焼き鳥をぶっ倒してからはや数日…。あれからは色々大変だったな~…。リアスさんがイッセーを好きになってキスをするは、それを見たアーシアが頬を膨らまして拗ねてリアスさんに『私も負けません』と宣戦布告じみた事を言ったり、朱乃さんのスキンシップが激しくなったり…、木場と小猫ちゃんが空気になりかけたり…………いろいろありましたね。そして、今は学校で時間は昼休みです♪
「うぅーん!…はふぅ~。やっぱりこの平和な時間が落ち着きますね~。」
「うん。そうだね~つばさちゃん…。」
俺の席の隣で座っているのはイッセーだ。少し席替えをして、一番運動場側の窓際の列に松田、元浜、イッセーの順番で変態三人組が固まって座っていて、その隣の列に俺が前から三番目の席に座っている。
「よう!イッセー!今日も暇そうだな。」
「そうだぞ。あのエロの根源と言われたお前が覗きをしないなんて!!今日はいったいどうしたんだ!」
「ちょっ!お前らな~…」
「相変わらずですね…。あなた達は…。」
本当にこの三人組は仲が良くて…。これが俗に言う悪友とか言う奴ですかね。
「あ…それとイッセー気を付けろよ?お前変な噂が流れているからな。」
「へ…変な噂!?いったいどんなのだ?」
すると、松田と元浜がニヤけた顔になった。あ…絶対変な事を考えてる顔だ…
「美少女をとっかえひっかえしている鬼畜野獣イッセー。二大お姉さまであるリアス先輩、姫島先輩の秘密を握り、裏で鬼畜三昧のエロプレイを強制し、『ふふふ、普段は気品あふれるお嬢様方が、俺の前では卑しい顔をしやがって!このメ○○○どもがっ!』と罵っては乱行に次ぐ乱行!」
「うぉぉぉぉぉぉぉおおおい!!!なんじゃそりゃぁぁぁぁぁあああ!!!」
あはは…やっぱり嫌な予感が的中しましたよ。どうせこの人たちが回した噂だろうですけどね~。
「まだ続きはあるぞ?……ついには学園のマスコットである小猫ちゃんのロリボディにまでその毒牙は向けられる。小さな体を壊しかねない激しい性行為は天井知らず。まだ未成熟の体を貪る一匹のケダモノ。『……先輩……もう、やめてください』と切ない声も野獣の耳には届かず。その貪欲なまでの性衝動は、転校したての一人の聖女にまで――。転校初日にアーシアちゃんへ襲い掛かり、『日本語と日本の文化、俺が放課後の特別補習で教え込んでやろう』と黄昏の時間に一人の聖女を堕落させていく……。ついには自分の家へと天使を囲い、狭い世界で始まる終わりのない調教。鬼畜イッセーの美少女食いは止まらない――。とまあ、こんな感じか?」
「そ…そんな!」
ありゃりゃ…イッセーが四つん場になって沈んじゃった。すると、何処からともなく女子の声が聞こえた。
ヒソヒソ『見て。野獣よ。あいつのせいでお姉さまが…!』
『見ちゃダメ!私達まで犯されるわ…!』
『やだ!キモい…』
あ~ぁ…イッセーの株がだだ下がりですね~。まぁ…元々下がる以外ないんですけどね。
「まあ、俺たちが流しているんだがな」
「うんうん」
やっぱり…。
「てめ~ら!!」
「あと、木場とイッセーのホモ疑惑もあるぞ?」
「きゃー受け攻めどっち!って一部の女子の間で人気になってるぞ?」
「なっ!」
「まぁ、それも俺達が流したがな!」
ガシッ…
「「ん?」」
すると、イッセーは松田と元浜の頭を鷲掴みして二人を何処かに連れていった…。何をするつもりなのてしょうか?俺は耳を澄まして屋上から声が聞こえたので聞いた。
『うん…お前ら言い残すことは?』
『イッセー…お前だけいい思いなんてずりーんだよ!なぜ!イッセーはあんなに美女と囲まれているのに、同じ変態の俺らは一切の美女がないんだよ!』
『そうだぞ!!イッセー!てめーはこれくらいしないと俺らの腹の虫が収まらないんだ…。死ね!イッセー!』
『そうか…それが最後の言葉か…。テメーらが死ねー!』
『『ぎゃぁぁぁ!!』』
うん…聞かなかったことにしよう。俺はそのまま寝た。
―――――――――――――――――――――
現在は放課後…。今俺とグレモリー眷属はいつも通りオカルト研究部でお茶をしていた。
コンコン
「失礼します。」
すると、オカルト研究部に誰かが来た。それは、生徒会だった。
「せ…生徒会長?どうしてここに!」
「生徒会長さんがどうしてここに?」
