魔法科高校でも俺の青春はまちがっている   作:Lチキ

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投稿遅れました。

全ては新発売したポケモンが悪いです!ルビーサファイアを思いだしついつい購入&プレイしてて遅れましたすみません

いやー、何年たっても面白いですね

キンセツシティの屋上にいる3人の怖いお姉さんがとても萌えました!特にエリートトレーナーといるお姉さんがかわいかったです!

でもおやじは一度死ねばいいと思います


では今回も、お目汚しですが楽しんでいただけると幸いです



入学編32

昨日の一件で、比企谷 八幡に対する警戒を上げたが、その実今現在できる事は少ない。

まず、相手の事を公私ともに知ることが基本だがその程度の事はすでに終えている。なんせ、あいつは一校に入る前には、魔法と無関係な生活を送っており、その両親も以前は魔法関係の仕事についていたらしいが、結婚をさかえに一般企業に就職しており、名実ともにただの一般人である

 

一般人あいてに後れを取る事はなく、詳しい経歴から家族構成などの収集も早々に終えている。あまりにも順調すぎてなんらかの罠を疑ったが、そんなことはなかった。

 

比企谷 八幡

 

8月8日生まれ、身長171㎝ 血液型A型 好んでいる飲み物はMAXコーヒー

 

出身地である千葉で生まれ、中学生までずっと過ごしており地元愛が強いという証言もとれている。

小、中と虐めにあっているという情報もあるが定かではない、ただしあの濁っている目を見るに事実である可能性が極めて高い。

学業は得意科目と苦手科目で落差がある物の平均より上である。

部活、クラブ活動とうには入っていないが運動神経は悪くなく上の中といったほど

 

家族構成は、父親、母親、妹の4人家族。妹は兄と違い現在生徒会役員を務めており活発で社交的、広い交友関係をもつ。しかし、時折一人で行動する姿が目撃されており単独行動を好む性質があると予想される

なお、兄妹仲はいいらしいがあまりに仲がいい事により、よからぬ噂が流れる事もある。事実は不明だ

 

 

親戚との親交はあまりなく父親方の親戚と数度あったことがあるが、逆に母親方の親戚とは一度たりともあったことがない

 

しかし、母親方の比企谷本家で問題が発生しやむおえぬ事情にて、行くはずだった高校受験をやめ、魔法科高校を受験。見事合格し、1科生1年A組に所属。クラブ活動には特に入っていないが風紀員会に入っている。

 

入試でのデータは、魔法科高校管理になっているので手が出せなかったがA組に所属していることや森崎との一件で見た魔法式の発動速度から見るに実技の腕前は相当のものと予想される。本人曰く実技はそこそこだが筆記は壊滅的と委員会で話しているが、そちらも定かではない

深雪やほのかの話では、クラス内では目立ったことを避けている節があるも休み時間中に寝ている事や、いつの間にか姿が消えている事で一部の生徒の目を引いているらしい。

基本的に一人でいる事がほとんどだが、雫とほのかとは仲がいいらしくよく会話をしたり行動を共にすることが多い。ただし、自分から話を振ることや行動をすることが極端にないためいつも雫やほのかのほうからアプローチをかけている

 

たまに森崎が一方的に何かを怒鳴っている姿があるようだが、関係性がないためそれは無視しておく

 

風紀員に所属してから度々さぼっているところを渡辺委員長に目撃され折檻をくらうことがあり、委員会全体での評判はいいとは言い難い。しかし、委員長をはじめとした数人からは好印象を受けている

 

その理由は、委員会での事務方面の仕事を正確にこなしているところにある。そもそも風紀員は俗に言う体育会系であるため現場主体の先輩方がほとんどで事務をこなせるものが少なく、やったらやったで誤字脱字まみれの報告書なんかを出してくるので今までは委員長がほとんどの仕事をしていた

 

なので、俺や比企谷は事務主体で活動することが多い。俺から見ても比企谷の仕事は丁寧であり尚且つ迅速だ。先輩達と比べてもその質は劣らない

一緒に仕事をしていても無駄に会話をせず着々と作業しているのでやりやすい。あまりに静かすぎて時折存在を忘れる事があるけれど、特に問題ない

 

そのことから、今まで事務をしていた先輩達からの評価は高い。その一方で定期巡回や見回り、集会の時にさぼる事があるので肉体労働専門の先輩達からは不真面目と評価は低い

ただし、勧誘期間の時のように何らかの行動をとるために委員会をさぼるケースがあるので一様に不真面目と判断はできない

 

