次の文を読み、空欄に文脈に沿った英文を入れなさい。
He is very diligent student.
However, he submitted the answer sheet no filling in of the examinaton.
The classmates had seen it said()
姫路の答え
『Why did he do such a thing?』
蒼介「正解だ。前の文章も含めて訳すと『彼はとても勤勉な生徒です。しかしながら、彼はテストの解答用紙を無回答で提出しました。それを見たクラスメイトたちは「何故彼はそんなことをしたのだろうと」と言いました』となる」
明久の答え
『Yesh!Let's party!!』
蒼介「何故この文脈で楽しげにパーティーを開くことになるんだ」
ムッツリーニの答え
『Oh......Let's party......』
蒼介「だからと言って哀しげであれば良いわけじゃない」
源太の答え
『Merlin's beard』
蒼介「いつからお前は魔法使いになったんだ……」
「……雄二」
「ん?」
「……明後日から試召戦争が解禁されるけど、Aクラスにはいつ攻め込むの?」
「…………解禁日すぐにでもと言いたいところだが、正直現状では勝ち目が無さすぎて宣戦布告の目処は今の所まだたってねぇ。和真が体育祭の後の補充試験で手応えあったらしいから、もしランクアップしていたらようやく勝ち目が見えてくるってレベルだ」
「……でも今の鳳に勝つには多分、ランクアップだけじゃ足りない」
「だろうな。……まあ和真曰く対抗手段にアテがあるらしいからそこは心配ない。アイツは気休めとかは言わない奴だ」
「……ごめんなさい。私はちょっと伸び悩んでランクアップはまだできそうにない」
「あんまり気にする必要はないぞ。全教科500点以上なんていくらお前でもそう簡単に取れるもんじゃないからな」
「……私は頑張らなくちゃいけないから、雄二の妻として」
「そこはFクラスの一員として頑張ってくれ」
「……この子の為にも」
「愛おしげに腹に手を当てるな!子供なんているわけがないだろうが!」
「……お父さんは冷たいね、しょうゆ」
「まるで俺が子供を認めない極悪非道の男のように!?あとその名前はやめておけと言ったはずだ!」
「……じゃあ今夜は、雄二の部屋で子供の名前を一緒に考える」
「待て!会話の流れが色々とおかしいだろ!」
「……雄二は現国が苦手だから」
「違う!確かに期末は秀吉の謎の覚醒に気を取られて微妙な点数だったが何語を使っていても今の会話自体がおかしいことに変わりはねぇ!」
「……雄二は冷たい」
「いや。ここまでこのアホらしい会話に付き合っているなんて、自分では相当優しいと思うんだが……。それで、今度はなんでそんなことを言いだしたんだ?家で何か嫌な事でもあんのか?」
「……ううん、ないけど」
「じゃあなんで……」
「……この前キスしたから子供も出来るだろうし、もっと進展したいと思って」
「★の※っ△■♪ぺ◎に〒●ゃっ!?!?!?」
「……落ち着いて雄二。本当に国語が不自由になってる」
「アホか!?デコにキスしたくらいで子供が出来るなら、和真達なんかもう完全に手遅れだろうが!お前はもうちょっと常識ってモンを勉強してこい!」
「…………………はぁ………………」
「テメェ……なんだその『このバカ、何もわかってないわ』って感じの溜息は……!」
「……実際に何もわかっていない雄二に一つ大事なことを教えてあげる」
「ほほぅ。言ってみろ」
「……世の中には、“想像妊娠”という言葉がある」
「違うからな!?それ胸を張って言えるような立派な言葉じゃないからな!?愛の力で何もしてないのに子供ができたって感じの美談じゃないからな!?」
「………………」
「おいどうした。なぜ黙り込む」
「……やっぱり、同棲して既成事実を作るしか……」
「待ってくれ。話し合おう翔子」
「……子供の名前を?」
「いや違う。お前の入れるべき病院についてだ」
「……嬉しい」
「こ、コイツ……!完全に産婦人科のことだと勘違いしてやがる……!だいたい翔子、強化合宿のときに学生でいる内には結婚云々の話は進めないって約束しただろうが」
「………………………………………………。……うん、今までのはちょっとした冗談」
「嘘つけぇぇえええ!?なんだその間は!?明らかに本気だっただろうが!」
