魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen   作:ルル・ヨザミ

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どうも鳳来です

更新にだいぶ日が経ってしまいました
申し訳御座いません

では中身の方をどうぞ


第3話 決意

「…見ィつけたぁ…」

 

今はどんな状況だろう、整理がつかない。

 

なのはが魔力で出来た球体に飲み込まれ、その球体にヒビが入ったらヒビから出てきた細い光がすずかの胸を貫いて球体の中からは黒いバリアジャケットを着たなのはが出てきて…。

 

つまり…どういうこと…なの…?

 

わからないよ…わからない…

 

「わからないんじゃ無くてわかろうとしてないんじゃ無いの」

 

突然なのはから話しかけられる。

 

いつもはあんなに嬉しい事なのに…今はどうしてか、とても…なのはが怖い…

 

「ふふふっ…足を震えさせちゃって、涙目にもなって…情けないねーフェイトちゃん」

 

いつものなのはとは思えないような、人を小馬鹿にしたような態度で話し始める。

 

「なぁに?そんなにすずかちゃんが撃たれたのショックだった?ふふっ、なら残念だったねー」

 

まるで子供のように人の事を馬鹿にしてくる。

 

どうしよう…何てなのはに声をかければいいんだろう…。

 

いつもは溢れるように出てくる言葉が今回は全く出てこない。

まるで喉に何か塊が詰まってるようで…。

 

「フェイトちゃん、すずかちゃんは私とアリサちゃんで見てるからなのはちゃんの方はお願いや!」

 

とはやてが言う。

 

「わ、わかった!」

 

とは言ったものの、今のなのはをどう対処すればいいのか…。

 

「ねぇーまだー眠くなってきたー」

 

抑揚の無い声で話しかけてくる。

 

何で私はここまでなのはを恐怖しているんだろう…あの時、心を救ってくれた彼女を…。

 

「まだー…って殺る気ナイノー?」

 

「え、い、いやなのはと戦う気なんて…」

 

「は?つまんなっ、なら殺る気にさせてアげる!」

 

そう、なのはが言った途端、レイジング・ハートと思われるデバイスから細い魔力のビームが縦に私のすぐ横を通った。

 

「え」

 

後ろから聞こえたアリサの声、しかし次の瞬間には

 

「ぎゃああああああうわああああ!!!!!」

 

絶叫へと変わっていた。

 

「アリサっ!?」

 

そう言ってアリサに視線を向けると

アリサの左手が真ん中から切られていた。

 

泣き叫ぶアリサ…、苦痛に顔を歪めるすずか、その二人を看護しつつ守っているはやて

 

私に何ができるの…?

…なんでなのははこんな事をするの…?

 

なんでなんでなんで…

 

《SIR》

 

「!?」

 

考え事をしてしまっていた私にバルディッシュが声をかける。

 

「ねえ?殺る気になった?」

 

そうだ、今はなのはと話すんだ、で、でも私に…

 

「来ないならー…こっちからイクヨ…」

 

「くっ!」

 

なのはからアクセルシューターが数発出される。

 

「フォトンランサー!ファイアー!!」

 

二つの魔法が相殺する。

 

「まだマだァ!!!」

 

「なのは!なんで、なんでこんな事するの!?」

 

「こんナ事?」

 

「すずかを撃ったり、アリサの手を切ったりなんて、そんなの人のする事じゃないよ!!」

 

「いやー実際した人にそんな事言われてもねェ」

 

「私達は友達じゃなかったの!?」

 

「友…達?ええ、まさかあの言葉信じてたの?」

 

「なのはが、なのはが言ってくれたあの言葉のおかげで今の私が…」

 

「ぷっ、あっははははははっはははは、あんな誰でも言う言葉信じてたのォ?」

 

「えっ…」

 

後ろから

「止めるんや!なのはちゃん!」

はやてがなのはが言おうとしてる事がわかった様に、なのはへ言葉を発する。

 

「”友達になりたいんだ”ァ?そんなの、嘘に決まってんじゃんwだーれがお前みたいな奴と友達になりたいと思うの?」

 

「え…そ、そんな…」

 

全身から力が抜ける、膝から地面に倒れる

 

「ふふふ…弱いねー」

 

そんな…なのはが、あのなのはがかけて来てくれた言葉は全部…嘘だったの…

そんなのって…そんなのってないよ…

 

何だかどうでもよくなって来た…このまま倒れていれば、もしかしたらなのはに殺されちゃったりするのかな?

それも…いいかな…

 

「起きないねーw試しにディバイ―ン…」

 

《SIR》

 

いきなり体が宙へ浮かびなのはから距離をとる。

 

「バル…ディッシュ…?」

 

《SIR諦めないで下さい、酷な事かもしれませんが、すずか嬢やアリサ嬢を今守れるのはSIR、貴女だけなのです、戦って下さいSIR!》

 

驚いた…、いつも無口なバルディッシュがこんなに喋った事もだけど…ううん…そうだよね…バルディッシュ…今出来る事に…全力で!!

 

「はやては、二人の看護に専念してるから戦うのは無理だ…だから私が!!」

 

「へェー…やっと殺る気になったんだねェ…」

 

「なのは…例え今までのが全て嘘だったとしても…私は友達として貴女を止めてみせる!」

 

話を…聞かせてもらうんだ!!




というわけで、フェイトちゃんの決意とバルディッシュとの絆を確かめ合うような話となりました。

なのはちゃんの中盤での台詞はやるかどうか迷ったんですがやりました。
次話も精一杯書かせていただきます。


短い後書きですが、また次回!

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