それではどうぞ♪
―無side―
あれから各自解散して、自分のなすべき場所へと向かっていた。
まずは幻想郷sideの皐月、ナツル、優子の結城家 三姉妹だ。
まず皐月は西行寺幽々子がいる白玉楼に来ていた。
「幽々子、紫。私達に力を貸して欲しいの」
皐月は目の前に座っている西行寺幽々子と『幻想郷の創立者』にして『妖怪の賢者』こと八雲紫と話していた。
「いいわよ。貴女の頭の中をいま見せてもらったけども……まさかツバキが囚われるなんてね。それもあんな事を………」
八雲紫は自身の能力で皐月の記憶を見たようだ。それを見た八雲紫は西行寺幽々子にも見していた。
それを見た二人はヤバイ程の妖力を出していた。
「えぇ、私も手伝うわよ。こんな屑にあの娘をこれ以上穢されてたまるもんですか。……確りとお仕置きしなくてわね~」
「そうね幽々子。この屑には確りと体の芯まで恐怖を味会わせないと私の怒りはおさまらないわよ。どうやって調理して殺ろうかしら」
二人して黒い笑みを出しながら話していた。
「ありがとう、二人とも。なら話は早いは。明後日のレーティングゲームの時に行動に移すから出来れば今日か遅くても明日までには幻想郷の人達をこっちに連れてきて欲しいの。回復なら優子が完璧までに回復するから存分に使ってちょうだい。もちろん戦闘の時もよ。今回は好きなように暴れてくれてもいいから」
「わかったわ。なら私は幻想郷の皆を連れてきてあげる。そのあとは戦闘の時に好きなように暴れさせてもらうわ。」
「えぇ、それで構わないわよ。それじゃ~よろしくね?」
「えぇ、まかせなさい」
「それじゃ、またね」
そう言って皐月は白玉楼を後にしたのだった。
続いて博麗神社。ここには結城ナツルが来ていた。
「霊夢、魔理沙、アリス。そう言うわけですので、手伝って貰えないかな?」
「いいわよ私は。ディオドラ・アスタロトって言ったっけ?……絶対殺してやるんだから…。よくも私達の大好きなツバキちゃんを誘拐したあげくあんな汚い口で穢してくれたわね。この代償は凄く重たいんだから!!」
「霊夢の言う通りだぜ!私も絶対許さないんだぜ!」
「私も霊夢に魔理沙と同意見よ。私も手伝うわ。」
怒りを露にしながら、『楽園の素敵な巫女』こと博麗霊夢、『普通の魔法使い』こと霧雨魔理沙、『七色の人形使い』アリス・マーガトロイド――はそう言っていた。
それをみたナツルは軽く頷き
「ありがとう。助かります。では、私はこれで失礼しますね。あとは紫さんから説明があると思いますのでそれまでここで待っていてくださいね」
「えぇ、わかったわ。アイツがくるまでおとなしく待っていてあげる。でも戦場では一切待たないから。」
「それで構いませんよ。でわこれにて失礼いたします…」
そう言ったナツルは目の前から霧のように消えたのだった。
お次は紅魔館。ここには結城優子が来ていた。
「―――てなわけで、手伝ってくれる?レミリア」
紅魔館の主、レミリア・スカーレットにたいして少し命令口調で言う優子。
そんな言葉にもかかわらずレミリア・スカーレットはどこ吹く風の様にしてカリスマ溢れる感じで座っていた。
「もちろんいいわよ。あのくそ悪魔達にはキッチリとこの世から退場してもらうから。ねぇ、フラン?」
レミリア・スカーレットがそう言うと隣にいた、妹のフランドール・スカーレットが大きく頷いた。
「もちろんよ、お姉さま! ツバキお姉さまを穢す奴等なんて全部私が壊してあげるんだから!!」
純粋な怒った顔でプンスカと怒ってはいるものの、言うことが物騒だ。
「お嬢様。準備ができました」
すると突然、メイド服を着た銀髪の女性が現れた。
「あら、咲夜。もう準備ができたのね。さすが我がメイド長だわ」
「お褒めの言葉ありがとうございます」
咲夜と呼ばれた女性は無表情ながらそう言った。
そう、この女性は紅魔館が誇る、完全で瀟洒なメイドことメイド長 十六夜咲夜だ。
「なら話は早いわよね。明後日にレーティングゲームがあってその時に決着をつけるけど、それまではゆっくりしていていいわ。あとは紫が博麗神社で説明すると思うから博麗神社に集合しておいて。私は他の場所に行かないといけないからもう行くわね。それじゃ~またあとでね~」
そう言って優子は魔方陣で何処かへと向かうのだった。
―地獄side―
ここは地獄…死んだ者がたどり着く場所。
そんな場所に、結城家の次男。結城 レイジとその妻、結城 アリアが来ていた。
そして現在、閻魔の間にて結城レイジと地獄の管轄者にして俗に言う閻魔大王こと四季映姫・ヤマザナドゥとその側近である死神の小町と対面していた。
