ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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ふぅぃ~…やっと1巻が終わりますよ~♪
いゃ~長かった…。


11話 やっぱり平和が一番だね♪

さ~てと…。目の前にいるあの堕天使の三名はどうしましょうかね~?約一名死にかけてますけど…

 

「レイナーレ様!!しっかりしてください!!」

 

「そうっすよ!レイナーレ様!起きてください!!」

 

ありゃりゃ…。あの二人鼻水と涙をあんなに出して、顔がぐちゃぐちゃじゃないですか…。と…言うことは~、あの二人がミッテルトとカラワーナなのでしょうね…。どっちがカラワーナでミッテルトなのか分かりませんが、あんだけ泣いていると言うことはたぶんアザゼルが言った三名なんでしょうね…。

 

「ご…めん…ね…?私…が…ダメな…ばっ…かりに…あなた…達…に…辛い…思い…を…させ…ちゃって…」

 

「そんなことない…!私達は…!レイナーレ様がいたから辛くなかった…!レイナーレ様がいたから今の私達がいるんです!」

 

「そ…そうっすよ…!だから…!起きてください!!レイナーレ様!!皆でまた頑張っていきましょうよ!!」

 

「ご…めんな…さい…。私は…もう…だめ…みた…い…。もっ…と…皆…と…遊び…たかっ…たな…」

 

「ダメですよ!?レイナーレ様!!お願いします!死なないでください!!」

 

「そうっすよ…!死なないで…ください!!レイナーレ様ぁぁぁ!」

 

「ごめん…ね…。わた…し…」

 

なんだか…死にそうですね…もう…あの人は、あともう少しで死んでしまいますね~……。本当…に、めんどくさいですよ…。アザゼルにさえ頼まれなければふだん助けようとしませんのに…。

 

『うふふ…、あなたなら、絶対に助けてるわね~?あなたは悲しんでいる人がいれば、どんな人でも助けているもの…。本当に照れ屋さんね~?』

 

う…うるせぇです…。はぁ~もうわかりましたよ!…仕方ないですけど…助けてあげます…!

 

そして、俺は堕天使の所に近づいた。

 

「あのぉ~すみません…」

 

「なんだ貴様…!」

 

「そこに倒れている堕天使さん…貸してくれませんか?」

 

「貴様…!?レイナーレ様になにするつもりだ!!」

 

「そうっすよ…レイナーレ様は殺させない…!」

 

あり…? なんだか凄く勘違いされてますね…。あぁもう!時間がないのに…!

 

「違いますよ…!そこの堕天使…レイナーレを助けるんですよ…!」

 

「貴様…!?どう言うことだ!」

 

「あぁもう…!時間がないので説明はあとです…!」

 

そして俺は二人をレイナーレから離して回復魔法をかけた。

 

「ベホイミ!」

 

キュアーン…!

 

すると…みるみるうちにレイナーレの傷が癒えていった…。

 

「うぅ……あれ…?私の傷が…ない…!!」

 

「レイナーレ様?大丈夫ですか…?」

 

「レイナーレ様!大丈夫っすか!!」

 

すると、さっきまで見守っていた堕天使の二人がレイナーレに駆け寄り心配していた。

 

「え…えぇ…大丈夫よ…。その子が私の傷を癒してくれたから…。」

 

 

すると、二人が警戒しながら寄ってくると、いきなり頭を下げてきた…。え…!?なんで…!?

 

「その…先程は失礼した。我らが主、レイナーレ様を助けていただき誠にありがとうごさいます。」

 

「うちも、レイナーレ様を助けていただきありがとうっす」

 

すると、レイナーレも二人の近くまで近づいてきて頭を下げてきた…。

 

「私からもお礼を言うは…。傷を治してくれてありがとう…。」

 

「いや…、別にたいしたことはしてませんよ?ただ、傷ついてたから助けただけですよ…。」

 

「そう…でもなんで…?」

 

「それは…」

 

「私達もそこの堕天使を助けた事について理由を聞きたいわ」

 

