「さっそくだがリアス、式の会場を見に行こう。日取りも決まっているんだ、早め早めがいい」
そう言ったホスト悪魔はリアスさんの腕を平気に掴んだ。
「…放してちょうだい。ライザー」
低く迫力のある声でリアスさんはホスト悪魔の手を振り払った。
すると、イッセーがライザーの所にいった。なにする気なのでしょうか…?
「おい、あんた!部長に対して失礼だぞ。つーか、女の子にその態度はどうですか?」
「あ?誰、お前?」
「俺はリアス・グレモリーの『兵士』兵藤一誠だ!」
「ふーん。あっそ」
ホスト悪魔はイッセーを興味なさげに反応した。イッセーはその反応をみてズッコケた…。一人漫才してるのですか?
「つ…つーか、あんた誰よ?」
あ…俺もそれ気になってた。
「……おや? リアス、俺のこと下僕に話してないのか? つーか、俺を知らない奴がいるのか?最近の転生者?それにしたってよ。」
「あなたのことなんて話す必要ないわ」
リアスさんは少し怒気のある声でホスト悪魔に言った。
「あらら、相変わらず手厳しいね~。 」
ホスト悪魔は目元を引きつらせながら苦笑していた。すると、グレイフィアさんが一歩前にでた。
「兵藤一誠さま」
「は、はい」
「この方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます。そして、グレモリー家時期当主の婿殿でもあるのです」
婿殿?あぁ、なるほどね…。やっぱりリアスさんの悩み事はこれですか…。まぁ…こんな奴と結婚なんて死んでも嫌ですもんね。てか、イッセーはまだ気づいていないようですね。
「リアスお嬢さまとご婚約されておられるのです」
「ええええええええええええええええええええええええええええええッッ!!」
グレイフィアさんの最後の言葉でやっと理解したイッセーはかなりの大声で叫んだ。てか、叫びすぎだよイッセー…。耳が良い方だから痛い…。
――――――――――――――――――――――
あれから、ライザーはリアスさんの体をベタベタと触りまくって、リアスさんに怒鳴られていた。そのあとは二人で悪魔の事とか純血の事とか家の事とか…色々言い争っていた。
――こいつ…気持ち悪いなぁ。
「あなたとは結婚しないは、ライザー。私は私が良いと思った者と結婚する。古い家柄の悪魔にだって、それぐらいの権利はあるわ」
まぁ~。たしかに、あるんでしょうけど…。悪魔の事となると、しかも名家ともなればそれを無視されてしまうのでしょうね。
「……俺もな、リアス。フェニックス家の看板背負った悪魔なんだよ。この名前に泥をかけられるわけにもいかないんだ。そもそも、俺はこんな狭くてボロい人間界なんかに来たくなかったしな。というか、俺は人間界があまり好きじゃない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては、耐え難いんだよ!」
すると、ライザーの全身から炎がたちあがる
「俺は君の下僕を全部燃やし尽くしてでもキミを冥界に連れ帰るぞ」
「やってみなさい、ライザー。本当にそれをするならば私が貴方を消し飛ばしてあげる!」
部屋に二人の殺気と魔力がぶつかる。正に一触即発ですね。俺が動かないといけないのかな?
俺が動こうとした時……
「ツバサ様。さすがに、貴方様にこんなことまでやらせるわけにはいけません。今回は私に任せてください。これでもグレモリー家のメイド長ですので。」
そう言われた俺は動かないことにした。そうしたら、グレイフィアは俺に見えるように微笑んだあと二人のところまで歩いた。
ヤバイ!あの人の微笑みはダメですよ…。ただの不意討ちです…。本当、サーゼクスさんはいい奥さんをもらえましたね…。いいな~。俺もいつかあんなお嫁さんが欲しいなぁ。……おい、誰ですか? お嫁さんになるの?って言ったやからわ! 俺は男ですよ!?
