ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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すみません! 現実が忙しく投稿が遅れてしまいました。本当にごめんなさい。

それでは、今回もほのぼの?とした主人公の活躍をみてください♪どうぞ~!



17話 試合のそのあと……

試合が終り私達は匙さんの寝ている病室にきました。

 

メンバーはレイジ兄さま、皐月姉さま、私、サーゼクスさん、セラフォルーさんの5名です。他の方々は方の人達の病室に向かわれました。

 

私達は匙の病室についたのでレイジ兄さまがドアをノックしました。

 

「入るよ」

 

サーゼクスさんがそう言い、サーゼクスさんにセラフォルーさんに続いて私達が入ると、そこには驚いた顔をした、ベットの上で寝ている匙とその隣でイスに座っているソーナさんがいました。

 

「すまないね。取り込み中だったかな?」

 

「い、いえ。突然だったもので、驚いてしまって……ご用件は?」

 

ソーナさんが匙の代わりにサーゼクスさんと話をした。サーゼクスさんは、懐から小箱を取り出しソーナさんに渡しました。

 

「これを匙くんに」

 

「こ、これは……」

 

ソーナさんが二度目の驚いた表情をしていました。

 

そう。サーゼクスさんが手に持っている小箱は、このゲームで活躍した功労を賞するものなのです。

今回のレーティングゲームで活躍した匙のために用意した物なのです

 

「これを受け取りなさい」

 

ベッドの上で座っている匙の傍に立ち、小箱を差し出しているサーゼクスさん。

 

「あ、あの…これは……?」

 

緊張して声が震えている匙。

 

「これはレーティングゲームで優れた戦い、印象的な戦いを演じた者に贈られるものだ」

 

「お、俺は……兵藤に負けました……。こ、これを受け取っていい立場ではありません」

 

「そうだ。けど、結果的にイッセーくんを――あの赤龍帝を倒した。私たちはキミの戦いを観戦室で興奮しながら見ていた。そこにいるレイジ達や、あの北欧のオーディンもキミに賛辞を贈ったほどなんだよ」

 

そうです。あのエッチな北欧の主神 オーディン様が珍しくエッチな事以外で興奮していました。 あの人は私や皐月姉さま達を見るたびに卑猥な目をしているのでとても神様とは思えないエッチなお爺様ですが、それでも、いち主神として確り(?)と働いているので私は怒れないのですよ。 たまに家に遊びに来るたびに皐月姉さま達や紫さんを含めた幻想郷の人達にぶっ飛ばされておりますが……、まぁ、大丈夫そうなのでいいでしょう。

それは兎も角…。あの人は勝負事には結構真面目にするので、あの主神様が褒めるのは滅多にないのですよ。それぐらい、今回の匙の活躍はスゴかったって事なのです!

 

「で……ですが…」

 

匙はまだわかっていないのか何かを言おうとしていました。

 

「匙くん。あの『赤龍帝』兵藤一誠よりもお前の事を何故俺達が褒めているのかわかるか?」

 

しかし、突然レイジ兄さまが何かを言おうとした匙の目を見ながら語り始めました。

 

「い…いえ……わかりません」

 

匙は心底わからない様な表情をしてそうはきました

 

「何故俺達があの『赤龍帝』を賞せず、匙…お前をたたえた理由……それはな?―――あの戦いでの勇姿と、おまえの中にある『命を懸けて』戦う心。そして自らの夢に向かって諦めないその強き大きな思いの心の力を強く感じたからなんだよ。そして、『赤龍帝』兵藤一誠との“勝負”に勝った。そう、“試合”ではなく“勝負”にだ。それを見ていた俺や皐月にツバキ、サーゼクスにセラフォルー、そして北欧の主神オーディンの心を捉えたんだよ。だからこそ、俺達はお前を事を評したんだ」

 

とても満足そうな顔で語ったレイジ兄さま。すると、レイジ兄さまは匙に近づいて、匙の頭を撫でました。

 

「本当に、よくやったよ。匙くん」

 

すると、サーゼクスさんを匙に近づいていきました。

 

「私は有望な若手悪魔を見られてうれしい。もっと精進しなさい。私は期待しているよ」

 

そう言いながらサーゼクスさんも匙の頭を撫でた。

 

「何年、何十年先になってもいい。――レーティングゲームの先生になりなさい」

 

「あぁ、サーゼクスの言う通りだ。どんなに時間をかけてもいい…。必ず…その夢を思いを叶えろよ!」

 

