからといい全てのロリコンがそうであるという風潮は間違っている。

ロリコンといっても俺のように性愛を抱かず、純粋に楽しそうに笑う幼女が好きで純粋無垢な少女達をいかがわしい目的なしで溺愛する人間をも偏見でみないでほしい

 

ここで重要なのは、ロリコンには

己の劣情を向ける変態と友愛や親愛にも似た感情で純粋に見守り続ける紳士が総括されているだ。前者は勿論社会的にも物理的にも存在を抹消してやりたいが後者である我々が変態どもと同じと思われるのは度し難い

 

我々紳士(ロリコン)は決して年端のいかない女子に手を出さない。愛し見守り保護する事が全てである。

もちろん、タイプの女性を聞かれれば迷いなく幼女のような人と言いきるが、仮にそういった女子と縁があったとしてもその女性が成人を迎えるまでは決して手を出さない

それこそが我らの掲げる信念

 

YESロリコンNOタッチ

 

しかし、悲しいかな世の中はそんな我らをあざ笑うように非難と圧政を続け正しい認識を持とうとしない。

そして、象徴的な条例こそがかの悪法、青少年○全育成条例だ

 

これまで幾度の改正を重ね検閲項目は書籍媒体や電子媒体に留まらず、実際に疑惑・問題ありといった者を強制収容することまで拡大し、とりわけロリコンに対する弾圧が強まっている

 

その中にはもちろんロリコン(変態)も含まれているが、紳士(ロリコン)に対する被害も少なかれづ出ているのが現状だ

 

少女たちの純情を悪漢の間の手より守るためならば、我らはいくらでも耐え忍びよう。

しかし、今の現状はあまりにも酷すぎる

 

道で転んだ少女を起こすために抱きかかえただけで通報され、少女と手をつなぎながら歩いただけで職務質問をされ、頭を撫でただけで捕まる・・・

 

こんな事、あっていいはずがない!

 

故に将来的に条例を改正させ、変態には罰を下し警戒を強めずつ少女を見守っていけるそんな世の中にするのが俺の責務であり懸念である

 

これを聞く多くの者に俺は批判を受けるだろう。それでも俺はこの心情を変えるつもりはない

これこそが俺、十文字 克人なのだから!

 

 

 

 

 

 

「十文字会頭はどうお考えなのですか」

 

 

‥‥‥‥‥‥ん?

 

我が信念を思い浮かべている時、目の前にいる司波の一言で現実に戻ってくる

いかん、ついつい思考に溺れてしまい今までの話を聞いていなかった

 

俺に対し何かを聞いているのかは分かるがそれまでの会話を聞いていないのでそれが何なのか理解できない。ここは恥を忍び一度聞き直すか?

 

いや‥‥落ち着け、落ち着いて状況を把握しろ。今は放送室前で中から鍵をかけられ立ち往生してる時だ。

現場には風紀員をはじめとして、風紀員長の渡辺に生徒会から市原も来ている。ここで俺が話を聞いていないという事になれば色々とまずい。恥どころの騒ぎでは収まらんだろう。

 

ならば、自分で答えに気が付き尚且つ、部活連会頭として明確な答えが必要になる

 

放送室の中にいる連中は学校へ不満を持ち対等な立場による交渉を持ち掛けている。そして今俺に問う質問としたらこの交渉を受けるかどうかという事になるだろう。ならば―――――――

 

 

「俺は彼らとの交渉に応じてもいいと思っている。もとより言いがかりに過ぎないのだからしっかり反論しておくことが、後顧の憂いを絶つことになろう」

 

 

一抹の不安を抱えながら答えるが、もし質問の内容が見当違いの物ならば目も当てられんな・・・

 

 

「では、この場はこのまま待機しておくべきと?」

 

 

