動物園で様々な動物を眺めて楽しそうにしている女神を眺めて撮影。
その後お土産としていくつかのぬいぐるみを購入し京都に予約したホテルに入る。
「今日は楽しかったですわ。ちょっと色々ありましたけれど」
「楽しんでいただけたようでなによりだよ女神」
おかげで女神コレクションが六千くらい増えた。
「そろそろ天宮のわたくしの報告がくる頃合いですわね」
「あぁ、士道のハーレム作成の中途報告だね」
「……身も蓋もない言い方やめてくださらない……?」
本当の事だと思うのだが、どうだろうか。
「あぁ、来ましたわね」
中途報告といってもただのメールだ。
双子と妹を落としたとの事だ。
確か、次は高確率でアイドルだったね。
「ふむ。順調にメンバーが増えているね」
「だから……いえ、もういいですわ」
「次の精霊は恐らく苦戦するだろう。何かあれば私が出向こう」
「オーバーキルも良いところですわね」
自重はするとも。余波で士道が死んだらどうしようもない。
「あぁ、あと、DEMには世界で二番目に現れた精霊とやらが幽閉されている。余裕があれば探してみると良いだろう」
「……分かりましたわ」
ちょっと困惑気味だ。
そんな顔も撮影しよう。
「……カリオストロさんはどうしてもって場合にだけ出て来て下さいまし。他はわたくしが行きますわ」
「女神がそう言うのなら、私に異論は無いよ。では、そうだね。天宮入りはしておくとして、最後にバスか何かで景色でも楽しみながら向かうとしよう」
「あら、それはいいですわね」
そういえば最近女神から蔑みの言葉と視線を貰っていないね。
踏んでもらいたい私としてはどうも物足りないのだが。
『踏んでもらいたいのだよ』とかつて獣殿に言った事を思い出す。
あの時は再現のため、とか思っていたが、今は本気だ。
「ともあれ。では明日にでも向かうとしよう」
「えぇ、ではおやすみなさい」
「あぁ、良き夢を、我が女神」
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最後の観光としてバスに揺られながら天宮に向かう。
景色に釘付けになる女神が可愛い。
さて、先ほどあった女神の分身体からの報告によると、かのアイドルは既に八舞姉妹と四糸乃、クラスメイトの三人組を洗脳し終わった段階にいるようだ。
「さて、そろそろ打ちのめされた士道さんと共闘してきますわね。DEMに幽閉されている精霊とやらも気になりますし。カリオストロさんはいざという時にだけ出て来て下さいまし」
「わかっているとも女神よ。美しく舞う我が女神を全力で撮影しよう」
「しなくて結構ですわよ!」
顔を真っ赤にしながら女神は士道の元に向かっていった。
そんな顔も撮影済みだよ我が女神。