巻かなかった俺の話   作:fftghy

16 / 28
自分の中で最長の文字数

此処から第2章です

第1章なんて一週間くらいしか無かった訳ですけどw


後半は視点をさりげなく変更してますが、読みにくいようなら付け足します



あと、感想欲しい

誤字脱字の報告も欲しいです。



第15話

「これが・・・私の身体・・・・・・・・・」

 

なんとか雪華綺晶の身体を作成するのに成功したぜ!

 

2日は掛かったが、上出来だと思う

 

元々材料は真紅の身体を作る時に余ってたし、それを使った

 

ただ、彼女の動力源としてローザミスティカを入れようと思ったが、前に言ったように雪華綺晶自身がローザミスティカをもとに作ったアストラル体である可能性が強い為、紫陽花と同じ作りになってしまった

 

そのため、雪華綺晶のマスター契約を破棄する必要があったがなんとか俺が代わりにマスター契約するという事で方が付いた

 

その時、代わりに憑代していた雛苺の身体は磨き直し、きちんと保管している

 

こまめにこういう事をしておかないと後が大変なのである

 

「どうだ?それなりの出来栄えだと自負しているが・・・」

 

「お父様に抱きしめられているようですわ」

 

「そうか、それはなによりだ。さて、これからどうしようか・・・・・・」

 

実際問題、俺は何を目標として奴らと敵対関係を続ければいいのか分からん

 

ただ、戦って見たい気持ちはある。だが、それと同時に紫陽花には負けて欲しくないと思う自分が居る

 

いや、別に紫陽花が負けるとか疑ってる訳ではなく・・・・・・父親心と表現すればいいのか

 

まぁそんなことは割とどうでもいい。ようするに目標だよ、目標

 

別にアリスなんて俺が頑張れば作れる。ただ俺が自分以外の為に頑張るのが嫌なだけで

 

目標を幾つか候補を上げてみよう

 

 

〇:アリスゲームに参加し、紫陽花無双する

△:この世界から逃げる

◇:皆殺し

□:目的を決めないで滅茶苦茶にする

×:意志を持った人形を発売する(錯乱)

●:アリスゲームに参加し、俺と紫陽花で無双する

▲:この世界から逃げて、過去の世界に行く

◆:全員皆殺し

■:目的をもって滅茶苦茶にする

☓:意志を持った殺戮人形を発売する(錯覚)

 

 

全部まともじゃないが、俺的には■にしたい

 

いや■にしよう!そうしよう!

 

 

・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・

 

・・・そしたら振り出しに戻るじゃねぇか!

 

いや方向性を考えたと考えるべきだ!あとは目的だ、適当に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・あ、・・・詐欺師を捕まえないと(使命感)

 

そうだよ!自称(過去の俺)とか言う詐欺師を捕まえないと気が済まねぇ!そんな気がする

 

「そうだよ、この詐欺師を捕まえないと・・・・」

 

「どうなさりましたか?お父様?」

 

「あぁ雪華綺晶か。実は・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「―――――――――クスクス、お父様・・・」

 

「あ、シリアスなのはやめろよ。徹夜してやっと一息ついたと思ったら、シリアスなんてやってられないぜ」

 

そうなのである。夜逃げした晩からすでに制作を始めていて、2徹と言う事は実質36時間で作ったようなものだ。それを感謝もしないで行き成りシリアスな場面に移そうとするとは、言語道断である。俺が話を振ったっていうのも原因の一つだから、そこまで怒らないけど、この小説はシリアス無しがモットーなのでアル!

 

「―――――――分かりましたわ。それでは簡単にこれまでの経緯をお教えしますわ」

 

あ、あと「この小説は会話文が多い」が条件で書いているので説明文とかメンド・・・もとい面倒なので少ないかと思われる

 

「くすくすくす」

 

因みにさっきからなぜ俺と雪華綺晶しか会話していない理由についてはご想像通りに紫陽花がぐっすりだからだ

 

本当は眠らなくても活動できる動力を使っているから、睡眠の必要は全くない。現に似ている動力を使っている雪華綺晶は今も活動中である

 

まぁ雪華綺晶の場合、身体が無かった時代から睡眠なんて必要なかったみたいだから、慣れないことを行き成りやらせても不安になるだろうし・・・という配慮もある。おれまじてんし、である

 

 

 

