パーティー会場に着きました。パーティ会場となる超高層高級ホテルは、グレモリー領の端っこにある広大な面積の森のなかにポツリと存在していました。
私たちは陸上競技をする会場らしきところに降り立つと、タンニーンさんと眷属がその競技場の上空に来たとき、下からライトが一斉にこちらを照らしてきた。
「じゃあ、俺たちは大型悪魔専用の待機スペースに行く」
全員が降りたのを確認したタンニーンさんは、両翼をはばたかせて眷属と一緒にこの敷地のどこかにある専用スペースへ飛び去って行きました。
手を振って見送る私たちは背後から声をかけられた。
声をかけてきた人は……迎えに来ていたホテル従業員です。私たちはその人達に連れられて待機していた2台のリムジンに乗車します。俺とレイちゃん(人形モード)とリアスさん一同、ソーナさんと一同のメンバーに別れて乗りました。
パーティー会場がある巨大なホテルに到着し、朱乃さんと椿姫(ツバキ)さんがチェックインをおえ、エレベーターで上り会場につきました。
そこにはきらびやかな広場に、フロアいっぱいに大勢の悪魔と美味しそうな食事の数々がありました。
そして、パーティー会場につくなりイッセーはリアスさんとともにあいさつまわりに行ってしまいました。
何故かと言いますと、悪魔側に赤龍帝がついたことは結構有名な話で、あいさつしたい上級悪魔も多いらしく、その挨拶回りです。時期当主っていうのは忙しいのですねぇ~
そんなわけで、会場内では互いに分かれての行動になりました。途中まで一緒だったレイちゃんは、会場に入ってそうそう数並ぶ料理に釣られてしまい、はぐれてしまいました。
……で、現状一人となった私はといいますとぉ~……
「やあ、お嬢ちゃん。一人かい? なら、あっちでおじさんたちと楽しいことをしようじゃないか」
「大丈夫、大丈夫。そんなに怯えないで。なぁ~んにも怖くないからさ」
「ぐふふふ。そうそう、私達はちょっと気持ちよくなる事を一緒にしようと思っただけたからねぇ」
現在、中年のデブデブと太ったおじさんたちにナンパ?……セクハラをうけております。私は少し休憩にと、会場の外へと足を運ぶとこのおじさんたちに会ってしまいました。
先程から、この悪魔のおじさんたちは私の体を粘っこい視線で見てきています。うぅ…、別に今に始まったことではないのですが、誰が好き好んで(見た目)キモい人達に視姦されなくちゃいけないのですか!?
見た感じ豪華な貴族服を着ていますので、其なりのお偉いさんなのでしょうね。……どうしましょう。能力を使えば何とでもなるのですが、あまり使いたくありませんしぃ…。 とりあえず話し合いをしてみますか
「あのぉ…、私は友人を探していますので、そこを退いてもらえますとうれしいのですが…」
「なに、その友人とやらは私達が探しておこう。君は気にしなくていいんだよ。おい、お前ら!」
「はっ!」
「この子の友人とやらを探してきてくれ。特徴はどんなんだい?」
「桜色の髪で着物を着ています。すぐに見つかると思います」
……って、私はなに普通に喋っちゃっているのですかぁ!? うわぁぁぁん!!私のバカぁぁぁぁぁ!!!!!!
「だそうだ。そら、さっさといけ!!」
「はっ」
そう中年のデブおじさんが叫ぶと、護衛?らしき人達は何処かにいってしまわれました。 もし、レイちゃんがあの明らかにイヤらしい眼で見てきた人達に見つかって捕まってしまいましたらどうしましょう。…………大丈夫ですね。伊達にドラゴン…それも火竜なんて名のっていませんしね。あの程度のやからでは触れることすらできないでしょうね。 さて、私はこの圧倒的不利な状況からどう生還しましょうか?
「さて、邪魔物もいなくなったことだしそろそろいいかな」
そう言うと、突然おじさんたちは私を囲い手足を掴んできました。
「な、なにを………ッ!?!」
突然私の体に微弱の電流が流れたかのような感覚に襲われました。
「っ!?……かっ! ふぅぐぅ!?」
微弱な電流は身体中を駆け巡りなんとも言えない感覚が私の体を駆け巡ります。頭の中はグチャグチャにかき回されたかのような感じで、何も考えられなくなっています。
「……くぅ…あっ!……ひぅ………ゃあ」
頭の中がホワホワとします………。それに…、体がウズく………ってダメ!! い、意識をたもたにゃきゃ
「ぅん………ふぁ!……にゅぅ…」
……あっ!うぅ…! な…なんですか?これは!? ぐぅ!この感じ…媚薬と似た感じがします! コイツら…恐らく最近冥界で有名な人身売買の人達ですね。恐らくこういう風に女の人を連れ去り、痴辱して、終いには奴隷承認をさせるのでしょうね。そういうやからと似た手口をしています。
しくじりましたね…。女の子の姿の私はこの類いの魔法や薬は常人よりも数倍効きやすくなってしまっています。これもまた力の不安定から及ぶ影響なのですよね…。
しかし…、確かに男よりは弱くなっていますが、それでも私はこの様な輩に負けるほど弱くありません! 伊達にルーツを含めた古龍種のドラゴン達や兄様姉様たちと修行を積んでいませんからね!