サーゼクスさんとレイジ兄さまの言葉に匙は無言で泣いている。止めどなく流れる涙はシーツを濡らしていた。

 

「……サジ、あなたはたくさんの人々に勇姿を見せたのですよ。あなたは立派な戦いをしたのですから」

 

ソーナさんも嬉し涙を流していた。そのソーナさんの頭をそっと撫でるセラフォルーさん。

 

「(やっぱりセラフォルーさんも……そんな顔出来るのですね~)」

 

今のセラフォルーの表情は、まさに姉の表情そのものでした。

 

「さて、サーゼクスの表彰は終わったな。ツバキ!」

 

いきなり私の名前を叫ぶレイジ兄さま

 

「はい」

 

「例のアレを出してくれ」

 

……例のアレですね。

 

「了解しました。レイジ兄さま」

 

私はスキマを開けてそこから二つの小さな木箱を取り出しました。

 

「はい。レイジ兄さま」

 

私はスキマを閉じて、小さな二つの木箱をレイジ兄さまに渡しました。

 

「おう。サンキューな」

 

受け取ったレイジ兄さまは、お礼をいいながら頭を撫でてきました。う~///は…恥ずかしいけど……気持ちいです///

 

「レ、レイジ兄さま! は、早くそれを渡してくださいよ!!」

 

私は慌てて言うと、レイジ兄さまは『ハハハハ、わりぃ~、わりぃ~。』といって匙とソーナさんの方に視線を向けました。

 

「ごほん。今から渡すこれは悪魔を関係なく、俺達地球連邦軍からの表彰だ! 受け取れ」

 

レイジ兄さまは二つの木箱を匙とソーナさんに渡しました。それを渡された匙とソーナさんは、少し戸惑いながら木箱を開けました。そこに入っていたのは―――

 

「こ…これは?」

 

木箱の中には金色の地球に双剣がクロスした感じの形の真ん中にサファイア色の小さな玉が埋め込んでいて、その中に地球連邦軍のマークでもある地球に剣の持ってに紐の様なフサフサしたものが垂れ下がった二本の剣がクロスした模様が入った特別製のバッチだった。

 

「それは、俺達地球連邦軍に入るときに渡されるバッチだ。更に言えばそのバッチの真ん中にある宝石の中には地球連邦軍のマークがあるだろ? そのマークがあるやつは言わば隊長のクラスの権限を持っているんだ。そのマークは自身の魔力に反応して立体映像の様に大きく浮かび上がる。それでどの権限やクラスの実力があるかがわかるんだ。まぁ…、俺達の様な最高権力や総隊長クラスのやつになると、それよりも大分豪華になるんだがな」

 

そう、今回渡したのは実際に地球連邦軍で使われているバッチのそれの隊長クラスの権限を持ったバッチを渡したのでした。

 

「……えぇ!? ま…ままま、マジですか!?レイジさん!!!」

 

匙はあまりの驚きようにあたふたとしていた。隣のソーナさんは混乱すぎて固まっていた。

 

「おう、マジだ。更にいうと、今回お前らの為にそこにいるツバキが頑張って創った特別製だ。普通なら地球連邦軍の機械で作られたやつだが、今回だけはお前らの為にわざわざ手作りで作ってくれたんだぞ? その証拠に名前が裏とマークの中にに刻んでいるだろ」

 

そうレイジ兄さまがいうと、二人は確認した。裏を確認したあと、魔力をバッチにこめるとバッチからマークが浮かび上がり、マークと一緒に名前も浮かび上がった。

 

「す…スゴい!スゴいです!!ありがとうございます!!レイジさん、ツバキさん!!」

 

匙はあまりの嬉しさに頭を下げてきた。

 

「いいよお礼なんてな。俺は渡しただけでなにもしてないしな。実質働いたのはそこにいるツバキだけだしな」

 

「ありがとう、ツバキさん。本当に、ありがとうございます!!」

 

匙は此方に向いてきて更に深々とお辞儀をしてきた。

 

「別にいいですよ。今回はそれにあたいするだけの事を私達に見せてもらえましたし、更に言うと匙が私の部隊を好きでいてくれたのでそのご褒美って物ですよ」

 

私がそう言うと、ソーナさんが少し驚きながら此方を見てきた。

 

「私の部隊を好きでいてくれたのでって…………誰かに似ていると思えばもしかして―――ツバキさんってツバサちゃんですか?」

 

そう言えば、パーティーの時は会場に行く前に会ったいらい会えていませんでしたね。挨拶もできていませんでした。

 