で、雪華綺晶目線のこれまでの経緯を聞かせてもらった

 

これ、漫画で売れるな・・・

 

過去のジュンの視点・真紅の視点・敵である雪華綺晶の視点。この3つが俺の元に集まったのだ

 

ある程度の内容は把握できる

 

 

ローゼンはすっげぇ昔の人で、錬金術で娘を蘇らせようとして、人形作って、「じゃあこいつらにやらせんべ」とか言って、錬金術でローザミスティカ作って、「戦って勝った方がわしの娘ジャー!」とか言って、何百年も戦ってきた。これが過去だっていうのは過去ジュンとか真紅も言っていた(気がする)

 

 

で、過去ジュンが巻いた世界で珍しく7体が全員目覚めて、アリスゲームを開始。色々あって、雪華綺晶はローゼンに愛してもらうために他の人形たちのマスターを拉致って、力を吸い取って全員を閉じ込めたはいいが、いつの間にか真紅が抜け出していて、その行先の世界を見ていたら俺を見つけて、全部吹っ切って俺の傍に来た・・・・・っぽい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい過去編終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっげぇ問題の数。数えないけど

 

「他に問題とかないわけ?」

 

「こちらに来る前、黒薔薇のお姉さまと姉妹喧嘩しました。とっても心が躍りましたわ」

 

「・・・・喧嘩の原因は?」

 

「私、黒薔薇のお姉さまに取引を持ち掛けましたわ。『一緒に戦いましょう。そうすればローザミスティカは全部あげる。その代わり私に貴方のマスターをください』と」

 

「この際、雪華綺晶がマスターを求めた理由なんて聞かないけどさ」

 

「はい」

 

「目的どうこう関係なく、お前が居るから俺は狙われるのかよ」

 

「・・・・・ごめんなさい、お父様」

 

「よくやった!」

 

「・・・・・・え?」

 

やっと戦えるぜ!とか思ってないから、そこは勘違いしないでくれ

 

俺って作るのは得意なんだけど、それを実際に使うまでは不安を感じる人なのよ

 

前日も紫陽花が真紅と戦ったわけだけど、あんなものじゃない

 

それに最近こっちで作った神槍も試してみたい

 

「つまり、戦場と叩く理由をくれてありがとうということ。しかも相手は普通では傷を負わない、摩訶不思議な人形だからな。実験にはもってこいだ」

 

「くすくすくす、面白そうで安心しましたわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鞄から出られないのだわ!」

 

―ドンドン!

 

『うるさいわねぇ!バカ真紅ぅ!!』

 

―イラッ

 

「その品の無い声は水銀燈ね?これはいったいどういう事?」

 

鞄から出られない。何故こんなことになっているのか。昨日の最後の記憶は、ジュンに時間だからと言われて鞄に入って眠りについたところで終わっている

 

真紅(わたし)より後で眠りについた水銀燈なら何か知ってるかも知れない

 

「水銀燈・・・『私は何も知らないわぁ。私がなんで鞄に寝てた方が不思議よ』・・・え」

 

水銀燈が鞄で寝ていた。それはおかしい。別に彼女はローゼンメイデンなのだから鞄は持っていて、そこで寝るのは別段不思議ではない

 

なにが不思議かというと、彼女は鞄も持たずにこの世界にやって来たというのに、どこから彼女の鞄が出て来たのか、ということだ

 

彼女に詳しく聞いてみた。真紅(私)も嫌々聞いたし、彼女も嫌々答えてくれた。こういうのは天蓋時計のあった部屋ぶりの雰囲気で嫌いじゃなかった

 

彼女の話によると、彼女はジュンによって作られた鞄に寝かされたようだ

 

「何故?」

 

この場合の「何故?」はなんでそんな物が?、ではなく「何故、貴方が素直に言う事を聞いたの?」と言う事である

 

『・・・・・・・・・・・・』

 

彼女もそれを察して言いにくそうに、口を噤んでいる

 

真紅(私)はここで余計な言葉を入れると、彼女は何も喋ってはくれないと、長い付き合いと経験で分かっているので、彼女が話してくれるまで待つことにした

 

3分くらい考えた水銀燈は口を開いた

 

『・・・・・ねぇ、真紅』

 

その声はいつもの毅然として人を馬鹿にした声色ではなく、なにか不安を感じさせる程弱く感じられた

 

