仮面ライダーカブト×IS 〜天の道を往き、総てを司る男〜   作:ドラグブラッカー

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前回ドレイクを出しましたが、今回から一話毎に新しいライダーを出す事にしました。三人目の転校生は誰なんでしょうかね(棒)


タッグマッチトーナメント編
第7話 「三人の転校生 剣士サソード」


~IS学園 入り口~

 

「へえ、ここが女の園、IS学園か。デカいな...」

 

とある少年、『五反田 弾』は感心していた。IS学園はかなり大きい建物なので無理も無い。

そして弾は心の中で、

 

「(世界一の美女と出会えます様に。)」

 

そう祈った。

その直後、

 

「ねえ。」

 

と声を掛けられた。

弾が振り向くと、金髪の男子(?)が立っていた。

 

「(まさか、入学早々美女と出くわすとは...)な、何かな?」

 

弾は彼(?)を完全に女子だと思い込んでいる。

 

「もしかして、君も今日この学園に転校して来た?」

 

「あ、ああ。」

 

「(よかった~、僕以外にも転校生が居たんだ。)もし良ければ僕と一緒に行かない?」

 

「(ぼ、僕っ娘だとぉぉぉぉ!)あ、ああ。一人だと色々分からない事があるしね。」

 

「うん。(あれ?男?え!?もしかしてまた新しい男子がISを使える様になったの!?じゃあ上手く行けば、この人のデータも取れるかも...)じゃ、じゃあ行きましょうか。」

 

「あ、ああ。(上手く行けばこの人と付き合えるかも...)」

 

そして二人はIS学園に入って行った。

 

そして時は少し遡る。

 

一人の少女、『ラウラ・ボーデヴィッヒ』は、IS学園を見つめていた。

 

「ここに...教官と...その汚点、織斑一夏が...」

 

彼女の目には憎しみが篭っていた。

 

総司side

 

IS学園襲撃事件から暫く経ったある日、一年一組で何時も通りHRが行われていた。

 

「今日は転校生を紹介します。しかも三人です!」

 

その言葉に周りがザワつき始める。確かに三人も転校生がこのクラスへ集まるのはおかしい。

 

「では入って来て下さい。」

 

山田がそう言うと、転校生の三人が入って来る。

がしかし、俺はその内の一人に見覚えがあった。

 

「では自己紹介をお願いします。」

 

「じゃあ先ず俺から。俺は五反田弾。メイクアップアーティストをやっています。以後、お見知り置きを。」

 

俺が見覚えのある奴とは、こいつの事だ。

そしてこの後、予測通り黄色い歓声が飛んで来た。何せ顔はそこそこ良いし、台詞がキザだからな。

そして何時もの如く織斑千冬が黙らせる。

 

弾が隣の男子の服を着た女子に自己紹介を促す。

 

「じゃあデュノアさん。どうぞ。」

 

「あ、有難う。」

 

「フランスから来たシャルル・デュノアです。僕と同じ境遇の方がいると聞いて、本国から転入を「キャァァァァァァァァァ!」え!?」

 

「三人目の男子よ!」

 

「しかも美形!守ってあげたくなる系の!」

 

「なぬぅ!?」

 

...馬鹿かこいつ等は。あの高い声。肩より下まで伸びた髪。男にしては不自然過ぎるだろう。

それに弾、何があった。

俺は陽乃とアイコンタクトをする。

 

「(あいつ、一度接触を図った方が良いんじゃ無いか?)」

 

「(うん。何か隠し事をしてる可能性が高いね。)」

 

「し、静かにして下さい!まだ一人居ますから!で、ではボーデヴィッヒさん、お願いします。」

 

山田がそう言うと銀髪の女子が前に出るが、

 

「..........」

 

何も喋らない。

 

「ラウラ、自己紹介をしろ。」

 

「はい。教官。」

 

「ここではその呼び名は止せ。」

 

「はっ!」

 

まるで軍人だな。それに織斑千冬と知り合いの様にも思える。そう言えば織斑千冬は過去にドイツ軍に何かの借りを作ってそこで教官をやっていたと聞いている。その時の教え子か。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

 

その後、また何も喋らない。

 

「あ、あのう...以上ですか?」

 

「以上だ。」

 

そう言うと織斑に近付き、

 

パァン!