すると、後ろから声が聞こえたかと思ったらリアス先輩とその眷属達がいた…。

 

「そうねぇ…私も聞きたいわ」

 

突如横から声が聞こえたかと思ったらいつの間にか隣に幽香さんが立っていた…!び…ビックリした~。

 

「あぁ…それはですね…」

 

「ある方にこの三人を生かしといてほしいと頼まれましてね…?だから、俺は助けました…。だから、この人達は殺させないですし、殺しません…。もし、この人達を殺すと言うのであれば…。俺が容赦しないですよ…?」

 

そう言った俺は、この場にいる人に向けて殺気を放った…。殆どの人が冷や汗をかきながら息も荒いと言うのに…、何故幽香さんは普通に平気なのでしょうか…?はぁ~…だてに最強の妖怪の一角はやっていませんね~。

 

「わっ…わかったわ…。だから、その殺気を閉まってくれないかしら?」

 

「おっと、失礼しました。」

 

そして俺は殺気をしまった。おぉ~皆凄い安心した顔でいますね~。

 

「はぁ~…相変わらずの殺気ね…。わかったわ。私達はその堕天使に手を出さないわ。わかったかしら?皆?」

 

『はい。部長。』

 

相変わらずの団結力ですね~。本当…あまちゃんですな~。まっ…だからグレモリー眷属なんですけど…。

 

「ところでつばさ?ひとつ聞いていいかしら?」

 

「はい…?なんでしょうか?」

 

聞きたいこと?なんでしょうかね~?

 

「あの方って誰かしら…?」

 

あぁ~…、それですか…。そうですよね…普通は気になりますよね…。でも、今ここで『あの方とは、堕天使の総督の事です♪』なんて言えませんし…どうしましょう?うぅ~ん…なにか良い案が~…。あっ…あった…!アイツを使えば良いんだ♪

 

「あの方っていうのは~…」

 

「言うのは?」

 

すると、眷属の皆も堕天使の三名も息を飲んで待っていた…。

 

「うちのバカ兄貴です!」

 

『はい?』

 

おぉ~皆コンマの差もなくハモりましたねー。いや~皆のキョトンとした顔…。面白いですね♪

 

「お…お兄さん?」

 

「はい、お兄さんです!」

 

「そ…そう…。あのお兄さんね…。はぁ~…心配していた私がバカだったわ…。」

 

「そうですね~、リアス先輩」

 

「ぶ…部長?つばさちゃんのお兄さんって?」

 

おろ…?そう言えば一誠さんには伝えてませんでしたか。まぁ~兄さんなら伝えてもいいか…♪同じ変態さんだし♪てか、他の皆さんも聞きたそうにしてますね~。そう言えばグレモリー眷属自体に詳しい事は伝えてませんでしたか…。俺が地球連邦軍の最強部隊の部隊長だと言う事以外をね…。まぁ~どうせ言うつもりでしたし、あとで結城家に送る堕天使三名もいるし、言いますか~♪

 

「つばさ?伝えていいの?」

 

すると、リアス先輩が困った用な顔で聞いてきた。

 

「はい!いいですよ~?リアス先輩」

 

「そう。わかったわ。じゃぁ皆聞いてくれる?」

 

リアス先輩がそう言うと一斉にグレモリー眷属+堕天使三名がリアス先輩の方へ体ごと顔を向けた。

 

「つばさのお兄さんって言うのは、言った通りの血の繋がったお兄様よ?それでいて、皆も悪魔になって裏を知ってから一度は聞いた事があると思うだろうけど、史上最強の軍隊…地球連邦軍の総司令官で、事実上史上最強の人間よ…?」

 

『え…えぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ!?』

 

うははは!!むっちゃ驚いているよ!まぁ~普通に考えればそうなるよね~、にぁはははは!

