ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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今回は番外編です。……さぁ、今回の主役は地球連邦軍の総司令官である、チートの塊、結城光樹さんです。どんな物語なのか、さぁ、どうぞゆっくりしていってくださいね


12話 番外編 なん…だと…!?

やぁ、みんな久しぶりだな。俺の名前は結城光樹。地球連邦軍の総司令官をやっている。

 

「ふむ。心地よい朝だ。森林に囲まれながら優雅にお茶をする。 ……なんて平和な日なんだろうか」

 

俺は、実家の外にある特別の場所で、優雅に紅茶を飲みながら新聞を読んでいた。

 

「――ふむ、グレモリー領でテロか。なになに……『テロは起きたが、一時間程ですぐに鎮圧された。グレモリーの者と地球連邦軍による、血のでない一瞬の勝敗。テロを起こしたグループのリーダーは即座に降伏。これにより、被害は民家が何件か壊れた程度だった』…………うむ。なんというか…。よほど怖かったんだろうな…」

 

きっと、あの皐月とナツルの姉妹はかなり暴れたんだろうな。……可愛そうに。

 

「さて、今日はなにをしようかなぁ」

 

俺は紅茶を飲みながら思いにふけっていると、ガチャリ…と扉が開き、誰かが外に出てきた。

 

「――あ、光樹兄さんここにいたんだ。」

 

どうやらここに来たのはツバサだったようだ。

 

見た目はかなり美少女な男の娘。それが俺達の自慢の弟だ。こいつは家族を穢す奴等を絶対許さない。家族に手を出そう者がいおうなら、その者はいろんな意味で消えるだろう。

 

「どうしたんだ、ツバサ。こんな所まできて俺になんかようか?」

 

「うん、お兄ちゃん、俺ね、光樹兄さんに報告があってきたんだ♪」

 

すると、ツバサは嬉しそうに“ポッコリと膨らんだお腹”を撫でながら、微笑んでいた。

 

………ん?――“ポッコリと膨らんだお腹”?

 

 

「僕ね、赤ちゃんが出来たんだ♪///」

 

「おぉ~!そうかそうか、赤ちゃんかぁ~。」

 

………………………………はい?

 

「…………え?……あ、赤ちゃん?……嘘だろ?」

 

嫌々、そんな訳が…

 

「嘘じゃないよ?ほら♪」

 

ツバサのお腹をよく見たがやっぱりお腹が膨らんでいた。それもかなり……。

 

「さ、触ってみても…?」

 

「えぇ、どうぞ?」

 

俺は恐る恐る、ツバサの膨らんだお腹を触る。……暖かい――じゃないよ!?

 

「……う、嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

 

俺はおもわず大声で叫ぶ。

 

だってそうだろ!?こいつは男だぞ?!見た目は美少女だけども男だぞ!?た、確かにこいつは男の娘だ。しかし、性別は結局男であって女ではない。つまり、体の構造上、子供なんてできる筈がないんだ!!

 あ、あり得んぞ!?

 

「うわぁ!?……もう、いきなり大声を出さないでよ。びっくりするじゃんか」

 

「え、あ、いや、すまん」

 

……ちょっと落ち着こうか。ま、まずは深呼吸だ。

スゥーハァースゥーハァー………いよし!

 

まずは、あれだ、そう!情報収集からだな!何事にも情報というものはとても大切だ。うん。と、とりあえずなんでこうなったかを聞かなくてわな!

 

「ツバサ、その、あ、相手は誰なんだ!?」

 

…………って、なにを聞いておるんだ俺は!?

 

「相手?――ああ、この子の父親ね。うん♪いま連れてくるね。入ってきていいよ~」

 

すると、ツバサが大きな声を出して誰かを呼んだ。

 

ガチャリ…

 

瞬間、誰かが出てきた。そして、そこにいた人物は――――――

 

「どうも、ツバサちゃんのお腹の中にいる子の父親である、“兵藤一誠”です。」

 

――――あの、兵藤一誠だった。

 

「……なん…だと…」

 

―――バ、バカな!?なぜよりにもよってこいつなのだ!?

 

俺が戦慄していると、イッセーが突然俺の目の前に立った。

 

「光樹さん――いえ、お義兄さん!俺はツバサちゃんを幸せにします。なので、結婚するのでこれからよろしくお願いします!!」

 

イッセーは“バッ!”と勢いよくお辞儀をする。

 

そのせいで、また混乱を極める俺の頭。

 

「俺――いや、私からもお願い。イッセーさんと末長く暮らしたいの。突然の事で頭がいっぱいだろうけども、私はイッセーさんを愛しているわ。この子と一緒にくらすの………ね、イッセー♡」

 

「ああ、俺も愛してるよ。ツバサちゃん」

 

「――もう!///イッセーったら!♡///」

 

………え?な、なに?この甘ったるいの……

 

「それじゃ~ね。お兄ちゃん。いままでお世話になりました♪」

 

「お義兄さん。ツバサちゃんは絶対に幸せにするので、安心してください。それでは!」

 

すると、イッセーとツバサは、ツバサがイッセーの腕に絡みつきながら、ラブラブな雰囲気で何処かに行こうとしていた。

 

「……………え?ちょ、ちょっとまて!どういうことか説明しろ!ま、待ってくれ!おい!聞こえているのか!?おい!!ちょ、いや、本当に、ま、まて、待ってくれ!―――」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

「ツバサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ガバァ!!