今までの水銀燈が見せたことがない、ローゼンメイデンの長女としての感が訴えていた

 

『神業級の職人(マエストロ)、そんな存在がこの世にどれだけいるか解る?』

 

あの男は・・・あの人は・・・・

 

「いきなりね、貴方らしいわ。そうね、お父様の人形としては、お父様だけと言いたいところだけれど、100年に10人居ればいい方。私はそう思うわ」

 

『・・・・私もそう思うわ』

 

「水銀燈?・・・・さっきから様子が変よ?」

 

『・・・・・・私が寝ている鞄、向うの世界で使っている私の鞄とまったく同じなのよ』

 

「・・・・・え」

 

これには流石に驚いた。ローゼンメイデンは2つ以上の世界に同時に存在できない。そしてそれは、ドール達の周辺の物も同時に2つ以上存在出来ないという事だ。いや違う、同じものなど二度と作ることが出来ない、と言った方が正しい

 

あの真紅(私)達を作ったローゼンでさえも、同じ物は二度と作れないと言っていた記憶がある

 

それを何の実績もないただの未来のジュンが可能にした?

 

それはありえない。いくら巻いた世界のジュンが神業級の職人(マエストロ)の可能性があったとしても、ここは巻かなかったジュンの世界だ。その為の修行を受ける機会など皆無に等しい

 

ではどういう事?

 

それを水銀燈は知っているかもしれない

 

「どういうことなのか、説明して頂戴」

 

『・・・・・・・・あのh『真紅、大丈夫かっ!』・・・・ちっ』

 

「もしかして、ジュン?!」

 

『あぁ!金糸雀が戻ってきた瞬間に雪華綺晶が作った空間が消えたんだ。気になってたこっちの世界に来たんだ』

 

「『まずは助けなさい!!』」

 

『あ、あぁ!』

 

 

 

 

「この粘着テープ堅ぇ!」

 

「もっと早く来なさい!」

 

「いてぇ!お礼ぐらい言えっての」

 

「・・・・・・・」

 

「水銀燈もこっちの世界に来てたのか」

 

「・・・文句あるのかしらぁ?」

 

「・・・・ないよ」

 

やっと外に出られた。真紅(私)と水銀燈が寝ていた鞄は粘着テープでべとべとになっていた。仮の鞄にしては寝心地が良かったから気が向いたら、と思った

 

そう言えばさっきの話で水銀燈の鞄と似ているというのがあった

 

「・・・・・・・・見ても解らないわね」

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「いえ、なんでもないわ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

真紅はさっきから様子が変な水銀燈を盗み見てみた。べつにさっきから無言なのがいつもの水銀燈らしくなくて調子が出ないとか、そんなことはない

 

「・・・・・・・・」

 

相変わらず無言、と言うより何か考えているようだ。なにを考えているのか見当もつかないので、聞いてみることにした

 

「水銀燈」

 

「・・・・・なにかしら?」

 

「あなた、何を考えているのかしら?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「何を不安がっているの?」

 

「・・・・・・さっきから気が付かない?」

 

「「「なにが??」」」

 

はぁ、とため息を付きたくなるぐらいに、金糸雀を含めた3人の息が合っていた

 

そもそも、この金糸雀は水銀燈にとっては最も警戒しなければならない相手だ。他の姉妹たちは誤解しているが、彼女は“嘘偽りなく本当に頭が切れる”奴なのだ

 

二人しか共有を許されない時間を過ごした仲だ。その危険度がどれくらいなのか計り知れない

 

だから疑ってしまうのだ。金糸雀は、なにを考えているのかしら?と。おそらく他の人も疑問に思ったことがあったはずだ。コイツなんでこんなことしてるんだ?ということが

 

あれを何回もやって彼女はバカの称号を得た。しかし、昔の金糸雀はそんなことはしなかった。ひたすらに本を読んで知恵を付けた。彼女が大切に持っている一冊の本

 

たしか・・・・なまえは・・・・・

 

「・・・・・・・・・・婁然銘伝」

 

「水銀燈?ローゼンメイデンがどうかしたのか?」

 

明らかに水銀燈の様子がおかしい。まるで信じられない物を見る目で過去ジュンを見ている

 

いや、ジュンの後ろを意識しているようだ

 

「??どうかしたか?それより、こんなところでグズグズしてないで、真紅達の鞄を固定した奴を見つけよう」

 

