退き佐久間   作:ヘッツァー

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更新遅くなって申し訳ありません。
ふえぇ、書く時間が取れんでごわすよ。
今回は絶賛気絶中の信盛視点になります。
追記
ドリフターズ五巻面白かったです。


第四十二話

「あぁ、いつの間にか寝てたのか・・・?寝るの気持ち良すぎか、ずっと寝ていたいわぁ〜。」

 

・・・・・・うん?

えっ、俺いつ寝たっけ?

段蔵どこ行った?

全く記憶にない、それどころかさっきまで走っていた気しかしない。

およよ?

・・・・・・・・・俺、死んだ?

 

「マジかよ・・・。」

 

周囲を見渡すが、夜だという事と橋の上にいるという事しか分からない。

あぁでもこんな感じのやつ前にもあったからへーきへーき。

段蔵のやつとかな。

ガハハなぁに余裕ですよ。

・・・・・・大丈夫だよな?

 

「なんだお前は?何故ここにいる?」

「わっ⁉︎」

 

いきなり背後から声を掛けられ、俺は情けない声を上げる。

後ろを見れば、いかにも高貴な身分といった身なりの女性が立っていた。

お前さっき見渡した時には居なかっただろ。

純粋に怖いわ。

 

「お前を認めた筈ではないのに、本当にどうして、お前はこちら側にいる?」

「いやそれは俺も聞きたいっていうか、ここはどこであんた誰?てか初対面の奴にお前呼ばわりされる俺ってなんなん・・・?」

「お前は実力的には申し分無いが、なんとなくもの足りんな、つまらん男だ。」

 

シカトかよ。

お前の好みなんか知らんわ。

その女は後ろを向き、なにやらブツブツ呟き始めた。

しかし、見渡す限り現時点で人はこいつのみ。

何としてもここで情報を得ておかなくてはならない。

俺は、立ち上がって振り向かせる為に肩に手を置こうとする。

 

「なぁ・・・あんた誰だよ?」

 

そして、右手が肩に触れた時。

実に様々な記憶が俺の中に流れ込んでくる。

今いるこの橋の上で大男と華奢な男との一騎打ち。

断崖絶壁を馬で降りながら奇襲をかける軍団。

荒れ狂う海を鎮めるために祈祷を行う大男。

その大男が主人を守りつつ無数の矢を受け死んでゆく。

俺は驚きつつも咄嗟に手を引っ込めた。

 

「お、おまっ、何者なんだよ・・・?なんでお前に触ったら合戦の記憶みたいなのが見れるんだ⁉︎」

「ん?記憶が見える?・・・あぁ、さてはお前、探魂法か何かの類の陰陽術でも使ったか?それなら納得だ。」

「いや答えろやさっきからよぉ。」

 

なんなのこいつマジで。

言葉のキャッチボールをしようよぉ!

そして一人だけ納得するなよ。

それにしても、なんであんな合戦の記憶が・・・。

しかも、まるで源平合戦みたいだったし・・・。

 

「まぁ、こうなってしまった以上、力を貸さない訳にはいかんだろう。では、改めて名を名乗らせてもらおう。私は『岩通』と言う名だ、よろしく頼むぞ、小僧。」

「うんうん、珍しい名前だなって・・・え?」

 

いやいや、え?

だって『岩通』って刀の名前じゃん?

そんな事って・・・。

そうだとすれば。

さっき頭に流れ込んできたイメージって、もしかして弁慶の視点から見た本当の源平合戦・・・?

 

「どうした、惚けた顔をして。ははぁ、さては惚れたか。」

「は?」

「残念ながら、私には心に決めた相手がおるでな、お前の想いには答える事は出来ぬ。すまぬな。」

「いや惚れてないから別に良いし。俺だっているし。」

 

信辰とか信辰とか信辰とかな。

ん?段蔵?

ナ、ナンノコトヲイッテルノカワカラナイナー。

 

「そうか、まぁ良かろう。それよりも行くぞ小僧、私が戦を欲している。丁度今は戦場ぞ、祭りぞ。さっさと起きよ。」

「えぇ・・・。」

 

何このバーサーカー。

あっ刀か。

何この妖刀。

まぁ、何かが取り憑いてる時点で普通に妖刀なんだけどね。

仕方ねえ、じゃあ友人を助けに行くとしますかな。

足手纏いの予感しかしないZE☆

 

「なぁ。」

「なんじゃ、何をもたもたしておる、はよう戻れ。」

「いや、一つ気になってたんだけど、どうやって戻るのこれ。」

「知らぬわ。」

「・・・・・・え?」




なんかこう、BLEACHの斬魄刀的なやつですね。
ま〜たタグ増えるのかな・・・。

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