ん?なんでリアス先輩がうちの兄さんの事と地球連邦軍の事を知ってるのかって?それはね~…。

前に俺の事がリアス先輩達グレモリー眷属にバレて、それの説明をしにサーゼクスさんが来て、説明したあと俺がリアス先輩達の部活『オカルト研究部』の仲間になったときがあったでしょ?実はね、サーゼクスさんが来た次の日に、リアス先輩と朱乃先輩と三人で部室で暇潰しのお茶をしてたのだけどね?そしたら突如魔方陣がきて何事かと思いきや…サーゼクスさんとグレイフィアさんが来たのよ…。勿論その時は俺も驚いたけど、すぐに冷静になってから『何故ここにきたのですか?』と聞くと、なんでもサーゼクスさんはリアス先輩とその懐刀であり親友でもある“女王”の朱乃先輩に俺の家族の事を紹介したいとの事でした。勿論俺はもっと信用してもらいたかったし、仲間にいれてくれたから喜んで紹介しますと言ったんだけどね。

そのあと、俺の家、結城家に行って、俺の兄さんと姉さん達を紹介したよ~。あと、地球連邦軍の事もね~。

あっ…でも、転生者の事と地球連邦軍の俺達の部隊のメンバーだけはまだ教えてないけどね~。まぁ~…なんやかんやあってリアス先輩と朱乃先輩は兄さんと姉さん達とスッゴク仲良しになったの。姉さん達については恋ばなをするくらいにね?

ただ…。レイジ兄さんは3年前から仕事でいなかったから、何も問題がなかったんだけども、こうき兄さんが大分はちゃいじゃってね~…。色々としすぎたのよ…。そのあと姉さん達にフルボッコされて、木に逆さに吊るされました…。まぁ~そんなこんなでリアス先輩と朱乃先輩は俺達の事を知っているって訳なのよ

 

「それって…部長…?もしたして、もしかすると…つばさちゃんも…ですか…?」

 

「えぇ。そうよ…?この子はこう見えても、その史上最強の軍の地球連邦軍の中でも最強の部隊…その名も地球連邦軍・特殊部隊特別調査班 総隊長をやっているのはしっているよね?ねぇ?朱乃?」

 

「うふふ、はい。そうですわ、部長。それともうひとつ。この子に二つ名があって、その二つ名が『黒き疾風の破壊者』や『黒巫女』なんて呼ばれていますわ」

 

「え…。えぇぇぇえぇぇぇ!?つばさちゃん思ってたよりすげぇぇぇ!?」

 

「ははは…。そういえば伝説になっている『黒巫女』『黒き疾風の破壊者』だったんだよね…。道理で強いわけだよ…。」

 

「確かに桁違いですね…」

 

「え…あの伝説の“破壊者”だったの…!?そんなの私達が勝てるわけないじゃない…!?」

 

「確かに…勝とうなんて無理ですね…。」

 

「本当っす…。」

 

んにゅ?なんでしょう…?伝説の破壊者って…?まぁ~あとでレイナーレさんに聞くとしますか…。その前に…

 

「えぇ~と、レイナーレさんでしたでしょうか?少し聞きたいことがあるのですが…」

 

「私?えぇ…レイナーレで合っているわよ。それで聞きたいこととは何かしら?」

 

「じゃぁ質問しますね…。あなた達三人はこれからどうするのですか…?もう、堕天使の組織“グリゴリ”には、帰れませんよ…?」

 

「え…。私は…どうもしないわ…。もう…私達に帰るとこなんてないんですもの…。私達三人の親ははぐれ悪魔に殺されたし…。そのはぐれ悪魔を殺して堕天使になってしまったけど…。下級堕天使と言うだけでバカにされてきたわ…。それであのバカにした堕天使どもを見返してアザゼル様とシェムハザ様に愛を貰おうとして…、その子のアーシアの神器を貰おうとしたけどその計画も失敗…。もう…私達に帰る場所なんてないわ…。」

 

「「レイナーレ様…」」

 

はぁ…本当…どんだけ絶望の人生をたどればそんな顔が出るのでしょうね…。本当にもう全てを諦めてしまっているのでしょうね。自分の夢も自分の命さえも…。

 

「はぁ~…あなた達…?何かってに諦めているのですか~?まったく…。俺がなんで助けたというのですか…。」

 

「え…?」

 

