魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen   作:ルル・ヨザミ

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どうもなのセントの秋空で花火シュテルを手に入れられない鳳来です。

1ヶ月1回更新でいい気がしてきた今日この頃でございます。

では本編をどうぞ(‘ω’)


第4話 欺き

保存日時:2014年11月17日(月) 08:39

 

話を…聞かせてもらうんだ!

なのは!

「殺る気まんマんって感じー?」

 

「ねえ、なんで?なんでこんな事するの?なのは」

 

「はあ?そんなの自分で考えろよ」

 

「な、なのは…」

 

今のなのはは話を聞かせてもらえる状況じゃない…。

なら1度落ち着いてもらってからにしよう。

でも、どうやって落ち着かせよう…、出来れば戦いたくないし…うーん…

 

フェイト・テスタロッサ・ハラオウンの思考時間ここまででおよそ十数秒である。

 

「ねぇーまだ?」

「…わかった、いいよ、戦おう…」

「やぁーっと殺る気ニなっタんだねェ」

「…バルディッシュ…!」

《YES SIR》

 

「レイジングハート!」

《Okay, my lord》

 

「レイジングハートのなのはへの呼び方が変わってる…」

「正直さー、マスターよりこっチの方がかっこヨクナイ?」

「そ、そうかな」

「うん、じゃあイクヨ」

「え、あ、うん、バルディッシュ、ザンバーモード」

《YES SIR》

 

「レイジングハート、私達もザンバーモード」

《Okay, my lord》

 

え、レイジングハートがザンバーモード!?

ていうかなのはは遠距離型の魔導師の筈なのに…?

…なんでだろ…。

 

「はああァ!」

!?

「ぐっ…!」

考え事をしてたら突然…、戦うと言っておいて考え事してた私が悪いか。

「剣なら私の方が!」

「それはどうかなァ!」

なのはの剣撃はしばらく続いた、その威力は衰える事無く…。

さらになのはは的確に私の頭を狙ってくる。

こちらを、殺す気まんまんの相手がなのはだなんて…、でも今は…っ!

「はぁ!」

なのはの脇腹にクリーンヒットする。

苦痛に顔を歪める事も無く、こちらを蹴り返して来た。

「グアッ!」

「ふぅー痛かっタなぁー」

「ゲホッ、ガッハ…」

「あーもしかしてクリーンヒットしてたァ?」

「…い、いや、全然…」

「おおー、イイネいいネねー」

 

すると通信でシグナムとヴィータがこちらに向かって来ているという事がわかった。

 

「シグナム…ヴィータ…」

「おやァ?援軍かナー?」

これで、優位に立てるかもしれない…、でもっ!

「なのは…シグナム達が来るまでに終わらせる!」

「おオー、強キだねー」

なのははおどけて答える。

どう見ても正常じゃないなのはを…助けなきゃ!

手を差し延べるんだ…あの時なのはが私にしてくれたように!

 

「テスタロッサ!」

「え」

え、ちょ、シグナム達早い!?

あんな事言っちゃったよ!?

シグナム達が来るまでに終わらせるって言っちゃったよ!?

「ひーっヒーっお腹痛いww」

うう…なのはに笑われてる…。

「どうした、テスタロッサ」

「なんでもないです…」

「はやて!」

「ヴィータ!来てくれたんかー!」

どうする気なのだろう…なのはは、笑っているけどこの状況圧倒的になのはが不利だ。

ヴィータにシグナム、そしてはやて、夜天の騎士と主がいるこの状況で…?

「役者は揃っっっったァァァ!!」

「「「「!?」」」」

突然なのはが叫んだ。

役者は揃った?

何を始める気何だろうか。

「な、なのはがおかしくなったってのはマジだったみてぇだな…」

「ヴィータ…」

「フェイト、オメーもなのはに借りがあんだろうがそれはアタシも一緒だ、とっとと正気に戻すぞ」

「私も同意見だテスタロッサ」

「う、うん!」

3対1は気が進まないけど…でもやるしかない!