和真(ヘロイン……モルヒネから合成される薬物で、麻酔性及び依存性はきわめて高い。多幸感をもたらす一方、倦怠感、悪心、嘔吐などの副作用がある。離脱症状は筋肉や関節に激痛が走り悪寒や下痢に見舞われるなど激しいもので、これらの症状は短期間の使用でも現われる。日本では1960年代に乱用が増加し、「麻薬及び向精神薬取締法」で禁止されている。鼻からの吸引、注射、あぶりなどで摂取する。この薬物の有名な事件は…)
月曜日の朝、和真は綾倉先生から譲ってもらったハイレベル教材『エキスパート・ラーニング(保健体育)』を熟読しながら登校していた。某クラス及び某ムッツリのせいで「保健体育=エロい」という定義が完全に定着しつつあるが何もそれだけが保健体育ではない。公害、飲酒・喫煙・薬物乱用といった内容も含まれているし、当然テストにも出題されている。ちなみに保健体育のエキスパート二名はそういった問題をどうしているのか以前和真が聞いたところ、愛子は普通に解いていたがムッツリーニはなんと無回答だそうだ。性知識のみの問題だけであれだけの点数を叩き出す彼は、ある意味綾倉先生以上の才能の持ち主なのかもしれない。
それはさておき、そうこうしている内に和真は文月学園に着く。校門で挨拶運動を行っていた我らがFクラス担任の鉄人が和真に気づいて話しかける。
鉄人「おう柊、朝から随分と勉強熱心だな」
和真「そりゃあな。もうすぐ試召戦争が解禁されるってのもあるけど、野球大会の後で受けた補充試験があんな結果だと、な」
鉄人「……なるほど、それについては俺も聞いている。確かにあの結果は非常に惜しかったな」
納得したように鉄人が頷く。スポーツ狂いの和真が『アクティブ』の朝の活動も返上して勉学に打ち込んでいるのはそれ相応の理由があるらしい。
鉄人「しかし、お前がここまで勤勉になるとは俺も予想外だ。去年までのお前は成績はともかく、とても勉強熱心とは言えない生徒だったのにな」
和真「そりゃ去年は試召戦争が無かったからな。テストってのは本来誰かと比べるもんじゃなくて、自分の学力がどの程度なのかを確認するもんだろ?」
鉄人「ああ、その通りだ」
和真「つまりテストは決して闘いや勝負じゃねぇ。……だが試召戦争となると話は別、テストは優劣を競う闘いになる。闘いだったら俺は絶対負けたくねぇ。そのためには嫌いなデスクワークにも熱心に取り組むし、クソ親父に頭下げることも厭わねぇよ」
鉄人「そこまでか……。まったくお前は、筋金入りの負けず嫌いだな」
まあ、こんなこと言いつつ頭は下げていないあたりちゃっかりした性格である和真だった。ちなみに父・守那は和真の頼みを快く引き受けたものの、色々と準備に一週間ほどかかるらしい。
和真「じゃあな西村センセ、また教室で」
鉄人「ああ。……俺もクラスの担任として、お前達の努力が報われることを祈っているぞ」
和真「そういうセリフを明久達にもいってやりゃ、もう少し関係がマシになると思うんだがねぇ……」
鉄人「バカを言うな。十中八九アイツらを調子に乗らせるだけだろう」
和真(やれやれ、どっちも不器用だこと……)
色々と損な性格の友人と恩師に肩を竦めつつ、和真はFクラス教室へと歩みを進める。
珍しくこれといった騒ぎもなくHRも午前の授業もつつがなく終わり、Fクラスのいつものメンバーが明久の席の周りに集まっていた。どういうわけかこのメンバーが教室で集まるときは決まって明久の席の周りになる。どうやら明久は日頃の扱いの割に和真や蒼介のように人を惹き付ける才覚があるらしい。日頃の扱いはマジでアレだが。
雄二「んじゃ、いつものいくか。……最初はグー、じゃんけん」
「「「ほいっ」」」
ムッツリーニがチョキ、その他は全員グーを出していた。参加メンバーは8人なので一発で一人負けする確率は8/2187と、今日のムッツリーニはかなりツイてないようだ。
ムッツリーニ「……むぅ…………」
雄二「一発で決まるとは珍しいな。俺はウーロン茶で」
翔子「……私もウーロン茶」
秀吉「ワシは緑茶じゃな」
明久「僕はレモンスカッシュね」
和真「俺はレモンティーな」
美波「ウチはミルクティーで」
姫路「すいません。私はストレートティーをお願いします」
全員で百円玉をムッツリーニに手渡す。
ムッツリーニ「……行ってくる」
小銭を受け取ると、ムッツリーニは一人でジュースを買いに購買へと向かっていった。パシリのジャンケンは昼休みの恒例行事となっている。
雄二「あー腹減った」
包を解いて弁当を広げる雄二にならい、他の皆も昼食を卓袱台の上に広げた。ちなみに互いに気を遣うのでパシリに行っている人は待たないのがルールである。
明久「ねえ雄二。明後日から試召戦争が解禁されるけどAクラスにはいつ宣戦布告するの?」
雄二「今のところAクラスに攻めこむ気は無い。当面の予定は後顧の憂いを絶つためにC・Bクラスを落とすことだ」
