バカとテストとスポンサー   作:アスランLS

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《解説》
ここのところ和真君が弱体化の一途を辿っているように見えますが、和真君が優子さんにやたら弱いのは強弱ではなく相性の問題です。要はジャンケンみたいなもんです。

ついでに優子さんも和真君に振り回されなくなったわけではないですしね。


BOUZUHAZARD

源太達の活躍で見事Bクラスを突破した二年チーム。今回の勝負では補充テストを受けることができず、そしてチェックポイントの人員入れ替えも認められていないないため、攻め込む二年生側は一回の勝負では勝てなくても何度か戦って相手を消耗させたらクリアできるという形になっている。つまりこの勝負は、成績優秀な人をより多く失格させずにチェックポイントに送り込めるかどうかが重要になってくる。

 

姫路「ほっ……良かったです……。これで私たちはBクラスには行かなくていいんですよね?」

明久「うん。Bクラスはもうクリアしたからね」

 

事前に決めたルールでは一度踏破したクラスは飛ばして次のクラスからスタートしてもいいということになっている。クラスの並び順と迷路の形の関係上、次のステージはDクラス教室が舞台である。

 

姫路「私は怖いから不参加にさせてもらいたいんですけど……」

明久「う~ん……。そればっかりはババァ長のお達しがあったから難しいだろうねね」

 

授業を潰してやっている以上はこの肝試しも立派な授業になる。自由参加の夏期講習に出席していた他のクラスの生徒達ならまだしも、Fクラスは参加義務のある補習を潰してこの肝試しに参加しているので怖いからといって不参加というわけにはいかないだろう。

 

和真「つぅかお前、確か翔子とペアだろ?流石に二年の女子2トップを遊ばせておく余裕なんざねぇと思うけどな」

姫路「それは……わかっているんですけど……」

明久(この様子だと、参加を決意させることはそう簡単にはいかなそうだなぁ……)

和真「…………はぁ、仕方ねぇ……(小声)明久を守れるくらい強くなりてぇんだろ?ここ一番で勇気を示せねぇようじゃ、美波には永遠に追い付けねぇぜ?」

姫路「っ!?…………わかりましたっ!私の番が来るまでには……覚悟を決めます!」

明久「えぇっ!?もう決意したの!?」

 

和真の耳打ちを聞いた姫路は、明久の想定を遥かに上回るスピードで覚悟を決めた。確かに怖いがそれを差し置いてでも譲れないものというのがこの世には存在するのだ。

 

優子「……相変わらず人を乗せるのがうまいわね」

秀吉「和真は他人の心情を知り尽くしておるからのう。加えて恋愛感情を正しく理解したことによって、以前よりさらに磨きがかかっているようじゃ」

 

ちなみに翔子達の参加順君は姫路があまりにも怖がっていたので最後のあたりとなっている。回ってくるまでに誰かが最後のAクラスのチェックポイントをクリアしたら参加せずに済むからだ。ちなみに和真・優子のペア及び明久・雄二ペアも、最奥部にいるであろう梓や常夏コンビに名指しで勝負を挑まれたため同じく最後尾である。

 

和真「さて、源二達が出発したみてぇだな」

明久(というか和真の猫耳をもう誰も気にしなくなったね……最初からついていたんじゃないかってぐらい自然だからかな?)

 

モニター①ではDクラス代表の平賀とEクラスの副官である三上がD教室に向かっているところだ。ここから先はまた知らないセットになっているため注意が必要になる。

 

《よし!それじゃあ俺たちはDクラスに向かおうか》

《頑張ろうね、平賀君》

《怖かったらいつでも言ってね三上さん。俺が絶対に守るから》

《うん、ありがとう。頼りにしているからね》

 

『『『チ……ッ!!』』』

 

モニターから伝わってくる二人の会話に対して、教室中から心底不愉快ですと言わんばかりの舌打ちが次々に聞こえてくる。

 