そう、今目の前にいる人はこの駒王学園の生徒会長の支取蒼奈(しとりそうな)先輩だ。
眼鏡を付けていて、日本人離れの美貌を持ち、知的でスレンダーな女性だ。
「何だ?リアス先輩、もしかして俺たちのことを兵藤たちに話していないんですか?同じ悪魔なのに、気づかない方もおかしいけどさ」
「サジ、基本的に私たちは『表』の生活以外ではお互い干渉しないことになっているのだから仕方ないのよ。それに彼らは悪魔になって日が浅いわ。兵藤君たちは当然の反応をしているだけ」
「この学園の生徒会長、支取蒼那さまの真実のお名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主さまですわ」
すると、朱乃さんがイッセーに分かりやすく説明した。なるほどね~、今回は悪魔として来たってわけですか。
「それと、久しぶりですねつばささん。あなたがここにきて理事長室に案内した時以来ですか。」
「はい、お久しぶりです。蒼那先輩、あの時は本当にお世話になりました。ありがとうございます!」
俺はお辞儀をしてお礼した。
「ふふ、いいのですよ。生徒が困っているなら助けるのが生徒会長の勤めですから。それに、あなたのあの時の迷子になってオロオロとしていた姿は可愛かったですよ?」
「ちょっ!///言わないで下さい!!」
すると、後ろから朱乃さんの何かの気配がした。
「うふふふ、これでまた一つ、弄るネタを見つけましたわ」
うわ~ん!朱乃さんが怖いですよー!!
「生徒会長は部長と同じ貴族なんですか?」
すると、イッセーが蒼那先輩に聞いた。ナイスです!イッセー!
「はい、シトリー家もグレモリー家やフェニックス家と同様、大昔で生き残った七十二柱の一つです。
今、この学校は実質グレモリー家が実権を握っていますが、『表』の生活では生徒会、『裏』の生活ではオカルト研究部で、昼と夜で学園での分担を分けたのです。」
なるほど、つまり学園は『表』が生徒会で、『裏』がグレモリー眷属で動くことにより平和な生活をおくることができると言うことですね。ありがとうございます♪
すると、生徒会の中にたった一人いたサジと呼ばれた男子が前に出てきた。
「そうだぜ?会長と俺達シトリー眷属が日中動き回ってるからこそ、平和な学園生活を送れてるんだ。それだけは覚えておいてくれてもバチは当たらないぜ?
ちなみに俺の名前は匙元士郎(さじげんしろう)。二年生で会長の『兵士』だ!」
「おおっ!同学年で俺と同じ『兵士』か!」
イッセーが物凄く嬉しそうに匙に向かって手を伸ばした。しかし、匙は物凄く嫌な顔をしてから『はぁ~…』とため息をした。
「俺としては、変態三人組の一人であるおまえと同じなんてのが酷くプライド傷つくんだけどな……」
「なっ、なんだよ!」
「あ…やっぱり問題になってるんだ。」
「そうだぜ!てか…なんで人間のつばさちゃんがここにいるんだ?お前悪魔じゃないだろう?」
なんか…バカにされた。
「てめっ!つばさちゃんをバカにするんじゃねぇ!」
「おっ?やるのか?こう見えても俺は駒4つ消費の『兵士』だ。それに、最近悪魔になったばかりの兵藤や人間のつばさちゃんなんぞに負けるかよ!」
なんか、挑発している匙がいた。この人はバカなのかな?『兵士』四つ程度じゃ勝てませんよ?てか、たとえイッセーが『兵士』一つだったとしても、【赤龍帝の籠手】を持ち、風見幽香さんの地獄の特訓を生き抜いた人に勝てるわけがありませんよ。……たぶん
「サジ、お止めなさい」
すると、蒼那先輩が匙に向かって注意した。
「し、しかし、会長!」
「今日ここに来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合うためです。
つまり、あなたとリアスのところの兵藤くん、アルジェントさん、そして協力者であるつばささんを会わせるための会合です。
私の眷属なら、私に恥をかかせないこと。それに今のあなたでは兵藤君に勝てません。『兵士(ポーン)』の駒を8つ消費したのは伊達ではないのです。それに――――――――――」
蒼那先輩の視線がグレモリー眷属と生徒会のメンバーを見たあと視線が俺に移る。