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……」

 

俺はベットから飛び起きた。

 

「こ、ここは…?」

 

俺は、部屋を見渡す。どうやら、自室の様だ。

 

「……さっきのは…夢か?―――なんだ夢かぁ~!」

 

ふぅ……マジでさっきのは洒落にならんぞ。絶対にあってはならんことだ。うん。

 

「いや~安心しt………………いや、まてよ…もしかしたら…もしかして……―――こうしちゃおれん!」

 

俺はベットから飛び下り、ダッシュでツバサを探した。

 

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!

 

「――うおおおおおおおおおおおお!!!」

 

俺はひたすら走る。

 

「ツバサぁぁぁぁぁ!!!どこだぁぁぁぁぁ!!」

 

俺はツバサの気配を探した。――リビングか!!

 

「――ぉおおおおおおお!!!」

 

俺はリビングまで走り抜け、リビングに着いた。

 

ズガァン!!

 

「ツバサはいるか!?」

 

俺は扉をぶっ飛ばして入った。

 

「ふえぇ!?な、なにごと!?」

 

――と、ターゲットであるツバサが驚いた様子で此方を見ていた。

 

「ツバサぁぁぁ!!!」

 

ズザザザザザ!!

 

俺は一瞬でツバサの元へとたどり着いた。

 

「え?え?ちょ、なに!?」

 

ツバサは驚いているが、俺はお構いなしにツバサの服を巻き上げお腹を触る。

 

「――ひゃぁん!?///な、なにするのさ!?お兄ちゃん!?///」

 

ツバサがなにか言っているが、俺は構わず身体中を触りまくる。何処にも異常がないか確認するために!決してやましい気持ちはない!!

 

「ちょ、だからなにして――ひゃん!?――ちょっとまっ…ぁん…ひぃん…ど、どこを触って――ぁひゃん!?///――も、もう、やめてぇ~……///」

 

俺はツバサの姿にかまわず触りまくる。――け、決して興奮なんぞしておらんぞ!?かなりエロいだなんて思っていないからな!?

 

「――ぁん……も、ひぁん!――だからぁん!//――も、もう―――――」

 

すると、ツバサの拳が振りかぶり――

 

「いい加減にしろぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

ズドォォォン!!!

 

「ゴファッ!?」

 

ゴシャッ!

 

まるで拳で殴った音じゃない音が響いたが、それがいつもの力加減だ…。こいつは、俺に対しては手加減なぞしらない。

 

「――こ、この!バカ!エロ助!スケベ!痴漢!アホ!クズ!バカ兄貴!!―――いったいなにを考えているんだ!このド変態が!!!」

 

ツバサは顔を真っ赤に染ながら、涙目でこっちを“キッ”と睨んできた。

 

「い、いや、はははは…。すまない。ちょっと確認したいことがあってな……」

 

「は?どういうことだよ…。なに?確認したいことって」

 

ツバサが首を傾げながら聞いてきた。

 

「いや、確認はできたさ…(うむ。やはり、出来ていなかったな。)」

 

「?」

 

ツバサはなにがなんだかわからないようだ。まぁ、当たり前だ。俺が夢のせいで独断で、ツバサに赤ちゃんができていないか確認しただけだからな。

 

「ツバサ、少し話したいことがある。」

 

「……なに?話したいことって」

 

俺はツバサに向き合っていう。

 

「妊娠は絶対にするなよ!?するときは必ず避妊具をするんだからな!!絶対にだぞ?絶対にだからな!?」

 

俺はツバサの肩を強く掴み強く言った。

 

「う、うん。わかった、わかったから!落ち着きなさいよ!このバカ兄貴!!」

 

ゴンッ!

 

「ぐはっ!」

 

俺はまたツバサに殴られた。

 

「いつつ…」

 

「なんだかよくわからないけども、とりあえずわかったから。……いや、実際はよくわかんないけど、それでもわかったから!いいから落ち着け…」

 

「お、おう、すまん。」

 

「……たく…。しっかりしてよね…」

 

「は、はい。申し訳ありません…」

 

俺はツバサにおもわず謝ってしまった。……え?なぜかって?――それはわからない。ただ、本能がそうしろと言ったからだな。

 

――――このあと、無茶苦茶怒られた……。

 

 

 

 

 




グダグダじゃ~。そして光樹の暴走。ちょっとそこ変わr――ゲフンゲフン!

さて、今回は光樹さんメインでした。また、これからもちょくちょく、単独メインの番外編を作っていこうと思っています。お楽しみください。


それではまた次回で! バイバ~イ!

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