和真「おーおー、あの源二が随分初々しい反応してんなー。顔真っ赤じゃねぇか」

秀吉(平賀も和真にだけは言われたくないじゃろうな)

優子「それにしてもやけに行儀悪いわね……またアンタ達のクラスメイトなの?」

和真「あん?んなわけねぇだろ」

明久「そうだよ木下さん、あんなマナーの悪い行為をするのはFクラスにはいないよ。だって…」

 

『坂本、次は俺に行かせろ。ヤツらに本物の敵は二年にいるってことを教えてやる』

『待てよ近藤。ここは【安心確実仲間殺し】の異名を持つこの俺、武藤啓太の出番だろう』

『いやいや。【逆恨み凄惨します】がキャッチコピーの、この原田信孝に任せておくべきだ』

 

明久「Fクラスの売りは行動力だからね、舌打ち程度で済ませるほど僕らは温くないよ!」

優子「誇らしげにする所じゃないでしょうに……」

和真「あとは生命力と耐久力だな。大抵のことからはピンピンして戻ってくるから俺も気兼ねなくブチのめせる」

優子「アンタもサラッと恐ろしいこと言わないの」

 

Fクラスが惜しげもなく醜態をさらしていると、代表の雄二が呆れたように肩を竦める。

 

雄二「おいおいお前ら……。とにかく落ち着けよ……

そういうことは、クラス全員でやるべきだ」

 

これぞ愛すべからざるバカの巣窟Fクラス。蔓延る悪事を見逃せど、他人の幸福(恋愛絡み)は見逃さない、救いも希望もない畜生の理が渦巻く飢餓地獄(女に餓えているという意味で)である。   

 

和真「その皆に俺は入ってねぇだろうな?……つか、源二を狙うってんなら流石に見過ごせねぇぞ明久」

明久「なんで僕を名指し!?……まぁ確かに、今は仲間同士で潰し合うのはまずいよね。折角先に進んでいるんだから、勝つためには平賀君達にも頑張ってもらわないと」

優子「ええ、やるからには勝ちを狙わないとね」

 

敵の仕掛けを見極める為に明久達は画面に視線を戻す。今度の舞台となっているDクラスはさっきまでのBクラスに比べて狭く、広さはだいたい三分の一くらいしかない。多分Bクラスよりは大掛かりな仕掛けは出来ないだろうから、一見簡単にクリアできそうだ。

 

《きゃぁあああっ!?》

《え!?どうしたの三上さん!?》

《な、なにかヌメッとしたものが首筋に……!》

 

ムッツリーニ「……失格」

和真「源二のターン、しゅーりょー」

優子「ものの数分で終わったわね……」

 

そんな下馬評を覆すかの如く、いきなりモニターから三上の悲鳴が聞こえてきた。台詞からしてなにか変な感触に驚いたようで、当然音声レベルは失格ラインを超えていた。

 

明久「ねぇ雄二。今の、何をされたか見えた?」

雄二「いや、カメラには何も写らなかったな」

 

Dクラスは何かの町並みをモチーフにしたような作りではなく、あくまでも暗くゴミゴミとしただけの装飾になっている。これだと突入している本人達も何が起きたのか判別するのは困難を極めるだろう。

 

《うきゃぁああーっ!》

《おいっ!どうした!?》

 

続いて入っていった二組目も何度か現れたお化けには怯まずにある程度進むことが出来たが平賀達と同じように途中で失格になってしまった。今回はBクラスの時と違い向こうの召喚獣がカメラにバッチリと捉えられている。つまり今回の三年生の狙いは召喚獣を陽動に用いた…

 

ムッツリーニ「……直接接触」

和真「だな」

 

おそらくは死角からコンニャクのような定番アイテムでも触れさせて驚かしているのだろう。

 

《おわぁっ!?へ、蛇!?》

《か、カエル!カエルが降ってきた!》

 

