仮面ライダーカブト×IS 〜天の道を往き、総てを司る男〜   作:ドラグブラッカー

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今回は本編と一切関わらないので番外編と言う形を取りました。
その代わり前回も言っていたマスクドライダー三人が一気に出ます。
因みにタイトルから分かる通り全員カブトがモチーフです。


番外編 「ダークなカブト ビートルVSビートル」

ある高速道路、そこは夜になり、通る車も少なく、今も一台のバイクしか走っていない。

だがそのバイクは普通のバイクと少し違い、ボディが黒く、カブトムシの角の様な物が付いている。

『ダークエクステンダー』と言うバイクだ。

 

しかしそのバイクの前に、突然黒いマントを羽織った人影が飛び降りて来る。

 

バイクは急停止し、暫くして停車した。

そして乗っていた男はヘルメットのシールドを上げる。

 

「また"奴"の刺客?やれやれ、めんどくさいなぁ。」

 

「『被験体T』、本部から貴様の捕獲命令が出ている。逆らえば殺しても構わないそうだ。」

 

「お断り。生憎僕は牢屋の中が嫌いなんだ。」

 

「そうか...ならば仕方無い。死ね。」

 

「お前に僕は倒せないよ。僕は強いからね。」

 

被験体Tと呼ばれた男の手元に何処からともなく現れた黒いカブトゼクター、否、『ダークカブトゼクター』が飛んで来る。

 

「変身。」

 

そう言い、ゼクターをベルトにセットする。

 

『Henshin』

 

そうして六角形状のパネルが形成され、Tの身体を包んでいく。

そして複眼が黄色く発光する。

 

その姿は複眼の色以外が天道のカブトにそっくりな『ダークカブト』と言うISだ。

 

対して男は身体を変化させ、テントウムシを模した『エピラクナワーム』へと変貌する。

 

ダークカブトがカブトクナイガンにそっくりな『ゼクトクナイガン』を取り出し、両者がぶつかり合う。どちらも一歩も譲らない戦いが続く。

 

が、ダークカブトが距離を取り、銃撃戦に持ち込んだことによってどんどんワームが追い詰められて行く。

 

「馬鹿な!この私が!」

 

「どうしたの?クロックアップを使えば?」

 

「貴様にクロックアップを使う必要等無い!」

 

「ふーん、随分と余裕だね。けどそれも何時迄持つかな!」

 

それでも押されているのはワームである。

これ以上はまずいと判断したのか、ワームは独特の構えを取り、クロックアップした。

途端にダークカブトの身体が宙を舞う。

だがダークカブトは地面に膝を着くと、すぐに立ち上がりダークカブトゼクターのゼクターホーンを真ん中に動かす。するとダークカブトのアーマーが浮かび上がる。

 

「キャストオフ!」

 

そしてダークカブトゼクターを完全に反対側に引っ張る。

 

『Cast Off』

 

途端にマスクドフォームのアーマーが弾け飛び、中から複眼が黄色く、ボディが黒で、胸に赤いラインが入っている事以外、カブトとそっくりなライダーフォームが現れ、カブトホーンが上がる。

 

「クロックアップ!」

 

そう言うと、ベルトのスラップスイッチを弾く様にタッチする。

 

『Clock Up』

 

そして先にクロックアップしていたワームにゼクトクナイガンのクナイモードで攻撃を仕掛ける。

元々戦闘力の高いワームだが、ダークカブトはそれすら上回り、二人がクロックアップを解除する頃には二人の体力の差は歴然だった。

 

が、ここでダークカブトは後ろを向く。

 

「ふん、隙を見せたか!」

 

これを好機と見たワームはダークカブト目指して走る。

 

ダークカブトは『1』、『2』、『3』と書かれたボタンを順番に押していく。

 

『1』

 

『2』

 

『3』

 

そしてダークカブトゼクターをマスクドフォームの状態に戻す。

 

「ライダーキック。」

 

またダークカブトゼクターのゼクターホーンを引っ張る。

 

『Rider Kick』

 

カブトホーンに電流が流れる。

そして向かって来たワームに回し蹴りを放ち、上空へ蹴り上げるとワームは爆発した。

 

 

 

 

所変わってここはある廃工場。 そこには一台のバイク『マシンゼクトロン』が停めてあり、一人の男が寄り掛かっている。

 

そこへ男が寄り掛かっているバイクとエンブレム以外が同じのマシンゼクトロンがやって来た。

そして停車すると、乗っていた女はヘルメットを取ると、男の所に歩いて行き、いきなり殴りかかった。

男はそれを頭を後ろに動かす事で避け、腕を掴んだ。

 

「久し振りだな。」

 

「元気してたか?ーーー。」

 

「まあな。それより、闘うのか?」

 

そう言って彼は右腕に装着してあるライダーブレスを女に見せた。

だがそれは千冬の持つ黄色をベースにした物と違い、黒をベースにした物だ。

 

「ああ。今日こそテメェに勝つ!」

 

そう言って女も男と全く同じ形状のライダーブレスを見せる。

 

「望むところだ。」

 

そして男の方からヘラクレスオオカブトを模した『カブティックゼクター』が飛んで来る。

 

女の方からはケンタロスオオカブトを模した『カブティックゼクター』が飛んで来る。

 

両者は暫くぶつかり合うと飛んで来た方のライダーブレスにセットされた。

 

「「変身!」」

 

二人はそう叫ぶと自分のゼクターをライダーブレスにロックする。

 

『『Henshin』』

 

の身体が六角形状のパネルに包まれて行き、男は銀色のIS『ヘラクス』に変身し、女は銅色のIS『ケタロス』に変身した。

 

『『Change Beetle』』

 

ヘラクスの複眼が赤く、ケタロスの複眼が緑色に発光した。

 

ヘラクスは銀色のゼクトクナイガン アックスモード、ケタロスは銅色のゼクトクナイガン クナイモードを構え、ぶつかり合う。

 

斬り、斬られる。

 

そんな事が何度も続くが、突然ヘラクスが地面に倒れ、脚を抑え始める。

 

「ウワァァァ!」

 

「あ?...お前、まさか脚が完全に治ってなかったのか?話にならねえ。」

 

そう言うとケタロスはライダーブレスからカブティックゼクターを取り外すと、踵を返し、マシンゼクトロンに跨りその場を去って行った。




はい、と言う訳で番外編でしたが如何でしたか?
皆さん誰がどのライダーに変身したか分かりましたか?
後で設定を出すので誰がどのライダーなのか答え合わせをして見て下さい。

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