数日前にも委員会をさぼっていたが、その時に謹慎が解けた桐原先輩となんらかのコンタクトを取っていた模様、その内容は不明だがこのタイミングという事はなんらかの意図があるのだろう

 

これまでの調査では比企谷は少し前まではただの一般人という結果だがどうも違和感がある。魔法技術を学んでからの日数と俺の予想する比企谷の実力が釣り合わない。魔法とは技術であり、その実力は本人の適性のほかに積み重ねた時間に比例する。

魔法科高校に通う生徒には、以前から魔法を学んでいたものと適性がありこれから学んでいく物の2種類があり

 

俺や深雪に森崎などは前者であり、比企谷や美月は後者にあたる。俺なんかは特殊なケースなので除外する物の、これまでに努力をし長い年月をかけ魔法を自分の力に変えてきた者の実力は高く入試の時点でこの2種類の間には差が存在する

 

といっても、それはあくまでも学んできた者と学ぶ者の差であり正しい知識と経験を積んで行けば在学中にその実力が逆転する事も珍しくない

しかし、比企谷の場合入学時点ですでにその差がほとんど存在していなかった。森崎と対峙した時を鑑みるに、相当の実力者であるという事が伺えるがその経歴と比べるとあまりに不釣り合いである。

 

それゆえ当初は、あまりに不自然すぎて情報操作があった可能性を考えたほどだ。

さらに、生徒会室やカフェでの事より普通とは違う世界観を持っている事が伺える。変わった感性を持っている者は一般人にもいるだろうがそれ以上に違う世界で生きていた人間に多い

 

例えば軍人なんかや犯罪者なんかがそうだ

俺の知り合いの軍人にもまともだが変わった人が多いし、四葉の事情で対処した者達をとってもそうだ。

以前あったベイヒルズタワーでの強化実験体がいい例だろう

 

そのことからも比企谷が俺同様に軍関係者ではないかと疑ったわけだが、いくら調べても過去にそのような事実はなく、国内の犯罪組織もできるだけ調べたが比企谷のような人間はどこにも所属していなかった

 

クリムゾン・プリンスのように義勇軍に志願したという可能性もあったので調べたが、そちらも空振りでここまで調べて何もないという事は本当に何もないか、俺の情報網をもってしても特定できない何らかの力が加わっているという事だ

 

 

「はぁー…どちらにしても厄介だ」

 

 

 

 

 

授業合間の休み時間にこれまで調査した物を検証していると前方の方からレオに声をかけられる。どうやら俺の雰囲気を見て、心配してくれている様子で話しかけたものと考えられる。

 

 

「ん?ため息なんかついてどうかしたのか達也」

 

 

「ちょっと委員会で厄介な仕事を押し付けられてな」

 

 

「流石は風紀員、大変そうだな。手伝えることがあったら力を貸すぜ」

 

 

そこに、話を聞いていたらしく後ろからエリカ達がやってくる

 

 

「あんたじゃ逆に迷惑になるだけなんだからやめときなさいよ」

 

 

「あんだと!」

 

 

「え、エリカちゃん」

 

 

エリカがレオをからかい、それを美月がオロオロしながら声をかける。ここ最近では日常とかした光景なので、俺もおとなしく静観しておく

 

そんな当たり障りのない会話をしているとき、まだ時間でもないのに教室のスピーカーから電子音が鳴り響いた

 

 

『全校生徒の皆さん!僕たちは学内の差別撤廃を目指す勇士同盟です!』

 

 

おそらく壬生先輩らが所属しているエガリテの下部組織の連中であろうと予想ができる。近いうちに何らかの行動をとるとは思っていたが、昨日の今日とは随分と性急だな

壬生先輩の考えでは彼らが望むことは成就できないだろう。しかし、比企谷の話を吟味しての行動だとしたら面倒な事になる

 

 

『僕たちは生徒会と部活連に対し対等な立場における交渉を要求します!』

 

 

どうやら違うようだ。仮にあの案を考慮するなら要求に学校という言葉が入るはずだ。しかしそれがないという事は比企谷の話は棄却されたか、考慮されてないか

 

それ以前にあいつが彼ら側に付くという事もないか。

何も得がなくただ単に自分の首を絞める真似をする道理もない。それなら多少面倒は少なくなるはずだ。

 

あいつと正面切って事を構えるにはまだ情報の整理ができてないし、できる事なら深雪共々あいつとはできるだけ関わりたくないというのが本音なので都合がいいか

 

と、悠長に考えてる場合じゃないな

 

 

「風紀委員として行ってくる」

 

 

そう言い残し、教室から出る。

途中深雪と合流しそのまま2人で放送室に向け歩みを早める

 

 

 

 


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