 

平手打ちを食らわせた。織斑は驚いている。まあ初対面の人間にいきなり平手打ちを食らったら驚くだろうな。

 

「私は認めない!貴様が、あの人の弟などと...!」

 

確信犯だな。

 

「織斑、天道、デュノアと五反田の面倒を見てやれ。同じ男子だろう。」

 

「いや、俺一人で構わない。」

 

「え、良いのか?」

 

「お前に任せると嫌な予感がするからな。」

 

「酷いな、俺達友達だろ?」

 

「友達か、俺の一番嫌いな言葉を使いやがって。お婆ちゃんが言っていた。『友情とは友の心が青臭いと書く。』ってな。」

 

その時、陽乃、弾を除く転校生、教師以外がこう思った。

 

「(また天道語録か。)」

 

と。

 

「青臭いって...」

 

「まあそう言う事だ。弾とデュノアの面倒は俺が見る。」

 

1時間目はISの実習だった為、俺、陽乃、弾、デュノアは足早に待機室へと向かった。

途中女子が追いかけて来たが、カブトゼクターに任せて来た。

 

そして待機室に着いた。

 

「デュノア、早く着替えろ。話したい事がある。」

 

「う、うん。でも後ろ向いてて。」

 

「分かった。」

 

そして後ろを向いたが直ぐにまた呼ばれた。着替えるのが早いな。

 

「な、なあ天道、さっきから思ってたんだがデュノアさんって女じゃ無いのか?」

 

「お、男だよ僕は!(嘘!?気付かれてたの!?)」

 

「へ?そうなのか?」

 

「ああ。デュノアは男だ。」

 

デュノア...その名前からこいつはデュノア社と何か関係を持っている事が想像出来る。デュノア社は量産機のシェアは第三位のものの、未だ第三世代機の開発に手を付けられずにいる。だから俺達のISのデータを盗みに来た。男であるのは注目を浴びる為...そう考えるのが妥当か。

 

「じゃあ行くぞ。」

 

「天道君達のISスーツは?」

 

「俺達は無い。」

 

「不思議なISだね。(成る程、ISスーツは無いのか。後でメモっとこ。)」

 

ナレーションside

 

その頃、とある路地裏ーーー

 

「よお姉ちゃん、ちょっと俺等とお茶しない?」

 

金髪の少年を頭とした集団が黒髪ロングの少女をナンパしていた。

 

「無理よ。私は今急いでいるの。貴方達に構っている暇は無いの。」

 

「へえ、じゃあ無理矢理付き合わせてやるよ。」

 

そう言うと金髪の男の身体がシデムシを模した『セパルチュラワーム』に変化する。

それに続き他の人間はサナギ体へと変化する。

 

「はぁ...ワームだったのね?これじゃあ付き合うしか無さそうね。」

 

そう言って剣の様な形をした『サソードヤイバー』を構える。

すると壁を伝ってサソリの形をした『サソードゼクター』がやって来る。

 

『STANDBY』

 

「変身。」

 

少女がそれを掴み、サソードヤイバーにセットする。

 

『Henshin』

 

すると少女の身体が紫色に包まれ、複眼が緑色に発光する。これが彼女のISーーー『サソード』。

 

「私は神に変わって剣を振るう女よ。掛かって来なさい。」

 

「グルルル!」

 

サナギ体全員が突撃して来るがサソードは軽く躱し、すれ違い様に斬りつける。そして更に他のワーム達に一太刀ずつ浴びせて行き、あっと言う間に爆発する。

 

そしてサソードはサソードゼクターの尻尾の部分に当たる『サソードニードル』を倒す。

するとサソードのアーマーが少し浮かび上がる。

 

「キャストオフ。」

 

『Cast Off』

 

そう言うとサソードがキャストオフし、再び複眼が緑色に発光する。

 

『Change Scorpion』

 

そしてセパルチュラワームに向かって行き、次々と斬る。

 

「グルルルル!」

 

ピンチと見るや否やセパルチュラワームがクロックアップを使い、逃走を図る。

 

が、

 

「逃がさないわよ。クロックアップ!」

 

サソードがスラップスイッチをスライドする様に触るとサソードもクロックアップする。

 

『Clock Up』

 

サソードが直ぐに追い付き、背後から斬りつける。

 

「ハァ!」

 

「グル...グルグルル...」

 

「止めよ。ライダースラッシュ!」

 

サソードニードルを起こし、再び倒す。するとサソードヤイバーに電流が流れる。

 

『Rider Slash』

 

サソードがサソードヤイバーを振り上げると毒液が垂れ、勢い良くセパルチュラワームに向かって行き、何度も斬りつける。

 

そして最後の一太刀を浴びせ、振り返るとサソードヤイバーから毒液が先程より多く垂れる。

そしてワームが黄色い炎と共に爆発する。

 

そしてサソードが変身を解除する。

 

「少し遅れてしまうわね。でもまあ事情を話せば分かってくれるでしょう。」




はい、と言う訳で第7話でしたが如何でしたか?
サソードの変身者は...まあ外見と口調だけで判断して下さい。それで名前が出たら答え合わせ、と言う感じでw

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