眼かゆいし、鼻もやばいし、頭痛もする・・・。
だが、私は諦めないっ(`・ω・´)
何が?って話w
それでは、本編どうぞ。
姉と離された夢月は一度振り返るもすぐにカルマを追う。カルマは夢幻館から少し離れた所で足を止めた。それに応じて彼女も彼の前に降り立った。
「鬼ごっこはおしまい?」
「……。」
夢月の問いには答えず、カルマは大鎌を肩に担ぎあげた。
「ふん、ゴミが良い気にならないでほしいわね。」
「……ゴミ、か。」
「そうよ。私たちの世界に入り込んでいる以上、ゴミも当然。」
「…そうか、よ!」
一瞬にして距離を詰めたカルマが横薙ぎに鎌を振るう。それを夢月は身を倒して躱し、距離をとった。先端の方を斬られた髪が彼女の頭から落ちていった。
「…ただのゴミじゃないみたいね。」
「ふん。肩慣らし程度には持ってくれよ?」
刃を返し、更に踏み込んで振りぬく。夢月はそれを身を倒すことで躱した。そして零距離から彼女の弾幕が放たれる。横に飛んでそれを躱すが零距離である以上、数発着弾してしまう。
「ちっ!」
舌打ちをした後に体を回転させる勢いで鎌を振るう。夢月はそれを飛んで躱し、手を振るって弾幕を放った。
「それそれっ!」
鎌を回転させ弾幕を弾いてくが、手を振るっている分、範囲は広く地面に着弾することで土煙が舞い、視界が悪くなっていく。
「……“鎌威太刀”。」
―イイイイィィィィィィィィィィィィィィィ―
すると小さく何か金属音のような音が聞こえてきた。だがそれは彼女の着弾音で掻き消されて聞こえにくい。
「――うん?」
様子がおかしいことに気づき、夢月は弾幕を止めた。少しするとカルマを覆っていた土煙が掻き消されてしまった。そこには無傷なカルマがいるだけで、変わったことと言えば持っているはずの大鎌が見当たらないということだけである。
「何この音…?」
耳障りな音に彼女は顔をしかめた。対しカルマは涼しげな顔で首を回していた。
「何してるの?」
「…ふん。」
距離を詰めるために再度距離を詰める。しかし鎌を持っておらず、加え徒手格闘のような構えもとっていない。考えなしに突っ込んでくるとは思えず、夢月は彼に向けて弾幕を放った。
―バチッ―
「――ッ!?」
弾幕はカルマに当たることなく、手前で弾け飛んだ。ただし、カルマが何かしたような動きはなく、ただこちらに近づこうとしているだけだ。距離は保ちながら、試しに何発が放ってみたが、全てが彼に当たる前に弾け飛んでいく。
「“磔十字”!」
「クッ!」
夢月に背後に十字架が出し、彼女の動きを止めようと鎖が飛び出してきた。上に飛び、カルマの背後に回った。鎖は夢月を追うため、必然的に進路上にいるカルマも巻き込む形になる。しかし、鎖も弾幕と同じようにカルマに当たる前に弾け飛んでいく。
「どういう仕掛け?」
「よく見ればわかると思うが?」
「……?」
聞こえてくるのは耳障りな音のみだ。この音に秘密があるのだろうか。
「悠長に考える暇は与えんがな。」
先程出現した十字架から再度夢月を捕えようと鎖が飛び出してきた。鎖が腕に絡みつくも、悪魔らしい腕力で鎖を引っ張る。カルマ越しに鎖が飛んできたため、十字架が彼の背後から襲ってくる。カルマにあたった十字架は弾かれるが、夢月が引っ張っているため、またぶつかってくる。
「しつけぇな。」
足を1歩踏み出すと次に十字架がぶつかった瞬間、細切れにされてしまった。それだけでなく、彼の立っている地面に敷かれたタイルにいくつもの傷跡が生まれ、剥がれたタイルも十字架と同じように細切れにされてしまう。何のことは無い。朱姫との戦いでやってのけたように、自分の四肢と体幹、首を軸として大鎌を回しているのだ。もっとも目で追えない速度で回っているため、相手からすれば、カルマの周囲で何かが起きているということでしか認識できない。得体のしれない以上、近づくとは得策ではない。自分が手も足も出ない状況が続き、夢月はイライラし始めていた。
「…力技で行こうかな。」
思うが早い。自分を中心に力場を生み出し、並の攻撃は通らないようにすると、カルマに接近を図った。対し、カルマは動く様子はない。
「――ッ!」
タイルが剥がれた場所に来た瞬間、盾となっている力場に数えきれないほどの斬撃が襲い掛かった。いつ力場が耐えきれなくなるかわからない。すぐに距離を取ろうとしたが、それを許す程カルマも甘くない。
「おせぇよっ!」
手を上に翳すと大鎌が現れ、そのまま一閃に振り落とした。力場の抵抗で少しの時間差が生まれるも力場は斬られ、消失してしまった。
―ドォォォォンッ!!!―
焦る夢月に止めを刺そうした瞬間、離れた場所から衝撃音が聞こえてきた。視線を向けてみれば、土煙が上がっていた。場所は麗夢と幻月が向かっていった方向だ。どちらかが大きなダメージを確実だろう。
「ちっ。」
「姉さんっ。」
姉を心配してそちらに注意を向けたが最後。警戒を解かずに視線だけ煙の舞う方角を見ていたカルマは堕天を発動。彼女の背後に回り込むと夢月の後頭部に鎌の刃が付いていない柄の先で殴りつけた。
「うっ……。」
脳震盪を起した夢月はそのまま前のめりに倒れてしまった。カルマは倒れる前に腕を掴んで頭を打つことを防ぐと、ゆっくりと寝かせる。
「悪く思うなよ。」
鎌を肩に担ぎ直すとカルマはその場を後にし、土煙が舞う場所へと駆け出して行った。
今回張り合いがなくて書いてる私もつまらないって思うレベルです(´・ω・`)
だって仕方ないじゃん!
原作キャラに大きな傷つけちゃうと、傷跡残っちゃうでしょ?
この時間軸は旧作よりももっと前だから、そんな傷つけるわけにはいかないのです。
原作にそういう描写があれば、問題ないんだけどなぁ・・・(´・ω・`)
禁忌魔法じゃないけど解説~。
鎌威太刀 — 1章Ep4の時に朱姫にやった攻撃方法。四肢や胴体を軸として、大鎌を振り回す技。わかりやすく言えば、バトンみたいな感じかな?ダンスに使うような奴wあれを視認できない速度で回してるだけ。途中1歩足を前に出したのは、鎌の軌道を変えるため。
↓以前言った実況動画ですたいw
https://www.youtube.com/watch?v=yrbn8Pc9enA
私自身はまだ出てないけど、そのうち出てくるよ(*^▽^*)
それでは、間違い等がありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします。
感想も待っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。