立て続けに三組目も失格になる。今度は玩具の爬虫類のようだ。グロテスクな見た目も気持ち悪い感触も、暗闇で悲鳴をあげさせるにはうってつけの素材だ。

 

雄二「くそっ、予想通りあの先輩相当のやり手だな。嫌なタイミングで切り替えてきやがった」

明久「切り替えるって、驚かし方を?」

雄二「ああ。刺激する感覚を触覚に替えて来やがった。Bクラスでは散々視覚のみを刺激されたからな。急に他の感覚に替えられたらついていけないだろ」

 

さっきまではいくら怖くても普通の召喚獣、こちらに触れることはできない。さらに道も広くこのステージに比べて明るかったので視覚だけに気をつけていれば何てことなかったが、今度はそれに接触を織り交ぜてきたというわけだ。今から新しく突入する生徒達もモニターで【目で見える物の恐怖】を植えつけられている。そうなるとカメラでは伝わらない【身体に触れる物の恐怖】には簡単には対応できないだろう。

 

和真「さすが梓先輩、人の嫌がることをさせたら右にでる者はいないぜ……」

(((お ま え が 言 う な !)))

 

雄二達だけでなくその場の全ての生徒達の心が一つになった。彼らの脳裏に浮かんだのはこれまでこの猫耳がやけに似合う男がしてきた人を人とも思わぬ所業の数々、もしくは相手の急所を抉り出す言葉のナイフの鋭さであった。意外と良識があるので頻繁には発揮されないが、いざ発揮されたときにはいつだって屍の山を築いてきた。

ちなみに和真本人は彼らの無言の抗議を気づいた上で無視していた。どうやら悔い改める気は微粒子たりとも存在していないようだ。となると、食い止められるかどうかは現在手綱を握りつつある優子の手にかかっていると言っても過言ではない。

 

雄二「……まあいい。それならこっちだって手を打ってやろうじゃねぇか。Fクラス部隊第二陣、出撃準備だ!」

『『『おうっ!』』』

 

気合の入った返事が返ってきた。第二陣の人数は四組八名。果たしてうまくいくのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《おい。坂本や戻ってきたヤツの話だと、どうにもここは何かよくわからん物を当ててくるらしいぞ》

《そうなのか。それだとさっきまで見ていたBクラスよりやりにくいな》

 

 

Fクラス第二陣のうちの一組が警戒しながら会話をしている。流血沙汰に慣れていても、流石に今回の向こうの作戦は少しやり難いようだ。それでも他のクラスの生徒達よりは耐性があるのだろうが。

 

 

《そこで、俺はちょっとした対策を考えてきたんだ》

《対策?なんかいい方法があるのか?》

《おう。とっておきの方法だ。……いいか?突然触ってくるものが怖くなって悲鳴をあげるのは、それがなんだかよくわからない気持ちの悪い物だからだろう?》

《ああ。そうだな》

 

優子「へぇ……珍しくまともな作戦みたいね」

和真「か~ら~の~?」

優子「……え?」

 

 

《だから、その触れてくる物を『俺のことが好きで手を繋ぎたいけど、恥ずかしいからそこらの物を使ってしまう美少女』に脳内変換してやればいい。そうしたら、怖いどころか嬉しい感触に早変わりだ》

《な、なんだと……!?それはあまりに妙案すぎる……!武藤、俺はお前の頭脳が恐ろしいぜ……!》

《へっ。よせやい》

 

 

和真「……はい、こんなオチでしたっと」

優子「一瞬でも感心したアタシがバカだった……」

明久「あの二人、会話がモニター越しに皆に伝わってることを知らないのかな?」

雄二「わからん。なにせ、恐ろしい頭脳の持ち主たちだからな」

明久「確かに恐ろしいね」

 

こんな感じでFクラスの評判は日々転落の一途を辿っているのだろうと優子はしみじみ思ったそうな。

そのまま二人の行動を見守ること数分。偶然方向転換したカメラに、コンニャクらしき物体が横切る瞬間が写った。そのままピタッという音をたてて二人に接触する。

 