「はい♪結城 翼(ツバサ)改め結城 椿(ツバキ)ともうします。以後お見知りおきを…。ソーナさんに匙さん♪」

 

私が自己紹介をすると、匙は何が何だかわからない顔をしていて、ソーナさんは確信目いた表情をしていました

 

「やっぱりそうでしたか………」

 

「か…会長。どういうことですか?この綺麗で可愛い女の子が、あのツバサちゃんだって言うのですか? 」

 

ソーナさんの言葉に続いて匙が疑問をソーナさんにぶつけていた。

 

「そうですよ、匙。この娘は正真正銘あの結城 翼ちゃんです。なぜこの様な女の子の姿をしているのかはわかりませんが、恐らく何らかの理由があって女の子になっているのでしょう」

 

ソーナさんは匙の疑問に簡単に答えていた。流石ソーナさんですね。殆ど正解ですよ。

 

「ソーナさんの言う通り、私は体の調子が悪くなり倒れてその時に魔力を安定させるために魔力を一気に大量に放出したため、この姿になりました。あまり詳しく話すと長くなるので詳しくはセラフォルーさんにでも聞いてもらえると、嬉しいです」

 

私がそう言うと、ソーナさんは軽く頷いた。

 

「そうだったのか。ツバサちゃん…いや、ツバキちゃん。本当に……ありがとう! 俺は無茶苦茶嬉しいよ!! 本当に…本当にありがとう!!」

 

「私からも、ありがとうございます。この様な貴重な物まで頂いて…。これは大切に保管しておきましょう。」

 

「えぇ、大切にしてもらえると創った者として、とても嬉しく思います。あと、それがあれば何時でも地球連邦軍の本部に入れるのでもしお暇があれば遊びに来てください。本来ならそのバッチを持っている者だけしか入ることは出来ませんが、ソーナさんの眷属でソーナさんか匙さんのどちらかが持っていれば特別に全員入る事が出来ますよ~♪」

 

私がそう言うと、ソーナさんと匙は嬉しそうにしていました。匙は嬉しすぎてかなりテンションが上がっているようでした。

 

「ちなみに、ここにいる魔王様方や堕天使総督に副総督、天使長と熾天使の人達は、更に特例としてそのバッチ無しで入ることが出来ますけどね~」

 

「そうなのですか。本当になにより色々とありがとうございますね。ツバキちゃん」

 

「いえいえ、それほどでも。それに――」

 

「それに?」

 

「ソーナさんと匙の夢は本当に素晴らしくいい夢です。もしも、手伝って欲しいことがあればじゃんじゃん言ってくださいね♪ 私達地球連邦軍は全面的にあなた方の夢を応援しバックアップさせてもらいます。」

 

私がそう言うと、今日一番の驚きの顔になったソーナさん

 

「迷惑でした?」

 

「い…いえ!滅相もありません!! ま…まさか、私達の為なんかに、地球連邦軍の人達が手伝ってくれるだなんて、本当に夢にも思いませんでしたので…。驚いてしまっただけです。本当にいいんですか?」

 

「はい♪ これは、ここにいる人達を含め…ほかの兄さまと姉さま達も万一致で賛成した事です。もしも、学校を立てる土地がなければ私達がサーゼクスさんから貰った冥界の土地を使ってくれてももらいませんし、必要な資金も用意しますよ♪ それほど私達はあなた方の夢は素晴らしいと思いましたので。ここにいるサーゼクスさん達も同じ思いです。流石にサーゼクスさん達は立場上表だって動けないので言いにくいですが、私達は関係ありませんので、気にせずに行動が出来ますしね~♪

 と……言うわけです。私達も応援しますから、絶対にその自分の夢を思いを捨てないでください、諦めないでください。その思いは強く願えばきっと―――必ず叶いますから(ニコ」

 

私がそう言うと、ソーナさんに匙は顔を真っ赤にして固まっていました。どうしたのでしょうか? よく回りをみると、ほかの人達も同じような反応をしていました。

 

「…………その笑顔は不意打ちよ、ツバキ」(ボソ

 

「なにか言いましたか?皐月姉さま」

 

「い、いえ!なんでもないわよ。なんでも」

 

「そうですか?」

 

むぅ~…、なにか聞こえたような気がしたんだけどなぁ~。意識していませんでしたので、聞こえませんでした。 まぁ、いいでしょう。些細な事ですしね。

 

「そろそろ、他の方の所にも行きましょうか?レイジ兄さま、皐月姉さま」

 

「そうだな。じゃ~な、匙くん。お大事に」

 

「身体を確りと休めて回復してくださいね。学校の先生になりたいのであれば身体の体調はたいせつですからね。」

 

「そうですよ、匙。皐月姉さまの言う通りですよ。確りと休んで早く回復して、夢に向かって頑張ってくださいね~」

 

そう言って私達は匙の部屋をあとにしました。

 

 

 

 

私達は匙の部屋を出たあと、イッセーの部屋につきました。

 

私達は扉をノックしてはいろうと、ノックしました。

 

  バシン!!

