ISGジェネレーション   作:京勇樹

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ちょい短いです


入手

直哉がショットガンを向けた

その時、モニターが点灯

そして、モニターに一人の人物が映った

その人物を、直哉達はよく知っていた

AC世界で無人機、MDを開発した男

ツバロフだった

そのツバロフを見て、グランが

 

「ツバロフ様!」

 

と声を上げた

するとツバロフは

 

『やはり、陥落していたか……そして、久しいな。英雄気取りのスピリッツ』

 

「やっぱり、貴様だったか……ツバロフ」

 

ツバロフの言葉の後に、一夏がそう言った

するとツバロフは

 

『それなりに戦力を配備していたのだが、やはり人間が動かすMSは未熟だな』

 

と言った

それを聞いて、弾は

 

「オタクが作ったMD(ガラクタ)よりは、マシだと思うぜ?」

 

と言った

するとツバロフは

 

『相変わらず、年上を敬う気配すらないな。貴様らの親が見てみたい……まあいい……どうせ、そろそろロスアラモス(そこ)は用済みだったのだ』

 

と言った

それを聞いて、グランが

 

「ツバロフ様、それはどういう意味ですか?」

 

と不安そうに問い掛けた

するとツバロフは、残酷な笑みを浮かべて

 

『こういうことだ』

 

と言った

その直後、モニターの半分に数字が表示された

残り、20分と

それを見た兵士の一人が

 

「まさか、自爆システム!?」

 

と驚愕した

その直後、ツバロフが笑い

 

『地下数百mに埋めた核で、諸とも吹き飛ぶがいい!』

 

と言って、通信は切れた

すると直哉は

 

「予想通りだな」

 

と言った

そして、通信で

 

「艦長、頼みます」

 

と言った

その数秒後、一瞬電気が消えたが再び着いた

すると直哉が、一人の兵士に

 

「予備電源は、火力か?」

 

と問い掛けた

するとその兵士は

 

「あ、ああ。火力と風力の併設だ」

 

と答えた

それを聞いて、直哉は

 

「やはり、主電源は原発だったか……まあ、大方予想通りだな」

 

と言って、一夏と弾の二人と一緒に、机の下に潜った

そして、金属板を強引に剥がして中から配線を引き出して

 

「よっと」

 

と言って、切断し繋げた

すると、それまで操作を受け付けない状態だったのが変わった

それを見た三人は、待機形態の三機と有線で接続した

そして

 

「簪、束さん、聞こえますか?」

 

と呼び掛けた

すると、音声で

 

『……どうしたの?』

 

『はいはーい』

 

と返事が来た

すると直哉は

 

「基地の自爆システムが作動しました。手が空いてるなら、自爆システムの解除と先程まで繋がっていた通信相手の場所の特定の補助をお願いします」

 

と言った

すると簪が

 

『……私が自爆システムの解除に回ります』

 

『それじゃあ、束さんが通信場所の特定をするねー』

 

と言った

そしてもちろん、二人に任せるだけの三人ではない

三人も、高速で自爆システムの解除を開始した

そして、自爆システム解除を始めて数分後

 

「これで、どうだ!」

 

と三人は同時に言いながら、タンとキーボードを叩いた

その数秒後、自爆システムは停止した

それを見た三人は

 

「よし!」

 

「これで、大丈夫だな」

 

「簪、サンキュー」

 

と口々に言った

そして、三人が立ち上がった時

 

『束さんだよー! 通信は、ロシアのキルギスからだったよ!』

 

と束から通信が来た

それを聞いて直哉は

 

「ありがとうございます、束さん。俺達は撤収を開始します」

 

と言って、通信を切った

そして、振り向いて

 

「そこのスパイ達の処遇は、任せますね……俺達の目的は、殲滅じゃないので」

 

と言って、司令部から去った

そう、直哉達の目的は亡国機業に燗する情報だった

そして、その目的は一気に達成された

三人は笑いながら

 

「いやぁ、あのオッサンが通信繋げてくれたからな。一気に入手出来たわ」

 

「相変わらず、詰めが甘いな。あのオッサン」

 

「さて、帰って精査しないとな」

 

と言った

すると、イーリスとナターシャが

 

「まさか……」

 

「さっきの時に、ハッキングを?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに、三人は

 

「その通り」

 

「まあ、奴さんが繋げたから出来たことだな」

 

「おかげで、最短で済んだ」

 

と返した

それを聞いて、イーリスとナターシャの二人は頬をヒクつかせた

言うのは簡単だが、やるとなると簡単にはいかない

それを三人は、遣りきった

 

「どれだけ、乗り越えたのやら……」

 

「それこそ、私達には分からないわ……」

 

二人はそう会話しながら、先を歩いている三人の背を見た

そうしている間に、五人は外に出た

そして、機体に搭乗

母艦に帰投した

そして、精査を開始した

新たな作戦地域へ向かいながら


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