腕輪能力との差別化は、点数を消費しないかわりに必殺というほどの威力を有していません。
和真「(ムスッ…)随分と面白い展開になってるじゃねぇか」←猫耳着用中
雄二「いやいや、俺達にとっては今のお前の状況の方が遥かに面白いんだが(ニヤニヤ)」
明久「いったい何があったの和真?」
優子「さっきまで将棋を差していて、三連敗した罰ゲームとして着けてもらってるのよ」
和真「なあ秀吉、最近こいつ姫路に似てきたよな?」
秀吉「……否定できんのう」
送り込んだFクラスの生徒達が金田一達に全滅させられた頃に、和真はやや不機嫌そうな表情を浮かべながら猫耳を着用した状態で雄二達に合流した。さらに不自然なほど上機嫌な優子も一緒についてきている。
翔子「……とても似合ってる」
和真「翔子、褒めてるつもりか知らんが全然嬉しくねぇからな」
姫路「わぁ~……とっても可愛いです♪」
和真「話聞いてたかお前?」
美波「ホント、ありえないくらい似合ってるわね……もうずっとそれ付けてたら?」
和真「ふざけろボケが」
ムッツリーニ「……高く売れそう(パシャッ)」
和真「もし売ったら地獄を見せてやるからな」
メンバーからの評価は概ね良好。身長は高めで体も鍛えているものの、非常に着痩せするタイプで中性的かつもろ可愛らしい系の童顔なため、本人にとっては不本意極まりないだろうが引くほど似合っている。
和真「ったく、こういうのは秀吉の役回りだろーがよー……」
秀吉「待つのじゃ和真!?もしやお主もワシをそういう風に認識しておったのか!?」
和真「いや別に。ただ、俺の安寧のために犠牲になってくれないかなー……って」
秀吉「ド直球で外道じゃなお主!?」
和真「しかたねぇだろ、今は心が荒んでるんだよ……。だいたいだな優子、なんでお前最近変なマイブームに目覚めつつあるんだよ……?」
優子「いいじゃない別に。女の子は誰だって皆可愛いものが好きなのよ?」
和真「だからってそれを男に求めるなよ!?そんなもんヌイグルミとかそういうオーソドックスなヤツで良いだろうがよ!?」
まあ実のところ、優子がどうしてもと言うなら猫耳程度かまわないのと和真は思っているだが、雄二達が見ている中での着用というのが死ぬほど嫌なのである。
何故かと言うと、確実に弄られるから。
優子「ごめんごめん、そう怒らないで(ナデナデ)」
和真「……むぅ……………………♪」
優子「ふふ、よしよし……♪(なでなで)」
両手をブンブン振って抗議する和真だったが、優子に慣れた手つきで頭を優しく撫でられると、途端に気持ち良さそうに目を瞑っておとなしくなる。無言のまま幸せそうに甘えてくる和真を優子は慈愛に満ちた表情を浮かべ、和真が満足のいくまで撫で続ける。
この短期間で随分と優子に手懐けられ、まるでキャットフードが主食の虎であるかのように飼い慣らされた和真を目の当たりにして、人は変わるもんだなと明久達はしみじみと思ったそうな。
しばらくして周囲からやけに生暖かい眼差しを送られていることにようやく気付き、これ以上引っ張れば余計にダメージを受けるだけであると判断した和真は、やや名残惜しそうにしながらも優子に撫でるのをやめるよう促してから、何事も無かったかのように話を元に戻そうとする。
和真「……それで雄二、チェックポイントには誰を送り込むつもりだ?生半可な奴じゃ無駄に使い潰すだけだぞ?」
雄二「ん?もういいのか?俺達のことはお構い無く木下姉に甘えてても良いんだぞ和にゃん(ニヤニヤ)」
和真「そういえば綾倉センセの最新作が……(ゴソゴソ)」
雄二「待て!俺が悪かった!だからその劇物をしまってくれ!」
和真「次そのフザけた呼び方したら、簀巻きにして女子更衣室あたりに放り込むからな」
雄二「鬼かお前は!?クソッ、丸くなったと思ったがそういうところは全然変わってねぇじゃねぇか!」
嫌らしい笑みを浮かべながらしつこく弄ろうとする雄二を強行手段をちらつかせて問答無用で強引に黙らせた後、よほど不服だったのか和真は世にも恐ろしい脅迫をする。召喚獣が阿修羅なだけあって、どうやら情け容赦の無さは健在のようである。他のメンバーもあんな劇物を無理やり飲まされては堪ったものではないので即座に真面目モードに切り替わる。