よし。司波の返しに、とりあえず会話は成立しているようで一安心である。しかし、ここで気を抜くわけにはいかん

今俺がやるべきことの最終は、この問題を解決する事なのだから。それが終わり始めて気を抜くことができる。

 

彼らに対し思うところがない訳ではない。俺とて、世の不条理にあらがう事を決意した身。目的こそ違えど彼らと俺には通じるものがある

しかし、だからこそ彼らのやり方がいかに間違いかが分かってしまう

 

大勢を変えるにはきれいごとだけではいけない。だが、表面上だけでもきれいな言葉を並べなければ民衆の指示は受けないのだ。そのためには清廉潔白である必要がある。敵に弱みを見せず、己が正義だと主張し続ける

 

その点彼らは、放送室の無断使用、マスターキーの強奪などと校則違反はたまた犯罪行為に身を染めている。その時点で彼らの正当性など皆無だ

だからといって、今の時点での被害は少なく実質的に罪に問えるかというと微妙で焦りすぎて無意味な被害を出すのは得策ではない。ふむ…

 

 

「それについては結論しかねている。不法行為を放置すべきではないが学校施設を破壊してまで性急な解決を要する犯罪性があるとも思えない」

 

 

周りの様子を見るに、特に反論はない物と思われる。

いかんな、ついつい気を抜いてしまいあわや公務に支障をきたす恐れがあった。こんな事では条例に改正など夢のまた夢だ、俺もまだ未熟という事か‥‥

 

その時司波はおもむろに電話を手にし、壬生といわれる人物に連絡を取る

 

壬生・・・といえば剣道部の壬生 彩加だろうか?部活道でも色々と注目を集めている彼女がこのような事に関わっているというのは素直に驚きだ

それと、なぜ司波は壬生の連絡先を知っていたのかも少しだけ気になるな。噂では七草のお気に入りで渡辺やほか生徒会役員からも好意的な目で見られているらしいが

 

別にそれで問題があるかと聞かれればないが、一つだけ懸念がある。司波とは数度顔を合わせただけだがそれでも真面目な好青年であるという印象を持てる。そんなところを七草も気に入ってるようだが、他の生徒会からはどう思われているか‥‥

 

市原は今見た所だと、特に敵意もないが好意も人並みといったところ。服部からは揉めたという話を聞くが、本人曰く実力は確かであるとのこと、この事から少なくとも認められる部分があるという事が伺える

 

七草と妹の司波 深雪は言わずもながら友好的であろう

 

そして‥‥問題の中条 あずさ 

彼女と司波の接点に現在の関係性など非常に気がかりである。もし、何らかの行動により彼女に危害を加えようものなら中条 あずさを見守る会 通称あーちゃん会の副会長として黙っているわけにはいかない

 

中条 あずさ

身長は150cm、体重41kg中学生くらいに見える小柄な童顔でイメージ動物はリス、優しい微笑みで多くの生徒から慕われる見かけどおり気弱な小動物タイプ

 

重度のデバイスオタクでありそれを語る姿は生き生きとしており、稀に見せる怒った顔も愛らしい我が校影のアイドルである

 

その人気は生徒会長の七草や九校戦で活躍をしている渡辺にも引きを取らないが、事情により表だって応援することができないが一科二科ともに、ファンは多くあーちゃん会の構成メンバーは非公開活動にも関わらず数十人にわたる

 

基本は見守るだけだが、彼女に対し危険な思考を持ち合わせる輩がいた場合密かに処分を下す事が主な活動だ。

 

今のところもっとも警戒すべき男がこの司波である。我らのメンバーの調査によると司波の持つデバイスに興味を抱きことあるごとに目を輝かせている

だが、司波の方はそれを軽くあしらい茶を濁すことが多々あるらしい。この事から一見問題はないように見えるが今だ警戒は必要だ

 

 

 

それから放送室から出た彼らを一時拘束するも、七草の要望により日を改めて学校側代表と彼らの代表による話し合いの場が設けられることになった

 

 


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