さて、更に時間がたって、現在魔王領のとある一室にアザゼルといます。そして、目の前にはサーゼクスさんを含めた四大魔王様方がおりますよ。
「やぁ、久しぶりだね。つばさくん。元気にしてたかい?」
そうサーゼクスさんが言っていた。
「はい、いつも通り元気にしてますよ~。」
俺は何時でも元気一杯なのです!
「えへへ☆つーくんはいつも通り変わらないね☆その容姿に可愛さわ☆」
そう言ってセラフォルーさんが抱きついてきた。あう…!身長的に胸が顔に当たってしまいますよー!うぅ…何故、俺の知り合いには殆どの人達が身長が高いのでしょうか…?俺なんて身長が伸びないのに…
「気にしているんですから、言わないでくださいよ、セラフォルーさん。それに、む…胸が当たってますよ~///」
「やぁ~ん!恥ずがしがってるつーくんも可愛い~///!」
うぅ…そ、そんなにくっつかないでくださいよー!
「ハハハ、いつも通りの様子だね。つばさくん」
「Zzzzz……」
すると、一人の男性が話しかけてきた
「あ、アジュカさんだ。てか…ファルビウムさんはいつも通りなのですね…」
「まぁ…、彼は気にしないでくれ。それよりも、君が此方に来たのはなにかあったのかね?」
そうアジュカさんが聞いてきた。
「はい、実はその事でお話しに来たのですが―――――」
俺は、アザゼル先生に説明した事を全て言った。そう、この冥界で自由に行動が出来るようにと。
「なるほど…、あのコウキが総司令官としてつばさくんに命令したと言うことは、かなりの厄介事だということだね?」
そうサーゼクスさんは言った。
「はい、その通りです。あのコウキ兄さんが総司令官として俺に命令した位ですから、かなりの厄介事なのだと思われます…ですから……」
俺が続きを言おうとすると、サーゼクスさんに手で止められた。何故に?
「その先は言うことないよ。つばさくんの事だから自由に行動が出来るようにと頼もうとしたのだろうけども、あのコウキが総司令官として命令したぐらいなんだ。そんな事件を私達が見過ごす訳でわないよ。つまり、私達も出来る限りの手助けはするよ。…と言うことでこれからは好きな様に自由に行動してくれたまえ。つばさくん」
「あ…ありがとうございます!サーゼクスさん!皆さん!」
「それとなんだが…、今回の次期当主の若手悪魔の顔合わせに出てくれないかい?」
そう、サーゼクスさんは言った。別にそれくらいいくらでも構いませんのに
「別に構いませんよ~。例え来ないでって言われても行きますよ~」
そう言ったらサーゼクスさんは安心した顔になった
「そうかい、ならよろしく頼むよ。つばさくん」
「はい!此方こそ♪」
こうして、俺の冥界での自由権が得られたのであった。
魔王領でのお話も終わり、アザゼル先生とグレモリー領へ列車で移動している。
「えへへ~♪楽しみだな~、ミリキャスくんに会いに~♪」
ミリキャス………ミリキャス・グレモリー。サーゼクスさんとグレイフィアさんの間に産まれた実の息子だ。数年前にサーゼクスさんがグレイフィアさんと一緒に連れてきた事があり、その時に一緒に沢山遊んだのだ。それ以来会っていなかったから、かなりの楽しみである
「そう言えば、ミリキャスとは俺も久しぶりに会うな」
「確かにそうですね…、アザゼル先生が偶々いたときに、サーゼクスさんとミリキャスくんが家に来ましたからね~」
「そうだな~」
そんな他愛のない話をしていたら、アナウンスが流れて俺達は降りる準備をした
「もうすぐ着くぞ、つばさ。用意しとけよ?」
「してますよ~」
だって、俺の荷物は隙間に置いてるもーん♪
そして、暫くたつと放送がなり、列車が止まった。俺とアザゼル先生は列車から降りてグレモリー家に向かおうとしたが、本邸までは少し距離がある。
