私が世界最高の情報屋!?   作:書人

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久しぶりの更新、短いですがフラグがぎっしり。


05 ANAM:就職はまだ考えるのが早すぎます

世界最強・世界最高の情報屋『ANAM』

 

ANAMが名を馳せ始めた当時、手を出そうとしたマフィアは現在よりも数多かったと言われている。ANAMはその全てを日本に着く前に(・・・・・・・)潰していった。それらは『情報王の粛正』と呼ばれ、ANAMを世界最強にして世界最高と言われる由縁(ゆえん)となった。

 

『粛正』の後、日本に向かい直接勧誘する事は暗黙の了解として禁忌となった。そのオマケで、日本にマフィアが新しく拠点がおかれる事はなくなり、日本につかの間の平和がおとずれた。

 

そして日本に向かって勧誘する事が出来なくなったので、チャット内で勧誘する猛者も居るのだが、ANAMは全く同じ言葉で断っていて取り合うつもりも無いらしい。

 

ANAM:就職はまだ考えるのが早すぎます

(どこかに身を寄せるつもりは無い)

 

と、周囲は思っているが。実の所当の本人(ANAM)は自分がマフィアに狙われていたことを全く知らない。『粛正』の全ては『Relation』のマフィアユーザー達が、自主的に協力し合って彼女を守ろうとした結果だった。その真実を握っている極僅かな者たちは、彼女の強さは力ではなく、沢山の人達に守ろうと想われる事だと知っている。

そして、おかげで自分も勧誘出来なくなったと嘆いていたりする。

 

そして、ANAMが『沢田真奈』である事を知り、リアルで会った事のある人間は、勧誘を断る言葉に続く彼女の本当の理由を知っている。世間一般(マフィア)で言われる通説はただの深読みのし過ぎだと言う事も。

 

『ANAM:就職はまだ考えるのが早すぎます』

(だって義務教育も終わってないんですよ?)

 

 

 

世界最高と名高い『Relation』のセキュリティシステムが出来上がった際、共有管理するサーバーの空き容量の一部を使わせてほしいとヴェルデはANAMに言った。その中で何が行われているか、真奈が知る事は無い。

 

そこにはヴェルデが管理している一つの裏サイトが存在している。

 

『Relation』裏サイト『Guardians Relation』

 

別名『ANAM守護同盟』

 

ANAMが一般人と気が付いたマフィア側の人物が集まり、ANAMに関する情報を交換しあう場所。『情報王の粛正』の実行部隊の集う場所。

 

 

 

『Guardians Relation』公開チャットルームより

 

論上:みんなさっきのメール見た!?

 

伝統:そっちにも行ってたか

 

………

……

 

VEL:ANAMがマフィアの事を知ってしまったのか

 

風拳>VEL:私達もこれを機に

風拳>VEL:関係者である事を明かしておいた方が良いのでは

 

VEL>風拳:その方が守りやすいか、仕方が無い

 

 

 

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送信:ANAM

 

『ファミリー』と付く団体の皆様へ

 

ご丁寧に全員から返信を頂きました。

ありがとうございます。

 

正直マフィアに余り良いイメージが無くて、

これからどうしようか考えていたのですが。

 

今まで交流を重ねてきて、

優しくしていただいたことも

助けて頂いた事も沢山ありましたから。

 

マフィアだからって悪い人と決め付けるのは良くない

そう思い直しました。

 

根から悪い人だったらANAMのレーダーに引っかかるので、

お付き合いをお断りしてきましたしね。

 

なので今まで通り仲良く出来たらとANAMは思っています。

 

ちなみに私は情報屋じゃないですよ?

 

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返信:ANAM

 

風さんとヴェルデさんへ

 

私にマフィアの話を教えてくれた人は、二人の知り合いで、リボーンです。

 

私と兄が『ボンゴレファミリー』と言うマフィアのボス候補らしくて……。それで家庭教師としてリボーンが派遣されて、彼の話を聞いてマフィアの事を知ったんです。

 

私がマフィアのボスって…………どうしよう!?

 

そういえば皆みたいな赤ん坊ってあと4人居るんですね。

ここまで行ったら一度全員に会ってみたいです。

 

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「…………リボーン」

 

そのメールを見た人物は呪うような低い声で一言、(かたき)の名を呼ぶ。その声を聞いたのは彼の数多の発明品だけだった。

 

 

 

今頃ヴェルデがかんかんに怒っていることでしょう。もしもあの時の頃の様に一緒(とも)に居たのなら、彼にやり過ぎないようにと言うところです。普通ならば。

ですが、私も今回ばかりはリボーンをかばう気にもなりません。

 

 

 

「―――…っ!?」

 

真夜中、背筋に寒いものを感じたリボーンは跳ね起きた。

 

「……何か、嫌な予感がするぞ」

 

呟く言葉は、夜闇に吸い込まれて消えていった。

 

 

 

『Guardians Relation』公開チャットルームより

 

VEL:彼の主犯が判明した

 

髭おやじ:ANAMに言ったやつのことか

 

空:誰なの?

 

VEL:すまないがそれを言う事は出来ない

VEL:ANAMの情報を保護する為だ

 

風拳:私も知りましたがここで言うのは危険です

風拳:まだ彼女と直接会った事も無い人も居ますから

 

道化師:それ以上に相手がどういうつもりで接触したのかが重要だ

 

王子:アイツをマフィアの抗争に巻き込むのはやばくない?

 

カス:マフィア間のバランスがあっという間に崩れるぞ

カス:あいつ自身もそれなりに戦えるだろ

 

風拳:ANAMが特定マフィアにつく

風拳:と言う心配は無いでしょう

風拳:ANAMがそれを了承する事は無いでしょうし

風拳:その危険性を理解しないほど愚かでは無いはずです

 

VEL:我々同盟の苦労を水の泡にした鉄槌は下すが

 

風拳:ANAMを巻き込まないように気をつけてくださいね

 

カス:オレの分もやれ!

 

傀儡師:私の分もお願いします

 




チャットのメンバーに作者のオリキャラは一切居ません。

どのHNが誰なのかを当ててみるのも面白いかもしれません。
(ただし、ネタバレ回避の為に感想欄、活動報告での回答はお控えください)
もしも解ったら心の中でニヤニヤしておいてください。

次回は原作の話しに戻ります。

12/25活動報告に小3前半までの時系列(ヴェルデと会った少し後まで)を掲載しました。

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