「サジ、つばさちゃんは今のあなたでは兵藤君と戦うよりも絶対に勝てません。フェニックスの三男を一人で倒したのは彼なんですから。
彼女…いや、彼はあの世界最強と言われている地球連邦軍の中でも一番強い最強の部隊…地球連邦軍 特殊部隊・特別調査班の総隊長をやっているんですよ?それに、あの四大魔王様が勝てなかった相手ですので、ここにいる私達では手も足もでずに全滅してしまいます。」
『なっ…!?』
蒼那先輩の説明で生徒会メンバーがかなり驚いていた。そりゃ~そんなりますよね~。
「嘘だろ…兵藤が『兵士』8つ!?ていうか、ライザー・フェニックスをつばさちゃんが一人で倒したなんて!?………俺はてっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと…………」
匙は生徒会のメンバーなの中で一番驚いていた。
すると、蒼那先輩は俺らに頭を下げてきた。
「ごめんなさい、兵藤一誠くん、アーシア・アルジェントさん、つばささん。うちの眷属はあなたたちより実績はないので、失礼な部分が多いのですが、よろしければ同じ新人悪魔同士、仲良くしてあげてください」
「俺は別に良いですよ?匙さんが仲良くなる気があるなら俺は構いませんし。ねぇ?アーシア?」
俺はアーシアに話をふった。
「は、はい!わたしも仲良くしたいです!」
「ありがとうございます。サジ。」
「は、はい!……よろしく」
不満がある様で渋々と一誠と握手をした。
「はい、よろしくお願いします!」
「アーシアさんなら、大歓迎だよ!!」
アーシアさんにはえらく上機嫌で…。この人…もしかしてイッセーと同類の人じゃないでしょうか?まぁ…とりあえず俺も~
「匙さん?これからよろしくお願いしますね。」
「あぁ!よろしくな!つばさちゃん!いやぁ~、学園のアイドルのつばさちゃんと仲良くだけでも嬉しいのに…、まさか……俺の憧れの部隊の隊長と仲良く慣れるなんて…悪魔になって良かったよ!!」
すると、匙さんが嬉し泣きをしながら言った。
「憧れの部隊?俺の部隊がですか?」
「おう!俺が悪魔になってから会長に地球連邦軍の話を聞いた時に、地球の平和の為に色んな国を渡り戦争や紛争。それに、はぐれ悪魔やはぐれ神父の退治など……、様々な功績を持っていて、会長いわく悪魔の世界では人気の軍なんだぜ?悪魔で知らない人はいないぐらいにな!そのなかでも人気なのが、つばさちゃんの部隊なんだよ!」
「へ~、そうなんだ~。」
なんだか恥ずかしいですね。俺は当たり前の事をやってたんですが、それで憧れの的になっているなんて…嬉しいですが恥ずかしいですよ…
「それで…蒼那先輩が来たのは新人悪魔の紹介だけではないのでしょう?」
すると、蒼那先輩は少し驚いた顔になって直ぐ元の冷静な顔になった。
「さすがつばささんね。そう、私達はそれだけの為にきたのではないわ。リアス?」
蒼那先輩はリアスさんに視線を向けた。
「わかったわ、ソーナ。皆聞いて。今から使い魔を取りに行くわよ!」
ほ~う、使い魔ですか…!
「つ…使い魔ですか?」
「会長?使い魔ってどういうことですか?」
そのあと、蒼那先輩とリアスさんによる使い魔講座が始まった。匙さんとイッセーとアーシアは真剣にその話を聞いていた。そのあと色々あり、グレモリー眷属の使い魔の紹介をした。リアスさんがコウモリ、朱乃さんが小鬼、小猫ちゃんが白猫、木場が小鳥だった。俺?俺は~ドラゴンだな。まぁ…まだ見してないけど。
「さて、使い魔の説明と紹介もしたし、皆!使い魔の森へ行くわよ!」
『おーー!』
あはは~!みんな楽しそうですね~。すると、蒼那先輩が俺に近いてきた。
「どうしたんですか?蒼那先輩?」
「はい。ライザーの時はありがとうございました。私の友のリアスを助けてくれて。」
「あぁ~。その事ですね。別にいいですよ~?俺はアイツが嫌いだったからぶっ倒しただけですから。」
「ふふ、そうですか。それでもお礼をさせて下さい。ありがとう。」
「どういたしまして。」
「あと、蒼那先輩と言うのは呼びにくいですから、ソーナと読んでください。いいですね?」
「わかりましたよ。ソーナさん」
「よろしい。これからよろしくお願いしますね?」
「はい!」
こうして、俺達は魔方陣に乗って使い魔探しに行くのだった。