すると、メイドさんが近づいてきた。そのメイドさんはグレモリー家のお出迎えのメイドさんで、そのメイドさんの案内で、馬車に乗り……揺られること揺られること。
数分して城門前に到着する。城門が開かれて、メイドさんが案内をしてくれる。
足元にある赤いカーペットの左右にはメイドと執事が並んでいる。
その中を案内役のメイドさんについて行き、城の中に入った。
そして、そこにいたのは……
「よ!やっと来たな、つばさちゃん」
イッセーだった。そこにはイッセーの他にリアスさんを含めたオカルト研究部のメンバーに、リアスさんの両親もいた。そして、その中には…
「つばさお姉~さまーー!!」
そう言いながら俺の胸に飛び込んできた少年……ミリキャスだった
「お久しぶりです!つばさお姉さま!元気にしていましたか?」
そう言うミリキャスの顔は笑顔だった。あぁ…可愛いな~もう!でも……
「久しぶりだね、ミリキャスくん。あと、お姉ちゃんじゃないよ?お兄ちゃんだからね?」
そう、俺は男なんだよミリキャスくん。何度も言ったのにね……とほほ
「はい!知ってます!ですが、つばさお姉さまはお姉さまです!」
そう言ったミリキャスの顔はニパァ!って効果音が付くような笑顔だった。
「な、何故なの?」
「はい!それはですね…つばさお姉さまは、始めて会ったとき緊張していた僕に優しく声をかけて、優しく接してくれました。そのあとも、普段忙しくて遊んでもらえなかったお父様とお母様の代わりに沢山遊んでくれましたし、お料理やお勉強…更には僕の特訓にも付き合って教えてもらえました! それに、つばさお姉様はお兄様ですが、女の子にも慣れるので、だからお姉さまなのです!」
た…確かに俺は色んな事を教えたね…。だって、可愛いからツイツイ色んな事を教えたくなったし、エッチで変態なコウキ兄さんがミリキャスに変な事を吹き込もうとしたから其を護ってたし、更には強くなりたいですって言ったから手伝ってもあげたしね~。女の子になれるのは…まぁ~、不可抗力って言うか、なんと言うか……まぁ、簡単に言うと事故ですね♪
「そ…そんなんだ」
「はい!そうなんです!つばさお姉さまは、僕の憧れのお兄様にしてお姉様なんです♪」
そう言ったミリキャスの顔はとてもいい笑顔だった。ミリキャスぅ……そんな事を思っててくれたんだね…!お兄さん…嬉しくて涙が出そうだよぉ~……!
でも…お姉様はちょっと複雑かな~…男として……
でも…、可愛ければ全てよし!!だね!
「そうなんだ。ありがとね~、ミリキャス~」
俺はミリキャスの頭を少ししゃがんでナデナデしてあげた。おぉ~、相変わらずミリキャスの髪はふわふわしてるな~。さわり心地もよくてとてもいいよ~
「エヘヘヘ///」
なに!この可愛い子!照れてる姿が可愛いすぎるよ!流石あのお二方の子供ですね!
でもいいな~、俺もこんな可愛い子供が欲しいよ~。
『あら?なら私と子作りする?』
すると、ルーツがとんでもない事を言ってきた…。
「(な…!ななななななな!!///)」
『うふふ、貴方となら私は構わないわよ?つーくん♪』
「(え?ちょ!ルーツさぁーん///は…恥ずかしいですよーーー-!!///)」
うぅ…!ルーツと…こ…子作りだなんて…良いかも…じゃない!こ…子作りだなんて…そんな…は…ハレンチな事をぉ…!
『うふふふ、考えておいてね♪私は何時でも構わないわよ~』
そう言ったルーツはまた神器の奥に眠りに言ってしまった。うぅー…ルーツの…意地悪…///
「どうしたんですか?つばさお姉さま?顔が赤いですよ?」
え…?はっ!ホントだ!なんか顔が熱い!
「だ、大丈夫だよ!ミリキャス!」
「そうなんですか?ならいいですが…」
そう言うミリキャスは首を傾げていた。はぅ!可愛いな~もう!!
