ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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遅くなりすみません!言い訳させてもらうと色々現実でテストなどで忙しかったのと、ネタが思いつかなかったことです。
で、今回は主人公と朱乃さんのデートはすこし波乱がおきます。とくにオーディンとの接触の時に…ね。
それと、朱乃さんがキャラ崩壊を起こします。嫌いな方は飛ばしてね。

あと、突然ですが題名を変えました。理由は単純で長すぎて読みにくかったからです。


では、ゆっくりしていってね♪


3話 父と娘の暴走劇

――今日は朱乃さんとのデートの日。

 

俺は朝から準備をして私服に着替えた。今は夏過ぎたあとかまだ暑い。なので俺は半袖を着ている。まぁ、暑いの苦手だからまだ半袖でいいかな?あとは、上からチェックのついた通気性のよい薄い生地でできた長袖を羽織り下はジーパンで、簡単な服を着ている。何故か家から出るときにレイジ兄さんに渡された服だ。最初は別の服だったのだが、慌てた兄さんが俺を止めてこれを渡された。そのときに『もっと回りの事を見てくれ!!』と顔を赤くしながら言われた。どうしてだろう?まぁ、いいっか♪

 

そんなことを思っていると、待ち合わせの場所にフリルのついた可愛いワンピースをきた見知った顔の女の子がきた。

 

そう――朱乃さんだ。

 

朱乃さんは何時もみたいなポニーテールではなく、髪をおろしてロングにしていた。それに走ってきたのかすこし汗をかいていた。

 

「ごめんね、遅れちゃった。……大分待たせちゃったかな?」

 

不安そうに此方を見てくる朱乃さん。

 

「うんん。俺もいまきたところだよ。全然待ってないからね♪」

 

「そうなの?よかったぁ~」

 

俺の言葉に安心した表情をする朱乃さん。

 

「んじゃ~いこ!今日は一日楽しもうよ♪朱乃さん!」

 

俺は朱乃さんに右手を出した。

 

「……うん!」

 

朱乃さんは俺の右手を強く握りそのまま二人でデートを楽しみにいくのだった。

 

 

 

 

あれから三時間たった。朱乃さんとは人気のファッションブランドを扱うお店にいって試着会をしたり、クレープ屋で一緒に食べたり、ゲームセンターで遊びまくったりと、かなり楽しんでいた。その間ずっと朱乃さんは楽しそうで、普段は見られない様な感じで終始年頃の女の子だった。

 

そして、いまは水族館にきている。そこでも朱乃さんはほんとに楽しそうで何時もみたいなお姉さんって感じはない。そんな朱乃さんを見ていて此方も楽しくなっている。

 

「ふぅ~。楽しかったぁ~。深海魚って変な顔の子が多いのね」

 

水族館からでた俺と朱乃さんだが、水族館からでたらそんな事を朱乃さんは言った。

 

「確かにそうですね。まぁ、そうでもしないと生きていけない環境にいるので、自然的にそういう進化を遂げたのでしょう。」

 

俺と朱乃さんはそんな話をしながらブラブラとなにも考えずに歩いていた。すると、ふとなにかに気づいたのか朱乃さんが止まる。俺はどうしたのかと朱乃さんを見ると、顔を赤くしながら固まっていた。

 そんな反応をした朱乃さんに不思議に思い、俺も視線を朱乃さんの見ている方向にうつすと――――

 

ピンク色の建物…所謂ラブホテルという建物だった。

 

カァァァ////

 

いま、自分でも顔が物凄く赤くなっているのがわかる。だ…だって…お、お兄ちゃんが前に言ってたもん。こ、ここは…その…エッチな事をやるところだって!///

 

そして、よく周囲を見渡すと似たような建物ばかりだった。

 

はわわわわわ!!こ、ここから急いで離れなくちゃ!!

 

俺は瞬時にそこから離れようとすると朱乃さんが袖を掴んできた。な、ナゼニ?