「貴方の言いたいことは言わなくてもわかっています。ですけど、私は立場上滅多な事では動けません。ですので小町を連れていって構いません。好きなように扱き使ってくださいね。よろしいですね、小町」
「はい!映姫様の分も暴れてきます!そしてツバキちゃんを絶対連れ戻してきます!」
「……だそうですよ」
「おう、わかった。よろしくな小町!」
「あぁ、よろしくな!レイジ」
小町とレイジは共に握手をした
「でわ行って参ります!映姫さま!」
「んじゃ、失礼すんな。映姫」
「それでは失礼いたします。映姫さま」
「えぇ、行ってらっしゃい。そしてご武運を……」
レイジは小町、アリアを連れて本部へと戻るのだった
こうして、着々と皐月、ナツル、優子、レイジは仲間を増やしていくのだった。
そして、長男の結城光輝は何処へいったのかと言うと………
「さて…着いたぞ。目的地に」
光輝とアイラはとある某所に来ていた。そこは見た目は廃墟ビルの様な場所ではあるのだが、中は新品の様に新しかった。
何故そんな場所に来たのかというと…、とある組織となっている活動場所に来ていたのだった。
「よっ、リーダー。久しぶりだな」
「お久しぶりです!元帥殿」
光輝は一室に入ると、そこにいた赤いバンダナを付けた30代前半くらいの男にたいして話していた。
「もう全員そろってるのか?」
「えぇ、そろっていますよ。我ら【TSM】全会員そろっています!」
【TSM】……名を【ツバサ(ツバキ)(T)様(S)を見守ろう(M)会】と呼ばれている。
会員数…五千人。主な会員は悪魔、天使、堕天使だ。人間もいるが、一般人はおらず教会関係者か陰陽師等といった対人外を相手している一般人とはかけ離れた人物達だ。
「因みに、現会員の中にははぐれ悪魔や元教会の戦士達も参加しています」
リーダーと呼ばれた男性は光輝にレポートの様なものをわたし、光輝はペラペラとめくりながら見ていた。
「……おいおい。はぐれ悪魔はいいがまさかのA~Sランクの奴等がそれも10人以上かよ…。マジでどうなってんだよ。本気でこのファンクラブは規格外だなぁ…」
光輝は驚きをだしながらそう呟いていた
「ははは。私も最初はそう思いましたが、前に彼らにこのファンクラブに入った理由を聞いたら、『ツバサ様は我らがはぐれ悪魔とわかっていながら話を聞いてくれました。最初はツバサ様を襲って殺そうとしようとしましたが、圧倒的な力で我々は倒されました。しかし…、普通ならそのまま殺すはずの所をツバサ様は殺さずに私達のはぐれになった理由を聞いてきました。最初は疑った私達ですが真剣な眼差しで聞いてきたのですべてお話しました。そのあとはツバサ様は我々にチャンスをくれたのです。人生のチャンスを。その優しさに私達は惚れました。だからこそこのファンクラブに入ってツバサ様のお役にたとうと思ったのです。このご恩を返すためにね。』と言われてしまいましたよ。この時私はツバサ様はやはりスゴいと思いましたね。流石ツバサ様です。」
「まぁ…、アイツは究極のお人好しだからな」
「だからこそ、今回のディオドラ・アスタロトの件は私達も全力をもってあなた方に手伝わせてもらいます。旧魔王派のくそ悪魔共は我々が駆逐させてもらいます!そうだよな、みんなぁぁぁ!!」
『おぉおおおおお!!』
リーダーの声にその場にいた会員の人達が叫んでいた。
そこには大体千人くらいいた。
「おっしゃぁ!その心意気さすがツバサのファンクラブ連中だな!おい、おめぇら!!ツバキを助けるのを手伝ってくれるか~!」
『はい!』
「ツバキを助けたいかぁぁぁ」
『おおおおお!!』
「じぁ…旧魔王派のくそ悪魔どもをぶっ殺したいかぁぁぁぁぁ」
『おおおおおおおおおおおお!!!!!!!!』
「おっしゃぁぁ!!なら、お前ら行くぞぉぉぉ!! ツバキを助けになぁぁぁ!!!」
光輝の叫びにリーダーが叫ぶ
「ツバキ様の為にぃぃぃ!!」
『ツバキ様の為にぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
こうして光輝はファンクラブの連中を仲間にしたのだった。
かくして光輝たち結城家の兄弟姉妹は着々とバラバラにはぐれていた地球連邦軍の戦力を復活させていたのだった。
さて…、ディオドラ・アスタロトの運命はどうなるのだろうか…。これでは旧魔王派の悪魔たちが可愛そうに思えるほどの戦力を増やしていってる地球連邦軍なのだ。
こうして光輝たちの怒りは世界中を轟かす程の戦力を集めることとなるのだった。