俺達の目の前にはレイジ兄さんがいる…。あれ…?何でいるの…?外国で仕事をしてたんじゃないの!?
「レ…レイジお兄ちゃん!!な…何で!どうしてここに?」
すると、フリードと鍔迫り合いをしながらレイジ兄さんは不適に笑った。
「んん?なに…、仕事が終わって調度今日帰って来たところなんだよ。久しぶりにお前に会おうと帰ったら家にいないときたもんだ。だから、こうきやさつき達に聞くと学校に行ってると聞いたんでな。それで、此方に来たってわけよ。そしたら、なんかピンチになってるんで助けたってわけさ…。」
うぅ~…、お兄ちゃぁ~ん。
「ありがとう…、お兄ちゃん。とりあえず、目の前にいる二人の神父が今回の敵で、片方は兄さんも知ってるやつだよ!」
すると、レイジ兄さんの目線がバルパー・ガリレイの方に向いた。
「あぁ…、わかっているさ。何せ会ったのは5年ぶりだからな…。」
「おいおい!俺っちを無視しないでくれるかなぁ~!この糞野郎!テメーのドタマを切り刻んでやんよ!」
「はん!!殺れるもんならやってみろ!」
そう言った二人は一端離れたあと、物凄いスピードで剣を交え始めた。
ギャイン! キャァン! キィィン! ギャカァン! ガキィン!
「どうした?さっきの威勢が無くなってるぞ?」
「くぅ…、くそが!!」
すると、レイジ兄さんがフリードを押し始めた。流石だね♪二つ名が【剣聖王】と呼ばれるだけはあるねぇ~♪それに…、レイジ兄さんの持ってる刀もただの刀じゃないしね…
「よし!雪姫!一気に決めるぞ!!」
レイジ兄さんは持ってる刀に向かって叫んだ。
『了解した!レイジ!』
すると、レイジ兄さんの持ってる刀から声が聞こえた。ふふふ、やっぱりね
「なんですと!?何処から声が聞こえるんですか!?」
あ…フリードめっちゃ驚いてる…。まぁ…普通はそうなるね
「くらえ!【零式刀技“砕”】!」
ズガガガガガガガガガガ!!
「ぐはぁ……!!」
レイジ兄さんは一度に15連撃を同時に放った。その衝撃でフリードは飛ばされ壁に叩きつけられた。
「く…!フリード!一度撤退だ!!」
「チッ!バルパーの爺さんの言う通りだな!ここは一端撤退させてもらうぜ!そして、次は絶対テメーをぶっ頃してやるからな!!覚えてやがれ!!」
パァァァン!
う…!フリードのやつめ!閃光玉を投げやがったな!
「逃がさん!」
すると、突然ゼノヴィアが俺の横を通りすぎた。いつの間に…!イッセーか?連絡したのは…
「追うぞ、イリナ」
「うん!」
「僕も追わせてもらう!逃がすか、バルパー・ガリレイ!」
ふたりと木場はフリード達を追いかけて行ってしまった。取り残された俺たちは戦闘態勢を解き、息を整えていると………、後ろから物凄い威圧感を感じた
「力の流れが不規則になっていると思ったら…………」
「これは、困ったものね」
聞き覚えのある声に俺たちは振り返ると
「イッセー、どういうこと?説明してもらうわよ」
イッセーの顔が一気に青ざめた。
「…………エクスカリバー破壊ってあなたたちね」
額に手を当て、きわめて機嫌のよろしくないリアスさん。俺たちは今、近くの公園の噴水の前で正座させられている。横を見てみると
「サジ。あなたはこんなにも勝手なことをしていたのですね。本当に困った子です」
「あぅぅ………す、すみません、会長………」
危険なほど顔を青くしている匙がいる。そんなに怖いんだな…ソーナさん。これからは気をつけておこう
「祐斗はそのバルパーを追っていったのね」
「はい。ゼノヴィアとイリナも一緒だと思います。……な、何かあったら連絡をよこしてくれると思うのですが……」
「復讐の権化と化そた祐斗が悠長に電話をよこすかしら?イッセー…?」
「う……はい」
リ…リアスさんが怖いよぉ…。
「どうして、こんなことを?」
「………祐斗先輩がいなくなるのは嫌です」
小猫ちゃんは正直に口にした。部長さんはそれを聞き、怒りより困惑の表情をした。
「イッセー?あなたは何故?」
「木場には早く何時もの木場になってほしかったからです」
イッセーも素直に謝っていると…
「あなたには反省が必要ですね」
「うわぁぁぁぁん!ゴメンなさいゴメンなさい!会長、許してくださぁぁぁい!」
「ダメです。お尻千叩きです」
ベシッ!ベシッ!と魔力のこもった手で尻を叩かれといる匙がいた。うわぁ~…、痛そうだなぁ…。
その後のリアスさんの話は部長さんの使い魔で木場を探索し、見つけ次第、全員で迎えに行くこと俺たちはそれに返事をした。
「………バカな子たちね。本当に、心配ばかりかけて…………」
リアスさんはイッセーと小猫ちゃんを優しく抱き締めた。俺?俺はぁ…、リアスさんに密かに【無意識を操る程度の能力】を使って抱き締められるのから逃れた。だって恥ずかしいもん…
「うわぁぁぁん!会長ぉぉぉ!あっちはいい感じに終わってますけどぉぉぉ!」
「よそはよそ。うちはうちです」
匙……、どんまいです…。
「さて、イッセー、つばさ。お尻を出しなさい」
ニッコリ微笑む部長さんの右手が紅いオーラに包まれた
「下僕の躾は主の仕事。あなた達もお尻千叩きよ」
うわぁー…、って俺も!?