 

俺は朱乃さんに視線をうつすと………

 

「……いいよ」

 

ん?な、なにが?

 

「……ツバサが行きたいのなら、私、いいよ。……大丈夫だから」

 

その言葉に頭はフリーズした。

 

…へ?あ、朱乃さんと、その…エッチな事を?やると?ふ~ん…………

 

ボフン!?

 

「ふにゃぁ~……」ドサ

 

「ツバサちゃん!?」

 

そ…そんにゃのダメだよぉ~。え…エッチィことは、絶対ダメなのです!

 

「……だ、ダメですよ!ぼ、僕には早いことだってお兄ちゃんやお姉ちゃんが言ってたし、な…なによりも…その………は、初めて…だもん///」

 

「ブフゥ!」

 

すると、朱乃さんは鼻血を壮大に吹き出して後ろ向きに倒れかけた。

 

「あ…朱乃さん!?大丈夫ですか!」

 

俺は朱乃さんを急いで抱える。

 

「え、えぇ、大丈夫ですわ。な、なんともないです。本当に何にもないですわ。気にしないでください。ツバサちゃん♪(あ、あれはいけませんわ。あんなにも可愛い顔で、しかも、涙目+顔を真っ赤に染めながらの上目使いだなんて…こんなの余計襲いたくなっちゃうじゃないですか!あぁ、私のバカ。先程まで折角いい雰囲気でしたのにこれでは私が持ちませんわ。こんなにも可愛いんですもの。…………お持ち帰りはアリですよね?)」

 

ブルッ…!

 

ひゃっ!…な、何だったんだろう。いきなり悪寒が…。言い知れないなにか恐怖が…。

 

「と、取り合えず立ちましょう。朱乃さん」

 

俺は先程の謎の悪寒を無視して朱乃さんを立ち上がらせた。

 

「ありがとうございますわ。ツバサちゃん」

 

「いえいえ、それほどでも」

 

俺と朱乃さんはその場を動こうとしたとき…

 

「まったく、昼間っから、女を抱こうなどとやりおるわい、最近の小僧わ」

 

白髭を伸ばし、帽子を被ったラフな格好のお爺さん。その左目には水晶の入った眼鏡をしている。

 

その背後にはガタイの良い男の人と、パンツスーツを着込んだ銀髪のストレートヘアの女性がいた。

 

俺はこの三人を知っている……と言うか、顔見知りにも程度あるけどね。

 

「オーディンのお爺さん、お久しぶりです」

 

「ほっほっほ、久しいの。北の国から遠路はるばる来たぞい」

 

オーディンのお爺さんは、相変わらずのイッセーの様ないやらしい笑みを浮かべて笑う。

 

「ほっほっほ」

 

「で、貴方のような方がどうしてここに?」

 

朱乃さんは急な展開に頭が追い付いていないようだ。

 

「オーディンさま!こ、このような場所をうろうろとされては困ります!か、神さまなのですから、キチンとなさってください!」

 

オーディンのお爺さんに付きそいであるヴァルキリーことロスヴァイセさんが叱るが、オーディンのお爺さん……もうめんどくさいので、オー爺ちゃんは軽くあしらう。

 

「よいではないか、ロスヴァイセ。お主、勇者をもてなすヴァルキリーなんじゃから、こういう風景もよく見て覚えるんじゃな」

 

「どうせ、私は色気のないヴァルキリーですよ。あなたたちもお昼からこんなところにいちゃだめよ。ハイスクールの生徒でしょ?お家に戻って勉強しなさい勉強」

 

いま俺と朱乃さんは、ロスヴァイセさんに怒られてしまっている。まぁ~、普通はそうだよね。学生がこんな場所に普通は来ないしね~。

 

俺はふと朱乃さんを見ると、朱乃がもう一人のガタイの良い男――バラキエルさんに詰め寄られていた。

 

「……あ、あなたは」

 

朱乃は目を見開いて、驚いている。……まぁ、無理もないことだよね。実の父親がいたら誰だって固まるよ…。

 

「朱乃、これはどういうことだ?」

 

バラキエルさんはキレ気味で、声音に怒気が含まれている。

 

「……あ、えっとこれは…」

 

朱乃さんは突然のことでパニクっていた。

 

「ちょっとこっちにこい!」

 

「キャッ!」

 

すると、バラキエルさんは朱乃さんの手首を掴んでそのまま何処かに連れていかれた。

 

え?……どうなってるの?