 

〈〈ふおぉぉおおお!!!たまんねええぇぇぇ!!!〉〉

 

ムッツリーニ「……失格」

雄二「和真、さっき出しかけた新作ドリンクとやらを二人分ほど分けてくれ」

和真「あいよ」

 

全てが終わった後に最低でも二体の屍ができあがることが今この瞬間に確定した。

 

姫路「こ、このクラスは見ているだけならそこまで怖くないので助かります……」

美波「そうね。これならウチも平気かな」

優子(とか言いつつ悲鳴が響く度にビクッとなってるけどね、この二人)

明久「雄二。今の二人はともかく、他の三組は順調そうだね」

雄二「そうだな。突然の接触に驚きはするものの、悲鳴をあげるほど繊細な神経をしている連中じゃないからな」

翔子「……仮に声を出したとしても、失格レベルには至らない」

秀吉「ということは、向こうもそろそろ動きを見せる頃合ということじゃな」

雄二「ああ、向こうにもこっちの様子は筒抜けだからな。また別の方法で落としにかかってくるだろうが……とりあえず様子を見るか」

和真(……むぅ……改めて観察してみると、雄二の対応力はソウスケには劣るな。あいつが指揮官なら今頃そろそろ先手を打っている頃だし)

 

お互いにカメラを通じて状況を把握できる分、臨機応変な対応が可能になる。よって向こうが順調ならこっちが、こっちが順調なら向こうが何かしら手を打つ、一種の拮抗状態に入るのはまあ当然のことかもしれない。しかし、もし蒼介ならば十分な情報が集まりさえすれば相手の戦略を読み切り先手を打つことができる。常識を越えた奇策や逆境を覆す戦術を考える能力は雄二に分があるが、真っ当な方法で勝負をすればFクラスに勝ち目はないと和真は判断した。

 

和真(となると、今度の試召戦争でAクラスに勝つためには……)

明久「そうなると、今度は何をしてくるのかな?」

雄二「さぁな。見当もつかないが……ん?」

 

和真が考え事に没頭している間も世界はどんどん進んでいく。明久の問いに答えている途中に雄二がモニター先の状況の変化を察知したようだ。 

 

明久「何か、雰囲気が変わったね」

秀吉「そうじゃな。暗くてわかりにくいが……どうも広い場所に出たように見えるのう」

 

秀吉の言うとおり、カメラ④は薄暗いながらも広い空間を映し出していた。

 

優子「一見、何も仕掛けがなさそうね」

秀吉「うむ、広めの空間だけのようじゃ。あとは……中央の上部に照明設備らしきものが見えるくらいじゃな」

 

モニター先の天井あたりにケーブルのようなものが見える。あれはおそらくスポットライトの類いだろう。

 

 

《なんか不気味だな》

《ああ。よくわからねぇけどヤバイ感じがする》

 

 

モニターの向こうの二人が固唾を呑む様子が伝わってきた。繊細な神経とは無縁のFクラスメンバーであるが、幾多の死線を潜ってきただけあって勝負の分かれ所はかなり熟知している。おそらくここは勝負の行く末を担う場面の一つになるだろう。

 

ムッツリーニ「……人の気配」

 

画面には暗闇の空間の中央に誰かが静かに佇む姿が映し出されていた。あれが向こうの仕掛けなのか、それともあれは囮で本命は後ろからの奇襲なのか。一つだけ確実に言えることは、どの可能性であろうと生半可なものではないということだ。

 

 

《突っ立っていても仕方ない。先に進むぞ》

《わかった》

 

 

二人は業を荷やしたのか再び歩を進め、カメラもそれに伴って暗闇の奥を映し出さんと移動している。

 

和真「…………(ゾクッ)っ!?…優子、危ねぇ!(バサッ)」

優子「えっ!?なに!?」

 