「そ…そうだ!久しぶりだし遊ぼっか♪ミリキャス」
そう言うとミリキャスはとても嬉しそうな顔になった
「本当ですか!!やったぁぁ!つばさお姉さまと遊べますー!!」
ミリキャスはとても嬉しそうにはしゃいでピョンピョン飛び回っていた。俺はそんなミリキャスを見ていたら、視線を感じて回りを見ていると、イッセーを含めたオカルト研究部が皆揃って驚いた顔になっていた。それに比べ、アザゼル先生とグレモリー夫婦にグレイフィアさんは、微笑ましそうに此方を見ていた。な…なんですか?
「つばさ…あなたには驚かさねっぱなしよ。もう、諦めたは…」
そうリアスさんは言った。何を諦めるんですか!?
「あははは…スゲーよつばさちゃん」
「そ…そうですね、イッセーさん」
「やっぱりスゴいねつばささんは」
「流石です…つばさ先輩」
「うふふ、流石ですわ。つばさちゃんは」
皆それぞれそんな感想をいった。なんか、変な感じだね…。
そんな事を思ってると、グレモリー夫婦とグレイフィアさんが近づいてきた。
「お久しぶりね、つばささん」
「お久しぶりです。ヴェネラナ夫人」
「そんな畏まらなくてもいいわよ。ねぇ?あなた」
そう言うと、隣にいた…グレモリー卿が頷いた
「そうだよ、つばさくんは私達の親友の息子なんだ。そんなに畏まらなくてもいいさ」
「ありがとうございます、グレモリー卿」
「それに、私達の孫を忙しいサーゼクスとグレイフィアの代わりに相手をしてくれているのだ。とても、助かっているよ」
「い、いえ…そんな。俺は寧ろ、サーゼクスさんとグレイフィアさんの時間をとってしまっているんじゃないかって不安に思っていますのに…」
すると、グレイフィアさんが近づいてきて優しく微笑みかけてきた。
「いえ、そんな事ありませんよ。私達は立場上この子とはあまり遊ぶ事が出来ません…。ですが、つばさ様のお陰でこの子はとても楽しそうにイキイキし始めました。私達が休みがとれてミリキャスと戯れているときも、嬉しそうにあなたの事を話すのですから、私達はとても嬉しいのです。自分達の息子がこんなにも楽しそうにしている事にね…」
「そんな。俺はただ、ミリキャスを楽しませようとしてるだけですよ。それに、ミリキャスだって、俺と遊んでいるときはにこんなことを言ったんですよ?『自分のお父様とお母様はとても凄くてとっても憧れているんです!確かにいつもお忙しいのであまり遊べなくて寂しいですが、でも、お父様は魔王で悪魔の人達の為に頑張っていますし、お母様だって、そんなお父様を支えながらグレモリー家のメイド長として頑張っているんです。だから、僕はそんなお父様とお母様に憧れていますし、誇りに思ってます! 僕はお母様のような厳しくも優しい確りとした人に…お父様の様なかっこよくてとても凄くて、皆の為に頑張れるような人になれるようになりたいんです!だから、僕はこれからももっともっと頑張っていくんです♪』って言ってましたしね~。本当…あなた方お二の息子は凄いですね~♪」
そう言うと、グレイフィアさんは嬉しそうにしていた。そりゃそうだよね~。自分の息子にそんな事を思われていたんなら、嬉しく思わない親なんていないもんね。
「なら、私も頑張らないといけませんね。ミリキャスに自慢になれるように、これからも頑張っていきましょうか」
そう言ったグレイフィアさんは一礼したあと、自分の仕事に戻っていった。
「私達もゆっくりとするか。つばさくん、どうぞ自由にゆっくりとしていってくれたまえ。ここを自分の家だと思ってくれてもいいよ」
「ありがとうございます、グレモリー卿」
俺はお辞儀をする。すると、トコトコと走る音が聞こえたのでそこを向くとミリキャスがいた
「早くいきましょう!つばさお姉さま!」
ミリキャスはとても待ち遠しくなったのか、自分から呼びにきたようだ
「ハハハ!私達の事は気にせずにいってきなさい、私達はいつも通りゆっくりとしておくさ」
「わかりました。それではお言葉に甘えて…。さぁ、ミリキャス、なにして遊ぼっか?」
「えっとねぇ~♪」
俺はミリキャスが手を繋ごうって言ってきたので手を繋いで、何をしるか話ながらその場を後にするのだった…