「お嬢さま、ライザーさま、落ち着いてください。これ以上やるのでしたら、私も黙って見ているわけにもいかなくなります。私はサーゼクスさまの名誉のためにも遠慮などしないつもりです」
そんな事を思っているとグレイフィアさんは二人よりも静がだけど大きく濃いい殺気をだした。うん…綺麗な薔薇ほど刺があるといいますけど、まさにグレイフィアさんがそうですね…。きっとサーゼクスさんは魔王の仕事をサボるたびこれよりも大きな殺気でおこられているのですね。おぉ、こわいこわい。
すると、さっきまで一触即発だった二人は冷や汗をかきながら、殺気と魔力を消した。まぁ…それが妥当ですよ。
「……最強の『女王』と称されるあなたにそんなこと言われたら、俺も流石に怖いよ。サーゼクスさまの眷族はバケモノ揃いと評判だから、俺も相手にしたくない」
そう言ったライザーは苦笑しながら答えた。まぁたしかにサーゼクスさんの眷属は一度全員に合った時がありましたが、あれは…けた違いですよ。本当に…うん。よくあそこまでのメンバーを揃えれましたね。あれも、サーゼクスさんの力なのかな? 人徳のなせる技だね。
「こうなることは、旦那様もフェニックス家の皆様もサーゼクス様もわかっておいででした。正直申し上げますと、これが最後の話合いの場だったのです。それをふまえてサーゼクス様は最終手段を取り入れることとしました。お嬢さま、ご自分の意志を押し通すのでしたら、ライザーさまと『レーティングゲーム』にて決着をつけるのはいかがでしょうか?」
ほほう…、なるほどですね。つまり、レーティングゲームでリアスさんが勝てば結婚は無し。ライザーが勝てば即結婚と…。そんな感じですかね? しかし、俺はともかくリアスさんたちグレモリー眷属はライザーに勝つことは難しいでしょうね。ライザーはもう成熟した悪魔…だから、レーティングゲームもでています。グレイフィアさんに聞いたところ、ライザーは10戦中、8勝2敗なのですが…、その2敗はお得意様に勝たせてあげたらしいですから、実質全勝中なんですよね~。しかも、今全勝中なのは、フェニックス家の能力『不死』にあるのでしょうね。フェニックス家はその名のとおり、不死鳥です。倒しても倒しても回復して復活するという、戦う相手で一番面倒な相手ですね。
まぁ…俺はいままでいろんな『不死身』と呼ばれる者と戦ってきているので、ライザー程度の不死身はいつでも殺せますが…。グレモリー眷属には厳しいでしょうね…。
すると、ライザーは部室内を見渡し部員の数をみたあと、不適に笑った。
「なあ、リアス。まさか、ここにいる面子がキミの下僕なのか?」
「そうよ?だとしたらどうなの?」
それを聞いたライザーはくくくと笑いだした。なに笑ってんの?こいつ…。
「これじゃ、話にならないんじゃないか? キミの『女王』である『雷の巫女』ぐらいしか俺のかわいい下僕に対抗できそうにないな」
ライザーは指を鳴らした。突然魔方陣が光だし炎が吹き荒れる、すると数人の人影があらわれた。炎がやみそこにいたのは…、15人の女の子達だった。しかも…皆、美女美少女だった…。なにこいつ~。
「と、まあ、これが俺のかわいい下僕たちだ」
ライザーはまるで勝ち誇ったように言った。たしかに人数だけなら、グレモリー眷属は負けるでしょう…。でも…確か悪魔の駒は自分の眷属に転生させるとき、その転生者の実力により、駒の数が異なるんですよね?だとしたら、チェスの駒が全部で15個なので、一人一個ずつですか…。なるほどね…。ライザーは質よりも量を選んだのですか…。まぁ、もしかしたら、ただたんにハーレムを作っただけなんでしょうけど。
「おい、リアス……。この下僕くん、俺を見て大号泣しているんだが」
ライザーは引きった顔でリアスさんに言った。俺はライザーの言った事が気になりイッセーの方にむくと、まるで、恨み人がいるような顔で血涙を流しながらライザーを睨んでいた…。
――なにしてんの?イッセー?
「その子の夢がハーレムなの。きっと、ライザーの下僕悪魔たちを見て感動したんだと思うわ。」
すると、それを見たリアスさんは呆れながらそう答えた…。確かにイッセーはそんな事を叫んでましたね。
「きもーい」
「ライザーさまー、このヒト、気持ち悪~い」
すると、ライザーの近くに立っていたおんなじ顔の女の子。双子かな?その女の子が心底気持ち悪そうに言っていた。確かに…キモいですね…イッセー。
「そう言うな、俺のかわいいおまえたち。上流階級の者を羨望の眼差しで見てくるのは下賤な輩の常さ。あいつらに俺とおまえたちが熱々なところを見せつけてやろう」
すると、ライザーは隣にいた、胸の大きな女性を自分に引き寄せ、その女性は『あ…』といった瞬間……。俺の視界が暗くなった。何故でしょうか?目の前が暗くなってさらになにも聞こえないです…。
そんな事を思っていると、頭になにかフニョンとした感触があった。あれ?これってもしかして…。イッセーの好きなあれ?俺は目隠しをしている人の気配を探ると、銀髪メイドのグレイフィアさんだった。
「グレイフィアさん?前が見えないのですが…」
「すみません。ツバサ様。あなたの教育上よろしくありませんので塞がせてもらっています。」
教育上よろしくない?ライザーはいったい何をしているのでしょうか…
「あの~イッセーさん?前が見えないのですが?」
「祐斗先輩…。前が見えないです。」
「「君たちの教育上悪いからね」」
すると、横の方でイッセーと木場の声がハモった気がした。
「お前じゃ、こんなこと一生できまい。下級悪魔くん」
すると、ライザーの声が聞こえたと思ったら目の前の視界が戻った。すると、ライザーに何かをされた女性は顔を赤くしていた。本当に何してたの?ライザー?