考え事をしていた和真が突然両目を瞑りつつ、優子の両目を手で覆った。

明久達がその動作に言及する間もなく、画面で動きが見られた。二人が空間の中央まで後三歩といったところでバン、と荒々しく照明のスイッチが入る音が響き渡る。暗闇から一転して光の溢れ出した画面の中央には、夏川がスポットライトを浴びて静かに佇んでいる。

 

 

 

全身フリルだらけの、ゴシックロリータで。

 

『『『ぎゃぁあああーっ!?!?!?!?!?』』』

 

画面の内外を問わず、そこら中から響き渡る悲鳴。教室内でダメージを受けていない生徒は直前に目を瞑った和真と、和真に目を塞がれていた優子のたった二人のみ。

 

優子「何!?何があったのよ和真!?」

和真「しばらく目ぇ閉じてろ優子!集中してないときの俺の直感にさえ引っ掛かるレベルの、とてつもなくおぞましい物がモニターに移ってるはずだから!」

優子「!……わかったわ!」

 

優子は和真の直感の精度をよく知っているため、指示に従って目を覆われた状態のままおとなしくなる。正直他人から見ればこの光景はただイチャついてるだけのようにしか見えないが、何人たりとも……あの異端審問会すらも和真達に構っている余裕はまるで無かった。精神的ダメージがあまりに深刻すぎるのだろう。

 

雄二「坊主野郎めっ!やってくれやがったな!」

明久「汚いっ!やり方も汚ければ絵面も汚いよ!」

姫路「きゃぁあああーっ!?お化け!いや、お化けじゃないけどお化けより怖いです!」

美波「うぅぅぅ……っ!夢に見る……!絶対ウチ今夜眠れないわ……!」

翔子「……気持ち悪い」

秀吉「あれはさすがにワシも耐えられん……!」

 

さしものFクラスのメンバーも想定外のグロ画像に大ダメージは避けられなかったようだ。耐性のない人は失神や嘔吐の恐れもある。というかもはや生物兵器と言っても差し支えないのかもしれない。

 

 

《なんだ?今、こっちの方から何か聞こえなかったか?》

《ああ。間違いない。そこで悲鳴が……ぎゃぁぁあああーっ!?!?!?!?!?》

 

 

さらに二組目もやられていた。悲鳴という被害が、さらなる被害を呼び寄せる無限ループと化している。

 

明久「雄二!早く手を打たないと全滅だよ!」

雄二「く……っ!だが、既に突入しているやつらはもう助けようがない……!」

明久「そんな!?彼らを見捨てるしかないって言うの!?」

 

 

《ぎゃぁああーっ!?!?!?!?!?誰か、誰か助け……》

《嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!!!頼むからここから出してくれ!!!!!》

《助けてくれ!!!!それができないならせめて殺してくれ!!!》

《☆●◆▽「♪×っ!?!?!?!?!?》

 

 

雄二「…………突入部隊……全滅……っ!」

明久「くそぉっ!皆ぁっ!」

 

注ぎ込んだ戦力は当然一人残らず壊滅。カメラ越しでさえあの破壊力だったのだから直接見た連中の精神的ショックは相当なものだろう。明久達は三年生の強さというものを嫌と言うほど実感させられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




和真「いやはや、原作通りとはいえすごい威力だったな……」  

蒼介「お前と木下だけはちゃっかり逃れてたじゃないか」

和真「いや、俺もモニターに集中していればもっと早くに察知してそれなりの対処はできたんだろうけどよ……考え事してたせいで気づいたのはまさに直前。周りに呼び掛けていては間に合わず、助けられそうなのは精々一人……となれば、まあ優子だろ」

蒼介「正直でよろしい」

和真「それにしても今回のタイトルはいつもと比べてやけに秀逸だな」

蒼介「作者に取っても改心の出来だったようでな、本編前書き後書きも含めて今までで一番手応えを感じたそうだ」

和真「一番手応えを感じたものがタイトル名ってあたりが作者の作者たる所以だな」


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