雄二「……当然、一番信用のおける奴に行ってもらっている。英語といえばアイツしかいないだろう」
和真「なるほど、源太か。今のアイツは点数だけならソウスケより高いからな」
優子「まあ片方は源太だとして、ペアの相手は……久保君か」
一同はモニター①に目を移すと、久保と源太のペアがまるで臆することなくBクラス教室を突き進んでいた。
明久「でも五十嵐君はともかく久保君は意外だよね。すごくモテそうなのに」
和真「オイオイ明久……確かに源太はその強面で初対面の女子には必ず距離を置かれるという重すぎる業を背負ったウルトラ非モテだけどよ、その言い方はあんまりじゃねぇか?」
明久「いや、和真の方が絶対酷いよね!?」
和真「まあそれは置いといて……久保の意中の相手は既にペアが決まっていてな、おおかた他の女子に余計な期待をさせたくなかったんだろ」
明久「へぇ~、久保君って同じ歳とは思えないほど紳士なんだね。……ところで久保君の好きな人って誰なの?」
和真「……さあな」
明久の質問に和真のみならず、その場にいた全員が気まずそうに目を逸らす。明久はその反応が少しだけ気になったが、本能が追求することを止めてきたのでとにかく気にしないことにする。
明久「……でもなんで五十嵐君と?」
和真「あの二人去年同じクラスでそれなりに仲良いんだよ。俺も久保とは源太経由で仲良くなったしな」
相変わらず人間関係に関してはウィキペディア顔負けの詳しさである。釘を刺しておくが、源太と久保が同じクラスだった頃はまだ久保が普通の感性をしていたので、玉野みたいなどうしようもない妄想はしないように。
和真「お、ようやく着いたようだぜ」
金田一「よっ、お前が来るんじゃないかって薄々思っていたぜ五十嵐ィ!」
源太「そりゃ当然だろうが……です。英語は俺様の専売特許だからな…ます」
金田一「……相変わらず敬語下手だなオイ」
黒髪スポーツ刈りの青年と灰色の鬣の青年が軽口を叩き合う。『アクティブ』とサッカー部はこれまで何度も合同練習や試合を行っているためお互い気心のしれた仲だ。
金田一「まぁ、あんまり長々話すのもなんだしそろそろ始めるぞ。遠藤先生、召喚許可を」
遠藤「承認します」
「「「「試獣召喚(サモン)!」」」」
それぞれの足元に幾何学模様が現れ、中心から召喚獣が出現する。金田一の召喚獣は烏天狗、もう片方の召喚獣は河童、久保の召喚獣は迷ひ神、そして源太のはというと……黒外套を着てメスとデカいナイフを両手に持った、ぱっと見は普通の人型の召喚獣だった。
金田一「……なんだよその召喚獣?普通の人間じゃないか」
源太「教師に聞いたところ、切り裂きジャックだそうだです……」
金田一「いや確かにホラーっちゃホラーだけどよ!?」
おそらく召喚システムは源太がイギリス育ちであることを汲み取ったようだが、これでは多少サイズが大きくなっただけで普段とさほど変わらない。
源太「と、ともかく行くぞ!……久保、そっちの先輩はテメェに任せる!俺は金田一先輩と一騎討ちするが、もし勝っても乱入してくんじゃねぇぞ!」
久保「やれやれ、了解したよ」
迷ひ神が河童に向かっていく傍ら、切り裂きジャックもナイフで斬りかかる。烏天狗は手に持った禅杖で受け止めるも、パワーの差で吹き飛ばされる。しかし上手く威力を受け流したのか、ダメージを負った様子は見られない。遅れて点数が表示される。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 628点
VS
Aクラス 金田一真之介 412点』
金田一「噂にゃ聞いていたが実際見てみると圧巻だな……。デタラメな点数しやがって」
源太「泣き言を言っている暇があんのか!どんどんいくぜぇ!」
金田一(あ、とうとう敬語とれたな)
源太はジャックにナイフを振り回しながら突撃させるが、烏天狗は卓越した動きで巧みに攻撃をかわしていく。徹との鍛練で操作技術がかなり向上した源太だが、それでも一年以上長く試召戦争に携わってきた金田一の方が一枚も二枚も上手のようだ。
源太(……コレ、おかしくねぇか?)
