ISGジェネレーション   作:京勇樹

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対アロウズ戦 3

ソレスタルビーイングの基地で補給と実験をしていた時、アロウズはある兵器を運用した

それは、衛星兵器だった

名を、メメントモリ

低軌道リングに設置されており、そこから送られてくる莫大な電力を使ったレーザー兵器だった

たった一撃で、中東のスイール王国は壊滅した

しかし、スピリッツとソレスタルビーイングが知ったのは少し経ってからだった

しかもその前に、基地に対してアロウズが襲撃してきたのだ

プトレマイオスとスピリッツは、迎撃と脱出支援のために出撃

交戦を開始した

アロウズの指揮官

カティ・マネキンの作戦が上手く、スピリッツとプトレマイオスは終始押された

だがそれを覆したのが、オーライザーとドッキングした00ガンダム

00ライザーだった

00ライザーの性能は、はっきり言って未知数だった

ソレスタルビーイングのメカニック達の予想出力を簡単に突破

更に、メカニック達が予想していなかった現象

量子化すら起こした

そして何より、戦場に広がったGN粒子により戦域に居た一部パイロットの思考が繋がったのだ

その後、アロウズは撤退

スピリッツとプトレマイオスは衛星兵器の破壊任務に向かった

実はこの時、一度沙慈はプトレマイオスからオーライザーを使って、アロウズに居たルイスに会いに行こうとした

だがその時、沙慈の脳裏に過ったのはカタロンの基地のことだった

そして沙慈は気づいた

また、同じことを繰り返すところだったと

そして沙慈が苦悩しているのに、刹那は気付いていた

刹那は、沙慈の行動に気付いていたのだ

そして、わざと見逃すつもりだった

沙慈は、ソレスタルビーイングの被害者だからと

だが沙慈は行動せず、プトレマイオスは動き出した

そして、メメントモリの破壊に動いた

だが先に、カタロンの宇宙艦隊が動いていた

カタロン艦隊の目的もまた、メメントモリの破壊だった

勿論だが、アロウズ艦隊が防衛に布陣していた

二方向からの、同時ミサイル攻撃

そして動かした戦力は、カタロンの全宇宙戦力だった

しかし、その第二艦隊はメメントモリの第二次照射により消滅

第一艦隊はミサイル攻撃を敢行したが、全弾が撃墜された

そして万事休すかと思われた

その時、00ライザーとスピリッツが現れた

その後、作戦はスピリッツとソレスタルビーイングが引き継いでカタロンは低軌道リングの内側へ移動

スピリッツとプトレマイオスによる、破壊作戦が始まった

メメントモリの死角を突いて、接近

エージェントから知らされた弱点を攻撃し、破壊するのだ

当然ながら、アロウズは阻止するために攻撃してくる

しかしそのアロウズに対して、スピリッツはわざと派手に動いた

プトレマイオスのために、囮になったのだ

しかし、相手の数は優に80機近い

防衛戦の基本は守っていた

だが、戦略は数に任せた包囲殲滅戦

カティ・マネキンより、作戦は劣っていた

そしてスピリッツと00ライザーが囮になっていた処に、プトレマイオスが低軌道リングに沿うように、高速で来た

この時、プトレマイオス内には00ライザー以外の三機が収容されていた

そしてキーとなるのが、ケルディムだった

ケルディムの精密狙撃

その狙撃で、電磁場光共振部を撃ち抜くのだ

しかし、チャンスは一度のみ

もし外せば、また悲劇が起きる

だがアロウズも、プトレマイオスを接近させまいと艦隊が集中砲撃

メメントモリの射線上に押し上げた

そこに、メメントモリが発射された

それを見たアロウズ指揮官は、勝利を確信した

だが、プトレマイオスは無事だった

プトレマイオスはガンダムを収容しているという条件下だが、TRANSーAMが使えるようになっていた

この時艦内で、アリオスがTRANSーAMを起動

プトレマイオスの機動性を一気に上げたのだ

それにより、プトレマイオスはメメントモリの第三射を回避

再び、低軌道リングに沿うように進み始めた

アロウズは慌てながらも、プトレマイオスに迎撃を開始した

だが前衛艦隊は、直哉機のハイメガキャノンやマーク機の攻撃により轟沈

プトレマイオスはGNミサイルや砲撃を一斉発射

更に、セラヴィーのTRANSーAMを使った砲撃により、外郭が破壊された

そこに、ケルディムのTRANSーAMを使った精密照準が狙いを定めた

 

『行け、ロックオン!』

 

『ロックオン・ストラトス!』

 

という全員の思いを受けて、ロックオンは

 

『その名の通り、狙い撃つぜぇ!』

 

と死んだ兄の言葉を受け継いで、狙撃した

その一撃は、見事に電磁場光共振部に直撃

メメントモリは、破壊された

なおメメントモリの崩壊に巻き込まれて、指揮官は戦死

スピリッツとプトレマイオスは、そのまま離脱した

だがこの後、プトレマイオスは奇襲を受けて損傷

スメラギの咄嗟の判断で、煙幕を展開しながら地球に降下した

なお、00ライザーと合流する前にである

そして00ライザーだが、エージェントの部下

ネーナ・トリニティの助言を聞いて、プトレマイオスを追うように降下した

プトレマイオスとスピリッツは北欧の山脈に降下していた

そしてこの時、連邦正規軍内にてクーデターが起ころうとしていた

それを画策していたのは、セルゲイ大佐の同期軍人

パング・ハーキュリーだった

パング・ハーキュリーは、同じ志の同志達を集めて、連邦政府とアロウズに対してクーデターを起こそうとしていたのだ

その場所は、アフリカの軌道エレベーター

そこでクーデターを起こし、アロウズの実態を世界に知らせるというものだった

そしてパング・ハーキュリーは、クーデターを開始

アフリカタワーを占拠した

それを知ったアロウズは、プトレマイオスとスピリッツに対する攻撃を中止しアフリカタワーに向かった

そしてクーデターを知ったプトレマイオスとスピリッツも、00ライザーと合流出来ると確信してアフリカタワーに向かった

そこで再び、悲劇が起きる


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