「さてさて、そろそろかのぉ~。ぐふふふふふ」
そう言うと、その男性の手が私のドレスの中に………
「…………ッ痺れろ!!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!
『ぎゃばばばばば……―――――ッッッ!?』
途中から声にならないような悲鳴を上げて黒こげになってしまった中年のデブおじさんたち……。
綺麗に真っ黒ですよ。
「どうした!? 何がおきた!!」
すると、この悲鳴を聞いたのであろうか、複数人の警備隊の人達が来ました。
「君!? ここで何がおきたのだい?」
すると、一人の警備隊の人が私に話しかけてくれました。 私は現在媚薬と思われるにた効果をもつ魔法か薬が効きすぎて立てなく、足の間にお尻をおとす、いわゆる“女の子座り”で座っています。
「はい…、実は先程この方々に襲われて、やむを得ず抵抗しました。その時に電撃を食らわしたのでいまこの様になっております。」
「なるほど、そう言うことか。君は親御さんは?」
親御さん……ですか?親御さんは………
「私よ…。大丈夫?ツバキ…」
私が喋ろうとすると突然女の人の声が聞こえてきました。私がその声の方向に顔を向けると、そこには皐月(サツキ)姉様と黒歌にレイナーレと、魔王さま方がおられました。
「皐月…姉、さま?」
「えぇ、そうよ。大丈夫だったかしら?」
皐月(サツキ)姉さまは優しく微笑みかけたあと、抱き締めてくれました。
「え?……ちょっ!? 皐月姉さま!?」
「あなた…、また襲われたわよね? 微かに匂いがするわ…。」
私は…、変な事をされて………そのあと、男の人が私の服の中に手を入れてきて……また、あの時みたいに犯され………………
「わ…私…、また、男の人に………お…犯され…ッッ!?」
すると、皐月姉さまはよりいっそう強く抱き締めてきました。
「大丈夫…、もう大丈夫よ。私達がいるから…。だから安心して?そう、大丈夫…大丈夫よ………」
「ヒック……エッグ………ふえぇぇぇぇぇん!!!!! 怖かったぁぁ…! 怖かったよぉぉぉぉぉ!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
私は皐月姉さまの胸の中で泣きました。あまりの恐怖に…、また……あの時みたいになるのではないのかと思い…。怖くて泣き続けてしまいました。
暫く泣き続けた私は泣きやみ、いまの現状を思いだし慌てて皐月姉さまから離れて、顔を両手で隠してしまいました。…………だって、人前でそれも大勢の前でみっともなく泣くなんて恥ずかしいじゃないですか!!
「大丈夫なの?」
皐月姉さまが心配そうに此方をみてきます。
「はい…、もう、大丈夫です。その…ご免なさい………」
「え?なんで謝るのよ」
「ドレスが………」
皐月姉さまのドレスが私の涙のせいで汚くなってしまっています。
「あぁ、これね。大丈夫よ♪さっき紫に着替えを頼んだから気にしないで♪ それよりも、本当に大丈夫なの? 何処か痛いところはない?」
「はい、お陰でさまで元に戻りました。体を駆け巡っていた何かも取れたようですし、もう平気です♪」
私は名一杯の笑顔を作りました。あまり皐月姉さまに心配をかけたくない一心で。
「そう。それならいいのよ。それよりも…、何が起きたの? 説明しなさい」
「はい…、それは………」
私はこの状態になるまでの現状を報告しました。話すたびに皐月姉さまの重圧感が増していくので凄く怖いです…ガクガクブルブル
「い…以上ですぅ……ビクビク」
「へぇ…そう、この屑共が、ねぇ………。」
ゴゴゴゴゴゴ
そんな効果音が付くぐらい皐月姉さまから魔力が溢れています。後ろに般若が見えるぐらい今物凄く怒っています
「………まぁいいわ。この仕置きは後でO☆HA☆NA☆SIをすればいいからね。それよりもツバキ!!」
「は、はい!」
「あれほど一人でウロチョロしたらダメと言ったでしょ!? お姉ちゃんとの約束をもう忘れたの?」
「い、いえ、忘れていない。です。」
「全く、貴女は可愛い過ぎるんだから一人で歩くなとあれほど言ったのに貴女は………」
「はい……」
「もう……、次は気お付けなさいよ? それと、今日は私と一緒にいるとこ…良いわね?」
皐月…姉さまと…一緒…?
