魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen 作:ルル・ヨザミ
GWなので(覚えていれば)毎日更新しようかと思いまして、頑張ろうと思います。
ある日突然、私フェイト・T・ハラオウンに起こった事件。それは親友の高町なのはの暴走。その暴走はすずかとアリサ、シグナム、ヴィータたちに深い傷を負わせた…。
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「うぅ…あれ…?ここは…」
私の目の前にあるのはとても見慣れた天井。自分の部屋の天井だ。
さっきまで私は黒いなのはと戦っていたはずじゃ…?もしかしてあのまま負けちゃったのかな…。
「フェイトさん!目が覚めたのね…よかったわ」
「あっ、義母さん」
リンディ提督が心配そうな顔をしながら部屋に入ってきた。
「あ、あの…私は一体どうなったんですか?あとなのはは…」
「落ち着いて、フェイトさん。まず状況からみてあなたはあの黒いなのはさんに負けたとみて間違いないわ。幸運だったのは命がある事かしらね…」
「命が…ある事…」
「そう、すずかさんとアリサさんは4日経った今でも生死をさまよっている状態なのよ…」
「!?そんな…シ、シグナムとヴィータは…どうなったんですか…?」
「実はね、黒いなのはさんが2人とも連れて行ってしまったのよ。はやてさんも抵抗したんだけど軽くあしらわれてしまったの」
「2人を連れて行った?いったい何のために…!はやては大丈夫なんですか!」
「ええ、はやてさんはちょっと背中に軽い打撲をしたくらいだったわ。今は流石に落ち込んでいるけどね…」
「そう…ですか…怪我が軽く済んだのはよかったんですが…」
大切な家族の2人をなすすべもなく連れ去られたんだ、ショックに決まっている。
「なのはの行方は?」
「未だ掴めていないわ、エイミィも頑張っているんだけど…」
管理局の包囲網を突破し行方を眩ますなんて…流石って言うべきなのかな、なのはは。
…これからどうしよう。まずなのはと戦うって覚悟を決めないと…、やっぱり辛いな…。でも、友達が間違っている事をしているなら身体を張って止めないと。なのはが私にしてくれたように。ちゃんとお話しをしてね。
意外と早く覚悟ができたな…。
「フェイトさん」
「あ、はい。なんですか?」
「はやてさんの所に行って様子を見て来てくれるかしら?やっぱり私より友達のフェイトさんの方がはやてさんもリラックスできると思うのよ」
「はい!わかりました!」
そうして私は部屋を飛び出しはやての家に向かった。
―SIDE NANOHA―
都内某所にて。
「うフふ…ちゃんと目的の戦力も確保デきたし、順調♪順調♪」
《…で…ん…事…する…の!?…も…や…てよ…!》
「モー、うるサいなァ…何ナノさ。本当にいつマデも黙らないネぇ。静かにしなイト、消すよ?」
《…!くっ…》
「ふゥ…やっとシズかーになっタ」
黒いバリアジャケットを着たなのはは自らの中の何かを静かにさせると、自分のいるビルから見える景色を眺めていた。
―SIDE OUT―
フェイトがはやての家に着き30分が過ぎた。
「はやてがインターホンに出てくれない…」
このままじゃ様子が見れないな、どうしよう…。
というわけで、取りあえず今日はここまでにします。
SIDE NANOHAの内容はちゃんと後半に生かせるようにしよう思います。
次回でまた。