仮面ライダーカブト×IS 〜天の道を往き、総てを司る男〜   作:ドラグブラッカー

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次の鎧武も終わり次のドライバー...ライダーはドライブですね。
個人的には主題歌が気になります。


第6話 「状況説明 ドレイク参上」

クラス対抗戦でIS・ワームの襲撃事件が起きた日の夕方ーーー

 

「あれ?ここは?」

 

鈴は医務室にいた。何があったのか思い出す為、記憶を辿って行った。

 

「(確か、天道がISであの化け物と戦って、それで勝って...それで、その後ーーー)私は...何を?」

 

「お前はずっと眠っていた。」

 

「天道!あんた無事だったのね?」

 

「当たり前だ。俺は天の道を往き、総てをtーーー」

 

「あー分った分かった。もう良いわよ。ってあれ、貴方は確か、天道と一緒に居た...」

 

天道の横には陽乃が座って居た。

 

「総ちゃんの彼女の雪ノ下陽乃だよ。」

 

「え!?か、彼女ぉ!?」

 

鈴は思わず飛び上がりそうになった。

 

「あ、あんま動かないでね。疲労が酷いから。」

 

「あ、はい。って言うか、『雪ノ下』ってあの?」

 

「うん、お爺ちゃんは警視総監の『雪ノ下 陸』で、お父さんが警視監の『雪ノ下 新』だね。所謂『雪ノ下財閥』って奴?」

 

「ええ!?そんな凄い人が何でこんな所に!?」

 

「うん。総ちゃんの護衛の為だよ。って言っても総ちゃんと一緒に居たいだけなんだけど。」

 

「護衛?」

 

陽乃は辺りを見渡し、『ある物』が無いのを確認すると、話し始めた。

 

「うん、総ちゃんがあの赤いカブトムシ見たいな機械使ってIS展開するのは知ってるよね?」

 

「うん。」

 

「あれはゼクターって言ってね、貴重なISが積まれているの。でも、誰でも起動出来る訳じゃ無い。」

 

「え?」

 

「ゼクターの力を使える人間はゼクター自身が選ぶの。で、総ちゃんはあの赤いゼクター、つまりカブトゼクターに選ばれたって訳。そんな貴重な存在を失いたくないから護衛を付けるの。で、私がその護衛役を自分から引き受けたの。勿論総ちゃんと一緒に居る為だけどね。」

 

「そうだったんだ...」

 

「さて、凰。」

 

「何?」

 

「この事は他言無用で頼む。」

 

「何で?」

 

「IS学園が『ZECT』と言う組織に管理されているのは知ってるだろう?」

 

「うん、確か、極秘の組織何だよね。IS学園所属の人間と政府の人間以外知らないって言う...」

 

「そうだ。俺達はそいつ等と敵対関係にある『ネオZECT』と言う組織に属している。」

 

「はぁ!?じゃあ何でこんなとこに居んの!?」

 

「ZECTの情報を探る為だ。だからこの事は誰にも言うな。良いな?」

 

「分かったわ。」

 

「助かる。じきに織斑が来るだろう。カッコ悪い所を見せるなよ。」

 

そう言って天道達は医務室を出て行った。

 

 

 

「あいつ、知ってたんだ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、とある埠頭では、頭に黒いバンダナを巻いた赤髪の男がハエを模したワームーーー『ミュスカワーム』とサナギ体のワーム3体と向き合っていた。手には『ドレイクグリップ』と言うアイテムを握り締めている。

 

「ドレイクゼクター。」

 

彼がそう言うと水色と黒をメインカラーとしたトンボ型の機械ーーー『ドレイクゼクター』が飛んで来た。

 

「変身。」

 

彼がそう言っている間にドレイクゼクターはドレイクグリップに装着された。

 

『Henshin』

 

男の身体に六角形のパネルが展開されて行き、やがて一つのISーーー『ドレイク』となり、複眼が青く光った。そして走り出すと、流れる様な動きでワームを翻弄していき、あっという間にワームはミュスカワーム一体となった。そしてドレイクグリップから少しはみ出ている『ヒッチスロットル』を引き、全身の走行が少しずつ外れた。

 

「キャストオフ!」

 

『Cast Off』

 

キャストオフした。そして今度はドレイクゼクターでの銃撃も加えた格闘戦でミュスカワームを追い詰めて行き、止めを刺そうとした。だが、ある声でドレイクは動きを止めた。

 

「五反田さん、また私をメイクして。誰よりも...綺麗に。」

 

「っ!ゆかりさん...」

 

ドレイクの変身者は女性に弱い様で、怯んでしまった。その隙にミュスカワームがドレイクを攻撃する。

 

「うわ!」

 

「甘いわね、五反田さん。戦いで隙を見せると死ぬのよ。」

 

「クッ!」

 

ドレイクは自分を責め、後悔した。あの男に

 

「ワームは人の心に付け込んで来る。そんな事では生き残れんぞ。」

 

そう言われた筈なのに。

 

そして彼は決意した。こいつを倒す、と。

 

ドレイクはドレイクゼクターの羽部分である左右の『ゼクターウィング』を上側に畳み、自分の方向に曲げた。そしてヒッチスロットルを引き、

 

「ライダーシューティング。」

 

『Rider Shooting』

 

ドレイクの必殺技、『ライダーシューティング』を繰り出し、ミュスカワームが青い炎と共に爆発し、ドレイクは変身を解除し、一人呟いた。

 

「ふう、俺もまだまだだな。」




はい、と言う訳で第6話でしたが、如何でしたか?
そして今回はドレイクが登場しました。変身者はISを知っている方なら殆ど知ってる人です。
分からない方のためにヒントを申し上げますと、アニメで文化祭の時に少し可哀想になったあの人です。
因みに、サブタイは少しカブトの物を意識しました。

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