「俺が思っていること、そのまんま言うな!ちくしょう!『赤龍帝の籠手(ブーステッドギア)』」
すると、イッセーは叫びながら赤龍帝の籠手をだした。
「お前みたいな女ったらしと部長は不釣合いだ! 焼き鳥野郎! ゲームなんざ必要ねぇさ! 俺がこの場で全員倒してやらぁ!」
う~ん…イッセー?確かにその意気込みは褒めてあげるけどもねぇ?あなたの実力ではまだライザー眷属の誰一人として倒せないですよ?
「ミラ、やれ」
「はい、ライザーさま」
ライザーがそう言うと、ミラと呼ばれた根をもった少女が目の前に走ってきているイッセーの所に走った。
すると、少女はイッセーに向けて根をつきだした。
「(あぁ、あれではイッセーがやられますね…。あの少女…、ライザー眷属の中では一番弱いみですね。あ…リアスさんが心配している…。はぁ、仕方ないですね…。手間をかけささるんだから。)」
少女の根がイッセーの腹に当たろうとした瞬間根は砕け散った。そう、俺が少女とイッセーの間にいき、根を砕いたからだ。
「え…?」
「なっ!」
少女とライザーは突然おこった出来事についていってないですね?グレイフィアさんは当たり前みたいな顔で、リアスさんとイッセーを含んだグレモリー眷属はまたか…みたいな感じの顔をしていた。
「き、貴様。何故ここに人間がいるんだ!それにいつからここにいた!」
「いつからって…。最初からいたけど?」
「な、なんだと?デタラメを言うな!」
「デタラメもなにも……。あ…。」
そう言えばライザーが来た瞬間 【無意識を操る程度の能力】でライザーと、あとで来た眷属に俺をわかんないようにしてたんだった。
「ライザー?この子は最初っから私達と一緒にいたわよ?まさかと思うけど…、気づいていなかったの?」
「ぐ…!」
リアスさんはバカにするように言って、ライザーは悔しそうに奥歯を噛んでいた。まぁ…リアスさんはこの能力は知っているので、バカにできますが朱乃さんを除いたグレモリー眷属はこの能力の事は知らないんですよね~。え?グレイフィアさん?もちろん知ってますよ?サーゼクスさんと一緒に家に遊びに来たときにこの“コピー能力”は教えましたからね~。他の能力はまだ教えておりません。だって、この能力だけでもチートだけなのに、他の能力もけた違いにチートですもの。
「ふん、まぁいい。おい…そこの人間!」
すると、ライザーは俺に向かって叫んできた。はぁ…なんですか?いったいなんでしょうか…。
「はい。なんでしょうか?」
「人間であるお前がなぜここにいるかはよしとしよう。……それに、よく見るとお前、かなり可愛いじゃないか。――よし、決めた!お前を俺の女にしてやる! さぁ、こっちにこい。お前をとことん可愛がってやるぞ?」
は?ふざけてんの?この人は…。俺…やっぱりこいつを殺s…
ーーーゾクンッ!!
