コズミック変態と哀れな最悪の精霊さん。   作:冬月雪乃

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第13話

「さて、そろそろ一石を投じるとしようか」

「ロクなことにならないので手を出さないで下さいまし」

 

酷い。

 

 

 

 

 

 

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というわけで女神を全力で守り抜いた後、私達は普通に登校していた。

敵意全開で睨みつけてくる折紙が怖い。

 

「あなたたちの目的はなに?」

「ふむ。人目につかない場所を選んだのは失策ではあるね」

「きひっ、全くですわ」

 

女神があっという間に折紙を影で拘束。

百合百合しい展開が始まった。

 

「あっ、やめ……触らないで……」

「きひひひひ……」

 

ぴろりん。

冷たい視線が二組私を貫くが気にせずポケットにカメラをしまう。

携帯に付属しているカメラで撮影など言語道断……!

 

「……こほん。興奮し過ぎましたわ。ともあれ、わたくしは士道さんを頂く為にここに居ますの」

「私は女神をストーカーする(守る)ために」

「あなたは黙って」

「……何か今ぞわりとしましたわね……」

 

勘がいいね。

私が考えていることが分かる、つまり、そう、つまりこれは私と女神が以心伝心している証……!

 

「……あの、悶絶しないで下さいません?」

「〈ナイトメア〉。あなたは側に置く人をもう少し考えた方がいい」

「……おや、最近私の株は急上昇しているはずなのだがね」

「今のでマイナスですわよ」

 

これは手厳しい。

 

「おや。そろそろ私は戻らねばならん。女神も教室に戻らねば遅刻だぞ」

 

女神が遅刻したら情報操作するが。

 

「分かりましたわ。では戻りますわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて。時間は飛んで。

現在屋上で女神と士道が向かい合っているのを上空から見ている。

あ、飛び降りた。

女神に抱き抱えられるなど……許すまじ……!

 

「俺は、お前を救うって、決めたんだ……!」

 

よし、第一のターニングポイント通過だ。

ポカンとした表情をしている女神も可愛いよ。永久保存だね。

第7952496318967個目のコレクション。女神のポカン顏、と。

これだけであと七京回は回帰出来る。

私の隣の空間が軋みをあげ始め、私の腕を抱き込むように巻き込んで行く。

--痛い痛いでも女神の空間震……!

 

「さぁ、撤回して下さいませ!」

 

おぉ、白熱している。

 

「必死な女神も可愛いね。この情景もまた、時空間から切り離して保存しよう。……おや、言いくるめられている。ふふ、悔しそうな顔も素敵だよ我が女神」

 

本体たる女神が女神を腕で刺し殺して登場。

少し心が痛いが、仕方あるまい。

折紙と十香も登場。

さらに実妹である祟宮真那も登場。

役者は出揃った、という事か。

 

「あなたにわたくしは絶ェ対に殺し切れませんわァ!」

「貴様を殺す。それが私の存在理由ってわけです……!」

 

戦闘開始、というわけだね。

 

「さぁ、私達の舞台を始めよう。他ならぬ女神の幸せの為に」

 


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