ふと源太は烏天狗の動きに違和感を覚える。何故相手はわざわざ自分に合わせて地上戦に付き合っているのだろうか。
源太「……なあ金田一先輩、なんでそんな立派な翼がついてるのに飛翔しないんだよ?」
金田一「できるならそうしているんだがよ、残念ながら俺の点数では数㎝低空飛行するだけで精一杯だ」
オカルト召喚獣の固有能力にはある法則が存在する。まず400点オーバーが大前提であり、それに届かない者はそもそも特殊能力を使うことができない。
そして450、500、550…と50刻みに能力が一つずつ解放されていく仕組みである。つまり金田一が使える能力が1つだけなのに対し、源太5つもの能力を使えることになる。
源太「そいつは良かった。空に逃げられちゃ鬱陶しいから……なっ!」
金田一「はははっ!だが安心するのは早いぜ、確かに空は飛べないがよ……」
迫り来るナイフを紙一重で防御しつつ烏天狗は一定の距離を取る。ジャックはすぐさま距離を詰めに突撃するが、烏天狗は禅杖をジャックに向ける。
金田一「代わりにこんなことができるんだぜ!」
禅杖から突然竜巻が発生した。
源太「なっ!?」
慌てて防御体制を取るものの、ジャックは竜巻に巻き込まれてフィールドの端に叩きつけられる。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 506点
VS
Aクラス 金田一真之介 392点』
先程の猛攻でも少ししか削れなかったジャックに対し、烏天狗は一瞬の隙を突いた必殺の技で一気に100点以上減らしてみせた。これがスポーツなら第一ラウンドは金田一に軍配が上がるだろう。
金田一「休んでる暇があんのか!そらそらそらぁ!」
源太「ちぃっ!?」
既に種が割れたため、烏天狗はお構いなしに竜巻で攻めに転じる。ジャックは懸命にかわしていくものの、襲い来る複数の竜巻に次第に追い詰められていく。竜巻が明らかにジャックに狙いを定めてていることから推測するに、どうやら金田一が竜巻を手動で操作しているようだ。一つ一つの動きはややぎこちないが、複数の竜巻を同時に操っている以上仕方ないだろう。そしてとうとうフィールドの隅にまで追いやられてしまった。
金田一「もらったぁぁぁ!!!」
烏天狗は容赦なく竜巻を限界量まで発生させて襲いかかり、追い詰められた状態では避けられるはずもなくジャックはあえなく飲み込まれてしまった。大幅なダメージは避けられないだろうし、下手をすればこのままハメ殺されるかもしれない。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 506点
VS
Aクラス 金田一真之介 392点』
金田一「んなっ!?」
源太「……ふっ、かかったな!」
しかしここで金田一にとって誤算が生じる。ジャックは竜巻の直撃を受けたのにもかかわらず、平然と烏天狗へ距離を詰めてきた。よく見るとジャックの体が何故か半透明になっている。
源太「…ッ…ミストボディ解除!……そして喰らえ、ナイフの雨!」
金田一「何っ!?……っ!?ちいぃっ!」
源太の言葉の前にジャックの体が元に戻り、烏天狗に照準を合わせてから両手で黒外套を開くと、内部から沢山のナイフが出現し烏天狗に襲いかかった。
金田一「ぐぅ……!くそっ、捌ききれねぇ!」
烏天狗は禅杖を駆使して打ち落としていくものの、多勢に無勢の上すでに竜巻も出し尽くしていたために、対処しきれなかったナイフ達が金田一の点数を大幅に削り取る。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 506点
VS
Aクラス 金田一真之介 141点』
やはり元々の点数差のためか、大して直撃した訳でもないのに烏天狗はかなり消耗してしまった。
源太「ふぅ……割と呆気ない幕切れだったが、なかなか楽しめたぜ…すよ?」
金田一「…っ!?……ふっ……ふふふ……ははははは!!!……何だそりゃ?……随分とふざけてんなぁ……オイ?……」
源太「……?」
源太の発言を受けて、金田一は目を見開いた後、乾いた笑みで狂喜したと思えば、そのまま俯いてしまった。
源太はただ不可解な気持ちになるばかりであったが、発生していた竜巻が消え去った瞬間……金田一は顔を上げて源太を思いっきり睨みつつ力の限り絶叫した。
金田一「こん、の……クソガキがぁぁぁぁああああ!!!!!なぁにもう勝った気になってやがんだァ!?ふざけんじゃねぇぞクソがァァァァァ!」
源太「ーっっ!?!?!?(ビリビリッ…)」
あまりの気迫に気圧される源太。金田一はそれによって生じた隙を逃すことなく烏天狗から最大風速の竜巻が生み出され、四方八方からジャックを追い詰める。源太は再びジャックを半透明化させるものの途端に竜巻は制止し、ジャックを飲み込むことなくその場に留まる。
源太「っ……!?」
金田一「テメーのその無敵化……弱点があるんだろ?こうされたらテメーは……困るんだろうなぁ?」
源太「ぐぅっ……!」
源太は悔しそうに歯噛みする。
金田一の推測通り、一見無敵に見えるミストボディーには二つの弱点がある。一つは発動中に攻撃ができないこと。もしできるのならさっき攻撃に転じる前にわざわざ解除する必要はない。これは比較的誰でもわかる弱点だろう。
そして二つ目の弱点は……発動時間が限られていることと、そしてその時間がそう長くないということだ。
源太(確かにさっきミストボディは能動的に解除したのではなく、タイムオーバーで自動的に切れた……だがあの僅かなタイムラグから気づいたってのか!?)
