ISGジェネレーション   作:京勇樹

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ファーストシーズンは、駆け足で行きます


ソレスタル・ビーイング1

「これが、CE世界での最後の戦いだった」

 

「次の戦場は、西暦世界」

 

「世界が大きく分けて、三つに別れてゼロサムゲーム状態の世界だ」

 

三人がそう言うと、世界地図がその三大国に色分け表示された

AEU

ユニオン

人類革新連盟

その三国がそれぞれ宇宙太陽光発電システムと、軌道エレベーターを建造

それを守りながら、人類の発展を目指していた

時は、西暦2307年

三国に属さなかった小国は貧困にあえぎ、紛争や内乱が絶えなかった

そんな矢先に現れたのが、四機のガンダムを有する私設武装組織

ソレスタル・ビーイングだった

彼等が目指すのは、あらゆる理由による紛争や戦争の根絶

その為にソレスタル・ビーイングは、武力介入を開始

世界に、喧嘩を売る形で動き出したのだ

 

「たった四機でなんて……」

 

「余りにも無謀だ」

 

と言ったのは、シャルロットとラウラだった

確かに、たった四機で世界に挑むのは無謀としか言い様がない

 

「だがソレスタル・ビーイングは、三国にはない技術力があった」

 

「その根幹をなしたのが、GNドライヴ」

 

「それを搭載することにより、ソレスタル・ビーイングの機体。ガンダムは、三国の機体にはないビーム兵器の搭載に成功したんだ」

 

三人がそう言うと、四機のガンダムが表示された

重装甲・重火力に重点が置かれた機体

ガンダムヴァーチェ

可変機構を有し、機動性に優れた機体

ガンダムキュリオス

遠距離狙撃と銃撃戦闘に優れた機体

ガンダムデュナメス

そして、格闘戦闘に比重が置かれた機体

ガンダムエクシア

ソレスタル・ビーイングはその四機の圧倒的性能とパイロットの腕

そして、量子コンピュータ

ヴェーダにより、圧倒的アドバンテージを有し、様々な紛争や戦争に介入を開始した

 

「このGNドライヴやヴェーダを開発したのは、この時代から約二百年前の人物。その名前は、イオリア・シュヘンベルグ」

 

「イオリア・シュヘンベルグは二百年も前に、GNドライヴやヴェーダに関する基礎理論を開発し、計画を始動していた」

 

「そして、西暦2307年にイオリア計画は始まった」

 

と三人は言った

イオリア・シュヘンベルグは、正しく希代の天才なのだろう

でなければ、そんな計画は立案・実行出来なかっただろう

ガンダム四機の介入により、世界各地で起きていた紛争が少しずつ収まり始めた

その矢先に、世界各地でテロが多発

それを行ったのは、ラ・イデンラというテロ組織だった

ラ・イデンラは国際テロネットワークというバックアップを得ており、その潜伏先は多岐に渡るらしい

しかも、その戦力にはMSが多数含まれていることが分かった

とりあえず、ソレスタル・ビーイングの戦術予報士

スメラギ・李・ノリエガはガンダムに指定ポイントに待機するように指示

その時に、三国の諜報機関が敢えて情報を流出させた

それにより、ラ・イデンラのアジトの位置が判明

その数がガンダムより多かったために、スピリッツに依頼が来た

そしてスピリッツは、フェニックス隊とトライアド隊を派遣

タイミングを合わせ、ラ・イデンラに対して攻撃を開始した

トライアド隊が派遣されたのは、北欧の山岳地帯だった

その山岳地帯は一般人の立ち入りが規制されている場所で、隠れるにはうってつけだった

ラ・イデンラはその山岳地帯の洞窟をアジトとして使っているらしく、中から銃撃された

しかし、小銃や機銃で傷付くわけがない

直哉達はビームライフルやグレネードを次々と打ち込んだ

中にはパワーローダーで攻撃してくるのも居たが、それはバルカン砲で吹き飛ばした

そして数分足らずで、そのアジトは壊滅

世界中のアジトは灰塵に帰して、ラ・イデンラは消滅した

その後、今度は三国が共同で演習を行うことが分かった

しかもその演習が行われる砂漠には、核燃料廃棄施設があった

その施設を、テロリストが狙っていることも判明

ソレスタル・ビーイングは動いた

核燃料廃棄施設に対するテロは阻止したが、三国の演習はガンダムを誘き出す作戦だった

三国は四機を捕捉すると、捕獲作戦を開始した

ガンダム四機は圧倒的な物量に押され、まる一日砲撃を受けた

機体は大したダメージは無かったが、パイロットは消耗していた

そこに、三国は特記戦力を投入

ガンダムの捕獲に入った

そこに、ソレスタル・ビーイングに依頼されていたスピリッツが動いた

スピリッツはガンダムを捕獲しようとしていた三国に対して、攻撃開始

だがその時、予想外の戦力が現れた

それは、鮮血のような紅いGN粒子を放出していた三機のガンダム

ガンダムスローネだった

 

「あの機体は!?」

 

「あの時の乱入機体ですわ!」

 

と言ったのは、鈴とセシリアだった

 

「この三機は、ガンダムスローネ」

 

「疑似GNドライヴを搭載した、兄弟機だな」

 

「それぞれが、遠距離、白兵、支援にそれぞれ特化している機体だ」

 

その三機の攻撃は、正しく苛烈だった

その三機の乱入もあり、ソレスタル・ビーイングは脱出に成功

スピリッツも離脱した

その三機は、ソレスタル・ビーイングのチームとして承認された

チーム名は、トリニティ

チームトリニティは、チームプトレマイオスとは別に行動を開始

しかしそのやり方は、テロと何ら変わらないものだった

軍需企業を襲撃し、更にはある任務の帰りに結婚式場をビームライフルで攻撃

民間人に、多数の被害者を出し続けた

それにより、チームプトレマイオスはチームトリニティを紛争根絶の対象と認定し攻撃

対立した

この時、ソレスタル・ビーイング内に裏切り者が現れた

その裏切り者により、三国に疑似GNドライヴ30基と新型機体

GNーX、ジンクスが提供された

そして、三国は一つになり始めた

世界が纏まり始めたのである


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