仮面ライダーカブト×IS 〜天の道を往き、総てを司る男〜   作:ドラグブラッカー

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最近ブレイクジョーカーと言うアプリにハマってます。カブトのイベントの☆6カードが欲しい...


クラス代表決定戦編
第3話 「変身」


アリーナへと辿り着き、控え室へ向かおうと歩いていると織斑千冬に呼び止められた。

 

「天道。お前に専用機が届いている。それを使え。」

 

「必要無い。俺にはもう専用機がある。」

 

「上からの命令だ。これを使ってもらう。」

 

俺達はまた控え室へと向かい、歩き始めた。

 

「おい待て!」

 

そう言われて待つ奴はいないと思うが。

控え室に着くと、俺は鞄を開け、中から変わったベルトを取り出す。

 

「いよいよこいつを使う時が来たか。」

 

「初陣だね、総ちゃん。」

 

「ああ、俺の戦いを見ていろ。お前を見惚れさせてやる。」

 

「相変わらず総ちゃんは自分中心だね。」

 

「お婆ちゃんが言っていた。『世界は自分を中心に回っている。そう思った方が楽しい。』ってな。」

 

「出たね天道語録。一体幾つあるの?」

 

「沢山あるぞ。数はもう忘れた。」

 

「うへぇ。総ちゃんでも覚えられないのかぁ。凄く多いんだねぇ。」

 

「ああ。そろそろ行って来る。」

 

「じゃあ行ってらっしゃい、総ちゃん。やるからには勝って来なさいよ。」

 

「ああ。二度と日本を侮辱出来ない様にして来る。」

 

そう言って腰にベルトを巻き、アリーナへと向かった。

オルコットは既に専用機の『ブルー・ティアーズ』を展開して待機していた。

 

「来ましたわね。貴方、ISスーツはどうしましたの?」

 

「必要無い。」

 

「まあ良いでしょう。どうせ私が貴方に勝つことは地明の理。ここで土下座をすれば許して差し上げましょう。」

 

「こっちの台詞だ。」

 

「っ!分かりました。交渉は決裂と言うことですわね。」

 

「そう言う事だ。」

 

そう言って俺は右手を上へ突き出す。そして赤いカブトムシの様な形をした機械ーーーカブトゼクターが飛んで来た。

観客席からは「何あれ?」等の声が聞こえてくるが俺はそれ無視しカブトゼクターを掴んだ。

 

「変身!」

 

そう言い、俺はカブトゼクターをベルトにセットした。

 

『Henshin』

 

そして、俺の身体はどんどん六角形のパネルの様な物に包まれ、やがて身体が全て鎧の様な物になると、青い目の部分が発光した。

これが俺のISーーーカブトだ。左肩の部分にはカブトムシのマークの上に「ZECT」とロゴが描かれている。

 

「全身装甲!?何故そのようなISを!?」

 

「貴様には関係無い。」

 

何故あいつがこんなに驚いているかと言うと今の時代は上半身が殆ど出ている第3世代のISが主流である。

体全体が覆い隠された全身装甲のISは第1世代か第2世代位の物だからだ。

 

ナレーションside

 

その頃、管制室では驚いた様な顔をした一夏、箒、千冬、真耶が立っていたが、それぞれ異なる反応を見せていた。

 

「カ、カッコいい...」

 

「何なのだ、あのISは...」

 

「あんな全身装甲のISは見た事が有りません...」

 

「まさか奴が...カブトだったのか!?」

 

そして、話はアリーナに戻る。

 

「どんなISだろうと私の勝利は揺るぎません!さあ踊りなさい!私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」

 

「かかって来い。」

 

セシリアは武装の一つである「スターライトMk-3」を構え、撃ったが、カブトは最低限頭の角度をずらして避けた。

 

「私の初撃を避けるなんて...やりますわね。」

 

「どうした、もっと撃って来い。」

 

「ならば、こちらは如何ですかっ!」

 

セシリアは腰に付けてあるスカートーーー否、ビットを取り外し、カブトに向けて乱射した。

 

「(これがビット兵器と言う奴か。スカートに付けてあったが、まだスカートの一部が外れていない。どうやら今取り外している4基だけでは無い様だな。注意しておこう。)」

 

カブトはまた最低限の動きで全ての攻撃を回避し、武器の『カブトクナイガン』を取り出すとビットに向けて 狙いを定め、確実に1発ずつ当てて行き全て撃ち落とした。

 

「そんな!?私のビットをいとも容易く!?」

 

「今度はこちらから行くぞ!」

 

カブトはカブトクナイガンを逆手に持ち、セシリアに切り掛かる。

 

「生憎、ビットは6基有りましてよ!」

 

セシリアは残った最後のビットを全て取り外し、天道に向けて撃ちまくった。

 

「それがどうした!」

 

予めビットが4基だけでは無い事を悟っていたカブトはビットの攻撃をまた最低限の動きで避け、カブトクナイガンで今度こそ全て切り裂いた。

 

「終わりだ。」

 

カブトは遂にビットが無くなったセシリアにどんどん近づいて行く。

 

「まだですわ!」

 

セシリアはスターライトMk-3を取り出し、カブトに向けて乱射した。しかし動揺している彼女の攻撃は避けやすく、カブトは一気にセシリアに近付いた。

 

「っ!インターセプター!」

 

セシリアはブルー・ティアーズの唯一の近接武器であるインターセプターを取り出し、天道に切り掛かる。だが彼女は近接戦闘に不慣れな為、明らかに天道が有利だった。

 

そして試合は天道が終始セシリアを圧倒した。戦いが終わった後、アリーナには勝者を告げる音が流れた。

 

『勝者ーーー天道総司。』




と言う訳で第3話です。
千冬姉がカブトについて何か知ってる様子ですね。
ライダーフォームはクラス対抗戦の時にお見せします。

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