「え?え?リ…リアスさん?俺もですか!?」
「えぇ、そうよ?当たり前じゃない」
えぇ~…、当たり前じゃないって
「いや…、今回俺は、イッセー達に頼まれたので協力する形で動いていただけですよ?それに元々俺は、今回のこの事件は地球連邦軍の部隊の隊長として動いているので、はっきり言うと関係ないですよ?それに、依頼をされて動いてますし…」
「そうなの?じゃぁ~依頼主って誰かしら?」
「むぅ~…、あんまり情報を漏らしたくありませんが…。この際仕方ありませんね。耳を貸してください…」
「耳を?いいわよ」
俺は、リアスさんの許可をもらい顔をリアスさんの耳に近づけた。
「天使長ミカエル様です…」ゴニョゴニョ
「えぇ!!本当なの!?」
リアスさんは余りの驚きで大声をだした。うぅ…耳がキーンってなったぁ~(泣)
「は…はい、本当ですよ?だから、俺は少し前からあまり部活に顔を出していませんでしたでしょ?」
「確かにそうね…。わかったわ。貴方の事は許してあげる。仕事ならしかたがないものね。しかも、地球連邦軍だしね」
「はい。ありがとうございます」
「どういたしまして。さぁ…とういうことで、イッセー?お尻を出しなさい?」
再びリアスさんは手に紅い魔力を纏いながらイッセーにゆっくりと近づいていった。
「…え!ちょ…!ギ…ギャァァァァァァァァ!?」
そのあとイッセーは千回もおしり叩きをやられた。そして、イッセーのお尻は死んだ。
「ふぅ…、さて、ところで質問なんだけど…、貴方の横にいる人はどちら様かしら?」
横にいる人?あぁ…、そう言えばレイジ兄さんだけはまだ紹介していませんでしたね。
「リアスさん、この方が俺が話をしていたもう一人の兄、次男のレイジ兄さんです。今日帰って来たそうですよ」
「おう!紹介されたつばさの兄で次男のレイジだ!よろしくな!」
すると、レイジ兄さんは一歩前に出て挨拶をした。
「あら。貴方がそうでしたのね。初めまして、私はリアス・グレモリーともうします。悪魔ですわ。隣にいるのが女王の姫島朱乃です。よろしくお願いします」
「姫島朱乃ですわ。よろしくお願いします」
「私はソーナ・シトリーです。駒王学園の生徒会長をやっております。そして、リアスと同じく悪魔ですよろしくお願いします」
リアスさん、朱乃さん、ソーナさんが順番に挨拶をした。ふぅ…これでひと安心かな?
『レイジ、私も紹介しろ』
「おぉ、そうだったな。雪姫!」
レイジ兄さんが叫ぶとレイジ兄さんが持っていた刀が光だした。すると、そこからフリフリのドレスの様な物をきた、黒髪ショートの女性があらわれた。これをみたリアスさん達は突然の出来事に驚いていた。
あたりまえだね…、目の前で突然刀が光だしたと思えば人になってるんだから。
「ふむ。私の名前は雪姫だ。そして、レイジのパートナーである。よろしく頼むぞ」
「こいつの名前は雪姫だ。こう見えて、かなり高位の精霊で、精霊の中では【精霊姫】と呼ばれている。そして、同時に俺の相棒だ!雪姫共々よろしくな!」
そのあと、リアスさん達は驚きつつもレイジ兄さんと話をして、仲良くなった。いやぁ~良かったな~
「ところで何をしてたんだ?つばさ?」
「……ん?いやぁ~、どうも、教会から聖剣が盗まれたみたいで、それの回収又は破壊の依頼をされて今は動いているのですよ。盗んだ相手は堕天使のコカビエルで、手助けしているのがさっき戦った、フリードとバルパー・ガリレイだよ~」
「そうか…、聖剣計画の奴だな?まさかしぶとく生きているとわな。わかった。今から俺と雪姫も手伝うぞ」
「おぉ!ありがとう!お兄ちゃん!」
それから、なんやかんやで話をして、これからどうするかとかを決めて今日は解散することになった。レイジ兄さんは俺の家に泊まるらしく、暫くは兄さんと遊べるので少しワクワクしている自分である。
さぁ…て、いったいどんな事がこれからおきてしまうのでしょうか…、怖いなぁ…本当なに…