「本当……ですか?」
「えぇ、本当よ?嫌かしら?」
「パァァァ)いいえ!寧ろ嬉しいです!!やったぁぁ♪皐月姉さまと久しぶりに一緒にいれますぅ♪」
皐月姉さまと一緒にいれる! こんなの3年ぶりですね! 皐月姉さまは普段お忙しい人なのであまり一緒にいれませんでした。なのでとても嬉しいです♪
「(なにこの子!?こんなにも可愛いかったっけ!!///)」
side 作者)この姉で、妹(弟)である!
「まぁまぁ、皐月くん。そこまでにして、そろそろパーティーに戻ろうじゃないか」
するとサーゼクスさんがそう言った。
「そうね、サーゼクス。…………ねぇ、あなた達はこの事を聞かないの?」
「うん?……あぁ。流石にそれはプライベートの問題だからね。私達は無理には聞かないよ」
「そう…、ありがとうね。」
「どういたしまして」
「ねぇ?姉さまぁー!早く行きましょうよ~♪」
「えぇ、そうね。さて、パーティーの続きやりましょうか」
『そうだね/ですね☆』
私達は早歩きで会場へ向かったのだった。
暫くパーティーを楽しんでいると、ふと違和感を感じた。
私はその違和感を辿っていると………
「金色の……猫?」
上の窓口に金毛の猫がいました。ですが、その猫から微かに妖力と仙力の気配と匂いを感じました。金猫が暫くすると動きだし、何処かへ向かってしまいました。 私はその時は気にしなかったのですが、その金猫がいなくなったあとすぐに、小猫ちゃんと黒歌が動きだし、何処かへと向かってしまいました。
「お姉ちゃん……」
私は隣にいた皐月姉さまに目線を向けると…。
「いいわよ。行ってきなさい。サーゼクス達には私から話しておくから。あっ、そうだ。」
すると、皐月姉さまは胸の間から手のひらサイズの小さな玉を取り出してきました。
「これをもって行きなさい。もしも、ピンチになって助けがいるならこれを割りなさい。すぐに助けに行くわ。いいわね?」
「はい!其では行って参ります!!」
「気をつけてね」
そう言われ、私は皐月姉さまと別れました。
私は素晴らしく走ってホテルの外に出て、人気が無い場所で止まりました。
「ハイドラ、ドラグーン、いますか?」
「「はっ!」」
私が呼ぶと突然無機質な声が二つ聞こえてきました。
片方は全身緑で、体はゴツゴツとしており頭には大きな三本の角がありました。角は頭の横にギザギザした角で、更に、オデコのまん中よりも上に一本の角がありました。こちらは、棘が先に二本付いていました。角の形はギザギザが付いたコーカサスオオカブトの様な感じでした。 更に、肩にも大きく長く太い棘がありました。此方は角よりも大分大きいです。
そして、もういったいは、全身は薄い桜色で、全身は鎧の様な感じで固そうで、ハイドラとは違いスリムといった感じです。背中には6本の翼の様なものがありました。腰には七色の七つの縦長のひし形の様なものが付いていました。
この姿から分かるように、この二人…といいますか二体はロボットです。お祖父様が私の護衛の為に造ってくださった、超人工AIをもった、完全自立型戦闘ロボットなのです。ありとあらゆる環境や状況に対応でき、地球の中なら何処までも活動できます。因みに動力源は魔力か太陽の力か電気なので、環境にもエコです。
「あなた達にお願いがあります。ドラグーンは先程出ていった小猫ちゃんと黒歌の猫又姉妹を追ってください。ハイドラはこのまま私に着いてきてください。お願いしますね?」
「「了解です。主人(マスター)」」
「では、開始です!!」
シュンッ!
ドラグーンはすぐさま小猫ちゃん達の方へと向かったみたいです。 さて、私達も行きましょうか。
私は走りました。お願いします。どうか…何も起こらないでください!!
私の嫌な予感は更に深まるだけでした…。
どうも、三元神でございます。
今回出てきたオリキャラ…ハイドラとドラグーンについてですが、見た目のイメージとしては、ハイドラがマジンカイザーで、ドラグーンはストライクフリーダムです!
飛行形体というものもありますが、それは勿論、カー○ィーの○ア○イドに出てくる、ハイドラとドラグーンです! 結構好きなマシンのひとつなので今回出しました。人形のイメージはあまりわからなかったので、取り合えずイメージとしてぇ~
ハイドラ=ゴツくて、強くて、硬い=マジンカイザー
ドラグーン=早い、トリック、空飛べる=ストライクでした。
俺のしってる中でのイメージでしたので、この二体になりました。でわでわ、また次回をお楽しみにー!