「分からない…。そんな顔をしてますね?ふぅ~…あなた達はまだ生きるのを諦めるには早いんですよ~?それに、一度も幸せのないまま死ぬなんて俺がさせるわけないじゃないですか…。それに、帰る場所なんてない…そんな事を言いましたね?」

 

「え…?うん…。事実にもう私達の居場所なんてどこにも…」

 

「ありますよ…」

 

「え…?」

 

「あると言ったんです…。そんなに居場所が欲しいなら俺があなた達の居場所になってあげますよ…?それに、俺だけではありません。ここにいる人も…そして…俺の家族、結城家の皆も…あなた達の家族になってあげますよ…♪もう…あなた達をバカにする人もいません…あなた達をいじめる人もいません…そしてあなた達が悲しむことも寂しい思いもすることもありません!!愛が欲しいならその愛を俺が…俺達があげますよ♪もう…あなた達はひとりじゃありませんから♪」

 

そう言った瞬間泣きそうな顔でレイナーレ達はうつむいた。

 

「でも…私…は…アーシアや…イッセー君に酷い事を…」

 

「って…言ってますけど?一誠さん?アーシアさん?」

 

俺は二人にかえすと二人は少し考えたあと顔をあげ口を開いた。

 

「レイナーレ…いや、天野夕麻ちゃん…。俺は確かに夕麻ちゃんに一度は殺された…。でも、そのお陰で今こうして部長や皆と会うことができたんだ。それに…、俺は覚えてるよ?夕麻ちゃんが俺を殺したあと…泣きながら俺に“ごめんなさい”って謝ってくれていたことを。」

 

へぇ~…そんなんだ…。

 

「そうです…レイナーレ様。私も確かにレイナーレ様に殺されてしまいました。でも、こうしてイッセーさんにも会えましたし皆さんともお友だちになれました。それに何よりも…、今までひとりぼっちで泣いていた私に…初めて声をかけてくれて…、私の初めての友達になってくれた、レイナーレ様達に感謝しました。私はレイナーレ様に会えたことを今も大切な思い出として残っています。レイナーレ様に会えたことを主にいつも感謝しました…。だから私はレイナーレ様を恨みませんし、許します…!そして、もう一度友達になってほしいです!!」

 

「と?言ってますが?レイナーレさん達?あなた達はそれでも…ひとりじゃないと言えますか…?」

 

「本当…に?本当に許してくれるの…?こんな私を…?」

 

「あぁ…!そうだぜ?夕麻ちゃん!もし本当に心まで悪に染まってたら、ドーナシーク見たいになってたし、何よりも俺を殺して泣いて謝るなんてないからね♪」

 

「そうですよ?レイナーレ様。またいっしょに遊んでくれますか?」

 

「うぅ…うわぁぁぁぁぁん!!」

 

「うぅ…レイナーレ様ぁぁぁ!」

 

「うわぁぁぁぁぁん!うわぁぁぁぁぁん!」

 

こうして俺は堕天使の三人を優しく抱き泣き止むまで待っていた…。

 

―――――――――――――――――――――――

 

あれからかなりの間人前で泣いてたせいか、泣き止んだあと三人は顔を赤くして下を向いていた。

 

「いつまで顔をうつむせにしてるのですか?」

 

「だって…恥ずかしんだもん…」

 

あら…可愛い。美少女よ普段見たことない顔を見るのは新鮮でいいものですね…。

 

「で…?これからどうします?」

 

「うん…決めたわ…。私達はいちからやり直すわ…。だから、これからよろしくね?」

 

「そうですか…。わかりました!自己紹介がまだでしたが、俺の名前は結城つばさです。それでは、これからよろしくお願いしますね。レイナーレさん」

 

「うん、よろしくね?つばさ!」

 

「「よろしくお願いします…つばさ!」」

 

こうして俺達は長い長い夜を無事に終わるのだった。




どうでしたか?こんな感じで終わらせてみました♪次回から焼き鳥編ですね♪どうやってやりましょうかね~♪

それではまた次回をお楽しみに~♪

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