魔法少女リリカルなのは Goddess Was Fallen   作:ルル・ヨザミ

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大学忙しくて更新できていませんでした、申し訳ありません。
なのはReflectionとても面白かった、特にシュテるん可愛かった。



第19話 ”影”

「はぁぁあ!」

バルディッシュの魔法刃がレイジングハートの柄の部分にぶつかり、火花が散る。

「いいネ…っ!本気でテきたんジャナイノ?」

「まだまだ余裕そうだね…!」

一度、距離をとる。

「オヤ、離れタネ」

「サンダー!レイジ!!!」

”隷属の影”の頭上に雷が落ちる。

「…もう一度…!サンダーレイジ!」

二回目のサンダーレイジが”影”に落ちる。

どうだ…。どの位のダメージだ…!

「イッターい…いいヨ…かナり本気になってきたネ!!」

「んっ…まだそんなにダメージを喰らってないか…!」

「フフフ…焦らなイ焦らナイ…♪」

「時間短いと何か問題でも…?」

「君ハ知らなくてイイノ♪」

なんであんなに時間をとらせたがるんだろう?

きっと何かあるはずなんだけど…。取りあえず、もう少しダメージを与えてみよう。

「バルディッシュ!」

《Yes,sir》

バルディッシュはハーケンモードに姿を変える。

ソニックモードにもなった方がいいのかな…でもダメージ喰らわないとも限らないし…。

「オラぁ!!」

「てい!」

再び、2つのデバイスがぶつかり合う。

この至近距離なら…!

「はぁぁあ!プラズマランサー!!」

「!?こノ距離デだト!」

この攻撃は確実に”影”の頭部と腹部に当たった。

なのはの身体大丈夫かな…。

少しすると、激しい煙の中から”影”の姿が見えてきた。

随分と大人しいな、目を凝らすと、当たった腹部はバリアジャケットが破け地肌が見えるかと思いきや、謎の黒い物質がそこには蠢いていた。

何だあれは!?もしかして…。

そう思い”影”の頭部を見ると、顔の右半分が黒い物質になっていた。これも先ほどのプラズマランサーが当たったところだ。

「な、なんだその黒い物質は…!」

恐る恐る聞いてみる、今だ空いては俯いたまま動かない。

「……」

まだ黙っている。まだ動かない。

「何か言ったらどうだ!」

そう言いながら、バルディッシュを構える。ザンバ―モードだ。

「………」

何も言わない…先ほどまでの激しい口調や戦闘と打って変わり、静かな睨み合いの様なものが続いている。

「……っ」

”影”は何か呟いたようだ。だがこちらには聞こえない程の声量だったため何と言ったかは不明だ。そして”影”は少しづつ浮かんでいる。

何をするつもりなんだろう…。様子をうかがいながら”影”への注意を怠らにようにしないと…。

「………っ…」

また何か呟いた…?

「………後ろダヨォッ!!バーカ!!!」

「何!?」

後ろ?!どういう…。

そこで私の意識は途切れた。そう、背後から来ていたのは"隷属の影"の分身というのだろうか、つまるところ”隷属の影”に取り込まれたのだ。

 

―KANRIKYOKU SIDE―

今対策本部は荒れに荒れていた。

はやては何とかシグナムとヴィータの奪還に成功したがその同時刻にフェイトが”隷属の影”に取り込まれてしまったからである。

「どうなっているんだ…!?”影”は分離できたというのか!ここで新しい戦い方を見せてくるなんて…!」

「フェイトちゃんの生体反応…だめ、ジャミングされているみたいな感じになってこちらからじゃわからないよ…」

「くっ!どうする…今はやてはボロボロだし…シグナムとヴィータも万全じゃない…」

「クロノ君は…」

「僕はダメだ、艦長が居ない今僕が指揮を執らなくてはだからな」

「そうだよね…うう…どうしよう…」

解決策が見当たらないまま対策本部のクルーたちは、ただモニターを眺めている事しかできなかった。

―SIDE OUT―

 

…うぅ…ここは…?どこだろう…。

瞼に中々力が入らないが、無理やり目を開くとそこは…真っ白な空間だった。

「何…ここ…?」

段々思い出してきた…!そうだ私は何かに覆いかぶさられて………もしかしてこれがその中なのかな?白い…どこまでも…白い。そして広い。

「誰も居ないのかな」

少し歩いてみる。

「万が一のためにバルディッシュは構えて…あれ?バルディッシュが…無い…?」

なんで!?覆いかぶさられた時には確かに持っていたはずなのに…ていうかバルディッシュが無いと”影”と戦えないぞ…!!どうしよう…。

「バルディッシュ探さないと…!」

あたりを見渡す。無い。

なんてことだ…!どこかわからない所に来て大切な相棒を無くすなんて……。

「あのぅ…」

「!?」

突然後ろから話しかけられた。もしかして…”影”…?もしそうなら絶体絶命だ…!

恐る恐る後ろを振り返る。

………そこには高町なのはが立っていた…。

「!”影”かっ!」

「えぇ!?ち、違うよ、フェイトちゃん…私、高町なのはだよ…」

「なの…は…?本当に…?なのはなの…?」

「うん!本当だよ!!」

「な、なんでなのはがここに…?」

「ここは”影”の中の世界なんだよ…だから私が存在できるんだ」

「”影”の中の世界…」

「そう…あと、これフェイトちゃんバルディッシュ」

「あ、ありがとうなのは」

これは一体…どうなっているんだ?




できるだけ早く更新しなくては…(使命感)

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