魔法科高校でも俺の青春はまちがっている   作:Lチキ

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入学編2

しかし驚いた、あのブラコンもとい司波の名前をどこかで聞いたと思ったら、入試主席の奴じゃん!式が終わりに近づき目が覚めた俺は新入生総代としてスピーチをしている司波を見つける。

 

ただのブラコンではないと思ったが、そんなにすごい奴だったのか…

つーかブラコンとか言ってるのばれたら、確実に殺されるな俺

 

 

 

その後入学式は滞りなく終わり、今はそれぞれ自分のクラスに向かっているところだ。ただ周りの連中はそれぞれ中のよさそうなやつらと、つるんでおり当然のことながら俺は一人で向かっている。

 

もともとこの学校に知り合いいねーし、いたとしても中学時代の知り合いとか碌なもんじゃない。

あれ結局どっちでも同じじゃん

 

 

「ねえ 比企谷さん…」

 

 

そこでまた俺に話しかけてきたのは、北山だ

え ていうかなんで話しかけてくんのこの子達。俺に気があるの?ないない

 

 

「えーと、なんかようか」

 

 

「もしよかったら、クラスまで一緒に行かない?」

 

 

えーこれってマジで気があるんじゃ!?落ち着け俺!中学時代を思い出せ、そんなことあるわけないだろ!

 

 

「さっきの光井と一緒に行けばいいだろ?なんで俺と…」

 

 

「ほのかは追っかけで時間がかかるから」

 

 

「追っかけ?」

 

 

そういうと北山は少し離れた人が集まっているところを指さす。その中心にいるのは司波 深雪だ

 

上級生っぽい人となにやら話しており、その取り巻きというか野次馬連中の中に光井がいた

 

 

「なにやってんだあれ」

 

 

「ほのかは入試の時、司波さんの事を知って憧れてるみたい」

 

 

「じゃあ 話しかければいいだろ?上級生と話してるからってなんであんな遠くから」

 

 

「今はなしてる人が、生徒会長の七草先輩だから」

 

 

「え?生徒会長?」

 

 

まじか。寝てたから知らんかった。それも七草ってもしかして、あの七草か

 

 

この国の魔法社会のトップには、戦時中もっとも強力な魔法を使っていた一族たちが今も権力を有している。

 

彼らは苗字に数字が入ってることでナンバーズと呼ばれている。

氷菓の桁上がりの4名家みたいなものだ、そのナンバーズの中でも特に特質した力を持っていたのが1から10までの数字を名前に入れた通称『十師族』である

 

七草ということは彼女もまた、その十師族の一員であり、国のトップカーストに位置する存在というわけだ

入試主席、学年総代と生徒会長、十師族が話している中、割り込もうとか混ざって話そうとかいうのは無理な話か

 

「なるほど、確かにそんなんじゃあ取り巻きとしてみるしかないわけだ」

 

 

「会長、式でも話してたのに、寝てるから」

 

 

「うっ…すいません」

 

 

なんとなく謝ってしまった。北山の目まさにジト目となり、俺を見つめる

 

 

「とにかくいこ」

 

 

北山は制服の裾を引っ張りる

 

 

「お おう」

 

 

いちよう言っておくが、ここでキョドるのは別にやましい事を考えているからではない

ただ身長の問題で上目遣いになってる女の子に制服の裾を引っ張られるとかキョドっても仕方ないと思う。

 

 

 

俺は北山と当たり障りのない会話を続ける。そういっても質問されたことに俺があたりさわりのない返しをしているだけで、俺から話しかけたりはしない。

 

ぶっちゃけ何話していいかわからんし

 

 

気が付くと1-Aの前までついていた。

 

 

 

 

次の日の昼

 

 

HR?何のことかわからんな

 

 

ある意味予想道理、彼はHRの自己紹介でまたも失敗してしまったのだ。内容は皆さんの想像にお任せする

 

 

 

そして俺はなぜか、北山と光井の3人で飯を食うことにした。というか誘われた

普段なら孤独なランチにピッタリなベストプレイスに行くところだが、入学したてであり、そんな場所をまだ見つけられておらず、行くところを見つけられていなかった俺はなし崩し的にその誘いを受けることにした

 

 

「あ!あそこあいてますよ」

 

 

光井は昼食の入ったトレーを持ち、満面の笑みでテーブルを指す

 

 

「それにしても、光井の奴は元気だな。俺と北山みたいな低いテンション相手に、よくここまで元気がでるな。」

 

 

「ほのかとは、昔からの友達。私のテンションにもなれてる。あと、勝手に一緒にしないで」

 

なるほど幼馴染というやつか。つーか勝手に俺と同率にしたのは悪いがそんなはっきり言わなくても

ハチマンのライフはもう0よ!