ひゃぅ!?な、なんでしょうか、このすごい殺気。
すると、グレモリー眷属とグレイフィアさんから物凄い殺気がでていた。あ…、アーシアさんは出ていませんね…。よ、よかった~…。いや、実際は良くないけど良かったぁ。でもなんか…すごく怒ってるけど…。
「――ねぇ、ライザー?ふざけるのもいい加減にしてちょうだい。私の大事な友達を汚すき?」
「うふふふ…。さすがの私でもこの子を汚すのであれば容赦はしませんわよ?」
「僕らのアーシアと同じ癒しを奪うのなら…さすがの僕でもこれだけは見逃せませんね…」
「……殺す」
「つばささんを汚すのは主が許しても、私は許しません!つばささんは私の大事な友達ですから!」
「あぁ!俺らのつばさちゃんを汚すのならテメーをぶっ殺してやる!」
「な、なんなんだ!お前ら!そんなにその人間が大事なのか!?」
「「「「「「そう(だ)(よ)(です)」」」」」」
わぁお…。なんだか、俺の思ってた以上に愛されていましたね…。なんだか、最近皆がやたらと気にかけて優しくしてくれると思ったら、そんな事を思ってたんですね。嬉しく思うんですけど…。すごく恥ずかしい…です。
すると、グレイフィアさんがグレモリー眷属の皆よりも、少し前にライザーとリアスさんの喧嘩をとめたときよりも大きくなった殺気と魔力でライザーを睨んでいた。
「ライザー様。さすがの私でもこの子に手を出すのであればあなたを消さなければなりません。この子は我が主“サーゼクス・ルシファー”様の親友の大切なご家族でございます。同時に我が主の大切なお友達でもございます。
……もし、この子に手を出す事になりますと――貴方様を魔王の敵と判断し、サーゼクス様とその眷属によってあなたを本気で消しにきますので…。ですから、この子には手を出さないで下さいませ」
ライザーはグレイフィアさんの圧力にまけ冷や汗がかなりでていた。
て…えぇ!?俺が汚されるとサーゼクス様と眷属総出で俺を汚した奴を消しにくるの!?
うわぁ…そう考えたら今まであってきた奴でいったいこの世で何人消されているんだろう? てか、たぶん…サーゼクス様と眷属が消しにくるまえに、うちの兄さん姉さん達に先に消されそうだけど…。
「なっ!?――ぐっ…わ、わかりました。さすがにそれは怖いのでやめておきましょう…」
確かに怖いけど、男の癖にこのくらいの脅しでビビるとか――
「……チキン」
「なに?きさまなんていった…?」
おろ? かなり小さな声で言ったのに聞こえてたんだね。
「――チキン」
「おい……貴様は何が言いたい。さっきから何を言っているんだ!!」
お?ライザーの顔に青筋がたった。――ふふふ
「チキンと言ったんですよ?ライザーさん。このくらいの事でビビるとか…。チキンとしか言いようがないですよ。いや…焼き鳥でしたか?」
「――ぶふぅっ! や、焼き鳥!あーははは!…くくくっ!ダメだ!お腹がいたい…!ひーひー」
「――つばさっ。ふふ、面白すぎるわ…!」
「うふふふ…!さすがつばさちゃんですわね」
「イッセーくん…くく…さすがに…ふっ…笑いすぎるのは失礼だよ…ふふっ」
「ふふふ…さすがつばさ先輩です…くふ」
俺が焼き鳥と言った瞬間リアスさんとグレモリー眷属の皆が笑っていた。グレイフィアさんも顔は変わらないが肩を震わしていた。
「き…貴様ぁぁぁ!?俺が手を出さないと思って調子に乗りやがって!」
「別に調子には乗っていませんよ?それに、確かに俺を汚したら消されるんだろうけど~、グレイフィアさんは一言も怪我をさせると消しにくる…なんて言ってませんけど?」
「なに…」
本当に鳥頭…これくらいの事もわからないなんて…。
「くくく!そうか…。そうだったな!きさま…。名前はなんだ!」
「名前?名前は結城翼ですよ?」
「結城ツバサか…。わかった…。貴様、レーティングゲームにでろ!」
…………ほう
「――なっ!?なにいってるの!ライザー!!」
リアスさんは驚いた顔でライザーに叫んだ。
「この子は人間なのよ!?でれるわけが…」
「グレイフィアさん」
「はい。なんでしょうか?ライザー様。」
ライザーはグレイフィアさんを突然呼んだ。
「人間も出れるようにできますよね?」
「なるほど。つまりライザー様はつばさ様に仮眷属の駒を使ってレーティングゲームにださせると…。そう言うことですね?」
「そうです。例外ですがあれを使えばレーティングゲームに参加できるてしょうからね…。」
「わかりました…。サーゼクス様に聞いて参ります。」
そう言ってグレイフィアさんは部室の外に出た。
「――ライザー!あなた!」
「ふん。そこの人間が俺をバカにしたのが悪いのだ。それに公式に俺が勝てば俺はお前らを好きにできる…。と、言うことは…。俺がそこの人間に勝てば、そこの人間は俺の物となるのだ。だからいくら好きにして汚そうと、いくらサーゼクス様でも手を出さないからな!まぁ…この俺が人間ごときに負けるなんて事はないだろうがな!ははははは!」
「ライザー…ッ!!」
こいつ…本当に下衆ですね。こんな奴がいるなんて、ライザーのお兄さんとお父さんは頭を抱えてるでしょうね~…。何故俺がライザーのお兄さんとお父さんを知っているのかって?もちろん兄さんが知ってたから会っているのですよ。あ、もちろんリアスさんのお父さんとお母さんにもね!
