あれから午前中にドサドサ届いた例の本、途中から値段がなくなった。まじか
胴体は完成させた、あとは頭部だな。ただ問題はこの本が休刊したことだ。頭部がない人形なんて怖いだけだぜ
さっきメール見たけど、足りない部品は過去の俺が調達するから心配いらないらしい・・・
馬鹿野郎!!
俺がこの手で完成させる作品を他人(過去の俺)に手伝わせるわけないだろうがよぉー
やれやれと思いながら俺は家の2階に上っていく
ちなみに実家じゃないぞ?まして俺が借りてる訳でもない。そう、男の夢!ヒモ王なのだ!
金を貰うかわりに愛情を上げるっていうあれ。愛情だけじゃなくて肉体も貸してます
ちゃんと大学には行ってるよ?ただバイトの上司がウザすぎてボコボコにして気が付いたらこうなった。いやぁやっちまいましたねぇ
2階の俺の2つ目の部屋に入る。俺に割り振られた部屋は3つある
他の部屋には入ってもいいがこの部屋だけは出入り禁止だ。混ぜちゃいけないよ薬品が多いからな
あった、これこれ。ずいぶん昔だから忘れてたぜ。ちょっと埃っぽいか?
木箱に入ったそれを木箱ごと持って慎重に机に移動させる、ちなみに完成間近の人形はそこに吊るしてある
陶器製じゃないみたいだし平気だろうという考えです
それを木箱から取り出す。それは人形の頭部が入っていた
なんで持ってるのかって?趣味じゃないよ?仕事柄さ
さてこれをこの体に馴染むようにしないと・・・・・。
問題は、太腿にある彫刻が『Rosen』になって頭部にある彫刻が『DTBH (Doll maker of The Best in History) 』になってること
これじゃどっちが作者が分からない。もしかしたら二人の共同制作ってことになる(−_−#)
なんかやだなぁ・・・・・・ローゼンのだけ消そう!誰も見てないしいいよな?(*`へ´*)
見ててもやるぜ?・・・・・また椅子から落ちる音が聞こえた
よし、両腕にも・・・・・・・・・・これソフトビニルだった!ソフビ人形かよ!・・・違うか
仕方ない俺の称号にかけて、一から作るか
三日でできるんだけどな!企業秘密だからどうやって作ったとか聞かないで欲しいね
後は着せる物を適当でいいや
服の色?・・・・・・・・・・・灰色だけど?
理由?さぁ・・・・、さっきも言ったけど適当だぞ?
・・・・・・・よし、着せ替え完了!σ(^_^;)
服を着せた瞬間―――――――――部屋中を光で満たした
その時、俺は眩しさに閉じる瞳に・・・・・・・鏡が波を打っているのを焼き付けていた
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今後の展開をまだ考えてる最中なんで、案を感想に書いて下さい
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