 

突然大きななにかを叩く音が聞こえてきたので、返事を待たずに入ると、そこには―――

 

オーディン様がお付きのヴァルキリーさんに1m程のハリセンに頭を引っ叩かれて、唖然としていたイッセーとリアスさんでした。

 

「イタタタ。もっと老人に優しくせんか。全く…。お? お主達も来たんじゃな。」

 

オーディン様は私達に気づいたのか此方に視線を向けてきました。それに気づいた、ヴァルキリーさんにイッセーとリアスさんが此方を向いてきました。

 

「そう言えば、オーディン様。このヴァルキリーさんは名前はなんと申すのでしょうか?」

 

私がそう聞くと、ヴァルキリーさんはオーディン様の隣の一歩前に出てきてお辞儀をしました。

 

「オーディン様のお付きをしている。ヴァルキリーのロスヴァイセといいます。よろしくお願いします」

 

「ロスヴァイセさんですね。よろしくお願いします。自己紹介はあの時に済ましているのでいいですね」

 

「はい。結城 椿さん。よろしくお願いしますね」

 

そうロスヴァイセさんとの挨拶が終わると、オーディン様が少し詰まらなそうにしていた。

 

「こやつは堅苦しいのじゃよ。さっきもただそこの娘のおっぱいを見ていただけなのに叩きおって……。それにしても相変わらずお主らはいい乳をしとるの~」

 

そう言ってまた卑猥な手の動きをしながら此方を見てきたオーディン様。

なるほど、だからさっき叩かれた音がしてきたのですね。

 

「もう!ですから卑猥な目は禁止だと、あれほど申したではありませんか!これから大切な会談なのですから、北欧の主神としてしっかりしてください!!」

 

また、構え直すヴァルキリーのロスヴァイセさん。大きさ的に叩かれたらかなり痛そうです。

 

「……まったく、隙のないヴァルキリーじゃて。わーとるよ。これから天使、堕天使、悪魔、ギリシャのゼウス、須弥山の帝釈天、そしてそこにいるレイジと今はいない光輝の地球連邦軍のトップ二人とテロリスト対策の話し合いじゃったな」

 

「そう言えば、俺も会議に参加するんだったな。試合に熱中しすぎて忘れかけてたわ」

 

……え?

 

「ちょっ!? なんて大事な事を忘れかけていたのですか!!! てか、その様な大事な行事があるなら伝えてくださいとアレほど言ってましたのに……」

 

「あはは…、いやぁ~…わりぃ~わりぃ~。先に伝えておくつもりだったけど、何時のまにか忘れていたわ。次から気をつけるから許してくれよ。な?」

 

レイジ兄さまは両手を合わせながら片目をつむってお願いポーズをしてきました。

 

「次から気をつけるから許してあげます。絶対次からは気をつけてくださいね。約束ですよ!」

 

「はい。了解です」(^-^ゞ

 

何故か敬礼しながらレイジ兄さまは約束しました。

 

「もう終わったかの?」

 

すると、オーディン様は困った様に聞いてきました。

 

「はい。スミマセン、うちの兄さまが…」

 

「ごめんな。オーディン様。危うく忘れるところだったよ」

 

「はぁ…まぁ、よいわ。サーゼクスの妹と赤龍帝。世は試練だらけじゃがな、楽しいこともたくさんあるぞい。存分に楽しんで、存分に苦しんで前へ進むんじゃな…こいつのように。若造を育てるのもよし。ツバキちゃんの様に仲間達と一緒に人々の平和の為に働くのも一つの方法じゃな。ほっほっほ」

 

オーディン様は可笑しそうに笑いながらお付きのロスヴァイセさんと共に何処かにいってしまいました。

 

私はオーディン様の言葉の事で、未来の此れからの事を考えながら、イッセー達の今回の試合の話やそれ以外のお喋りを楽しくしていました。

 


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