明久「む。意外だね。解禁後即奇襲をしかけると思ってたのに」
雄二「勝ち目の無い特攻は玉砕でしかないからな」
美波「何よ坂本。いつも自信満々なアンタにしては随分と弱腰じゃない」
秀吉「そうじゃな、雄二らしくないぞい」
雄二「別に弱腰にはなってねぇ、100%不可能だと断言できるってだけだ。逆に聞くがお前ら、今の戦力でどうやって鳳を討ち取れる?」
「「「…………」」」
和真「ま、無理だろうな」
一同は揃って閉口し、雄二以上の負けず嫌いである和真さえも不可能だと断言する。Fクラスは蒼介の強さの片鱗を二度目の当たりにしたが、そのどちらもが度肝を抜く内容であった。
一度目は四月の試召戦争にて、点数で勝るムッツリーニを圧倒的な実力で捩じ伏せた。Cクラスにも猛威を奮ったランクアップ腕輪能力は今も脳裏に焼き付いていることだろう。
二度目はつい先日の野球大会で、和真以外のFクラス主力達を手も足も出させずに圧倒した。挙げ句の果てには“明鏡止水の境地”に至り、スポーツ方面では向かうところ敵無し状態であった和真にすら真っ向勝負の末競り勝った。
それらを踏まえるとどう甘く見積もったとしても、少なくともこちらもランクアップ能力を持った人間がいないと話にもならない。そしてFクラスでランクアップの可能性がありそうな生徒と言えば……
明久「そう言えば和真、霧島さん、姫路さん。野球大会の後に補充試験があったけど、どうだった?」
そこまで考えが至った明久が、ランクアップに至る可能性のある可能性のある三人に確認を捕る。
姫路「すみません、前よりちょっとしかアップしてませんでした……」
翔子「……私も、全教科500点以上となると……」
和真「俺はあと一教科だな」
「「「マジで!?」」」
和真の衝撃のカミングアウトに一同は目をひんむいて驚愕の表情を浮かべる。そんな彼らを面白そうに見回しつつ、和真はいつもの不敵な笑みを浮かべる。
和真「夏休みの間にレベルアップしたのは、何も明久だけじゃねぇってことだ」
明久「いや、いくらなんでもアップし過ぎでしょ!?……そ、それで残りの一教科って……?」
和真「何を隠そう保健体育だ。
あと24点足りなかった」
美波「いや、もう少しじゃない!?」
和真「土日を潰して全力で再復習してきたから今日の放課後にもう一度受けるつもりだ。500越える可能性は十分ある」
雄二「でかした和真!これでやっと勝ちの目が見えて来たぞ!よし、今すぐ作戦の練り直しだ!」
和真「いや待て雄二。まだいくつか-」
ムッツリーニ「……ただいま」
意気込む雄二に向かって和真が何かを言いかけたところで、
ジュースの缶を両手に抱えてムッツリーニが戻ってきた。
雄二「お。随分と時間がかかったな。購買が混んで立たのか?」
ムッツリーニが手渡すウーロン茶を受け取りながら雄二が尋ねる。確かに何事も迅速果断の彼にしては遅すぎると明久達も首を捻る。
ムッツリーニ「……途中で相談を受けていた」
明久「相談って-」
誰から?と明久が言い切る前に、とある人物がやってきた。肩にかからない程度で切り揃えられた髪とクールな表情。腕を組んで畳に座っている和真達を見下ろすように、Cクラス代表の小山優香がムッツリーニの隣に並んだ。
小山「いいわ土屋君。私から直接話すから。……こんにちは、Fクラスの皆さん」
和真「さて、今巻からはオリジナル展開で進めると言ったな。あれは嘘だ」
蒼介「カズマ、遊ぶな」
和真「まあつっても一緒なのは導入だけだから、あながち嘘ってわけでもないがな」
蒼介「実を言うとC・Bクラス戦は、所謂『自立型召喚獣騒動』解決後にする予定だったんだが……」
和真「色々と日程を調整していると今やっといた方が都合が良くてな、前倒しで捩じ込んだんだよ」
蒼介「というわけで今章は『C・Bクラス討伐編+α』だ。……まあそれはそうとカズマ、お前随分と強化されたな」
和真「まあな。つっても突然のテコ入れってわけじゃなくて、期末後もコツコツやっていたことが結果に反映されたってだけだがな」
蒼介「うむ、テスト期間前だけ真剣に取り組んでテスト終了とともに全て放り出すような雑な勉学は駄目だ。テスト終了後の復習に弱点の分析及び対策。テスト期間を終えてもやるべきことは多々ある。受験を控えている読者の諸君も決してそれらを怠ってはいけないぞ」
和真「作中でも言ったけどよ、テストってのはゲームのスコアみてぇに点数を競うもんじゃなく自分の学力を確かめるもんだ。大切なのは何点取れたかよりもどこを間違ったか、自分は何が苦手なのかを理解することだぜ」
※キャラプロフィールを更新しました。