 

「おヤおヤァ?ヴィータちゃン、3人集まってじゃないと私と戦えないのカナー?いっくじなしーw」

「な、…いくらなのはでも…今のは頭に来たぞ!!!!」

 

!?いけない!ヴィータそれはなのはの罠だ!

わざとヴィータを挑発して何かしようとしてる!

そう言おうと思ったけれどそれより早くヴィータはなのはへ突っ込んで行ってしまった…。

 

「迂闊だぞ!ヴィータ!」

シグナムも言う。

 

「シグナムのー?言う通り♡」

「は?」

ヴィータがなのはに到着する直前ヴィータは空中に両手両足を広げた状態で縛られてしまった。

「な、なんだ!これ!外せねぇ…」

「危ないからー、グラーフアイゼン取っちゃおうかー」

「返せ!あたしのグラーフアイゼン!」

「ダーめ♡…さてさて!ここからがー…show!time!!!!!!」

 

「シグナム…私がヴィータを助けます」

「私も行こう!」

「お二人はバインドねー」

「「!?」」

 

ば、バインド!

くっ…硬い!

 

「な、何する気だよ、なのは…」

心なしかヴィータの声は震えているように聞こえた。

「えー?何するかってー?勿論ー面白い事だよー?私がね♪」

「えっ…」

「ヴィータちゃんを縛っているのはー"影"デース!」

ヴィータは顔を青くしてガクガクと震えている、遠くからでもわかるくらいに。

そしてあの黒いのは"影"?

「この"影"でー!ヴィータちゃんのお腹をー…刺しまーす!」

「!?や、やめ「やめないよー?」

 

ヴィータの声を遮ってなのはさ喋る…。

どうにかしてヴィータを助けなきゃ…くっ!

 

「ヴィータァァァ!!」

 

シグナムの苦痛の叫びがこだまする…それも悲しく響くだけだったが。

 

「いっくよー☆」

「い、嫌だァ!やめてよ!ねぇ!!!」

「ふっふっふー!問答無用♪」

「嫌だぁぁあァァァ!!ゲフッ」

刺さった…"影"が、ヴィータのお腹の中心を…刺した…。

「ゲッフ!ガハッ!うあぁ…痛い、痛いよ…」

ヴィータのいつもの強気の性格が完全に飛んでいる。

それ程の痛みなのだろう…。

「どんどんいくよー☆」

「え!?そ、そんなぁ…!?」

「だ、れ、もぉ…1回だなんて言ってないでしょー?」

「やめてよ!なのはぁぁ!」

ヴィータ…泣いている…助けたいのに…助けたいのにっ!

 

「高町…なのはぁ!」

シグナムが気合でバインドを解いていた。

「許さんぞ…ヴィータを…よくも!」

もうヴィータは何回刺されているだろう…シグナムはガマンの限界だったのだ…。

 

「おや?来るかい?」

「騎士を…舐めるなぁ!」

シグナムが勢い良くなのはへ突撃する、ヴィータは空中で罠に引っかかった、その事からかシグナムは地上からなのはへ近づいた。

「残念でしたァ☆地上にもぉ、罠はあっりまぁーす!」

「何っ!?グフッ」

突如シグナムを背中から黒い物が突き刺した。

 

"影"だ。

 

「シグナム!ヴィータ!」

二人とも倒された…、なのはによって、ものの数秒で。

決して彼女らが弱いわけではない…今のなのはが強過ぎるのだ…。

私はよく生きていた、と言えるのか…、生きた心地などしなかった。

 

「ふふふふふ…」

なのはの不敵で不気味な笑みはこちらを向いていた―。




どうでしたでしょうか?
なのはがどんどんゲスくなっていく気がしてしょうがないです(A;´・ω・)フキフキ
シグナムとヴィータがこれからどうなるのか!
こうご期待!

では!また次回ー!

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