仮面ライダーカブト×IS 〜天の道を往き、総てを司る男〜 作:ドラグブラッカー
第1話 「入学」
総司side
よう、俺の名は天道総司。 天の道を往き、総てを司ると書いて天道総司だ。
今俺はIS学園に居る。本来なら女子校同然の場所なのだが、訳あってここに入学している。何故かって?それは数日前に遡る。
ナレーションside
〜数日前〜
とある青年、天道総司は、藍越学園と言う学園に入学する筈だったが、突然、物凄いニュースが世界を駆け巡った。
『ISを動かした男性』
ISとは、現代の科学で作れる全ての兵器を上回るスペックを持つ超高性能なパワードスーツである。
一見すれば世界に革命をもたらす兵器であるが、一つだけ重大な欠陥が存在する。それは「女にしか使えない」と言うことである。その為、「女が強く、男が弱い」と言う固定概念を持つ女性が殆どである。
だがそれはISを使える男性の出現によって覆されることとなった。彼の名は「織斑一夏」。ISの操縦者で世界最強と謳われている「織斑千冬」の弟である。
その後、他にもISを使える男性がいるのではと全国で適性検査が行われた結果、更にもう一人見つかった。その男性が総司のことである。
すぐさま二人はIS学園への入学手続きが行われ、総司と一夏がIS学園に入学した。そして今に至る、と言う訳である。
総司side
クラス全員が席に着いて待っていると、緑髪の眼鏡をかけた幼い顔立ちをした女性が教室に入って来た。
「皆さん、入学おめでとう!私は副担任の山田真耶です。」
だが辺りは静かで殆どの奴等が反応を示さない。
「あ、あれ?」
山田とか言う副担任が焦る。まあそうだろう。いきなり生徒に無視された訳だからな。
「きょ、今日から皆さんはIS学園の生徒です。この学校は全寮制、学校でも放課後でも一緒です。仲良く助け合って楽しい三年間にしましょうね!」
またもや無反応。おい、誰か反応してやれ。
そしてその後は自己紹介をすることになった。
そして織斑一夏の番になった。
「織斑君。織斑一夏君!」
「はっ、はい!」
どうやら名前を呼ばれていたことに気づいていなかったらしいな。
「急に大声だしてごめんね。今自己紹介で『あ』から始まって『お』まで来てるからお願い出来るかな?」
「はっ、はい。分かりました。」
さて、自己紹介を聞かせてもらおうじゃないか。
「織斑一夏です。」
そこから暫くの間、沈黙が流れた。クラス全員が「それだけ?」とでも言いた気な視線を奴に向ける。
「以上です!」
ドガガッ!
クラス全員倒れ込む。だがこれは織斑が悪い訳じゃない。悪いのは過度な期待を寄せた奴等だ。
ドカァン!
今度は強打音が流れる。
「貴様はまともに自己紹介する事もできんのか、馬鹿者。」
まさかこの女出席簿で今の音を出したのか?どんな出席簿だ一体。
「痛ってええ!げっ、千冬姉!」
「織斑先生だ、馬鹿者。」
成る程、こいつが世界最強のIS使いと言われているあの「織斑千冬」か。
「すまないな山田先生。HRを押し付けてしまって。」
「いえ、副担任として当然の事をしたまでです。」
山田はよく頑張った。後は織斑千冬に任せろ。
「諸君、私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。君達新人を一年間で物にするのが私の仕事だ。良かったら返事をしろ。良くなくても返事をしろ。私の言うことにははいと答えろ。逆らっても良いが、その場合は...」
出席簿による実力行使...だろうな。とその時、いきなり黄色い声援が飛び出して来た。「きゃあああああ!本物の千冬様よ!」など「もっと私を罵ってぇ!」など、色んな発言が飛び出す。
「はあ...自己紹介を続けろ。」
そして俺の番になった。
「天道総司君。」
俺は席を立った。そして、人差し指を上に向けてこう言った。
「お婆ちゃんが言っていた。俺は天の道を往き、総てを司る男。天道総司だ。」
そして席に座るとまたもや黄色い声が聞こえて来た。
「キャァァァァァ!俺様系よ!」
「何このイケメン!?嫌いじゃないわ!」
何だそのどっかのオカマ見たいな言い方は。
「静かにしろ!」
その一言で全員黙り込む。
「続けろ。」
その後自己紹介が続けられ、遂に彼女の番になった。
と言う訳で第1話でした。
主人公の天道はカブトの天道そのまんまです。
天道の言う彼女とは一体誰なのでしょうか?
まあタグを見た方ならご存知でしょうがw
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