金田一「確かに俺は佐伯や高城に比べると格落ちするのは事実だがよ……あまり年上を舐めてんじゃねぇぞゴラァァァァァ!!!」
ミストボディが切れたと同時に竜巻が襲いかかり、ジャックは為すすべなく直撃し体をズタズタにされた。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 198点
VS
Aクラス 金田一真之介 141点』
金田一「ちぃっ……ほんっとに堅ぇなオイ……。最大火力を直撃させたのにまだそんなに残っているのかよ?」
源太「……悪いな先輩、心のどっかで緩んでたわ」
金田一「……わかりゃ良いんだよ」
源太「ここからは出し惜しみ無しの全力でいかせてもらうぜ!」
源太がそう言うと同時に、ジャックはメスで自分の身体中を三回ほど切り裂いた。
金田一「!?なんだ!?血迷ったか……なにィ!?」
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 403点
VS
Aクラス 金田一真之介 141点』
気がつけば源太の点数が400点近くまで戻っていた。
あまりに不可解な光景に困惑するも、金田一は冷静に頭脳を働かせて正解を導き出す。
金田一「……まさかそれも、召喚獣の能力かよ?」
源太「ご名答、流石だな」
金田一「ったく、次から次へと反則くせー能力引っ張り出して来やがって」
源太「いやいや、この能力はデメリットだらけで使い勝手悪いんだぜ?一度の戦闘で三回までしか使えねーし、戦闘後に回復した点数はきっちり元に戻るし、おまけに体を切り刻んだ分の点数はしっかりと減るしな。……まあそれはさておき、ラストバトルと行こうじゃねぇか!」
金田一「ハッ、上等だ!返り討ちにしてやるよ!」
ジャックの懐からは数多のナイフが、烏天狗の禅杖からは激しい竜巻が、お互いを駆逐せんと襲いかかる。
「「うぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!」」
ぶつかり合う二つの力。常識で考えれば400点台の烏天狗から生み出された竜巻が、600点台のジャックが生み出すナイフの雨と拮抗するはずがないのだが、金田一は烏天狗に命中する範囲を見切って竜巻を集中させることでそれを可能にした。竜巻の集中した部分以外の周りのナイフは竜巻の壁を悠々と突き抜けていくものの烏天狗にはかすりもしない。そうこうしている内にジャックのナイフも尽き果て、このぶつかり合いは互角のまま終了した。
源太「今だぁぁぁ!」
金田一「なにィ!?」
黒外套からは全てをら出し尽くしたジャックだが、すぐさま手に持った最後のナイフを振りかぶる。するとそのナイフが数十倍に巨大化した。
源太「これにて…終わりだぁぁぁあああああ!」
そのままジャックは巨大なナイフで薙ぎ払う。全てを出し尽くした烏天狗にはもう避ける力など残っておらず……その身を引き裂かれることになった。
《英語》
『Bクラス 五十嵐源太 103点
VS
Aクラス 金田一真之介 戦死』
既に久保は大分前に勝利していたので、これにてBクラス制覇となる。
金田一「……負けたぜ。さっさと先に進みな」
源太「いや、倒したら一旦戻って来いって指示されてるから退かせてもらうぜ。……ます」
金田一「……はぁ、お前マジで敬語壊滅的だな」
戦い終わった二人には、途中のような険悪な雰囲気は欠片も残っていなかった。
明久「………すごい闘いだったね」
翔子「……あの点差であそこまで善戦されたのは、正直予想外」
和真「あの人が三年No.3の金田一先輩だ。つまりあの人より強い相手が、少なくとも二人いるってことだ」
雄二「どうやら一筋縄ではいかないようだな……お前ら、絶対に勝つぞ!」
「「「おう!」」」
三年生の想定以上の強さを目の当たりにし、雄二達は気を引き締め直すのであった。
和真「いやはや、今回はバトル一色だったなぁ」
蒼介(猫耳云々についてはなかったことにするつもりか……)「ちなみに源太は4つしか能力を見せてないように思えるが、ちゃんと5つ全て使いきっている」
和真「ちなみに最後の能力は筋力強化。まあ常識的に考えてあんなデカいナイフ平然と振れんのは明らかにおかしいよな」
蒼介「ちなみに巨大化は正確にはナイフを気軽に振れる限界まで大きくするという能力だ。腕力強化が無くても特に問題はない」
和真「ところでソウスケ、ナイフの雨についてだけどよー」
蒼介「なんだ?」
和真「描写が完全に露出狂の裸コートだよな」
蒼介「その認識は酷すぎないか!?」
和真「いや、だって外套を両手で開くってもろ-」
蒼介「や め ろ !」