 

 

「私は夜型なだけ、夜になれば元気」

 

 

「はいはい そうですか」

 

 

「それと八幡と違って目も濁ってない」

 

 

「濁っちゃねーがジト目だろ。大差ねーよ」

 

 

あれ?というか、今こいつ俺の事名前で呼ばなかったか?

 

 

「八幡、自分で濁ってるって認めるんだ…あと半目なだけでジト目?とかいう変な目じゃない」

 

 

いや、今の目がそのままジト目なんだが…そういやここにいる奴って、こういうネタしらねーのか

あとやっぱり、名前呼びになってるし

 

 

「えーと‥北山なんで俺の事名前呼びなんだ」

 

 

「私、人のこと苗字で呼ぶの嫌い。だから八幡のことも八幡て呼ぶ。私の事も北山じゃなくて雫って呼んでいいよ」

 

 

「お おう‥‥そんじゃあ…し」

 

 

「2人ともこっちですよー」

 

雫と呼ぼうとしたところで、席を取っていた光井に呼ばれる

 

別にいいんだけど…別にいいんだけどさ‥‥

 

 

光井のいた場所は、4人席が2つ並んだテーブルでその一方で光井は座っている

 

だが、そのもう一方にいるのは朝のブラコン妹の兄、司波含め男2女2のグループが座っている

見るからに、リア充グループだな

 

 

しかし、光井に続き北…雫もその席に座り、しかたなく俺もそこに座る

隣は司波か…妹のほうは見るからに優等生でなんかあれだが、こいつもなんか得体が知れないしなんかあれなんだよな‥‥

 

 

「隣、いいか?」

 

 

「ああ」

 

 

いちよう断りも入れ、その席に座る。

それにしても、こいつら一人は筋肉質で180は有にあろうかという体育会系男子

女子の方も、一人はメガネをかけたおっとり系の巨乳、もう一人は赤髪が目立つ活発そうな少女

 

うん どいつもこいつも、リア充だな。なんかめっちゃリア充ぽい

 

 

「お兄様」

 

 

そこに司波妹がやってくる

 

「し 司波さん!?」

 

となぜか兄ではなく光井が反応する。

そういやこいつ、ファンなんだっけ

 

「ご一緒してもよろしいですか」

 

「深雪 ここあいているよ」

 

「ありがとう エリカ」

 

 

ふむどうやらこいつらは知り合いらしーなそして、赤毛の名前がエリカと判明した。

まあ別に俺らには関係ねーか

 

 

「えーと…誰?」

 

「司波深雪、妹だ」

 

「ほーん」

 

司波兄が体育会系に説明をしている。

あれ、知り合いじゃねーの。まあ兄貴のクラスメイトのこととかよくわかんなくても当たり前もしくは、この体育会系がこのグループに入ってからそんなにたってないかのどっちかか

 

 

「貴方達は、たしか光井 ほのかさんと北山 雫さん…比企谷君ね?」

 

 

「は はい!そうです」

 

 

頬を染、オーバーリアクションで答える光井。どんだけ好きなんだよ

 

あと俺のとこで少し言いよどんだのはもはや、ご愛嬌である

 

 

「お兄様とはいつのまに?」

 

 

兄と自分のクラスメイトが同じ席で食事をしているということに疑問を持ち笑顔で問う。

ただ俺は見逃さなかった。司波妹の声は普通じゃわからないくらい微妙に下がり、笑顔だがその顔は笑っていない。

 

大好きな兄に女の影が、近寄って警戒しているということだろう。うむ ブラコンだな

まあ だが、そんな事をつゆ知らない、光井からしてみれば憧れのクラスメイトに笑顔で話しかけられ喜んでいるな…

 

温度差がすごい開いてることに、気づいていない

さすがにこのままでは気の毒だな

 

 

普段の俺なら出会って2日ほどの相手にここまでしないのだが、飯に誘ってもらった恩もあるし、すこしフォローしとくか

 

 

「俺ら3人は、飯食うとこ探しててたまたま開いていた席がここだっただけだ。ついでに言うならまだ自己紹介とかもしてないただの他人だ。」

 

最後にお前の心配していることはない。と付け加える

 

それに気が付いたのか、司波妹は一瞬ビックリとした後軽く会釈を返した

 

 


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