 

俺は突然の事が起こりすぎて頭が機械のようにショートを起こしていたのだった…。

 

―ツバサside out―

 

―三人称side―

 

姫島朱乃は今日、愛しの結城翼との初デートを楽しんでいた。途中までは楽しんでいたが、いまは突然現れた北欧の主神オーディンとその御付きのヴァルキリー、そして自身の身内で父親でもある、堕天使幹部の一人…『雷光』のバラキエルがいて、その父親に強引に手を引かれ建物の裏路地に連れてこられていた。

 

そして、いまはそんな父親と対面状態で睨みあっている。

 

「……朱乃、一つ聞きたい。どうしてお前がここにいる。どうしてこんな所にいるんだ!!」

 

バラキエルの怒り声が響く。それに対して朱乃は少し怯むも父親を睨み付ける。

 

「……そんなのどうだっていいじゃない。私が好き好んでここに来たのよ!私がいいよって言ったのよ!それに、そんなの貴方に関係ないでしょ!?私の邪魔をしないで!!」

 

朱乃も負けじと怒り声を出しながら叫んだ。

 

「関係なくはない!私が言っているのはこんな汚い場所に来るなと言っているのだ!こんな場所じゃなく、ヤるなら実家でヤりなさい!!」

 

「そんなの貴方に指図される……………え?」

 

朱乃は父親の突然の言葉に心底驚いた様な感じで声を出した。

 

「こんな不衛生な場所よりも神聖で神の気が混じり、回りが自然で囲まれた私達の家の方が断然いいに決まっている。お前の初めてをこんな場所で散らすより、神聖な場所でやった方がいいだろ?それにあの子だってその方がいいに決まっている。それと、その方が元気で明るいたくましい――いや二人に似た可愛い子供が生まれるに違いない。だからこそ、私は怒っているんだ。何故このような場所に来ているのかとな」

 

バラキエルは穏やかにそう答える。

 

「私はお前の…いや、お前たち二人の事を思って言っているのだ。わかってくれ、朱乃よ」

 

バラキエルは朱乃にそう言った。

 

「……お父様」

 

当本人である朱乃は目を潤ませて感動していた。

 

「お父様…ご免なさい。私が間違っていました。そうですよね、こんな場所何かより家の方がずぅ~っといいに決まっていますよね。わかりました。私、頑張ります!頑張ってツバサちゃんと元気な子供を作ります!」

 

朱乃は父―バラキエルに向かって強い意思をもって宣言した。

 

「あぁ、頑張れ朱乃。私も母様も朱乃の事を応援しているぞ。そして、私達に早く二人の元気な可愛い孫を見せてくれ」

 

バラキエルは朱乃に優しく言った

 

「はい!お父様!」

 

ガバッ!

 

そして二人は強く抱き合った。こうして親子喧嘩は直ぐに収まり、よりいっそう親子の絆が深まったのだった。

 

そのあと、二人はツバサちゃんの所に戻りそのまま解散したのだった。

後にツバサちゃん曰く、『何故か最初は喧嘩していた二人が戻ってくると、仲良くなっていた。そのあと二人して俺の顔を見たあと二人して親指たててサムズアップしていたのが気になった』だそうだ。

 

―side out―

 




どうでしたか?なんか変な所で終わりましたけども、今回朱乃さんとその父親バラキエルが壊れちゃいましたね。
そして、流石ツバサちゃん。たった一人の存在でここまで変わるとわ………なんて恐ろしい子!

さて、次回も頑張って作るので楽しみにしてくださいね。それでは、また。

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