にしても、ライザーはアホですね…。確かに俺に勝てばいくら魔王であるサーゼクスさんでも手を出さないでしょう…。しかし、悪魔のルールなんて俺ら結城家に関係ないですよ?つまり、サーゼクスさんは手を出さないけど兄さんと姉さん達は手を出せるということです。それに…
――――俺に勝てるとでも思っているんですか?
「サーゼクス様に連絡したところ、OKが出ました。つばさ様?レーティングゲームに参加しますか?」
「はい。もちろん受けてたちますよ?」
「わかりました。では、この事をサーゼクス様と両家の皆様に伝えさせてもらいます。では、私はこれで失礼いたします。そして、レーティングゲームは10日後にいたします。」
そう言ったグレイフィアさんは帰ってしまった。あーあ…、きっと両家とも驚くだろうなぁ~。俺が出ることに~。
「おい!つばさ!」
「なんですか?ライザーさん?」
「貴様をレーティングゲームでボロボロにしてやる。そして、俺が勝ったら貴様を身体と心が壊れるまで遊んでやる。たとえ嫌がってもな!」
「はぁ~…。お好きにどうぞ?勝てるのであれば…ね?」
「ふん。その余裕いつまでもつか…。そうだおいそこの『兵士』」
突然ライザーはイッセーを呼んだ。なぜでしょうか?
「俺の名前は兵藤一誠だ!」
「ふん、そんなのしらん…。リアスに恥をかかせるなよ、リアスの『兵士』。おまえの一撃がリアスの一撃なんだよ。わかったな。」
そう言い残してライザーとその眷属は魔方陣で帰っていった。ふぅ~…疲れましたぁ~。あの野郎…。絶対後悔させてあげるけどもね♪
「ごめんなさい。つばさ。私のせいで巻き込んでしまって…。」
「気にしないでいいですよ~、リアスさん。俺が勝手に首を突っ込んだに過ぎないですからね~。あと、俺も参加するんですから、眷属皆で勝ちましょうよ。あのライザーを皆でぶっ飛ばしましょう!」
「そうね…。そうよね!わかったわつばさ!絶対にこのゲームに勝ってライザーをぶっ飛ばしましょう!力をかしてね?皆!」
『はい!部長!』
こうして俺達は、焼き鳥のライザーと戦うことになったのだった。
―side out―
―サーゼクスside―
やぁ!魔王サーゼクス・ルシファーだよ。今僕の目の前にはグレイフィアがいる。今回のライザーとリアスの話し合いの結果の報告をしにきてるんだよ。
「これが、今回の結果でした。サーゼクスさま。」
「うん。ありがとうグレイフィア。さがっていいよ。」
「わかりました。サーゼクス様、今回つばさ様はどうなさるのですか?やはり光輝様と皐月様に連絡をいれてはどうでしょうか?」
「うん…。その事なんだけど、包み隠さず今回の事を話したら、OKが出てしまったよ…。なんでも『つーくんなら負ける要素がないな。その代わり、ライザーが潰されるだろうな』って皐月に言われたよ。隣にいた光輝も『心配するな。アイツが負けるということはない。むしろライザーの心配をしてろ。アイツはライザー…いや、フェニックスよりも凶悪で最悪な不死身どもと戦って倒しているからな…。だから、ライザーごときにつーくんは殺られんよ。』っていわれたんだよ…。なんて言うか、どうやってそんな育て上げたんだろうね」
「まぁ…あの方々ですからね。で…どうするんですか?サーゼクス様」
グレイフィアは苦笑しつつ聞いてきた。
「うーん…。制限をしたいところだけども、つばさの全力がまだわかんないんだよね、確かに私を殆ど無傷で倒した時も、本人いわく結構力を出したそうだが全力はだしてなかったしね。それに、無駄に制限かけるとあとあと面倒な事になるだろうし、そのままでいいよ。グレイフィア。」
「わかりました。そうさせていただきます。では、私はこれで…。」
そう言ったグレイフィアは部屋に出ていった…。ふぅ…さて、どんな結果になるのだろうね~今回のレーティングゲームは…
「つばさくん?君の戦い…楽しみにしておくよ?」
そう言った私は自分の仕事に戻るのだった。
どうですか~♪今回はこんな感じに終わらせました~。
いや~。焼き鳥編は難しいですよ。取り敢えず、焼き鳥は虐められるとおもいます。次回も乞うご期待です!バイバ~イ♪