申し訳ありません
それと、短いです
「この戦いで生還したのは、約半分の七人」
「それでも、無傷のほうが少なかったよな」
「ああ、機体の修理も含めて、俺達はしばらく休んだよな」
三人がそう言うと、映像が変わった
場所はあるコロニーの近くだった
「時は、宇宙世紀０１５３年……後に、宇宙戦国時代なんて呼ばれる時代になっていた……」
「地球連邦政府に統治能力が無くなり、各コロニーが独立を表明した……」
「その中でも、ザンスカール帝国が起こした戦争……通称、ザンスカール戦争……それに巻き込まれた少年達の要請にスピリッツは応じたんです……」
三人がそう言うと、テキストが表示された
ギロチンを用いた恐怖統治
それに反感を覚え、立ち上がった民間武装組織
リガ・ミリティア
スピリッツはそこからの要請に応じ、雇われた
直哉達が参戦したのは、それの後半からだ
機体の修理と傷の治療で、参戦が遅れたのだ
直哉機は損傷はそうでもなかったが、改修して遅れたのだ
『隊長達が出てきたぞ！』
『その後方に、ザンスカール軍！』
『味方に当てるなよ！ 砲撃開始！』
『了解！』
直哉の指示に従い、五機は次々と砲撃を開始
スピリッツ本隊とリガ・ミリティアの脱出の援護をした
すると、一機のガンダム
Ｖ２ガンダムが近付き
『こちらは、リガ・ミリティアのウッソ・エヴィンです！ 貴方方は、スピリッツの？』
『そうだ、すまないな。今まで、傷の治療やら何やらで、参戦が遅れた』
少年
ウッソ・エヴィンの問い掛けに、一夏が答えた
すると、内部潜入して脱出の手伝いをしてきたスピリッツ本隊が近付き
『治ったようね、良かった……』
『無事で何よりだ』
『心配掛けてすみません。マリアさん、エルフリーデさん』
ガンダムデュナメス搭乗、マリア・オーエンス
ガンダムエピオン搭乗、エルフリーデ・シュルツ
二人は元気になった直哉達を見て、安堵した様子だった
特に、マリアはひとしおと言った感じだ
マリアは直哉達の教育係を勤めた時期があったので、特に心配していたのだ
マリアは面倒見がよく、よく色々と付き合ってくれていた
精神が不安定になっていた時は、特に
エルフリーデは一夏にとって師匠に等しく、剣術では勝てない人物だ
直哉の師匠はマークで、弾の師匠はビリーである
五機が合流すると、スピリッツ本隊とリガ・ミリティアは離脱
態勢の建て直しを行った
特にリガ・ミリティアは、シュラク隊隊長の戦死
更に、エースパイロットの一人が事情により、戦線離脱していたからだ
それにより、リガ・ミリティアのリーンホース・Jr.隊は戦力の補充を受けて、部隊の再編を行うべきだ
しかし、ザンスカール帝国との戦争は終盤に入っており、戦力の補充は容易ではなかった
そんなリガ・ミリティアは、少年兵が数多く居た
その殆どが志願兵だが、やはり倫理観的に抵抗を感じる者も居た
それは、リガ・ミリティアに合流してきた元軍人が大半だったが、中には保護した人物にも居た
その一人が、今現在ザンスカール軍に所属している一人の女性
カテジナ・ルースだった
カテジナは元々欧州のある町に住んでいたのだが、その町がザンスカール軍の攻撃により壊滅
その後はリガ・ミリティアに保護されて一時は行動を共にしていたが、ザンスカール軍仕官
クロノクル・アシャーに連れていかれ、ザンスカール帝国のコロニーに向かった
そこでマリア主義を見聞きし、更に子供を前線で戦わせる嫌気を覚えていたことから、ザンスカール軍に志願
最初はクロノクル・アシャーの補佐官だったが、パイロットとしての才覚を見せて、メキメキと頭角を現した
そして気付けば、女王親衛隊に抜擢されていた
しかし、そのザンスカール帝国も半ば内乱状態だった
ザンスカール帝国女王、マリア・ピァ・アーモニアを頂点とするガチ党こと、フォンセ・カガチ派
それに反目している、タシロ・ヴァゴ率いる艦隊
この二つにより、内部分裂を起こし始めていたのだ
なお、ザンスカール帝国と地球連邦側にて休戦協定は結ばれた
しかし、一部仕官の独断により、リガ・ミリティアとザンスカール帝国の休戦協定は破られ、開戦
その舞台は、最終局面に移った
後に、エンジェル・ハイロウ攻防戦と呼ばれる戦いに