「いえ、これをやったのは恐らく巻かなかったジュンよ」

 

「本当か?」

 

「あら、驚かないのね」

 

「こんなことが出来るのは、未来の僕ぐらいだ(真紅のパシリに嫌気が差してやったってところか?)」

 

しかし、水銀燈の頭は彼らの会話に向いていない

 

彼女たちローゼンメイデンが、ローゼンメイデンと呼ばれ始めたのは、彼女たちが世に出た時だ。それまで誰も自分がローゼンメイデンだとは思わなかった。そもそもそんな単語すら知らなかった

 

だとしたら、金糸雀が持っていた婁然銘伝の何が問題なのか

 

水銀燈はこう考えた。『私たちの戦いは、あの本に書かれたシナリオに沿っているとしたら?』

 

そう考えた瞬間、えも言われぬ感覚が襲った

 

もしそうだとしたら・・・・・そこまで考えた時だった

 

『愛し子よ。忘れなさい―――』

 

誰かの声が頭の中に響いてきた

 

その声を聴き終えた時、水銀燈に意識を保つ気力が沸かなかった

 

 

「おい、水銀燈!真紅、とりあえず鞄に寝かせるぞ!」

 

「ええ、わかってるわ」

 

ジュンは水銀燈を抱えると、彼女がさっきまで眠っていた鞄を開け。中に寝かせた

 

「どうしたんだ?水銀燈の奴。さっきから様子が変だったぞ?」

 

「ええ、私も変だとは思っていたのだけれど、あの子、なにを考えているのか分からいから」

 

「あぁ・・・」

 

妙にツンデレだからなぁ、水銀燈は。と、ジュンは思ったが、恐らく違うだろう

 

 

 

「ジュン」

 

変な考えをしている間に、真紅はベッドに移動したようだ

 

掛け布団がめくれている、誰かが使っていた証拠だ

 

そこでジュンはここが実家ではないことに気が付いた

 

「あれ、ここ何処だ?」

 

「あら、今頃気が付いたの?呆れたものだわ」

 

「悪かったな。で、誰の家か聞かなかったのか?」

 

やっぱり罵られてもそこは気になる

 

「巻かなかったジュンの愛人4号の家だそうよ。本当か知らないけれど」

 

「・・・・・未来の僕ぇ・・・・」

 

「そんなことよりジュン、貴方ここにいていいのかしら?」

 

「ん?どういう事だ?」

 

「あなたに頼んだ、私の身体。もう取り戻してくれたのかしら?」

 

あ、やっべぇ

 

―ベシンっ!

 

「取りに行ってらっしゃい!!」

 

「あ、あぁ分かった!!」

 

ジュンは金糸雀を伴って手鏡の中に入ってしまった

 

なぜ手鏡なのかしら?と探ってみると、こっちに来た当初は設置してあった鏡はなく、ガラスも反射しないようになってる。

 

「だからね・・・・」

 

なかなか大きい手鏡だった

 

お陰でコッチの世界に来ることができた。それは不幸中の幸いかもしれないが、真紅としてはローゼンの意思を感じてならなかった

 

いくら大きい手鏡とは言え、人間一人と人形一体を開くほどの想いは篭ってないように見える。なのに此処まで来ることができた…

 

 

 

「はぁ・・・・。不出来な下僕を持つと大変なのだわ」

 

しかし、その顔は笑っていた。助けてくれて嬉しかったとは一生言わないでおこう

 

 




2月に入って最初の投稿ですね

遊戯王も書きたいけど、新しいカードがじゃんじゃん出てきて困るよねー(棒)

昔のつるつるしたカードも良いけど、いまのサラサラしてる方が断然好きなのは私だけ?


さて、何も考えなくて書いたわけですが、水銀燈が訳分からんことに・・w

あ、あと金糸雀は設定どおりなんで、これからの会話でちょくちょく金糸雀の知的発言がっ!


婁然銘伝はやりすぎたかな。いやもっと行けるはずだ!設定変えようかな・・・ブツブツ


紫陽花にも新しい宝具設定とか付けちゃうし、金糸雀ももっと行けるかな


会話の途中で無理矢理感があるかと思いますが、代わりの訂正が思いつくまで勘弁して下さい感想待ってます。

あと、他に押しキャラ居たら参考にしますよー

次回も2月以内に更新したいです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。